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2014年7月の15件の記事

2014年7月31日

オリコン1位が4曲・山口百恵はホントに凄かったの?

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[週刊20世紀1980年(朝日新聞出版)と週刊YEAR BOOK 日録20世紀1980年(講談社)より……どちらも1980年の表紙は山口百恵引退のシーン]

 私が学生時代に引退してしまった山口百恵。彼女の現役時代は,そのまま私の青春時代に重なる。学生時代は,かなり頭でっかちで知ったかぶりのジャズファンだったので,「エレキ・マイルスは堕落だ」などとジャズ雑誌の受け売りを口にしながら,モダンジャズと山口百恵とマイルス・デイヴィス(エレキ・マイルス含む)ばかり聴いていた。

 ブログに山口百恵のことを書いていると,若いと思われる人から「山口百恵ってそんなに凄かったの?」「オリコン1位の曲が4曲しかないんでしょ?」「引退した後で出てこないから美化されてるだけじゃないか?」というようなことを聞かれることがある。

 デビュー当時から熱心に聴いていたわけではないが,学生時代にほぼリアルタイムにアルバム曲も含めて全曲を聴いての印象で言えば,山口百恵はやっぱり凄かったと思う。たしかにオリコンシングル曲週間1位の曲は4曲しかないが,当時の男性ボーカルのトップだった沢田研二でもオリコン1位は5曲しかなく,シングルレコードの売上げだけでは計り知れぬほど凄かったとしか言いようがない。引退を発表する前の醜聞も混じるマスコミ報道の中でも,彼女はとても輝いていたんである。

 引退から30年以上経ち,当然のことながら現役時代の山口百恵に対する熱狂ぶりは確実に消えつつある。それと同時に,ときどきテレビの特番で引退コンサートの映像が流れたりして,それら一部分の映像は当時の現実の姿よりも肥大化したり変質して見えたりもする。マスメディアはそういうことに無頓着だ。とてもよく笑う人だったのに,そういう姿を見ることはない。

 NHK特集という番組は現在のNHKスペシャルであるが,1979年3月30日『NHK特集 山口百恵 激写/篠山紀信』,1980年11月17日『NHK特集 百恵』と,個人が2回も取り上げられたという事実(他にはいないんじゃないかな)から,当時の雰囲気をわかってほしいようにも思うのだが,ちょっと伝わりそうにない。

 ということで,ストレートに「オリコンチャート1位」の意味を考えてみようと思う。

 ジャズと山口百恵ばかり聴き続け,その後は幅を広げようとしてシャンソンやファド,そして昭和歌謡曲を聴くようになったが,J-POPには馴染めなくてほとんど聴いていない。ただ,いろいろなWeb情報やWikipediaを調べることによって,どのような曲が「オリコンチャート1位」なのかはわかる。
 また,レコード・CDの売上枚数での比較は,レコードが貴重品だった時代と1990年〜2000年前半のCDバブル時代での比較が困難であることから,オリコンのランキングでの比較は,人間の感覚に近いバロメーターになり得る。

 最初の疑問……

 J-POPにはオリコンシングル1位の曲がとても多い。Wikipediaの「オリコンチャート」の項目を見ると,オリコンシングル1位獲得数は,B'zが46曲,浜崎あゆみが37曲,嵐35曲……であり,これは沢田研二5曲,山口百恵4曲よりもはるかに多い。もう圧倒的である。でも,実感とはずいぶん違っている。脳が老化して,感覚が麻痺しているのだろうか。

 しかし,同じWikipediaの「オリコンチャート」のページをよく見ると,オリコン10位以内獲得最多週数歌手はサザンオールスターズの246週,ソロ歌手では山口百恵の239週がトップだということが書かれている。オリコンシングル1位というのは,最低でも1週は1位のはずだから,46曲もオリコン1位だったら,1曲がたった5〜6週間10位以内に入っただけで246週を越えてしまうはず。46曲もオリコン1位を取りながら,10位以内が246週より少ないのは不思議だ。

 山口百恵の239週という数字は,換算すると4.6年になる。山口百恵は14歳でデビューして21歳で引退。活動期間は7年半だから,ほぼその6割の期間はオリコン10位以内に入っていたことになる。凄い? いや,現役時代をずっと見続けての印象では,デビュー直後以外はベストテン番組にはほぼいつも入っていた気がするので,10位以内が6割しかないのは,少ないようにも思う。だとすると,山口百恵よりも長い期間活動していて,オリコン1位をたくさん取っているアーティストのオリコン10位以内期間が239週よりも短いというのはどういうことだろうか。ますます不思議になってくる。

 Wikipediaによると,オリコンシングル1位曲数が46曲あるB'zは1988年9月21日のデビュー。B'zがオリコン10位以内に入っている期間のデータはORICON STYLEのこの記事にしか見つからず,それによると2005年11月28日までで10位以内は176週=3.4年ということになっている。

 つまり,デビューから17年目までにB'zがオリコン10位以内に入っている期間は3.4年しかない。活動期間の8割はオリコン10位以内に入っていないのだ。昔のようなベストテン番組があったとすると,5週間に1回しか番組に登場しないことになる(ベストテン番組は有線放送のリクエスト数やはがきによる投票数も加味しているらしいので,正確な表現ではないが)。

 Wikipediaの「オリコンチャート」のページには,シングル1位獲得作品の通算No.1〜1350までの曲名が載っている。1980年頃までの曲名はわかるが,それ以降は聞いたこともない曲名が並んでいる。これは単に私がJ-POPやアイドル歌謡曲を聴いていないのが理由かもしれない。
 とは言え,この通算50曲単位の作品の発売年月データから,1年あたりのシングル1位曲数が計算できるので,客観的にグラフ化してみよう。
 通算1位から500位までについては,全曲を紹介するページがあり,グラフの詳細化にとても役立った。

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 [年別のオリコンシングル1位曲数の推移(単位:曲/年)]

 このグラフは,オリコンが集計を始めた1968年1月4日から2014年までの,1年ごとのオリコンチャートシングル1位曲数をグラフ化したものである。1994年5月の通算500位以降は50曲単位になるので,グラフが粗くなるが,全体的な傾向は見て取れるのではないかと思う。
 なぜならば,1年間はほぼ52週なので,グラフが52曲を越えることはあり得ず,グラフが50曲単位になっても,ほぼ実体を現しているからである。

 グラフを見ると,1987年前後と1996年頃以降に,明らかにオリコン1位曲が増えていることがわかる。しかも,1年間のほぼ毎週1位曲が変わり,毎年50曲程度のオリコン1位曲が誕生していることもわかる。1980年初頭までは1年間に10曲前後だったオリコン1位曲が,約5倍に増えていることになる。

 なぜこのようなことになったのだろうか。この後は推測しかない。

 私の予想は次の通り。
 アーティストの所属事務所やレーベルが,ランキングマネジメントを徹底するようになったのだ。オリコン1位を取らせようとする曲の発売タイミングは,他社との調整を念入りに行い,同じ週に重ならないようにする。1年間は52週しかないのに,1年間に1位曲が50曲も誕生する状態が長年続いているのだ。総売上枚数は多くても,何週間も連続して1位になる曲は少ない。

