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2013年10月の13件の記事

2013年10月31日

東急池上線大崎広小路駅横のガーダー橋架け替え

 東急池上線と環状六号線山手通りとの立体交差部分の橋が,ほとんどの池上線利用者が気付かないうちに進んでいるという。

 場所は池上線大崎広小路駅のすぐ横だ。

参考資料:環状第 6 号線整備に伴う池上線架道橋改良工事(東急建設株式会社 災害防止協力会ホームページより

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 写真は2007年11月に撮影したもので,写真の右側にちょっと見えているのが,東急池上線の大崎広小路駅。左側が五反田駅方面になっている。
 この写真を見ると,右側のガーダー橋の部分はスッキリしているが,左側は補強用の鉄骨(だろうか?)が橋脚にまとわりついていて,運転手の視界を遮り,車の通行に支障をきたしているように思われる。

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 鉄骨が橋脚にまとわりついている側から見た大崎広小路駅。中央にちょっとだけ見えているのが大崎広小路駅のホームだ。手前側は橋脚が鉄骨だけでなく,古い鉄筋コンクリートの橋脚を鉄骨で補強しているように見えるが,なぜこんなことになっているのかはよくわからない。道路拡幅時に仕方なくこうなってしまたのだろうか。

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 このような架設橋脚のような状態をなくし,山手通り(環状六号線)の通行をスッキリさせるための工事だったようだ。

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 洗濯物まで干してあった古い橋脚。

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 こちらは大崎広小路駅側の橋脚。古さはあるが,スッキリしている。

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 古い桁橋は上路式ガーダー橋だったため電車の足回りもよく見えたが,完成予想図を見ると新しい橋はコンクリート製の下路式ガーダー橋か,上路式でも側壁がついたタイプのように見えるので,今までのように電車が丸ごと見える感じでは無くなるようだ。

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2013年10月30日

高岡駅前ビルが解体へ

 高岡駅前ビル、来月から解体へ(2013年10月29日 KNBニュース)

 老朽化が著しい高岡駅前ビルは、地権者の間の交渉がまとまり、来月から解体される見通しになりました。

 周辺の再開発構想を策定中の高岡市は、解体後の土地の購入と利用について本格的な検討に入ります。

 高岡駅前ビルは、地上3階、地下1階建てで、完成から50年余りが過ぎています。

 およそ20の地権者の交渉をまとめてきた不動産会社によりますと、地権者は集約が進んでいて、ビルは、来月から解体される見通しです。

 高岡駅前の再開発が進む中で,ポツンと取り残されていた感のあった高岡駅前ビルが,とうとう取り壊されることになったようだ。老朽化したまま放置されていて,見ていて痛々しい感じだったので,少しホッとした気持ちになった。

 高岡駅前ビルはJR高岡駅の古城公園口(北口)の前の一等地にあるビルで,正面はバスターミナルとなり,地下は高岡駅前に広がる高岡駅前地下街とも連続していた。高岡駅改築や高岡駅前再開発に伴って,地下街が閉鎖され(再開発後に縮小して再開するという),仮設のバスターミナルが駅の東側(氷見線の高岡駅ホームがあったところ)に設けられたことで,周囲がひとけのない状態になっていた。

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[2013年5月の高岡駅前ビル:「駅前飲食街」という看板がある]

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[2005年8月の高岡駅前ビル:看板は「駅前商店街」。ビル全体に看板が付いている]

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 2005年,高岡駅前ビル前のバス乗り場。
 以前の高岡駅前は地平面と地下に広がっていた。高岡駅は橋上駅となり,再開発後の高岡駅前にはペデストリアンデッキができる。地上には万葉線の電停やバスターミナルなど交通広場ができるものと思われ,縮小して再開するという地下商店街には厳しい環境となる。

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 高岡駅前ビルには下関 萬福大明神が祀られていた。

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2013年10月27日

三岐鉄道三岐線の脱線事故もレール保守管理不備が原因

 レール保守不備、ゆがみ放置(2013年10月26日 朝日新聞)

 いなべ市藤原町の三岐鉄道三岐線東藤原駅構内で昨年6月、貨物列車が脱線した事故で、運輸安全委員会は25日、レールの保守管理の不備が原因とする調査報告書を公表した。現場の線路の設計図がなく、検査も不適切で、レールのゆがみが放置されていた。

