« GPSユニット「PENTAX O-GPS1」が面白い | トップページ | 「小岩 3年A組」でアクセス急増の理由 »

2011年6月 5日

FUJIFILM FinePix X100を使ってみての印象

 なかなか使う機会のなかったFinePix X100を,台風2号通過後に何度か使ってみた。
 本格的に使ったわけではないので,まだうわべだけの印象だが,思ったことを書いてみたい。

FinePix X100 with フード
 ファインダー部の汚れはご愛敬。レンズには純正のフードを付けている。

 この専用フードは富士フイルム純正品である。レンズ前面のカバーを外し,これまた専用のアダプターを取り付ける構造になっている。この専用のアダプターには,前面にバヨネット爪状の加工が施されていて,フードとはバヨネット爪でしっかり結合するのかと思いきや,完全にカチっというところまではまらず,徐々に回転がきつくなって途中で止まるという(ストレスのたまる)固定方法になっている。これは非常に残念。

 私が今まで使っていたカメラ・レンズで,専用のフードの固定が甘いのは,ニコンのAF18mm F2.8DとニコンのAF20-35mm F2.8Dの,わずか2つ。どちらも完全に固定できない仕様なので,しようがなく(ダジャレ)黒いテープでフードを貼り付けるという最終手段をとっていた。この2つのレンズといい,FinePix X100といい,普通に考えれば高級品の部類に入る製品じゃないかと思うのだが,なぜこのようにフード固定仕様がクソなのか,三日間ぐらい考えないと答えは出ないかもしれない。

 それと,レンズ前面のカバーを外して純正のフードを付けると,最初に付属しているレンズキャップが使えなくなるというのも,ちょっと信じられない仕様だ。利用者は,毎回フードおよびフード取り付けアダプタを外して(しかもバヨネットじゃないから,前面のネジをグルグル回して外す),それからレンズキャップをはめて下さいということだろうか。

 もともとの標準レンズキャップは,板金プレス加工の安っぽいキャップなので(PENTAXのLimitedレンズに付いてくるキャップはアルミ削り出しで,ちょっとやり過ぎじゃないかと思うぐらい高級感にあふれている),まあ,どうでも良いっちゃ良いんだが,とにかく毎回レンズフードを外すという面倒なことはやりたくないし,標準レンズキャップは使えないので,いつものように他社のレンズキャップで代用している。

FinePix X100専用フードのキャップ
 私が利用しているのは,PENTAXの一般レンズ用のφ58mm用フロントキャップ。レンズフードの前面にぴったりの大きさで,レンズフード内部の反射防止溝とキャップ側のフィルター枠用の溝もぴったり合って,専用キャップと見まがうほどの具合の良さだ。

 あと,見た目では,ストラップは当然のように内側回し。付属のストラップは少し短めで,斜めがけする人は別なのを買わないと難しいかも。

 評判の高い,光学ファインダー(OVF)と電子ビューファインダ(EVF)の切り替えは,非常にスムーズで素晴らしい。光学ファインダー(OVF)への各種情報表示も,非常に良くできている。
 私が所有するレンジファインダー機は,MINOLTAのCLE(Mマウントのフィルムカメラ)とエプソンのR-D1s(Mマウントのデジタルカメラ)の2台。FinePix X100の光学ファインダーは,レンジファインダーではないが,その2機のファインダーと比較しても,まったく遜色のないクリアな見え方である。

 だが,これはFinePix X100全体にも言えることだが,特に光学ファインダーを使ったときに「AF測距速度」が非常に遅いのである。しかも光源によってはAF不能状態になることも多い。
 最近はコンパクトカメラでもAF速度が高速化しているし,私が所有しているm4/3のPanasonic LUMIX DMC-GF1のAF速度も,スナップ写真を撮り歩くのにほぼ問題ないAF速度に仕上がっている。
 FinePix X100のファインダーをEVFに切り替えると,AF速度はだいぶマシになるが,それでも一昔前の機種といった感じだ。もともと動き回るものを撮ることに向いていないカメラだとは思っているし,私は実際に動き回るものを撮ることはほとんどないので,撮影して歩いてストレスを感じることはないだろうと,机上でいじくり回しているときには考えていたのだが,実際に街に出て撮り始めると,このAFの遅さは意外に気になる感じだった。まあ,しばらく使って感覚的になれてくれば,まったく問題にならない可能性もあるだろう。

 それから,光学ファインダー(視野率90%ぐらいか)で撮ったときのポストビュー画像が光学ファインダー上に表示されて,これは非常に便利である。便利ではあるが,撮ったはずのモノと微妙に違った絵が表示されるので,その差が非常に気になるのも確かだ。

 あちこちで話題になっていたファインダーの傾きも,従来のように三脚にのせて水平線を撮って比較すること無しに,OVFとEVFを交互に切り替えると判別できてしまうので,問題になりやすかったのだと思われる。幸いなことに私の個体には,交換してもらいたくなるほどの傾きはなかった。

 これらはレンジファインダーでは昔から生じていた問題ではあるが(視野率の低い一眼レフカメラでも同様だろう),撮影結果を直後に見ることは不可能だったために,問題になっていなかっただけだろう。

 最近自分が使用するカメラは,視野率100%のPENTAX K-7,Nikon D3,Panasonic LUMIX DMC-GF1(EVF付き)……であることも,違和感を強調する結果になっている。フィルムカメラ時代には気にならなかった,「余分なものまで写っている」のが気になるのである。

 結局,最初にFinePix X100を使った二日間は,ほとんどの写真を電子ビューファインダ(EVF)を使って撮ることになった。外野からは「それならFinePix X100を使う意味ねえじゃん」という声が聞こえてきそうだ。しばらく使っているうちに光学ファインダーを使いたくなる日がやってこないともかぎらないので,長い目で見てほしい。

 最後に,背面液晶に出てくるメニュー類や背面のダイヤル&上下ボタン等々……いずれもわかりにくく,誤操作しやすく,非常に使いにくい感じがした。噂サイトを見ると,新しいファームアップが近づいているというニュースも出てきているので,そのへんで改善されていることを望みたい。

【FinePix X100で撮った写真】
2011年5月30日 (月曜日):大船の仲通り商店街〜1番街通り
2011年5月30日 (月曜日):横須賀中央・若松飲食店街・呑んべの街
2011年6月 3日 (金曜日):2011年6月の戸塚トツカーナ周辺

|

« GPSユニット「PENTAX O-GPS1」が面白い | トップページ | 「小岩 3年A組」でアクセス急増の理由 »

カメラ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: FUJIFILM FinePix X100を使ってみての印象:

« GPSユニット「PENTAX O-GPS1」が面白い | トップページ | 「小岩 3年A組」でアクセス急増の理由 »