 ランキング初登場1位というのは,一瞬凄いことのように感じるが,現実には発売直後に大きく売れてランキング1位を取り,翌週からは徐々に売上げが落ちていく,そういう売り方をしなければ,毎週のようにランキング1位が登場することはできない。逆に言えば,ランキング1位の曲をできるだけ多くするために,必然的にランキング初登場1位曲が増えてしまったと考えることができる。

 新曲がランキングの下のほうに登場し,徐々にランクアップするとともに,世の中でどんどん聴かれるようになり,多くの人がいい曲だと感じるようになった曲がランキング1位を獲得する。そういうプロセスがぽーんと抜け落ちているから,ファンの人にしかわからないランキング1位曲が生じてしまうのだ。

 結果として,オリコン1位曲であっても,オリコンの年間売上枚数ランキングが50位程度の曲がたくさん生まれることになる。1年間にオリコン1位曲が50曲もあれば,そりゃ聞いたことがない曲がオリコン1位曲であっても不思議ではない。

 山口百恵にはオリコンチャート1位曲が4曲しかない。これは事実である。オリコン1位曲を連発している最近のアーティストには歯がたたないように見える。しかし,オリコン1位の重みは,1970年代と1990年以降では大きく異なっている。
 それでは,シングル曲の年間売上枚数ランキングで比較したらどうだろうか。これならWikipediaの情報で何とかなりそうだ。

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 [山口百恵・宇多田ヒカル・浜崎あゆみのシングル曲年間ランキング推移]

 最近のJ-POPの女性アーティストと山口百恵のシングル曲年間ランキングの順位を比較してみた。オリコンの年間ランキングの定義がちょっと不明なところがあり,ランキング未発表の曲が100位より下なのか,200位より下なのかがわからなかったので,ランキング不明でランキング未発表の曲は200位と定義している。

 結果を見てどう感じるかは個人差があると思う。少なくとも,最近の宇多田ヒカルや浜崎あゆみと遜色のない程度には売れていたんじゃないかと思うのだが,いかがだろうか。

 ここまで調べたら,その他のアーティストとの比較もしてみたくなる。チャーリー・パーカー亡き後,一斉にハード・バッパー達が活躍し始めたように,山口百恵の引退とすれ違うかのように登場した松田聖子はどうなんだろうとか,そのライバルだった中森明菜はどうだろうとか……

 体調が悪くて会社を休んでいたので,ベッドに横になりながら,ついでに調べてみた。

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 [アーティスト別シングル曲年間ランキング推移]

 山口百恵・宇多田ヒカル・浜崎あゆみ・サザンオールスターズ・松田聖子・中森明菜・天地真理・ピンクレディーのシングル曲年間ランキングを並べてみた。グラフを重ねたら,ぐちゃぐちゃで何が何だかわからなくなったので,上下に並べた表示にした。

 ピーク時のピンクレディーや天地真理や宇多田ヒカルはやっぱり凄かったとか,松田聖子と中森明菜は若い頃から活動時期が重なっていて,売上数の傾向がとても似ているとか,感じ方はいろいろだろう。ただ,これらのアーティストと比べて,山口百恵の売上枚数が特段劣っていたとは思えない当時のファンの気持ちは,わかっていただけるのではないかと思う。

 デビューから引退まで,毎年シングルレコード4枚,オリジナルアルバム3枚,ライブアルバム1枚をコンスタントに発売し,大ヒットはないもののコンスタントにほぼ年間50位以内の売上数を達成している。

 これだけだと,平岡正明氏が著書『山口百恵は菩薩である』の中で《山口百恵は美空ひばりを指呼の間にとらえている。やがて抜くだろう。その根拠は,他流試合の豊富さと“傑作の濫発”という二点で美空ひばりをうわまっているからである》と言い切った凄さが伝わってこない。

 山口百恵が凄かったのは,歌手としてこれだけの仕事をしながら,毎年2本の映画に主演し,ほぼすべての映画が年間興行収入ランキングで10位以内に入ったこと,もちろんテレビドラマでも活躍したことに尽きる(ぜんぜん尽きてないが)。

 1974年から1979年までの邦画の年間興行収入ランキング10位を抜き出してみた(元ネタは こちら だったが,サイト移転と同時に邦画・洋画合わせたランキングになっている)。

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 [1974年〜1979年 映画興行収入ベストテン(邦画)]

 興行収入ランキングでは,渥美清や菅原文太に並ぶ活躍である。主演作品がこれほどランキング上位に入り続けた女優はほかにいない。空前絶後である。

 引退時でまだ21歳の女優であるから,まだまだ未熟な演技だったのは確かだ。大物女優のような風格はまだなかった。百恵が忙しすぎる上にホリプロがお金を出さないから,低予算で超短期間に作りあげた映画ばかりだ。しかし,日活が傾き,日本映画冬の時代を支えた女優のひとりが,兼業女優の山口百恵だったことに異論を唱えるのは難しいだろう。

# グラフの一部に間違いがあったので,2014年11月28日に一部修正。それにあわせて,安室奈美恵・沢田研二・DREAMS COME TRUEのデータを追加した。
# 2015年2月16日に「B'zがオリコン10位以内に入っている期間」についての記述を追加した。

【関連記事】
山口百恵と松田聖子・AKB48を比較する』(2015年9月8日)
ピンク・レディーとAKB48を比較してみた』(2015年8月22日)

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2014年7月26日

D810とα7S 画像処理エンジン基板実装の違い

 SONYのα7Sを買ったばかりなので,ニコンの新しい一眼レフD810が,D800Eから買い換えたくなるほど魅力あるカメラだったら正直困ってしまうところだったが,なんとか買い換えを我慢できる範囲に収まってくれたような気がする。よかった,よかった。

 あれこれD810の記事を読んでいて,画像処理エンジンEXPEED 4が基板に実装されている写真に目が行った。

Expeed_4
〔画像処理エンジンEXPEED 4(D810|製品特長|ニコンイメージング)〕

 D4Sと共通と言われるEXPEED 4の写真である。富士通のMilbeaut M-7M (MB86S22AA) がベースになっていると言われる15mm角程度のチップが,インターポーザー(中継基板)を介してメイン基板に実装されている。

 半導体チップ側はμBGA(微細なはんだボール・グリッド・アレイ),インターポーザー基板はBGA(はんだボール・グリッド・アレイ)実装だろうか。半導体チップはモールド(封止)されているようなので,メイン基板上に微細なパターンを形成すれば直接実装できないこともないが,メイン基板のコストアップが大きすぎるので,片面に微細パターンを形成したインターポーザー基板を間に挟み込んでいるものと思われる。

 なぜ,このEXPEED 4の写真が気になったのかというと,SONY α7Sの画像処理エンジンBIONZ Xの基板実装と驚くほど違っていたからである。ひと言でいえば,シンプルなNikon EXPEED 4と手間のかかったSONY BIONZ Xだ。写真を見比べると一目瞭然である。

