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2013年7月12日

昨年9月事故の「スライジングブロック」所在不明 JR北海道

 <JR北海道>連接棒脱落…特急出火、過去2件と原因同じか(2013年7月10日 毎日新聞)

 北海道八雲町のJR函館線で特急から出火した事故で、車輪の回転軸とピストンをつなぐエンジンの「連接棒」12本のうち2本が脱落していたことが10日、運輸安全委員会の現地調査で分かった。昨年9月と今年4月の同型車両の事故では連接棒が破損してエンジンに穴が開いていたことが判明。JR北海道は部品の金属疲労が原因とみていたが、今回の事故は部品交換後に起きていた。運輸安全委は3件が金属疲労以外の同じ原因で起きた可能性があるとみて調べている。

 運輸安全委によると、連接棒はピストンにつながるピンが割れて、潤滑油の受け皿に落ちていた。エンジン内では燃料供給量を調節する金属部品「スライジングブロック」が壊れており、過去2件の事故と同様に、部品の破損でエンジンに燃料が供給されすぎて回転数が異常に上がり、連接棒が脱落した可能性があるとみられる。運輸安全委の現地調査は10日で終了した。

 キハ183系の過去の2件の事故と同じ,「スライジングブロック」の破損が原因でエンジン破壊に至った可能性が出てきたようだ。4月に新品に部品交換したばかりで破損が起きたことで,金属疲労以外に何らかの原因があったと考えるのが妥当だろう。設計ミス,製造不良,組立不良……。とにかく,JR北海道が事故の原因を金属疲労と判断し,全車両の部品交換だけで運転を再開したのは間違いだったことになる。

 記事の最後の方に,とても気になることが書かれている。

 昨年9月の特急事故で破損したエンジンの金属部品「スライジングブロック」が所在不明になっていることが10日、JR北海道への取材で分かった。

 JR北海道によると、破損の原因は製品不良の可能性が高いとして、昨年10月、製造元の独ボッシュ社に調査を依頼。代理店を通じて破損した部品を送った。しかし、JRが10日に確認したところ、「届いていない」と回答があったという。

 JRは発送後、部品の到着を確認せず、原因についても問い合わせていなかった。同社広報部は「(ボッシュ社は)いろいろ調査しているので、(時間がかかっても)不審に思わなかった」と説明している。

 昨年9月の事故で破損した「スライジングブロック」を,調査のため製造元の独ボッシュ社に送ったが,先日7月10日に問い合わせて,初めて行方不明になっていることがわかっただなんて,常識的にありえない話だ。その間,調査の進捗等を一度も問い合わせていなかったことになる。JR北海道は,本気で原因を究明しようなどとは考えていなかったのだろう。ボッシュ社に送ったという話すら信憑性を欠く。これはひどい。

 どうでもいい話だけど,「スライジングブロック」という言葉も気になる。スライジングブロック=Sliding Block(スライディングブロック)なんだろうけど,これは業界の専門用語なのだろうか。私はメカ屋の端くれだけど,今まで聞いたことがない。これを発表したのはJR北海道だろうか。そのままの用語を報道するほうもするほうだけど(「滑り子」とか言い換えればいいのに),やけに古くさい言葉に感じる。いまだにビルヂングとか,普通に使ってそうな印象だ。
 まぁ,滑り子ってのも古そうな感じだけど。

980830-141546
〔ロケット号のシリンダー部分。内燃機関のディーゼルエンジンではなく外燃機関の蒸気機関だけど(1998年8月)〕

 わかりやすい蒸気機関の例だと,滑り棒のようなガイドに沿って動くのがスライディング・ブロック(滑り子)。

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