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2013年4月22日

北陸新幹線「米原ルート」割れる賛否

 「米原ルート」割れる賛否 北陸新幹線延伸で滋賀の首長(2013年4月9日 朝日新聞)

 北陸新幹線の敦賀(福井県)以西の延伸について、関西広域連合が米原駅で東海道新幹線と接続させる「米原ルート」を国に提案する方針を決め、県内の候補ルートの沿線市の間で賛否両論が巻き起こっている。経済効果や県が負担する整備費用は今後明らかになる見通しで、議論が本格化しそうだ。

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〔北陸本線新疋田駅付近の急勾配を上る…(2003年4月28日)〕

 北陸新幹線の敦賀以西の3ルートは,小浜ルート・湖西ルート・米原ルートの3つ。湖西ルートは,当初湖西線経由でフリーゲージトレインを走らせる計画のはずだったが,現在では3ルートともフル規格案となっている。

 さて,朝日新聞の記事にはこの3ルートの比較表が載っている。この表は,あくまで米原ルートを国に提案することになった関西広域連合(大ざっぱに言うと,関西地方の府県から奈良県と三重県が抜け,徳島県と鳥取県が加わった自治体)の試算によるものなので,あくまでそれを念頭に置いて読んでみたい。

 まず敦賀〜新大阪間の所要時間は,米原ルートが45分,湖西ルートが35分,小浜ルートが33分となる。米原ルートの45分という試算は米原での乗り換えがない(=北陸新幹線が東海道新幹線に乗り入れる)ことが前提だ。同じ前提でも,京都府の試算では所要時間は52分となっている。この違いは何が原因だろう。

 さらに,米原での乗り換えが必要になる場合の敦賀〜新大阪間の所要時間は,関西広域連合の試算で50分,京都府の試算では62分となる。現在,在来線の特急サンダーバードが同区間を最短76分で走行しているので,新幹線による短縮時間は,関西広域連合の試算で26分(京都府の試算ではわずか14分)しかないことになる。米原駅での待ち合わせ時間・乗り換えの面倒くささを考慮すると,これでは新幹線を作るメリットが感じられない。

 また,新幹線開業後の並行在来線問題も考慮しなければならない。米原ルートを選んだ場合,現在特急「しらさぎ」が担っている敦賀から米原経由での名古屋方面への需要がなくなる敦賀〜長浜(もしくは米原)間の北陸本線,および近江舞子駅以北の湖西線は存続が厳しくなる。湖西ルートを選んでも,近江舞子駅以北の湖西線は厳しい状況になる。

 目先の費用負担(新幹線工事の費用負担)だけでなく,並行在来線も含めた30年,50年の長期的視点で判断してほしいものである。特に滋賀県……

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