Bionz_x
〔新世代の画像処理エンジン「BIONZ X(ビオンズ エックス)」|ソニー〕

 BIONZ XはMIPS R3000をベースにしたと思われる(たぶん)SONY独自の画像処理エンジンである。半導体チップをインターポーザー基板を介してメイン基板に実装しているのはEXPEED 4と同じだが,周囲にノイズ対策と思われるバイパスコンデンサ,デカップリングコンデンサ他,抵抗等のチップ部品がてんこ盛りだ。

 しかも,サイズが2012M(長さ2.0mm幅1.25mm)あたりから0603M(長さ0.6mm幅0.3mm),ひょっとしたら0402Mまで千差万別。最近の自動実装機(マウンター)は優秀なので,こんなに異形部品が並ぶ複雑な基板でも簡単に搭載してしまうのかもしれないが,ちょっと驚きである。

 Twitterでこのことをツイートしたところ,ニコンのほうは基板の裏側にチップ部品があるのではないかとのコメントが付いた。メイン基板の裏側にチップ部品を実装するためには,基板の表裏の導通をとるスルーホール(基板の穴)が必要になるが,EXPEED 4の周囲にスルーホールは少なく,裏面にチップ部品が並んでいるとは考えにくい。

 設計思想の違いでこれほどの差が出るとは思えないので,EXPEED 4とBIONZ Xのチップの特性の違いだろうか。それとも,SONYの設計者がノイズ対策に執念を燃やした結果なのだろうか……

 ユーザーとしては,深く考えずに,ノイズの少ない画像に感謝しながらカメラを使いたい。

 そういえば7月18日に,富士通が三重工場・会津若松工場を売却し,半導体生産から撤退するという一部報道があった。富士通は生産撤退は考えていないと回答しているが,ニコンのEXPEEDやPENTAXのPRIME,シグマのTRUEが採用している富士通Milbeautの今後は,ちょっと気になるかも……

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2014年7月25日

「orkut廃止のお知らせ」

Orkut

 Googleから「orkut廃止のお知らせ」というメールが届いた。

 orkut(おーかっと)と言っても,知らない人のほうが多そうだ。
 実は,2004年からGoogleが運営していたソーシャル・ネットワーキング・サービス(いわゆるSNS)なのである。
 今ではSNSといえばFacebookという感じだし,GoogleもGoogle+(ぐーぐる・ぷらす)にご執心のようだが,サービス開始はorkutのほうが早く,Facebookのライバル的な存在だったこともある。

 当時の某メイリングリストのメンバーで加入したのだが,SNSというものの使い方がピンとこないまま,結局ずっと放置していた。私の場合はFacebookも使い方がわからず,現在も放置状態なので,orkutの何が失敗だったのかはよくわからない。
 しかし,惜しまれながら先にサービスを停止したGoogleリーダーやiGoogleよりも長続きしたわけだし,それなりに期待されたサービスだったものと思われる。

 2014年9月30日をもってorkutのサービス終了。まったく話題になっていないことに,諸行無常の厳しさを感じる。

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横浜線から205系電車が引退

 国鉄形車両がまもなく引退 横浜線(7月25日乗りものニュース)

 JR東日本横浜支社は、横浜線で使用されている205系電車が2014年8月23日(土)で引退すると発表しました。横浜線は、横浜市の東神奈川駅と東京都の八王子駅を新横浜駅、町田駅、相模原駅などを経由し、連絡する全長42.6kmの路線です。205系の引退後、同線の車両はすべて2014年2月に登場したE233系電車になります。

 今回、横浜線から引退する205系電車は国鉄が開発した車両で、1985(昭和60)年に山手線でデビュー。横浜線へは1988(昭和63)年9月から投入されました。

京急子安・浜通りを歩く
〔京急子安駅の横を走る横浜線の205系電車(2010年6月撮影)〕

 1989年に103系電車のサヨナラ運転が行われてから25年,とうとう205系電車の引退が決まった。ずいぶん長い間走り続けてきたので,横浜線の電車と言えば205系電車の形を思い浮かべる人も多いことだろう。良くも悪くも,国鉄時代に設計された車両なので,丈夫で長持ち,無事之名馬といった感じの電車だった。

 その前に走っていた103系電車と同じで,横浜線からの引退時点で,他の路線にまだまだたくさん走っており,急に寂しくなる感じは少ない。

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〔横浜線菊名駅の205系電車(2008年11月撮影)〕

横浜線の電車が205系からE233系へ
〔横浜線淵野辺駅の205系電車(2005年3月撮影)〕

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リニア中央新幹線名古屋駅周辺の開発

 リニア新駅予定地は風俗・歓楽街 名古屋、買収は難航?(2014年7月17日 朝日新聞)

 リニア中央新幹線の拠点となる名古屋。地下に造る新駅の用地買収に向け、JR東海、愛知県、名古屋市の三者が連携を探る。特に駅西側は地権者が多く、風俗店もあって交渉は容易でない。県と市には、JRから交渉を「丸投げ」されないかとの警戒感もにじむ。

 JR名古屋駅西口を出ると、水着姿の女性店員を売りにした居酒屋や、キャバクラ店が入るビルが見えた。路地裏には風俗店が目立つ。一帯は地下にリニアの新駅ができるため、用地買収が必要とされる。

 長さ1キロにわたる用地内の建物の数は、大規模施設が目立つ駅東側より、西側の方が多い。辺りは戦後は闇市、今は風俗店が並ぶ。県幹部は「移転してもらうのは簡単でない」と話す。

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〔名古屋駅太閤通口前の小さな風俗街〕

 名古屋のリニア新駅予定地は,戦後は闇市で,現在は性風俗街になっていて,用地の買収が難航しそうだという記事だ。
 どういうこと? 地下に路線や駅を作るからといって,その地上部分の土地を買収しなければならない,なんてことはないはずだ。もちろん,リニア新幹線の地下駅が作られる土地に対して「区分地上権」が設定されれば,保証金を支払わなければならないし,駅前の一等地であるからして,それがかなり大きな金額になるかもしれないことはわかる。でも,用地を買収するという話とは全然違う。

 地下鉄のように,急カーブで広い道路の下を走らすことが難しいリニア中央新幹線の地下駅なのだから,当然のことながら名古屋駅の東側でも既存の高層ビルや地下鉄の下を通さなければならない。
 必然的に,駅は大深度地下に作ることになるはず。

 都市の形成に不可欠な都市トンネルの建設を促進させるために,2001年(平成12年)に,「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」(通称:大深度法)が施行されている。この法律によって,地下40m以深もしくは基礎杭の支持地盤上面から10m以深では,公共使用の場合は,原則として補償が不要になっている。

 つまり,名古屋のリニア中央新幹線の地下新駅は,用地の買収も,補償金の支払いも,それほど大規模なものは必要ないということになる。

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リニア名古屋新駅の予定地(2014年7月17日 朝日新聞)

