倉敷市の直交しない斜め格子の街路
ゴールデンウィークに西へふらふらと放浪した。倉敷市玉島の町並みが素晴らしかったのだが,そのときに倉敷市水島の地図を見ていて,面白いものを見つけた。
倉敷市水島の東にある倉敷市福田町のGoogleマップ航空写真である。
一目見てわかるように,街路が直交しておらず,斜め格子になっている。もちろん,Googleマップで“ビューを傾斜”させたわけではない。実際に斜め格子になっているのである。
同じ場所を国土地理院の地理院地図で表示してみる。
見事な斜めっぷりである。
人間の感覚はいい加減なところがあるので,ここを車で走っても違和感は感じないかもしれない。その場で見れば,交差点は直交しているように感じるのではないだろうか。
しかし,倉敷市福田町からさらに東の倉敷市茶屋町の茶屋町駅東部では,車で走っていると方向感覚が麻痺するかもしれない。
倉敷市の茶屋町駅の東側では,直交しない斜め格子の地域同士が,それぞれ傾いた状態で隣接している。これだけ斜めになっていると,交差点を数回曲がると自分がどっちの方角を向いているのか確信が持てなくなるはずだ。
どちらの地域も,現在水田が多いことからわかるように,もともとは一面の水田だったところだ。なぜこのような斜め格子になってしまったのだろう。水田として使うにしても,斜めなのは使い勝手が悪いように思う。あれこれググってみたが,詳しい情報を見つけることができなかった。
1945〜1950年の航空写真でも,やはり斜め格子になっている。
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コメント
これは謎だ…。
投稿: 魚籃坂 | 2015年7月19日 22時31分
田んぼに水を効率よく供給するためにこんなふうになった可能性が高そうです…
投稿: 三日画師 | 2015年7月20日 10時46分