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2016年5月15日

九州には地震がない? 10年前の地震は覚えておこう

 熊本地震1カ月-「想定外」に応じた支援と対策を(2016年5月13日 日刊工業新聞)

 熊本県を襲った最初の震度7の強い揺れからあすで1カ月。九州は地震が少ないという漠然とした認識をぬぐい去り、日本のどの地方にも大地震の危険があるという現実を突きつけた。被災地外の企業も熊本地震の教訓を取り入れ、事業継続計画(BCP)を見直して大地震に備えてほしい。
 我々は大規模災害のたびに”想定外の事態“に直面する。熊本地震で想定外だったのは震度7の強い揺れが2度にわたり発生したことだ。内部を損傷しつつも最初の地震に耐えた家屋が、本震とされる4月16日の強い揺れで倒壊して多くの住民の命を奪った。その後、さらに強い地震が起きるのではないかという不安が救援や復旧作業の進捗(しんちょく)を妨げた。

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〔熊本城と熊本市電(2012年5月撮影)〕

 熊本県益城町では震度7(気象庁震度階級では最大)を2度も観測(熊本県西原村では本震時に1回)した平成28年熊本地震。群発地震ではないかと思いたくなるほど余震活動が活発な状態が続いている。建築物の耐震基準(新耐震基準)は強い地震にも耐える最低限の能力を保証するものだから,複数回の強い揺れは想定外であり,被害が大きくなった。

 九州は半導体製造に必要な良質の水が豊富なため半導体製造工場が多く,熊本の周辺にはソニーのイメージセンサー工場やルネサスの自動車向け半導体工場,三菱電機の液晶パネルや自動車向け半導体工場が被災した。トヨタ自動車はトヨタ生産方式(カンバン方式)を徹底しているため,自動車の生産に大きな影響が出るかもしれない。

 さて,一連の地震のニュースを見ていて,ちょっと気になったことがあった。

「九州じゃ大きな地震は起こらないと思っていた」という声が多く聞かれたことである。あれっ,喉元過ぎれば熱さを忘れる……だろうか。

 私は地理が好きで,紙や電子版の地図帳を頻繁に見ているからかもしれないが,九州に地震が少ないという印象がない。九州の日向灘は地震が多いところだし,約10年前の2005年3月の福岡県西方沖地震(気象庁M7.0)の記憶は忘れられない。
 窓ガラスのほとんどが割れ落ちた福岡市の大きなビルの映像は生々しく覚えている。博多湾の沖に浮かぶ玄界島では住宅の多くが倒壊し,船を使って全島避難する映像も記憶にある。

 この福岡県西方沖地震の震源は,博多湾から福岡市の真下を通り,太宰府市・筑紫野市まで続く警固断層を北西側に延長した部分にある断層であり,このときは幸いなことに警固断層にまで影響することはなかった。熊本で大きな地震が発生する少し前,3月頃だったろうか,博多湾の警固断層で有感地震が増えているというニュースがあった。2005年の福岡県西方沖地震では動かなかった警固断層の南東部(つまり福岡市直下)で,30年以内に地震が発生する確率は0.3%〜6%であり,かなり高いと評価されている。

 というわけで,九州地方は今まで地震が起こらなかった場所ではない。自分が住んでいる都道府県以外の地震ではあっても,10年ぐらい前までの地震については記憶に留めておきたいものである。

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