 朝日新聞Web版の「リニア名古屋新駅の予定地」の地図を見る。
 名古屋駅太閤通口の前,ビックカメラの北側の通りが,記事で「水着姿の女性店員を売りにした居酒屋や、キャバクラ店が入るビルが見えた」と書かれている通りだ。しかし,大騒ぎするほど大規模な性風俗街・歓楽街ではない。地権者が多くて複雑な土地なのかもしれないが,大部分は普通にビルが建っており,カオスが残っているようには見えない。

 さらにその西側に何があるのかと言えば……

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 椿魚市場や椿神明社(神社)の下を通り……

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 椿神社前交差点から西に延びる駅西銀座商店街へ続くことになる。リニア名古屋新駅のホームはこの駅西銀座商店街の少し手前まで延びることになりそうだ。

 さて,話を記事に戻す。『県と市には、JRから交渉を「丸投げ」されないかとの警戒感もにじむ』とか,『辺りは戦後は闇市、今は風俗店が並ぶ。県幹部は「移転してもらうのは簡単でない」と話す』,『市と県は、JRから「委託」で交渉を丸投げされれば負担が大きすぎると警戒する。県幹部も「JR出てこい、と地権者も言ってくるだろう。全てお任せでは困る」と釘を刺す』あたりの文言を読むと,県や市がリニア中央新幹線の名古屋駅に合わせて,周辺の一大開発を考えているらしい臭がぷんぷんしてくる。

 JR東海は,リニア中央新幹線を造るにあたって,(簡素な)駅は造っても,駅周辺の開発や交通アクセスは周辺自治体にまかせるというポリシーだったはず。リニア名古屋新駅も,大深度地下のホームと,既存駅と直結する乗り換え施設だけで十分だろう。
 駅周辺の用地買収に手間取ったり,再開発が難航したりして,リニア中央新幹線の早期開業を目指す脚が引っ張られないようにお願いしたい。

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2014年7月23日

福塩線(南線)府中〜福山間が100周年

 福塩線100周年で記念イベント JR府中駅など(2014年7月22日 朝日新聞)

 福山市と三次市を結ぶ福塩線(27駅、78キロ)のうち南線と呼ばれる府中―福山間(15駅、23・6キロ)が開通して100年になるのを記念して21日、JR府中駅や福山駅で記念式典などが催された。
 南線区間は1914(大正3)年7月21日、民間の両備軽便鉄道として開業。38(昭和13)年までに府中―塩町(三次市)間が結ばれ、全線が開通した。
 備後の瀬戸内と山間部を結ぶ大動脈として長年、地域を支えてきた。記録のある87年度以降の福山駅を除く府中駅以南の1日あたりの乗降客は91年の約2万1200人がピーク。年々利用者は減り、ここ1、2年は回復傾向も見られるが、昨年度は約1万7千人。

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[府中駅に停車する福塩南線の福山行き115系電車(2003年4月撮影)]

 福塩南線は軽便鉄道だったとはいえ,戦前には両備鉄道として両備福山駅〜府中町駅間が電化されていた。その後国有化され,塩町側から延びてきた国鉄ローカル線の福塩北線と合わせて福塩線となり,軌間も1067mmに改軌されたが,同じ福塩線でも福山〜府中間の電化区間福塩南線と,非電化の福塩北線はまったくの別路線的な扱いになっている。福塩北線は,一日に朝夕の6往復しか走らない。

 気になるのは,一時的とはいえ,福塩北線の下川辺駅(府中駅から一駅目)までは,全通後に電化され,直流1500Vに昇圧までされていることだ。
 下川辺駅は利用者の少ない1面1線の無人駅である。なぜ,福塩北線の府中〜下川辺間が特別扱いで電化され,その後すぐに架線が取り払われたのか,なんだかとても気になるではないか……

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[府中駅に停車する福塩南線の福山行き105系電車(2003年4月撮影)]

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[府中駅に停車する福塩北線のキハ120形ディーゼルカー(2003年4月撮影)]

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新橋文化劇場・ロマン劇場が8月末に閉館

 ガード下の映画館「新橋文化・ロマン劇場」が閉館へ 57年の歴史に幕(2014年7月8日 シネマトゥデイ)

 JR高架下の映画館としておなじみだった「新橋文化劇場」「新橋ロマン劇場」がJR高架下の耐震補強工事に伴い、8月31日をもって閉館することが明らかになった。7日、オフィシャルサイトで発表された。

 両館は1957年にオープンし、文化劇場は洋画を中心とした二本立てを、ロマン劇場は成人向け映画を中心に上映していた。35ミリフィルムによる上映を行っているほか、電車が通るたびにその音が聞こえるなど、昔ながらの映画館として長年、映画ファンに親しまれてきた。その一方で、新橋文化劇場は2012年6月にツイッターを開始し、その個性的な投稿で人気を集めていた。

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 新橋駅烏森口から徒歩30秒。新橋文化劇場は名画座,新橋ロマン劇場は成人映画館だった。

 都内の名画座が相次いで閉館している。6月は吉祥寺バウスシアターが閉館,今月20日には三軒茶屋シネマが約60年の歴史に幕を下ろしたばかりだ。
 昨年は銀座シネパトスと三軒茶屋中央劇場,一昨年は浅草名画座,浅草新劇場,浅草中映劇場などが閉館した。ここへ来て,一気に閉館の波が押し寄せている感じだ。

 映画ブームでいずれも同じ頃に建てられたため,老朽化が同時に起きているのかもしれない。防災の面から対応を求められても,対応が難しいことは容易に想像できる。新しいデジタル映画の設備への対応も難しかっただろう。

 新橋文化劇場の閉館で,東京23区の名画座は9館だけになってしまうそうだ。

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2014年7月22日

ニコンがD800/D800E後継機のD810発売

D810

 7月17日,Nikonの新しいデジタル一眼レフカメラD810が発売された。D800/D800Eの後継機である。

 D800Eユーザーの私としては,心穏やかではいられない。
 最近SONYのα7Sを買ったばかりなので,D810がD800Eからすぐに買い換えたくなるほど魅力あるカメラだったら正直困ってしまうところだったが,なんとか我慢できる範囲に収まってくれたと,思い込むことにしたい。

 D810のスペック等を詳細に見て,これからもまだまだD800Eを使い続ける理由を明確にしておくことにする。

■ 新センサー採用。画像処理エンジンがD4Sと共通のEXPEED 4になる

 新センサーの採用と画像処理エンジンのアップデートで,常用感度がD800EのISO100〜6400からISO64〜12800になった。ISO64に対応すると,明るいところでも絞り開放で撮ることができ,NDフィルターを使わなくてもボケの大きな写真が撮れるようになるのだが,個人的にはボケの大きな写真は一切撮るつもりはないので,低感度側の拡大はどうでもいい。
 高感度側が拡大しているのは正直うらやましい。

 画像処理エンジンが変わったことで,ピクチャーコントロールに「ニュートラル」よりもハイライト&暗部を残し,トーンカーブが直線に近い「フラット」が追加されている。素材重視でレタッチ前提の絵作りらしく,RAWは使わずJPEGオンリーの私には向かないようにも思うが,いつもニュートラル+アクティブD-ライティング強めの設定で撮っているので,ちょっとどんな絵になるのか見てみたい気がする。アクティブD-ライティングを強めにすると,ハイライトや強い光線が当たった部分の周囲に,かなり違和感(異様に暗くなる)を感じるので,そのへんが改良されるかもしれない。

