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2012年4月15日

和歌山市にもLRT導入の動きが……

 路面電車で街、元気に 和歌山の建築家ら、復活構想練る(2012年4月15日 朝日新聞)

 和歌山市内で路面電車を復活させる構想を、市内の建築家らのグループが練っている。JRや南海の駅と県庁、市役所、観光地を結び、生活と観光の両面で街を元気づけるねらい。年内にNPO法人とし、市を巻き込んだ議論の場をつくりたいとしている。

 グループは、市在住の1級建築士の中西重裕さん(53)と会社員や教員ら十数人でつくる「和歌山市にLRT導入を目指す会」。

 LRT(ライト・レール・トランジット)は、路面電車を中心にした交通の仕組み。自動車の渋滞を減らし、歩く人が過ごしやすい街を目指す。従来の路面電車よりも床が低い車両を使うのが特徴だ。

和歌山市の活性化に「和歌山市にLRT導入を目指す会」
 和歌山の雑賀橋付近,中ぶらくり丁〜東ぶらくり丁(2007年5月)

和歌山市の活性化に「和歌山市にLRT導入を目指す会」
 ブラクリ丁3丁目バス停付近(2007年5月)

 昭和初期には札幌市,静岡市,熊本市,岡山市などと同規模の大都市だった和歌山市。市街地の大きさに,その名残りはあるものの,かつての勢いはない。1980年には40万人を超えた市の人口も,1985年以降は徐々に減少し,現在は37万人を切っている。

 中心商店街だったぶらくり丁も,かつての賑わいは見る影もない状態だ。ぶらくり丁が,和歌山駅と和歌山市駅のどちらからも離れた場所(両駅の中間)に位置しているのは,鉄道が発達する以前から街が繁栄していた名残でもある。

 しかし,車で商店街にやってくる買い物客の邪魔になるからと,路面電車(南海和歌山軌道線)廃止したのが痛かった……。しばらくはそれが功を奏したかもしれないが,郊外にショッピングセンターができはじめると,やっぱりそれにはかなわない。車を使う買い物客にしてみれば,同じ品物が買えるのであれば,車が渋滞している中心商店街より,広い駐車場のある郊外のショッピングセンターを選ぶのは自明である。

 まさか岐阜市(と柳ヶ瀬商店街)が名鉄岐阜市内線を廃止して和歌山市と同じ道を歩むとは思わなかったが,和歌山市と岐阜市は同じような状況にあるような気がしてならない。

 で,その和歌山市にLRTを導入しようとする動きがあるらしい。まだ市としての正式な構想があるわけではないが,中心市街地のサビれっぷりがよほど深刻になっているのだろう。車はたくさん走っていても歩行者がいないのは,商店街にとって困った状態だ。

 40年も前に廃止した路面電車の遺構が活かせるわけではなく,まったく新設するのと同様のコストが掛かることを考えれば,LRTが最善の選択かどうかは微妙な感じではある。

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