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2015年8月 4日

八高線多摩川橋梁下流の牛群地形

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 八高線多摩川橋梁のすぐ下流に不思議な地形がある。それは牛の列が何列も並んでいるように見えることから,「牛群地形」と名付けられているらしい。

 1980年頃だったか,学生時代に八高線の車内から見たその風景が忘れられずにいたのだが,本格的に調べることもなく,また今のようにネットを検索すればある程度の情報が見つかる時代ではなかったので,そのままになっていた。
 八高線に新しい電車が投入されることになり,電化されてからずっと走り続けていた103系電車がそろそろ引退しそうだということで,2004年2月に牛群地形と合わせて撮影に行った。

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 場所は八高線の小宮駅〜拝島駅間の多摩川橋梁のすぐ下流である。八高線の多摩川橋梁は終戦直後の1945年に橋の中央部で列車が正面衝突し,客車が川に転落した八高線列車正面衝突事故で知られ,牛群地形よりもむしろ,当時のさびた車輪が川の中州に残っていることで有名だった(現在は引き上げられて河原の公園に設置されているらしい)。
 多摩川左岸の昭島市側ではアキシマクジラの化石が発見されたことから,河川敷は多摩川緑地くじら運動公園として整備されている。

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 写真ではわかりにくいが,岩が浸食されたものではなく,泥層と砂層の中間というか,粘土質というか,足で強く蹴るとどんどん削れる程度の柔らかさなので,大雨のたびに姿形を変えているものと思われる。

 2004年の時点でも,1980年頃に見た凹凸地形よりもだいぶ侵食が進んでいるようだった。それから10年以上が過ぎ,Googleマップの航空写真で見るかぎり,牛群地形はますます小さくなっているように見える。砂利の採取や多摩川橋梁のコンクリート護岸の影響で偶然生まれた儚い地形が見られるのは,そう長くないことかもしれない。

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