 ニコンのEXPEED 4は,PENTAX K-3の画像処理エンジンPRIME IIIと同じ富士通のMilbeaut M-7Mがベースになっている。K-3がファームウェアアップデートで回折補正機能を追加できたのは,Milbeaut M-7Mの機能を使ったためと言われる。ということは,今後D810に回折補正機能が付くようになったとしても不思議ではない(付かない可能性のほうが高いとは思うが)。町並みの写真を絞り込んで撮影することの多い私には,うらやましい機能である。

■ シャッター音が変わり,静かになったらしい

 D810ではミラーのアップ&ダウン駆動を,どちらもモーター駆動で行うようになった。いままではモーターとバネを使っており,それよりも静音化しているようだ。ミラーバランサーも新しいものになっているらしく,大きくて下品だったD800Eのシャッター音よりもずいぶん静かに,そして上品な音になっているそうだ。これはうらやましい。

 ただ,ミラーのアップ&ダウンをモーター駆動にしたことにより,レリーズタイムラグが少し大きくなり,0.052secとなっている。D800Eは0.042secだった。一眼レフとしては,0.052secというレリーズタイムラグは遅いほうではないが,ほんのわずかとはいえ遅くなったことは残念だ。
(デジタルカメラのレリーズタイムラグ一覧は「レリーズタイムラグに関する誤解と現実」を参照)

 D810の連写速度は約5コマ/secと,D800Eの約4コマ/secよりも若干早くなっている。私はオートブラケットするとき以外はカメラの連写というものを使わないので,どうでもいい。

■ AFセンサーモジュールはアドバンストマルチCAM 3500FX

 AFセンサーモジュールは,D800/D800E,D4/D4Sと同じだが,AFエリアモードにはD4Sと同じグループエリアAFが追加されているらしい。基本的にはど真ん中のAFポイントしか使わないし,AFで動体を撮影したりしないので,どうでもいいところかな。

■ 液晶モニターの解像度

 D800/D800Eの3.2インチ約92万ドットから,3.2インチ約122.9万ドットに増えているが,デジカメの液晶モニターで作品を鑑賞するわけではないので,あまり気にならない。

■ その他

 D810のボディを見て,とてもうらやましく感じるのは,「D810」というシルク印刷が歪んでいないこと。ひょっとしたら,これが一番うらやましいところかもしれない。D800/D800Eのあの歪みはなんだったのだろう。

 ずっと愛用しているニコンのCapture NX 2は今後のアップデートがなくなり,D810からは無料のCapture NX-Dを使わざるをえなくなる。Capture NX-Dは,試用版だけではなく,製品版でもU Pointテクノロジーは搭載しないらしい。慣れの問題かもしれないけど,Capture NX 2がそのまま使えないというだけで,しばらくニコンの新しいカメラはなくてもいいかな,という気分になる。めでたし,めでたし。

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ソニーα7Sの縦位置グリップ「VG-C1EM」

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〔D800E用の縦位置グリップMB-D12〕

 現在私が使用しているレンズ交換式のデジタルカメラには,すべて縦位置グリップが付いている。カメラを右手でグリップするときに,小指まで使ってしっかり握りたいので,銀塩フィルム一眼レフの時代からずっと縦位置グリップ(あるいはモードラ・ワインダー)を使ってきた。

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〔Nikon F3HP+モードラ〕

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〔K-7の縦位置グリップをK-5 IIsでも流用〕

 さて,本題に入る。

 α7Sを買ってから,α7S用の縦位置グリップVG-C1EMをどうしようかと考えている。

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α7シリーズ用縦位置グリップVG-C1EM

 ヨドバシカメラでの価格は25,000円ぐらい(ポイント10%だと22,500円ぐらい)で,それほど高いわけではない。むしろ,いままで他社の縦位置グリップは3〜4万円ぐらいだったので,意外に安い印象だ。

 だが,カメラ本体のバッテリーを外して,縦位置グリップの電気接点部分をカメラ本体のバッテリー部分に差し込む構造になっているのが気に入らない。カメラ本体底面に別途専用の電気接点を設ける必要がなく,安上がりな構造であり,EOS Kissなどの廉価版カメラ用に多いタイプだ。

 縦位置グリップを取り外すと,カメラ本体にはバッテリーがなくなってしまうため,縦位置グリップの中に入っているバッテリーをひとつ取り出して,カメラ本体に入れ換えなければカメラは使えない。これは面倒臭い。
 取り外した縦位置グリップの電気接点はむき出しになるし,L字型なのでバッグの中にあると邪魔くさいことになる。

 などと書いてはみたが,基本的には縦位置グリップは付けっぱなしにするつもりなので,それは大きな問題ではない。個人的に気になっているのは,その形状である。私はミーハーなので,カッコ悪いカメラは持ち歩きたくないのだ。

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 α7シリーズは小さなカメラなので,縦位置グリップが多少大きくても,D800E+縦位置グリップやK-5 IIs+縦位置グリップのように大きくなることはないはずだ。
 だが,ソニーα7Sの縦位置グリップVG-C1EMは,レンズ下部(ボディ下部)からグリップまでが異様に間延びしていて,その見た目があまりにも残念な感じだ。10mmぐらいの幅で無駄なスペースが生じている。

 また,本体ボディ側のグリップ形状と,縦位置グリップのグリップ形状が違いすぎる。また,縦位置グリップのシャッターボタンの位置が,実に凡庸な底部に近い角の部分(写真左端)になっている。

 ミノルタのときからの伝統で,ソニーのレンズ交換式カメラの縦位置グリップのシャッターボタンは,カメラを縦にしてもレンズとシャッターボタンの位置が大きく変わらない場所に付けられていたのではなかったのか。それが他社の縦位置グリップよりも優れたポイントではなかったのか。ソニーさん,ご乱心ですか?

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ソニーα99の縦位置グリップ(デジカメWatch)

 同じソニーのα99の縦位置グリップは,ミノルタ時代からの伝統を守り,カメラを縦位置に構えても,レンズとシャッターボタンの位置が変わらない位置に縦位置グリップのシャッターボタンが配置されている。これは他社に見習ってほしいポイントだ。

 それでは,なぜα7用の縦位置グリップは異様に間延びした形状になり,シャッターボタンの位置がボディ側面側になってしまったのだろうか。

 私の勝手な推測では,縦位置グリップの間延びした形状は,ソニー社内での実に涙ぐましい,壮絶なスペースの取り合いの結果生まれたものだと思われる。

 縦位置グリップ形状&シャッターボタンと壮絶なスペースの取り合いをしたのは,マウントアダプターLA-EA4そしてLA-EA3である。いずれも,α7やNEX等のEマウントカメラ(FEマウント含む)に,ミノルタから引き継いだAマウントレンズを装着するためのマウントアダプターだ。

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α7にLA-EA4を介してDT 18-200mm F3.5-6.3を装着(デジカメWatch)