鉄道事故:三岐鉄道のディーゼル機関車が脱線 富田駅で繰り返す/三重

 2012年6月に貨物列車を牽引する電気機関車が東藤原駅構内の分岐器(ポイント)付近で立て続けに脱線した事故は,レールの保守管理の不備が原因で,レールがずれてカーブがきつくなり,高さも左右で歪んでいたとする事故調査報告書が公表された。

 報告書の公表がずいぶん遅いような気がするけど,JR北海道の件がきっかけで,たまたま表にでてきたものだったりして…

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2013年10月26日

新型MacPro……パイプファイル置くの禁止ね

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 6月のAppleの開発者向けイベントWWDC 2013で発表された円柱型の新MacProが,とうとう12月に発売されることになった。ネット上では「ゴミ箱」や「茶筒」などと揶揄されているが,その小ささと放熱構造のエレガントさに感心した。

 今度もAppleによるメイキングビデオがある「Making the all-new Mac Pro」

 暖められた空気は膨張し,体積当たりの重さが軽くなるので上昇する。自然対流だ。煙突は,高熱になった空気が上昇するという自然対流の原理を利用して,煙などを上空に排出するものだということはよく知られている。煙突のような構造にすれば,送風ファンのような装置を取り付けなくても,煙を上昇気流に乗せて排出できるのだ。

 昔は家庭に走馬燈・回り灯籠があって,ロウソクの火や電球だけで円筒形の灯籠がくるくると回ることが体感でき,幼い知的好奇心がむくむくと大きくなったりしたものだ。関東地方以西では家に煙突があることも少ないし,町に銭湯があることも少なくなってしまった……

 機器の放熱構造を考えるときに,暖められた空気が上昇するということを考慮するのは基本中の基本である。たとえば,放熱フィンを下向きに取り付けることは基本的にはありえない。筐体全体では,下から空気を吸い込んで,暖まった空気を真上に逃がすのが最も放熱効率が良い。実際に,空冷のメインフレームやスーパーコンピュータでは,フリーアクセス床の下から空気を吸い込み,上方から排出している。

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 新MacProの放熱構造が,まさにその構造になっている。空気は下から上へ……。

 一般的なパソコンでは,前から吸い込んだ空気を横に動かし真後ろに排出するために,放熱ファンに余分な負荷が掛かる。冷えてほしい部分に風量を確保するため,複数のファンを搭載したり,部分的にヒートパイプを設けたりしている。

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 新MacProでは,円筒形筐体の中心部に三角柱の放熱フィン「Unified thermal core」を設け,それに各基板の高発熱部品を直接熱結合している。放熱フィンの中の空気は基板上の部品の発熱により暖められて上昇気流となり底部の空気取入口から空気を吸い込む。円柱の上部には放熱ファンがひとつ(サーマルコア)だけ設置されていて,サーマルコアの中を上昇してきた空気を筐体外へと吐き出す。これは美しい。

 この放熱構造は,放熱ファンがなかった不遇の?PowerMac G4 Cubeや初代Macintoshを思い出させる。

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 私が某コンピュータメーカーに就職して最初にもらったボーナスで買ったのが,Macintosh 512K 通称〝Fat Mac〟だった。同時にドットインパクト式プリンタのImageWriter IIや日本語化ソフトのSweetJAM,表計算ソフトのExcelなどもまとめて買ったので合計約100万円もしたっけ(9万8千円もしたExcelにはキヤノン販売〝手作り〟の日本語マニュアルが付属してた)。

 学生時代にはNECのPC-8801を使っていて,パソコンに放熱ファンがないことは普通のことだったので驚かなかったが,初代Macintoshの放熱構造のエレガントさには驚かされた(元々メカ屋でコンピュータメーカーに就職したぐらいだから,どうしてもそっちに興味が行ってしまう)。暖められた空気の上昇気流を利用する放熱構造になっていたからだ。

Macintosh

 電源やディスプレイ用のRF回路など,高発熱部品を搭載したアナログ基板を筐体の上部に設置し,高温になった空気を上面のスリットから逃がしている。同時に,その上昇気流によって生じた力で,筐体側面下部のスリットから新しい空気を取り込んでいる。この側面下部左右のスリットの前には,DRAMや68000プロセッサを搭載したディジタル基板を水平に設置し,スリットから入り込んだ空気が基板上面を流れるようにしているのだ。

