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2011年6月 3日

GPSユニット「PENTAX O-GPS1」が面白い

 ペンタックス、一眼レフカメラ用GPSユニットを正式発表(デジカメWatch)
 ~天体追尾撮影機能「アストロトレーサー」搭載

 ペンタックスは、一眼レフカメラ用GPSユニット「PENTAX O-GPS1」を6月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は2万円前後の見込み。

 撮影画像には、緯度・経度・高度・UTC(世界協定時)・方位を記録。コールドスタートは約40秒、ホットスタートは約5秒としている。測位間隔は1秒。GPS精度は10mRMS。

 電子コンパス機能も搭載。内蔵の磁気センサーで磁北を検出し、GPSの位置情報と照らし合わせることで偏角を踏まえ真北を算出する。精度は±5度(精密キャリブレーション実施時)。

(リンク切れ)

 こういう面白い発想を商品化して出してくるところが,ホントにPENTAXらしいと思う。そう,天体追尾撮影機能「アストロトレーサー」のことだ。

 PENTAXのK-7カメラからは,手ぶれ補正式のセンサーシフトユニットを,手ぶれ補正以外の用途にも使用することで,他社にはないPENTAX独自の機能が実現している。(それ以前にもユニットをぶつけてゴミ落としに使用したこともあったが,これは黒歴史かも)

 たとえば三脚に固定したカメラのセンサーだけを動かして構図を微調整したり(普通のレンズでシフトレンズの効果が出せる!),水平が出ていない状態で撮影しても,センサーが水平に動いてくれて,ちゃんと水平の取れている写真が撮れるという自動水平調整機能などだ。このへんのことは,PENTAXがあまりに宣伝べたで,他のカメラユーザーにはほとんど知られていないのが残念なところだ。
(私は「一に水平,二に水平,三四がなくて五に構図とピント」の人だから,PENTAXの自動水平調整機能にぞっこん)

 そして,この天体追尾撮影機能「アストロトレーサー」は,GPSの位置情報と磁気センサーの方位情報を組み合わせて,レンズが向いている方向の星の動きを計算し,長時間露出時に星が動く方向に合わせて撮像センサーを動かすことによって,星が線のように長くならず,点光源のまま撮影できるようにする機能だ。これは,レンズ軸に対してローリングぶれに対応できないレンズシフト式では不可能な,センサーシフト式の強みだと思う。
 天体写真などほとんど撮らない私でも(昨年,ISS国際宇宙ステーションが横浜上空を通過するときに撮影に挑戦して失敗したぐらい),ちょっと興奮したくなるような製品だ。

 これ,どんな人が考え出したアイデアなんだろう。そっちのほうも気になる。

 実は,ニコンのD3用にGP-1というニコン純正のGPSユニットを購入する寸前まで行ったのだが,方位センサーは付いていないし,カメラ本体との接続がむさ苦しいケーブルだったり,そのケーブルの接触不良が多いという噂が一時期駈け回っていたりして,購入を断念したという経緯がある。

(リンク切れ)
 ニコン GPSユニット GP-1  希望小売価格:¥22,050(税抜 ¥21,000)  JAN:4960759126573

 このニコンのGP-1の問題点は,たとえばD700につけたときに次のようなかたちになるのである。個人的には,これを見て購入を断念したのだ。どう考えても,普通に撮影するときにケーブルがじゃまくさいし,見た目もスマートじゃない。PENTAXのGPSユニット「PENTAX O-GPS1」はホットシュー部のみでの接続で,接続ケーブルが不要になっているのが素晴らしい。

(リンク切れ)  『デジカメWatch「デジカメアイテム丼」~ついに出たデジタル一眼レフ用GPSの決定版』より

 PENTAXのO-GPS1とニコンのGP-1,価格は同じぐらいだけど,ケーブルレスで方位情報測距機能付きで,天体追尾撮影機能「アストロトレーサー」が付いたら,こりゃPENTAXのがほしくなるね。
 残念なのは,私のK-7が今のところ対象機種に入っていないことだな。ここはPENTAXさん,ファームアップで何とかして!(ついでに「銀残し」も追加しましょう)

 で,ニコンのGP-1は買わずに,コンパクトデジカメのSONY Cyber-shot DSC-HX5V(位置情報の他に方位情報も記録できる)を買ってやり過ごしたが,あれこれと不満は大きく(2010年7月15日:SONY Cyber-shot DSC-HX5V について愚痴りたい),最近はiPhone 4で撮った写真をGPSロガー代わりにしているといった状況……(涙)

 さて,もうしばらく様子を見て,K-7でのファームアップでは対応できないことがわかったら,思い切ってK-5 + O-GPS1 に乗り換えるか……? ファームアップはあるのか,それは神とPENTAXの担当者のみぞ知る,かな。

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コメント

初めまして
K7を使用していてK5の購入を躊躇していたのですが、GPSユニットの
発表で踏ん切りがついて購入、GPSユニットの予約もしてしまいました。
ホットシューの接点を汎用情報の入出力につかうアイデアが秀逸だと思います、
ほかの用途にも使えそうです。またユニット発表当初に思ったのはペンタックスの
天文好きが健在であったのがうれしかった。

予約したGPSユニットが早く送られて来たので早速テストしてみました、
最初に3軸方向にグルグル回すキャリブレーションが儀式みたいで
個人的にはおもしろがってますが、一般的には何とかならないかと思われる部分です。

投稿: tune | 2011年6月24日 17時45分

 K-7 ユーザーが K-5購入に踏ん切りを付けるきっかけになりそうかもしれませんね。

 私は,PENTAXの開発陣のインタビュー記事を見て,K-7にもファーアップが来そうな確率が70%ぐらいはありそうとみて,もうしばらくK-7を使ってみようかと思ってます。アストロトレーサーは使えなくても,普通の GPS & 電子コンパスとしては十分に使えそうですし。

 キャリブレーション作業は,なんだか面白そうですね。
 他のキャリブレーション方法もファームアップで追加されると,さらにマニアックで精度の高いキャリブレーションが出来るようになるかもしれませんね。

投稿: 三日画師 | 2011年6月26日 01時06分

初めまして。
最近、K-mからK-5にステップアップした者ですが
何だか面白そうな物が出ているようなので色々と
検索した結果、ここに辿り着きました。

> これ,どんな人が考え出したアイデアなんだろう。そっちのほうも気になる。

との事ですが、↓のインタビューがおすすめです。

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/20110624_454521.html

投稿: のぼった | 2011年7月 2日 15時34分

 デジカメWatchのインタビュー記事は,いい記事ですね。PENTAX開発陣の楽しさ(つらいことも多いんでしょうけど)が伝わってくる記事でした。大手メーカーのインタビューでは,こういうざっくばらんな雰囲気にはならなかったでしょうね。

 リコーによるPENTAX(HOYAのカメラ・レンズ部門)買収のニュースには驚きましたが,開発部門には今後も楽しい製品の開発を期待したいです。

投稿: 三日画師 | 2011年7月 2日 21時58分

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