 デジカメWatchに,α7にLA-EA4を装着した絵が掲載されている。LA-EA4にはトランスルーセントミラーが組み込まれ,位相差高速AF,すべてのAマウントレンズでAEが可能となる(LA-EA3はミラー無しなので,フォーカスはMFとなる)。
 今のところα7のFEマウントのレンズラインナップは非常に貧弱だが,ミノルタ時代からのレンズ資産を所有するユーザーには大変ありがたい製品だと思われる。

 上に掲載したデジカメWatchの写真を見ればわかるように,このLA-EA4やLA-EA3がレンズの下側に張り出しているため,なにも考えずに縦位置グリップを設計すると干渉してしまうことになる。

 ソニーの社内では,LA-EA4のAFセンサー位置・三脚穴の位置,縦位置グリップとの干渉について,相当な議論が行われたものと推測する。三脚穴を省く,あるいは三脚座を外付けにするとか,AFセンサーを上部に付けて,マウントアダプターの出っ張りをカメラのペンタ部の前(カメラのおでこの部分)に持っていって,縦位置グリップとの干渉を避ける案も出たんじゃないだろうか。

 まぁ,ソニーの社内のことを想像してみてもあまり意味はないが,そんなこんなで縦位置グリップは,非常に間延びした残念な見た目になってしまった。

 さて,α7Sの縦位置グリップVG-C1EMをあきらめるか。それともいずれ買ってしまうのか。今のところは買わないつもりだが,いつ気分が変わるかはわからない。

【参考】
2012年12月29日:我慢できずに買ってしまったD800Eの縦位置グリップ
2009年6月29日:待ちに待った PENTAX K-7 が間違いなくやってきた
2007年11月7日:K10DのバッテリーグリップD-BG2
2005年5月31日:ニコンD2Xを衝動買いする阿呆

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2014年7月21日

困った外付けHDD……人間あきらめが肝心?

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 今年の4月,Apple StoreでMacBook Pro Retinaと一緒に買ったLaCieの外付けHDD「d2 Thunderbolt+USB3.0 LCH-D2T030TB3G」が困った状態になっている。製品名の通り,Thunderbolt接続の外付け3TB HDDである。

 使い始めた頃は,Thunderboltの速さに感動するばかりだった。1995年から撮り始めたデジカメ写真が現在数TBになってしまったので,そのバックアップ用に使用し始めたのだが,全データをUSB2.0のHDDから転送するのに数時間しかかからない。ファイルコピー時間でUSB3.0接続の外付けHDDとThunderbolt接続HDDを比較すると,だいたい2倍ぐらい速い印象だ。

 ところが,いつの頃からか次のような表示が現れはじめた。

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 ディスクの不正な取り出し “LaCie”の取り出し操作をしてから接続解除/電源切。

 いきなりThunderboltケーブルを引っこ抜いたかのようなダイアログだ。ところが,実際はケーブルは抜けていないし,ちゃんとLaCieはマウントされたままだ。
 ひょっとしたらコネクタが接触不良を起こしているかもしれないので,MacBook Pro Retinaに2つ付いているThunderboltコネクタを入れ換えてみた。が,同じように,たまに「ディスクの不正な取り出し」エラーが発生する。

 ネットを検索すると,Appleサポートコミュニティの“時々「ディスクの不正な取り出し」の通知”というのが見つかる。「USB3.0接続」「スリープから復帰するとフリーズする」とは症状が異なるが,「何の前触れもなく」「OS X Mavericksにアップグレードしてから発生する」というあたりが興味深い。

 6月になり,最初は数日に1回だった「ディスクの不正な取り出し」のメッセージが頻繁に起こるようになり,しかも本当にマウントが外れてしまうことも急増。OS Xのディスクユーティリティでチェックしたところ,修復不可能のエラーが発生しているということで,フォーマットからやり直すことになってしまった。

 が,フォーマット中にも「ディスクの不正な取り出し」が出てしまい,なんどもフォーマットに失敗。ついに,メーカーに修理に出すことになった。

 Apple Store(ネット直販)で購入したものとは言え,Appleで修理をしてくれるわけはないので,とても面倒だ。サポート先を調べたところ,LaCieの製品はエレコムELECOM社が行っているLaCie。修理窓口はなく,いきなり製品を送ることになるようだ。とりあえず,事前にWebから問い合わせして,HDDを修理窓口に送った。宅配便でものを送ったのは,ものすごく久しぶりな気がする。

 しばらくして,HDDが戻ってきた。

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 すっかり修理されて戻ってきたのかと思ったら,「PCによる長時間接続検査・HDD動作検査はOKでした」「MacにてThunderbolt接続で正常にマウント/フォーマット可能でした」ということで,そっくりそのまま戻ってきてしまった。
 修理表には「初期状態で返却する」と書かれているが,なんとHDDはMS-DOS FAT形式でフォーマットされていた。いまどきFATですぜ,FAT。3TBのHDDをFAT形式で初期化……(声も出ない)

 PCによる長時間接続検査……ってことは,Macで長時間接続検査はやってない模様。がっかり。調子が良いときには,私のところでも「MacにてThunderbolt接続で正常にマウント/フォーマット可能」なわけだから,「可能」だからといって,不具合がないかどうかは判断できないはずなのだが……

 Apple製品ならば,銀座かどこかのApple Storeのジーニアスバーに持ち込めるのだが,LaCieじゃそれができない。ヨドバシカメラなどで買っておけば,そのままヨドバシの修理窓口に出すこともできるし,買って数週間ならば新品と交換だろう。Apple Store(直販)でMacBook Proと一緒にHDDを買ってしまったことを,小一時間ぐらい反省することになった。

 というわけで,LaCieのHDDは,現在USB3.0接続で使用している。HDDにThunderboltコネクタが付いているのを見ると後悔するので,極力うしろは見ないようにして,USB3.0接続のHDDだと思い込むことにした。今のところ特にトラブルは発生していない。

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キーボードのポッチ

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 あたらしいPCやキーボードを買ったときに,真っ先にやることがある。
 キーボードの「D」と「K」の中心よりやや上側(奥側)に,エポキシ系の接着剤で小さなポッチを付けるんである。

 キーボードには,最初から「F」と「J」の中央もしくは手前側にポッチがついているが,古いMacintoshのキーボード(Appleキーボード)に慣れてしまった私は,「D」と「K」にポッチがついていないと我慢できない。

 もともとこのポッチ(もしくは他のキーよりも湾曲が深めになっていたりする)はタッチタイピング用の目印で,ホームポジションの位置を手探りで確認するためのものであるから,「F」と「J」の他に「G」と「H」も担当する人差し指より,「D」と「K」に専念できる中指の位置にあるのが合理的だと思う。

 私はノートPCはMacBook ProとMacBook Air,デスクトップPCではテンキーのない東プレREALFORCE 86UかHHKB Professionalを使っている(Windowsでは矢印キーのあるREALFORCE 86U,Macでは矢印キーが不要なのでHHKB Professional)のでテンキーはあまり使わないが,テンキーをタッチタイピングするときにも,やはり中指で「5」のキーを探るのが基本だ。

 というわけで,新しく買ったMacBook Pro Retinaの「D」と「K」にもポッチを付けた。

 ポッチを付ける接着剤は,接着剤を付けたときに表面張力で半球状になり,硬化時に収縮しない2液性のエポキシ系かシリコン系のものがよく,硬化後の硬度を考えると2液性エポキシ接着剤一択だと思う。シリコン系やアクリル系は硬化時間が長すぎるし,瞬間接着剤や溶剤系の接着剤は,硬化時に収縮して半球状にならない。

【参考】
2008年9月18日:キーボードに拘泥する

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2014年7月 5日

無音シャッターの SONY α7S を購入!