 新入社員当時に現行機種だったのは,スパコンVP-100シリーズやメインフレームM-380シリーズだが,そのプロセッサの実装である「MCC(Multi Chip Carrier)の3次元スタック構造と五重塔型放熱フィン」と同様の機能美を感じる。

 ただ,エレガントな初代Macintosh(PowerMac G4 Cubeも?)の放熱構造は,ギリギリのバランスの上に成り立っている。

 自宅ではMacintosh IIcxを使うようになり,職場に持ち込んで机の上で使っていた初代Macintosh(中身はApple社のサービスでMacintosh Plusに入れ替わっていた)を悲劇が襲った。会議室かどこかに忘れたパイプファイルを,誰かが親切にも私の机のところまで持ってきてくれて,ちょんとMacintoshの上に置いてくれたのだ。
 私が戻ってきたときには,既に画面にスクリーンセーバーのトースターは飛んでおらず,真っ暗になっていた。放熱用スリットがパイプファイルでふさがれてしまったため,アナログ基板が高温になり昇天したのだった。

 上部に放熱用の開口部を設置した機器では同じことが起こりうる。新MacProも例外ではない。
 開口部が上を向いていると,そこからゼムクリップが入ってしまうなどというトラブルも考えられる。そんなことも考えると,全面に吸気口があり,背面から放熱ファンで排気する一般的なPCの筐体は,上に物を置くこともでき,異物混入のトラブルも起こりにくい等,それはそれで合理的な構造なのかと思えてくる。

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AppleがMac OS X Mavericksを発表…

 2013年10月23日の「Apple Special Event October 2013」では,軽く薄くなったiPad Air,待望のRetinaディスプレイ搭載のiPad mini Retina,そしてIntel Haswellチップ搭載でバッテリー駆動時間が最大9時間という新型のMacBook Pro,待望の新型筐体のMac Pro……など,新しい製品がドーンと発表された。

 新しいハードウェアはすぐには手が出ないが,びっくりしたのは新しいMac OS X Mavericksが「Free」……無料で,しかも即日ダウンロード可能になったこと。

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 私は,真っ先にアップデートして人柱になったり,ボランティアのバグ取りテスターになるつもりはないので,メインで使用しているMacBook Proのアップデートは,1週間ぐらい様子見をして,アップデートに伴う大きな不具合が無いことを確認してからにするつもりだ。デジカメのファームウエアアップデートも,だいたいそんなペースで行っている(ホイホイとすぐにアップデートして痛い目をみたこともあるけど)。

 とりあえず,OS X Mavericksのアップデータが発表されてから3日経ち,あまり大きなトラブルの話を見聞きしなかったので,まず,サブ機のMacBook Air (Late2010)をアップデートしてみた。

 発表直後はダウンロードだけで数時間かかるとか,インストールに時間が掛かるとかいう話や画面が,TwitterやInstagramにアップロードされていたが,さすがに3日経ったこともあって,あっという間にダウンロードもインストールも完了した。今のところ特に不具合は感じていない。

 調子に乗って,2007年に買ったMacBook Pro Late2006モデルもOS X Mavericksにしちゃおうかと思ったが,残念ながらこっちはアップデート対象機種からはギリギリで外れてしまったようだ。残念。

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2013年10月25日

Pure Photography〝この感触だ〟

 一部で噂になっていたニコンのレトロ調?カメラのティーザー広告が,ニコンの公式サイト「ニコンイメージング」で始まった。

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 曰く,"it's in my hands again この感触だ"

 Flash動画には「スピーカーをONにしてご覧下さい」との注意書きが出る。そして,カチカチと明らかにシャッターダイヤルを動かす音,そしてカシャカシャと明らかに絞りリングを回す音が入る。電子ダイヤルを操作するイマドキのカメラとは一線を画する音だ。

 FM2に似ているとか,F3に似ているという噂が飛び交っている。名称はNikon DF? どんなカメラが出てくるのか,こりゃ楽しみだ。もちろん,Nikonが大滑りする可能性もあるが。

 F3はフィルム時代に愛用していたので,F3のようにしっかりした造りのカメラだとしたら嬉しい。

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 今はD800EやD3のようなデップリしたカメラを使うようになってしまったが,それらを忘れてしまいそうになるほどの魅力のあるカメラを期待したい。

