Photomatix Proを買ってみた
朝から体調悪くて,また会社を休んでしまった。外はむちゃくちゃ暑くて,医者に薬をもらいに行くだけで調子が悪化しそうなので,一日横になっていた。
横になっているだけでは芸がないので,以前から気になっていたHDR画像作成ソフト「Photomatix Pro」をダウンロードサイトから買ってみた。
普段から町並みの写真を撮っている私は,使用しているカメラのほとんどで,ダイナミックレンジ拡張機能を目一杯強めに設定して撮影している。ほとんどの場合は,コントラストの低い眠い写真になるが,町並みの記録写真としてはそれが好みだった。建物の軒下が陰で暗く落ちてしまっては,そこに写っているものの記録が欠落してしまうからだ。
写真表現的には,高コントラストでくっきりと主題を捉えた写真,逆光でシルエットが浮き上がった写真が,魅力的な写真だとは思うが,町並みの記録写真としては適当ではないと考えている。
そんなわけで,白とびや黒つぶれ抑えて,現実の風景が持つ広いダイナミックレンジを記録できるHDR画像作成ソフトは気になる存在だった。
ただ,HDR画像作成ソフトで仕上げられた写真が,あまりに超現実的な「絵」のようなものになっていることが多かったり,あらかじめ露出ブラケットで露出の異なる複数の写真を撮っておく必要があり(基本的には三脚使用),それが面倒くさくて二の足を踏んでいた。
Photomatix Proのサイトで評価版のソフトをダウンロードして,先日撮影した写真を数枚(もちろん露出ブラケット撮影などしていない,単一の写真)をPhotomatix Proで処理をしてみたら,意外にも露出ブラケット撮影無しでも,そこそこ面白いHDR画像ができるようなので,正式ユーザーとなった。
先日,神奈川県の大和市を撮り歩いたときの写真の中から数枚を,Photomatix Proの詳細設定をいじらないプリセットで処理した写真を並べてみる。
撮影に使用したカメラはNikon D800E,レンズはAF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(一世代前の大口径標準ズーム)である。
〔Photomatix Pro 細部強調トーンマップ(スムーズ)〕
〔Photomatix Pro 細部強調トーンマップ(モノクロ)〕
〔Photomatix Pro 細部強調トーンマップ(絵画的)〕
〔Photomatix Pro 細部強調トーンマップ(スムーズ)〕
〔Photomatix Pro 細部強調トーンマップ(モノクロ)〕
〔Photomatix Pro 細部強調トーンマップ(絵画的)〕
〔Photomatix Pro 細部強調トーンマップ(スムーズ)〕
〔Photomatix Pro 細部強調トーンマップ(モノクロ)〕
〔Photomatix Pro 細部強調トーンマップ(絵画的)〕
Photomatix Proのソフト内では,このように細かな調整ができ,好みのHDR画像を出力することが可能になっている。とりあえずは細かな調整はまったくせず,最初に用意されているプリセットのみで処理したので,まぁ,好みの画像になっているとは言い難い。
しかしながら,たとえば細部強調トーンマップ(モノクロ)などは,なかなか面白いと感じた。普段は色情報が欠落するから好みじゃなかったモノクロ写真も,これなら一度撮ってみてもいいかなという気になった。HDR処理をすることで非現実的な色合いになるよりも,その色情報が消えるので,妙な違和感が消えるのかもしれない。
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