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 また新しいデジカメを買ってしまった。ISO409600が話題のSONY α7S (ILCE-7S)。今まで購入したNikon D3とD800Eに続いて,3台目の135フィルムフルサイズデジタルカメラだ。

 いまどき1200万画素のカメラを買うなんて,なんという酔狂なことを……と思われるかもしれない。

 たしかに,カメラが生成する画像ファイルの記録画素数に関していえば,私が2002年に初めて買ったデジタル一眼レフカメラのFUJIFILM FinePix S2Proは4256×2848ピクセル(1212万画素),2008年初頭に気合いを入れて買った初めてのフルサイズデジタル一眼レフNikon D3は4256×2832ピクセル(1210万画素),そして今回のα7Sは4240×2832ピクセル(1200万画素)と,世の中のデジカメがどんどん高解像度側に進化していることに対して完全に逆行してしまっている[D3の次に7360×4912ピクセル(3615万画素)のD800Eを買っているので,多少詭弁っぽいが]。

 α7S (ILCE-7S) の何がそんなに魅力的かと言えば,「無音シャッター(サイレント撮影モード)」と「超高感度」に尽きる。

 α7とα7Rが出たときにも大きな魅力を感じたが,店頭で実際に操作してみると機械式シャッターの音が大きくて一気に醒めてしまい,FUJIFILMのX-T1に心がなびいたこともあった。

 そんなときに「無音シャッター」が可能なα7Sが登場。一気に心を撃ち抜かれてしまった。

とうとうα7Sを買った

 既発売のズームレンズには魅力を感じなかったので,とりあえず汎用性の高い35mm単焦点レンズSonnar T* FE 35mm F2.8 ZAを買った。

 レンズは買わずに,マウントアダプターだけを買って手持ちのレンズを使うことを考えていたところ,ちょうどヨドバシカメラの店頭では「α7・α7RとSONY純正レンズを同時に買うと1万円キャッシュバックセール」ってのをやっていた。恐る恐るα7Sでも1万円キャッシュバックしてもらえるかを尋ねたらOKとのことで,35mmレンズ購入に至った。

 35mmレンズが,松:F2,竹:F2.8,梅:F3.5というふうに複数ラインナップされていた昔のイメージからすると,F2.8の単焦点レンズはいわば「竹」クラスだ。どうせ私は絞り開放でボケを楽しむような撮り方はしないので,このSonnar T* FE 35mm F2.8 ZAのサイズと軽さはなかなか良いと思った。

とうとうα7Sを買った

 ライカMマウントアダプターは,宮本製作所のRAYQUAL LM-SαEを購入。たとえばVoigtländer COLOR SKOPAR 21mm F4は,EPSON R-D1s用の広角レンズとして使っていたものだが,α7Sでは本来の21mmという超広角レンズとして使えることになる。

とうとうα7Sを買った

 梱包を開けたら,バッテリーが2つも入っていてびっくり。消費電力が大きいため,最初からバッテリーが2つ付属しているシグマのFoveon機のことを思いだし,ちょっと悪い予感が……
 でも,付属していないと思っていた充電器も付いていて,ちょっと安心。

 というわけで,いつものように上大岡の街で試し撮り。

とうとうα7Sを買った
[無音シャッター(=電子シャッター)・シャッター速度優先:1/640sec・ISOオート:ISO6400]

 上大岡中央商店街「パサージュ上大岡」を撮影。歩行者が被写体ぶれしないように,シャッター速度を1/640secに設定。α7Sを買った理由のひとつ「超高感度」は,私の場合は高速シャッターで被写体ぶれを防ぐためのもの。

 あれれ……?

とうとうα7Sを買った
[無音シャッター・シャッター速度優先:1/640sec・ISOオート:ISO4000]

 あれっ,やっぱり横縞が出る。

 高速シャッターで被写体ぶれを防ごうとすると,アーケード商店街のような人工光源ではフリッカーが横縞になって写ってしまうのだ。α7Sの特長である無音シャッターを使っているのも,フリッカーが目立つ原因かもしれない。

とうとうα7Sを買った
[無音シャッター・シャッター速度優先:1/60sec・ISOオート:ISO400]

 シャッター速度を落として1/60secにすると,当然のことながら人工光源のフリッカーが目立たなくなるが,今度は被写体ぶれが目立ってくる。

 うむむ,この程度のISO値で撮るなら,D800EやPENTAX K5 IIsを使うのとあまり変わらないかも。

 とはいえ,人工光源でなければ,ISO6400が余裕で使えるのはすばらしい。以前にブログで書いた「カメラの手ぶれ補正機能が不要な時代がやってくる」が現実的になってきたことが嬉しい。デジタルカメラがどんどん高感度に強くなることによって,手ぶれ補正機能では防げない「被写体ぶれ」を抑えることができるようになる。

とうとうα7Sを買った

 最後に,とりあえず少し使ってみての印象……
(私はJPEG撮りなので,付属のRAW現像ソフトやら何やらは一切使っていない)

■ 良かった点:
・無音シャッター(サイレント撮影モード)はやっぱり最高
・小型軽量
・超高感度
・マウントアダプターにより既存のレンズが本来の画角で使える
・Eye-Fiカード類を使わなくても,iPhoneに画像転送できる

■ 残念な点(今後対策が見つかるかも):
・シャッターボタン周辺に少しガタがあり,レリーズ時の感触が安っぽい
・ファインダー部のアイセンサーが赤外線を検知してEVFと液晶モニターを切り替えてくれるのだが,残念ながら腹部の赤外線にも敏感に反応するため,可動式液晶モニターを起こしてウエストレベルで撮影しようとすると,勝手にEVFに切り替わってしまい,腹からカメラを少し離さないと撮影できない
・吊り環の位置がシャッターボタンを押す人差し指に干渉する
・レンズラインナップが貧弱(好みのレンズが少ない)
・手や指にフィットしないグリップ
・カスタムボタン2を「モニターミュート」に設定して,ファインダーを覗いているとき以外の電力消費を抑えようと思うのだが,「モニターミュート」しても液晶ディスプレイのバックライトが点いたまま(シャッター速度などが表示されている)なので,あまり省エネに寄与しない
・せっかくISOオートでISO409600まで設定できるのに,シャッター速度低限値が設定できない
・〔追記〕ダイナミックレンジは期待していたほど広くない
     併用しているPENTAX K-5 IIsやNikon D800Eより狭いようだ