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2013年10月23日

コトデン瓦町ビルの高松天満屋が来年3月閉店

 高松天満屋、来年3月に閉店/後継企業の選定急ぐ(2013/10/19 四国新聞)

 天満屋(岡山市)は18日、高松天満屋(高松市常磐町1丁目)を来年3月末で閉店すると発表した。高松天満屋は2001年にコトデン瓦町ビルにオープンしたが、百貨店や大型量販店との競争激化、長引く不況による売り上げ低迷から閉店を決めた。新たなテナントは、ビルを所有する高松琴平電気鉄道(高松市)が選定を急いでいる。

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 1990年代に近代化を進めた琴電が,高松市の中心街にある瓦町駅の大改造とともに,そごうグループと提携して「コトデンそごう」を開業したのが1997年。
 ところが,わずか3年後にそごうグループが経営破綻し(そごうのメインバンクのひとつ長銀の破綻がきっかけ),琴電はその影響をまともに受けてしまった。なんとか高松天満屋が後継テナントとして入店するも,その直後に琴電は民事再生法適用を申請。廃線の危機もあった。

 その後,高松天満屋は若者向けの店舗構成で売上げを伸ばし,コトデンも地道に経営改革,車両を近代化(冷房化100%も実現)したり非接触式ICカードシステムIruCa(イルカ)導入したりして,企業イメージも回復しつつあったが,高松天満屋の閉店でまたしても試練に直面することとなった。

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〔民事再生法適用申請後に塗色を一新した電車が玉藻城趾横を走る〕

琴電の大正レトロ車両3000型300号が復活運転
〔瓦町駅。1990年代までの琴電は古い電車の博物館のようだった〕

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2013年10月21日

ソニーのα7・α7Rが面白い

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 久しぶりにソニーらしい面白い製品だと思った。35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載したEマウントデジカメα7・α7R。
 EマウントなのでNEX用のイメージサークルがAPS-Cサイズのレンズはクロップで使えるし,ミノルタ時代からの〝α〟のAマウントは,純正のAFカップラ付きマウントアダプタが用意される。

 小ぶりなボディのカメラで,オールドレンズを画角そのままに使うためのベースとしても最適だと思う。今まで私はMマウント・Lマウントのレンズを,APS-CセンサーのR-D1sか,マウントアダプターをつけたm4/3のLUMIX DMC-GX1で使ってきたが,α7・α7Rならばフルフレームで使えるのだ。
 やばい,買ってしまいそうな予感がする。ただ,買うとなったらレンズも新しく買うことになるわけで,たぶん最初の1本になりそうなSonnar T* FE 35mm F2.8 ZAが,かなり強気な値付けの8万8,200円ってところが,財布の紐が緩むのをガードしてくれそうだ。

 外観で話題になっているのが,ペンタ部の斜めのところにあるメーカーロゴが,あのCanon New F-1に似てるってこと。

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 たしかに,似てるような気がする。
 私が持っている古いカメラの中にも似ているのがある。ちょっとマイナーな機種だけど……

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 OLYMPUS OM-2 SPOT/PROGRAM(OM-2SP)である。OM-2やOM-2NではなくOM-2SP。OM-2でスポット測光と世界初のTTLダイレクト測光プログラムAEを実現したヘンタイな機種だ。

 久しぶりにファインダーをのぞき込んでシャッターを切ってみたが,バッテリーが無い状態で1/60secシャッターが問題なく切れる。視野率97%,0.86倍のファインダーは,現在使用しているフルフレームのNikon D800E,D3のファインダーよりもはるかに見やすい。一眼レフがオートフォーカスになり,デジタル一眼レフになって,「ファインダーの見やすさ」という大きなものを失ったことがわかる。久しぶりに,フィルムで写真を撮ってみたくなった。

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 あれっ,最後はα7・α7Rじゃなくて,フィルム一眼レフ礼賛になってしまった……

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2013年10月20日

小田急ロマンスカーRSEが富士急行へ

 ロマンスカー「RSE」、小田急から富士急へ…「フジサン特急」の後継(2013年10月11日 レスポンス)

