MacBook Pro Retina を買った
今月初めの話だが,とうとうMacBook Pro Retina 15インチを買ってしまった。
今年の2月にMacBook Pro 15インチ Late2011が突然の不調を来たし,メイン基板を2度も交換。やっと元に戻ったが,アップルストア銀座でMacBook Pro RetinaのRetinaディスプレイを見てしまったのが失敗だった。もともとiPhoneでRetinaディスプレイを見続けていることもあって,MacBook Proに表示される文字の粗さが,どうしても見劣りしてしまうのだ。
もちろん,MacBook Proのディスプレイは,会社で使っているWindows 7の1920×1080dot表示よりもはるかに綺麗なのだが,いちどRetinaディスプレイを見てしまうと,その違いに愕然としてしまう。
最近は年を取ったせいで,眼が老眼になりつつある。Retinaディスプレイを見ると,眼が20年ぐらい若返ったような気がするし,感じるストレスも小さい。
MacBook Pro Retinaの厚さは18mmとなり,従来のMacBook Proが24mm厚だったのに比べると,かなり薄くなっている。いまは自宅内の無停電電源付きサーバー(笑)として使っているMacBook Pro 2007が25mm厚だから,新モデルのたびに順調に薄くなっていることがわかる。
その分,光学ドライブがなくなってしまった。光学ドライブがないのは持ち歩き用に使っているMacBook Airと同じで,リモートディスク機能でMacBook Pro Late2011のドライブを使えば問題ない……
と思っていたのだが,盲点があった。もともとDVDドライブはほとんど使うことがなくて気付かなかったのだが,リモートディスク経由だと,著作権保護された市販のDVDソフトの映像が画面に表示されないのだった。山口百恵の「赤いシリーズ」DVDを見ようとして,これに気付いた。
まぁ,DVDソフトは,そのままDVDドライブの付いたMacBook Proで見ればいいので,たいした問題ではないと思う。
キーボードは,もちろんUS配列。1985年にMacintosh 512Kを買ってから,基本的にはずっとUS配列キーボードを使っているので,もうJIS配列キーボードは使えない。若い人なら,頭の中がさっと切り替わったりして,ふたつのキーボードを使い分けることができるんだろうけど,固まりかけた脳みそではそれは無理だ。
20年ぐらい前の,まだビットマップフォントしかなかった時代のイメージが強かったり,世の中の多くのパソコンではゴシック体のメイリオしか綺麗に表示されるフォントがなかったりするためか,「Webではゴシック体が見やすい」という意見が多いことはわかっているつもりだが,私は古い人間なので,ゴシック体は見出し,本文は明朝体のほうが見やすいと思っている。
上のディスプレイの拡大図のように,Retinaディスプレイだと,ディスプレイ上でも小さな明朝体が活字のように綺麗に表示されて,本当に見やすい。
ところが,Retinaディスプレイでは,72dpi程度の写真や画像を15インチの2,880×1,800ピクセル,1インチあたり約220ピクセルで表示してしまうと,爪の先ぐらいの小さな大きさになってしまうため,それをスケーリングして画面上で水増し拡大して表示するため,写真や画像が少しぼやけた感じになってしまう。文字がくっきりはっきり活字のように見えるだけに,その少しの画像の劣化が目立ってしまうようだ。
もちろん,Web上の拡大スケーリングした写真ではなく,LightroomやらCapture NX2のような画像処理ソフトでデジカメの写真を表示した場合には,2,880×1,800ピクセルのディスプレイの威力を発揮する。10年前の300万画素,400万画素のデジカメの写真だと,等倍表示してもディスプレイいっぱいの大きさにならないんだから,技術の進歩には驚かされる。
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