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2013年3月25日

カメラの手ぶれ補正機能が不要な時代がやってくる

 とりあえず一枚の写真を見てほしい。

121209-165712

 2012年12月9日の16時57分,肉眼では真っ暗になってしまった西大井駅付近の街並みを撮影した写真である。2階部分にJR横須賀線の西大井駅のホームがあり,さらにその上の高架線を東海道新幹線が走っている。

 なんということのない手持ち撮影でのスナップ写真(街並みの写真)である。
 いつものようにD800Eでのお気楽JPEG撮影なので,露出はプログラムAE,シャッター速度低限値を1/125secに設定し,ISOオートの設定にしている。結果としてISOは1400まで上がっている。

 レンズはNikkor AF20-35mm F2.8Dという古いフィルム写真時代の,手ぶれ補正無しのレンズを使用している。
 シャッター速度の低限を1/30sec程度に落としてもいいのだが,そうすると,歩いている人や自転車に乗っている人がぶれぶれになる。走り去る新幹線も横に流れてしまう。1/30sec程度では,いわゆる被写体ブレが防げないのだ。

 この写真の部分拡大版を次に掲載する。

121209-165712a

 さすがに無理な多画素化の弊害で高感度が弱いと言われるD800Eなので,あちこちがざらざらノイジーな感じはあるが,細い枝の表現などは個人的には大満足だ。

 その昔,ISO1600の高価な超高感度カラーフィルムで一枚一枚丁寧に撮っていたころは,粒子感たっぷり・ざらざらの仕上がりで,こんなに綺麗には撮れなかった。こと高感度撮影に関していえば,デジタルの性能はフィルム時代をはるかに凌駕している。

 手ぶれ補正機構のために光学性能は悪化し,しかも被写体ブレは防ぐことができない手ぶれ補正機能は,デジタルカメラの超高感度性能がさらにアップすれば,広角レンズ〜中望遠レンズ程度の画角において不要になる,というのがこの記事の主旨だ。

 さらにもう一枚の写真を見てほしい。

130203-173600

 横浜みなとみらい地区の横を走る貨物列車が写っている。

 カメラはやはり高感度に弱いD800E,レンズはフィルムカメラ時代の大口径標準ズームレンズAF-S 28-70mm F2.8Dである。
 これもお気楽極楽設定で,露出はプログラムAE,低限シャッター速度1/125sec,ISOオートでの手持ち撮影である。ISOは2500まで上がっている。

 この写真の部分拡大が次の写真である。

130203-173600a

 手ぶれ補正機構ではなく,1/125secのシャッター速度で手ぶれを防いでいるので,電気機関車が被写体ブレが非常に小さい。シングルアームのパンタグラフはもちろん,運転席のワイパーも見えている。手ぶれ補正機構の付いたカメラで撮っても,このような被写体ブレの少ない写真にはならない。

 さて,まだまだデジタルカメラの高感度性能は発展途上である。2008年1月にNikon D3を買ったときには,その高感度性能に心底驚いた。それから約5年が経ち,世の中には高感度性能でD3を上回るカメラがたくさんある。さらに高感度性能が上がったら,どのような暗い被写体でも高速シャッターが切れるようになり,手ぶれ補正機構のありがたみは相当に薄れてくるに違いない。

 そのとき,手ぶれ補正機構は中望遠レンズあたりより焦点距離の長い,望遠レンズにこそ必要な技術になってくるだろう。

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