 小田急電鉄と富士急行は10月11日、小田急で2012年3月まで営業運転されていた特急ロマンスカー20000形「RSE」1編成を富士急へ譲渡することで合意したと発表した。譲渡期日は11月11日。

 富士急は20000形を、現在運転している『フジサン特急』の後継車両として7両編成から3両編成に改造し、2014年夏の運行開始を目指す。改造の詳細な内容は発表されていない。

小田急ロマンスカーHiSE10000形・RSE20000形が引退
〔鶴川駅付近を走る小田急RSE20000形〕

 小田急のRSE20000形は,JR御殿場線直通運転の特急「あさぎり」用として1991年にデビューした車両で,2012年3月に営業運用が終了。同時に特急「あさぎり」用として使われていたJR東海371系も定期運用から外れていて寂しくなってしまった。

 まだ,それほど古くなっていない車体なので,その動きが注目されていたが,以前から交渉中との話があった富士急行への譲渡が正式発表された。

 7両編成を3両編成に改造するということだが,幸運なことに運転席のある前後の車両がパンタグラフ付きの制御電動車なので,真ん中に付随車を入れられる。真ん中をダブルデッカーにするのか,それとも実用的で定員数の多い普通の車両にするのか,富士急行がどのように改造するのか楽しみだ。

フジサン特急
〔現在運転されている「フジサン特急」〕

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FinePix X100の新ファームウエア

FinePix X100買った

 使うことを忘れつつあった富士フィルムのFinePix X100だけど,富士フィルムの開発陣はこのカメラのことを忘れたわけではなかった。発売開始から約2年半,生産終了から約1年経ったカメラに対して,Ver.1.30からVer.2.00へのファームウエア・アップデートが公開された。

 しかも,その内容がなかなか素晴らしい。FinePix X100に不満を感じているところを,しっかり改善してきているようにみえる。あれこれ改良された後継機のFinePix X100Sを,日頃から羨ましく思っているX100ユーザーを慰めてくれるファームアップだ。

1. オートフォーカス速度が約20%向上
2. マクロボタンを押さなくても,オートでピントが合う距離を30%短縮
3. マニュアルフォーカス時にピーキング機能追加(強弱が選べる)
4. フォーカスリング操作時の追従性を改善
5. 起動時間が約0.2秒短縮(ただしクイック起動OFF設定時のみなのが残念)
等々

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 さっそくFinePix X100をアップデートして,通院帰りに大船の商店街を撮り歩いてみた。AF速度が約20%も向上したことを実感できたかと言えば,少し微妙な感じ。併用している他のデジカメのAF速度は,ほぼ不満のない速さなので,それに比べると若干遅い感じは否めない。

 ただ,FinePix X100の最大の特徴であるOVFでのAFが意外に使える感じだったので,この日に撮った写真は,ほとんどがOVFで撮っている。以前はOVFでAFが測距不能になることが多くて,しぶしぶEVFに切り替えて使うことが多かったから,そういう意味では改善が体感できたと言えるかもしれない。

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iPhone 5sのホームボタンの話

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 iPhone 5sの指紋認証付きホームボタンに使われたことで,ちょっと話題になったサファイアクリスタル。腕時計の風防にも使われている素材だ。サファイアガラスと書かれていることもあるが,酸化アルミニウムAl2O3(いわゆるアルミナ)の結晶のことをサファイア(あるいはルビー,ひっくるめてコランダム)と言うので,それを正反対の非晶質(アモルファス)であるガラスと呼ぶことには,ちょっと違和感を感じる。

 その違和感をあえて強調して,黒炭とダイヤモンドが同じであるというコンテキストでは,サファイアクリスタルは純度の高いアルミナセラミックと同じものである。

・アルミナセラミックとは……

 アルミナセラミックは,パソコンのマイクロプロセッサや高発熱のICのパッケージに使用されている黒褐色の素材だ。CCDやCMOSがデジカメなどの撮像素子として使用されていることからわかるように,半導体に光が当たると電子が励起されてしまうため(光電効果),通常の半導体は光の影響を受けないように黒褐色のアルミナセラミックパッケージの中に入っている。発熱量の小さなパッケージは,高価なセラミックではなく,光を通さない黒いプラスチックパッケージやポッティング樹脂で封止されていることが多い。

