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2011年12月 7日

岳南鉄道の貨物列車が来年3月で廃止か

 岳南鉄道貨物輸送休止へ(2011年12月2日 読売新聞)

 製紙の町として発展した富士市を支えた岳南鉄道(吉原―岳南江尾駅、9・2キロ・メートル)の貨物輸送が、来年3月末で休止となる見通しであることが1日、わかった。同鉄道幹部が取材に、「存続は難しい」と語った。同鉄道の貨物を引き受けて全国へ運ぶ「連絡運輸」について、JR貨物が休止方針を変えていないためで、岳南鉄道の貨物輸送はこのまま廃止となる可能性もある。


岳南鉄道の貨物列車が来年3月で廃止か
 岳南鉄道比奈駅に停車する貨物列車(2005年7月)

 JR貨物が同線の輸送量の低迷を理由に,吉原駅での貨物取り扱いを休止する方針を変えていないらしい。吉原駅での貨物取り扱いが無くなれば,岳南鉄道はJRとの接続を断たれることになり,これはちょっと苦しい。

 岳南鉄道にとって大日本板紙の貨物輸送は事業の柱のひとつだ。岳南鉄道の赤字額が6200万円(2011年3月期)で,同期の貨物収入が4300万円だそうだから,単純に足し算すると,来期の赤字は約1億円になってしまうことになる。それほど貨物輸送に依存した鉄道だから,来年3月以降は,貨物輸送ばかりか,路線そのものの存廃問題が生じる可能性もあるんじゃないかと思われる。

岳南鉄道の貨物列車が来年3月で廃止か
 岳南原田駅の端にあるコンテナ扱いのできる専用線(2005年8月)

 昔ながらのワムが並ぶ専用線車だけでなく,コンテナの荷扱いにも対応できるように,2000年代前半に整備(と言ってもコキ2両程度にしか対応していない)されたと記憶している。でも,吉原駅を通らなければ,コンテナを扱う富士駅へは行くことができない。

岳南鉄道の貨物列車が来年3月で廃止か
 吉原本町駅横の踏切を通過する電気機関車ED402(2005年8月)

 軒のない下見板張りの建物に惚れ惚れして写真を撮ってたら,ちょうどED402が通りかかった。

岳南鉄道の貨物列車が来年3月で廃止か
 吉原駅に停車する電気機関車ED402(2005年8月)

岳南鉄道の貨物列車が来年3月で廃止か
 吉原駅の跨線橋。JR吉原駅にはワム(有蓋貨車)が並んでいる(2005年8月)

 かつては,貨物列車といえば,国鉄でも地方私鉄でもこういうワムのような車両が使われていた。今では本当に貴重な存在になってしまった。

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