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2015年8月24日

山陽新幹線N700系の金属カバー脱落事故

 脱落カバーの「座金」は再利用…山陽新幹線事故(2015年08月21日 読売新聞)

 今月8日に福岡県内を走行中のJR山陽新幹線から金属カバーが脱落して車体に当たり、乗客1人が負傷した事故で、カバーを車体に固定するために使っていた部品の一部が、社内ルールに反して再利用されていたことがわかった。

 JR西日本は、カバーを固定したボルト自体の締め方が不十分だったのが脱落の原因とみているが、部品の再利用と事故との関連も調べる。

 JR西関係者によると、再利用されたのは、表面に凹凸の特殊加工がされた「座金(ざがね)」という金具。車体とアルミ製カバー(幅71センチ、高さ62センチ、重さ6・5キロ)を固定するボルトの頭部分と、カバーの間に座金2枚を挟み込み、凹凸をかみ合わせることで、ボルトの緩みを防いでいた。

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 JR西日本のN700系新幹線の金属カバーが脱落した事故は,ボルトの締め付けトルクが不十分だったのが原因とみられているが,ちょっと疑問を感じる情報が出てきた。

 社内ルールで禁止されていた座金(ワッシャ)の「再利用」である。

 ばね座金(スプリングワッシャ)や皿ばね座金は,規定トルクで一度締め付けると緩み止めとしての効果が多少落ちるので,再利用禁止にしているのはわかる。取り替えるのが面倒くさいから再利用したというのは論外だが,コストダウン要求のために作業現場で予備のワッシャーの入手手続きが煩雑だったりしないか,ちょっと気になる。

「座金2枚」ということから,単純なばね座金+平座金の組み合わせなのかと思ったが,よく読むと「表面に凹凸の特殊加工」「座金2枚を挟み込み、凹凸をかみ合わせることで、ボルトの緩みを防いで」とあり,これは緩み止め効果の高いノルトロックワッシャーが使われていたものと思われる。

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〔ノルトロックワッシャーのイメージ画像(「DIY-TOOL.COM」より)〕

 ノルトロックワッシャーは「再利用可能(山がつぶれていない場合)」をウリにしている。今回使用している車体のカバーは柔らかいアルミ合金なので,ノルトロックワッシャーなら数回再利用しても問題なさそうだ。JR西日本では,高い信頼性要求により「再利用禁止」という厳しめのルールにしているのだろう。

 今後調査が進み,やはり再利用が問題だったという結論が出たとすると,それはそれで別の問題になるかもしれない。

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