Photo 〔日本特殊陶業(株)のアルミナセラミックパッケージ〕

 半導体パッケージに使用されているアルミナセラミックはAl2O3が95%前後で,あえて不純物を入れて黒褐色にしているが,不透明にする不純物を入れなければ,95%〜99%のアルミナセラミックは純白で,表面を滑らかにすれば半透明状態になる。

・アルミナセラミックがサファイアクリスタルに変わる瞬間……

 昔,某社にいたときに,25cm角の低温焼成ガラスセラミック基板を使ったメインフレーム用のプロセッサの開発に携わったことがある。ガラスセラミックは製造がたいへんだったため,各種評価用の安価なアルミナセラミック板を京セラに発注したのだが,純白のセラミックを想像していたら,出来上がってきたのが半透明で宝石のようなアルミナセラミック板だったことを今でも覚えている。

 アルミナセラミックの透明な板≈99.9%のAl2O3≈京セラの技術力≈クレサンベール≈ルビー・サファイア……というシナプスが脳の中に形成された瞬間だった。京セラの技術力はすごい。

 実際には,サファイアクリスタルは,アルミナセラミックのようにアルミナ粉末(スラリー〜グリーンシート)を焼成するのではなく,融かしたアルミナからアルミナの結晶を引き上げて作っているのだと思われる。

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〔京セラの電子工業用セラミックのカタログのサファイア基板〕

 蛇足だけど,半導体をパッケージに封止せず,基板の上に裸のまま高密度に実装するベアチップ実装の開発をしていたときに,実体顕微鏡を覗きながら半導体のパッドにプローブを当てて電気特性を測定すると,何度やっても正確なデータが取れずに行き詰まったことがあった。数日後に気付いたのが光電効果。実体顕微鏡の光が半導体に当たり,光電効果で特性が変化していたのだった。そんなことも知らずにベアチップ実装(マルチチップモジュール)の研究をしていた青臭い日々だった。

・指紋認証装置の周囲のステンレス製リング……

 iPhone 5とiPhone 5sを併用していて,iPhone 5sの圧倒的アドバンテージだと感じるのが,ホームボタンに内蔵された指紋認証機能。読み取り装置の上で指を滑らせる必要もなく,職場のドアやパソコンに付いているヤツのように認識エラーが多発することもなく(これは自分だけかも),便利すぎて涙がちょちょぎれる(言葉が古すぎ?)。

 この指紋読み取り機能を起動するためのセンサーを,ホームボタンの外周に設けるのは常識的な設計だと思うが,Appleがヘンタイなのは,そのセンサーにステンレス製のリングを採用していることだ。
 正確に言うと,このセンサーは錆びてもらっては困るところだから,素材に錆びにくいステンレスを使うこと自体はそれほど不思議ではない。

 しかしながら,Appleは並みのヘンタイでない。使っているのは素のステンレスじゃないのだ。私のiPhone 5sはスペースグレイだが,ホームボタンの周囲は黒色になっている。だからステンレスリングも黒い。Appleのことだから,ゴールドもたぶんそれに合った色になっているはずだ。

 普通の電気メーカーであれば,たぶん,多色展開した機種のホームボタンにステンレスリングを採用したら,リングはすべての機種でステンレス素材の銀色一色にするだろう。

 冷静に考えてみる。ステンレスという素材は表面に不動態皮膜を形成することによって,表面から内部に侵入する錆を防いでいる。その反面,塗装やメッキは非常に付きにくい。無理矢理塗膜をつけても簡単に剥がれてしまう。通勤電車にステンレス車両が増えたのと同時に,昔のような黄色や緑色や青色のわかりやすい塗装をした電車が少なくなったのも,ステンレスへの塗装が難しいという問題が影響している。また,センサーとして使用するわけだから,塗るならば導電性の塗料でなくてはならない。さらにハードルは高くなる。まず,導電性の塗料でステンレスリングを塗っている可能性は低い。

 そんなわけで,iPhone 5sのステンレスリングは塗装ではなく,陽極酸化皮膜処理を行っていると推測している。一般的にはアルミニウム合金に対して行う処理だ。その場合,陽極酸化皮膜処理はアルマイトと呼ばれる(通常のアルマイトは導電性がない)。

