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2016年8月 6日

二刀流大谷翔平の進化…セ・リーグだったら

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 大谷翔平のバッティングがすごい。“二刀流”の大谷の打撃が急速な進化を遂げている。

 ピッチングのほうは,2015年に15勝で最多勝,防御率2.24で最優秀防御率,最高勝率のタイトルも取り,今シーズンもここまで8勝4敗,防御率は2.02とすばらしい内容である。プロ野球最速の163km/hも計測した。7月10日のマリーンズ戦で指を負傷してからほとんど登板していないが,打撃に専念できるためか,バッターとして圧倒的な数字を残し,チームに貢献している。7月3日のホークス戦での「1番ピッチャー」での先頭打者ホームランも印象的だった。

 もともと左中間への打球の伸びには非凡さを感じさせてはいたが,なかなか成績が追いついてこなかった。2014年に10本塁打を打ち,“ベーブ・ルース以来の10勝10本塁打”を達成したものの,僕たちの大谷への期待はそんなものではない。

1918年のベーブ・ルースは11本塁打,13勝7敗の成績であり,11本塁打とはいえホームラン王のタイトルを取っている。また,この年から4年続けてホームラン王を取り,投手としては前年まで18勝8敗,23勝12敗,24勝13敗の成績をおさめている。

 ピッチングで大活躍だった昨年(2015年),大谷翔平の打撃成績は期待外れだった。たとえば江川卓の1983年の打撃成績と比較してみる。なぜ江川なのかと言えば,江川以外のピッチャーの詳細な打撃成績が手元になかったからである。

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 1983年の江川卓といえば,前年の夏の終わりに肩を傷めたこともあって,球速が落ちて奪三振が大幅に減少,成績がガクッと落ち始めたシーズンである。ちなみに江川は1980年,1982年にも3本塁打を記録している。

 このように,2015年の大谷はバッティングが不調で,DH制のないセ・リーグのピッチャーの打撃成績とどっこいどっこいの成績に終わった(江川のバッティングが優秀だったということもあるが)。
 視点を変えれば,DH制のないセ・リーグのピッチャーは,ある意味で“二刀流”を行っているとも言える。

 パ・リーグにはDH制があるため,先発したゲームでは基本的に打席に入ることができない。日本ハムファイターズは,大谷翔平が先発するゲームでは攻撃で大谷の打力を活かすことができないのである。
 今シーズンはDH制を解除し,5番ピッチャー(あるいは1番・6番ピッチャー)として先発することも実現したが,試合開始時にDH制を解除した場合は試合途中でDH制を復活することができず,ファイターズは相手チームに比べて不利な状況となる。

 もし大谷がセ・リーグで“二刀流”に挑戦していたら……

 大谷選手が持っているポテンシャルがとてつもないものだけに,どうしても夢を見たくなってしまう。DH制のあるパ・リーグで二刀流を続ける限り規定打席に達することは難しいだろうし,打撃成績の上位に大谷の名が食い込むことは至難である。

 もし大谷がセ・リーグにいたら……。そのような「たられば」を考えてしまうほどの大谷翔平選手の凄さである。

 バッティングで急速な進化を遂げた大谷選手。花巻東高校時代の投球フォームは,テイクバック時に肘が上がってしまうクセがあって,肘の故障が心配だった。

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〔花巻東時代の大谷翔平投手のテイクバック〕

 テイクバック時に肘が上がり,コッキングが遅れ気味になるピッチャーは肘を痛めることが多い。プロ野球の解説者が打たれたピッチャーの投球フォームを指して「肘が下がっている」と言うことがあって,以前からとても気になっていた。テイクバック時に肘が上がるのは,肘にたいへんな負担が掛かる投球フォームである。

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〔2015年の大谷翔平投手のテイクバック〕

 ちょっと肘が上がり気味だった大谷投手の投球フォームだったが,2015年にはテイクバック時に肘が上がらないように改善されている。

 そもそも163km/hもの速球を投げるときの肘の負担はたいへんなものだろうが,少しでも負担が少なくなる投球フォームになって,見ているほうとしても安心だ。今までの歴史になかったような,とんでもないピッチングを見てみたい。

 プロ入り後もテイクバック時に肘が上がってしまう投球フォームが直らず,肘を痛めてしまったのが楽天ゴールデンイーグルスの安樂智大投手である。済美高校時の選抜甲子園での酷使が議論になった安樂投手だが,投げすぎよりも投球フォームの問題が大きすぎる印象だ。

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〔楽天ゴールデンイーグルス安樂智大投手のテイクバック〕

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