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2012年4月 3日

十和田観光電鉄が89年の歴史に幕

 十和田観光電鉄線89年の歴史に幕(2012年4月1日 読売新聞)

 十和田観光電鉄線(十和田市―三沢市、14・7キロ)が31日、営業運転を終え、89年の歴史に幕を閉じた。
 各駅で記念イベントが行われ、地域の足として活躍した鉄路の最後をひと目見ようと、沿線住民や鉄道ファンも詰めかけた。

岐路に立つ十和田観光電鉄
 大曲駅付近を走る十和田観光電鉄(2009年5月)

 自治体からも住民からも,そして運営している十和田観光電鉄(バス会社)からも見放されてしまったという感じの十和田観光電鉄線。以前から通学定期利用が最大の顧客なので,新聞記事のように,延伸開業した東北新幹線の七戸十和田駅の位置が十和田観光電鉄線不振の最大の原因ではないように思う。むしろ,高校生の送り迎えのマイカーとの勝負に負けたんじゃないだろうか,というのは極論過ぎるかな。

 2009年にバスの車内から十和田市の市街地を見たときの印象……
 両側にアーケードのある十和田市の中心商店街は,かなり手前から渋滞でバスが動かないほどの交通量だけど,商店街の人影はまばら。市街地の拡散は極限まで進んでいる。街は広く薄く……。

 6万5千人程度の人口の大半が,車を使って鉄道の駅(十和田市駅)を利用せざるを得ない状況は,かなり厳しかった。
 しかし,それでも十和田市駅が鉄道の駅だったことによる拠点性は重要だった。何か根拠を持っているわけではないが,バスターミナルが拠点になるのは難しく,街の衰退は加速しそうな気がする。

 それにしても,十和田市駅の駅ビルの再開発計画で,十和田観光電鉄線が事業者から駅ビルからの立ち退きを迫られてるという話は,その後どうなったんだろう。仮にも地域の公共交通の一部を担っている鉄道会社の駅舎が,業者から立ち退きを要求されるという前代未聞の話だったのだが……。

十和田観光電鉄にのったり撮ったり
 大曲駅付近を走る十和田観光鉄道の7700形電車(2009年5月)

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コメント

せめて、八戸駅と直通していたら、もう少し
状況もなしだったんでしょうが…。
三沢駅には、現在JRすら通じておらず、どんどん空洞化が
進んでいる現状もありますし、
人の動線を無視した鉄道は、生き残りは難しいでしょうね。

長野電鉄も、長野駅に直通していなかったことが、
最終的に利用者離れと廃線を招いた経緯もありますし…。

投稿: BOY | 2012年4月 5日 15時50分

 鉄道ができたころに求められてた動線から,どんどんずれてしまうのは仕方のないことかもしれません。
 そのあたりを柔軟に対応できるのはバスの強みなんでしょうけど……

投稿: 三日画師 | 2012年4月 9日 00時54分

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