【過去の記事】
2014年5月14日:親指AFできず「FUJIFILM X-T1欲しい熱」が少し冷める
2014年4月18日:SONY α7Sの高感度ISO409600が面白い
2013年10月21日:ソニーのα7・α7Rが面白い
2013年3月25日:カメラの手ぶれ補正機能が不要な時代がやってくる

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2014年7月 4日

吉祥寺バウスシアターは6月10日に最後の宴

 LAST BAUS / LAST LIVE(2014年 6/1(日)〜6/10(火)まで開催)

 かつて吉祥寺バウスシアターは演劇、コンサート、落語会も上演される多目的な劇場でした。1984年4月にオープンして30年、残念ながら今年その歴史に幕を下ろしますが、最後の最後バウスシアターに於いてさまざまなミュージシャンがコンサートを行ないます。最後のバウスシアターの思い出をみなさんの胸に刻み込んでください。

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 7月20日の三軒茶屋シネマの閉館の約一月半まえ,吉祥寺バウスシアターが閉館してしまった。吉祥寺バウスシアターは,最近珍しくなった商店街(吉祥寺サンロード商店街)のなかにあるタイプの映画館・劇場だった。

 今から約60年前の1951年に「ムサシノ映画劇場」として開業,1984年に老朽化のために建て直した際に「吉祥寺バウスシアター」と改称し,いままで続いてきた。

 時代の流れとはいえ,吉祥寺という街からこのような映画館・劇場をなくしてしまっていいのか,という思いがこみ上げてくる。吉祥寺に人気があるのは,吉祥寺らしい文化があるからだ。新進気鋭の若手作家が作品に込めたメッセージを発信する場として,貴重な場所だったんじゃないだろうか。残念でならない。

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三軒茶屋シネマが今月20日に閉館することに

 また名画座の灯が…「三軒茶屋シネマ」7月に60年の歴史に幕(2014年6月7日 スポニチ)

 1954年の開館以来、60年間にわたり邦画・洋画を幅広く上映し、親しまれてきた名画座「三軒茶屋シネマ」(東京都世田谷区)が7月20日に閉館することになった。公式サイトで発表された。
(中略)
 都内名画座の閉館は「浅草名画座」「浅草新劇場」「浅草中映劇場」(2012年10月)「三軒茶屋中央劇場」(昨年2月)「銀座シネパトス」(昨年3月)と相次いでいる。

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 三軒茶屋では,昨年2月の三軒茶屋中央劇場(写真の奥に写っていて,閉館したが建物はまだ残っているという)に続いての名画座閉館となる。これで,世田谷区の映画館は下高井戸シネマと下北沢のトリウッドだけになるのかな……

 閉館の理由は老朽化,そして今後の経営的な展望が見いだせないからだという。取り壊してしまうのは簡単だが,同じものを最初から作るのはとても大変。横浜の「シネマ・ジャック&ベティ」が,一度閉館した後で復活を遂げたという例もある。三軒茶屋という街にはこういう映画館が残っているほうがいいよと,横浜から応援したい。

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レリーズタイムラグに関する誤解と現実

 コンパクトデジカメはレリーズタイムラグが大きい……という話をよく聞く。たしかに,2000年代前半には,驚くほどレリーズタイムラグの大きなデジカメがあった。むっちゃストレスフルだった。しかし,2014年の今は違う。たぶん違う……はずだ。

 私は町並みや商店街の写真を撮り歩いている。レリーズタイムラグは重要ではない被写体だと思われがちだが,実は意外なことに,レリーズタイムラグがとても重要なのだ。

 買い物客でにぎわう商店街の写真を2枚ならべてみる。

Hikaku

 人波がなかなか途切れないため,タイミングを考えずにシャッターを切っただけでは,右側の写真のように歩行者の下の部分が切れてしまって,中途半端な写真になってしまう。ひどい場合には,歩行者の後頭部が大きく写ってしまうこともある。
 画面上の適当な場所でシャッターボタンを半押ししてAFロックし,構図を決めてから,人波が途切れるのを待つ。そして,ここぞと思った瞬間にシャッターを切る。カメラのレリーズタイムラグが小さくないと,思ったような写真にならない。

 レリーズタイムラグとは,シャッターボタンを半押ししてAFロックした状態(親指AFの場合でも,シャッターボタン半押し状態)で,シャッターボタンを押し込んでからシャッターが作動して露光するまでの時間と定義する。

 シャッターボタンを半押しせず,一気に全押しして写真を撮る人にとっては,オートフォーカス(AF)動作も含めたタイムラグ(=「シャッタータイムラグ」と定義する)のほうが重要かもしれない。しかし,被写体の動きや色やかたちによってAF時間は異なるため,シャッタータイムラグ=不可知なAF時間+レリーズタイムラグは不可知な値になる。シャッターボタン一気押しは,コンティニュアスAFと連写によって,下手な鉄砲も数打ちゃ当たる方式で撮るとき以外にはしないのが普通だと思う(もちろん,そういう撮り方が重要な場合もある)。

 今の世の中便利なもの,ちゃんとレリーズタイムラグを調べてくれているサイトがある。私が見ているのは「IMAGING RESOURCEhttp://www.imaging-resource.com/camera-reviews というサイトである。

 IMAGING RESOURCEのサイトには,主なデジタルカメラのTiming and Performanceデータが記載されている。その中から「Prefocused」「Prefocused Optical Viewfinder」のデータを抜き出し,レリーズタイムラグの短い機種から15番目までを並べてみた。

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 上位に並ぶのは,LX7・RX100 II・X100S……というコンパクトデジタルカメラだ。その次には,NEX-7やα7(ミノルタのではなくソニー)などの電子先幕シャッター機能のあるミラーレスカメラ,そして10位以降になってやっとデジタル一眼レフカメラの最上位機種が登場する。

 一眼レフカメラは,機械シャッターの前にミラーがあり,レリーズ→ミラーアップ→機械シャッターを開く→露光→機械シャッターを閉じる……という動作になるため,機械部分にコストのかかった上位機種じゃないと,レリーズタイムラグが大きくなってしまうのだ。

 電子先幕シャッター機能のないミラーレスカメラ,たとえばα7Rのデータに顕著だが,レリーズ→機械シャッターを閉じる→機械シャッターを開く→露光→機械シャッターを閉じる→機械シャッターを開く……という面倒臭い動作になるため,機械シャッターのないコンパクトデジカメよりもレリーズタイムラグが大きくなることがある。

 最後に,上記のベスト15のリストを作成するために作った「レリーズタイムラグ一覧」を掲載する。機種は適当に私が選んでいる。また,キヤノンのkissデジタルのように,海外品と機種名が違っていてよくわからないものには重複があるかもしれない。

 一部のコンパクトデジカメは例外だが,一般的にはデジタル一眼レフカメラよりもコンパクトデジカメのほうがレリーズタイムラグは短い傾向があることを見ていただけると幸いである。

 【デジタルカメラのレリーズタイムラグ一覧】
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Release_timelag2
Release_timelag3

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