 私は今までの仕事で,ステンレスの陽極酸化皮膜処理を利用した経験がないので,どのぐらいの導電性が生じるのか,想像がつかない。導電性をつけるために,陽極酸化皮膜処理のピンホールの中に導電性の染料を入れて,スペースグレイ,ゴールド,シルバーに色を合わせることができるのかもよくわからないが,とにかく色をつけたステンレス製のリングにタッチセンサーの機能を実現している。

 iPhone 5sが販売されてから約1か月。ホームボタン周囲のステンレスリングの塗装が剥げ,下地が見えてしまったという話もチラホラ聞こえてくる。本当は陽極酸化皮膜処理なんかじゃなくて塗装なのか……。正確なことはわからない。

 ホームボタン周囲のステンレスリングは,そういう面倒な着色処理をすることによって,やっと目立たなくなる。たかが,これだけのリングにここまで手を加えているApple社の開発陣。畏怖の念を込めて,超ヘンタイと呼ばせていただきたい。

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2013年10月 6日

近鉄内部・八王子線は上下分離方式で存続

 近鉄内部・八王子線、新会社に移行(2013年9月30日 鉃道コム)

 近畿日本鉄道は27日、内部・八王子線を「公有民営方式」に移行することで、三重県四日市市と合意したと発表した。2015年春頃をめどに新しい運営形態でスタートを切る。

 四日市市内を走る内部(うつべ)線と八王子線は、近鉄の支線。ここ10年ほど毎年3億円弱の赤字が続き、同社の経営を圧迫していた。年間利用者数は、1970年度の722万人からほぼ半減し、2011年度は363万人に。1日の利用者は約1万人と低迷しており、電車のワンマン化や駅の無人化などの経費削減策も限界にきていた。昨年8月、同社は内部・八王子線のBRT(バス高速輸送システム)への転換を四日市市に提案したが、市は鉄道存続の考えを維持。両者で協議が続いていた。

近鉄内部・八王子線
[南日永駅(2007年1月撮影)]

 四日市市に対して,近鉄が「赤字を解消する見込みが立たない」として,内部・八王子線のBRT化を提案したことから,その後の両者による協議の結果が注目されたが,四日市市が鉃道としての存続を希望し,土地・線路・施設・車両などを沿線自治体が保有し,鉃道事業者がそれらを借りて列車を運行するという上下分離,公有民営方式で,2015年春頃をめどに新たにスタートを切ることが発表された。

 本格的な人口減少時代に突入する今後は,利用客がさらに減少することが考えられ,運営は厳しい。

近鉄内部・八王子線

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自らの不明を恥じつつ電動ズームレンズ購入

 以前は「家電メーカーのカメラは買わない」と公言しつつ,パナソニックのLUMIX DMC-GF1を買ってしまったオイラ。「電動ズームは私にはムリ。堪えられない。せっかくコンパクトデジカメじゃなくて,レンズ交換式のデジカメを使うのに,何を好きこのんで電動ズームを使わなくちゃならないんだ」などと書きながら,今度は電動ズームレンズのLUMIX G X VARIO PZ 14-42mm F3.5-5.6を買ってしまった。みずからの不明を恥じたい。

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 少し言い訳じみたことを書いてみる。
 単純に言えば,動画はやっぱり電動ズームレンズのほうが良さそうだということ。そして,買ってはみたものの,あまり使っていなかったLUMIX DMC-GX1も,動画も撮れるカメラとして考えれば有効活用できるかもしれないと考えたのだった。

 きっかけは今年の夏休み。弘前ねぷたまつりと青森ねぶた祭りで珍しく動画撮影をしたら,一眼レフのNikon D800E+手動ズームレンズの動画はズームがあまりに不自然で,素人の手には負えないものだと思い知らされたことにある。実際,電動ズームのコンパクトカメラCanon PowerShot S100の動画のほうが,ずっと良かった(動画を撮り慣れていないので,あとからみるとアラが目立つが)。


〔PowerShot S100で撮った青森ねぶた祭り(2013年8月)〕

【参考】
2012年8月6日:LUMIX DMC-GX1の使用頻度が低い
2012年3月28日:Panasonic LUMIX DMC-GX1を買った
2009年10月2日:気になるデジカメ LUMIX DMC-GF1を買っちゃった

2013年8月3日 (土曜日):ラッセラ〜ラッセラ〜 青森ねぶた祭り
2013年8月2日 (金曜日):津軽の夏を彩る弘前ねぷたまつり

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