« DEC HiNoteUltra 433 スリムノートの時代 | トップページ | サヨナラは国鉄色のキハ183系ってこと? »

2010年11月17日

九州新幹線開通後も特急「有明」存続か

 JR九州、特急「有明」存続へ 新幹線全線開通後(2010年11月13日 朝日新聞)

 JR九州は、来春の九州新幹線・鹿児島ルートの全線開通後も、並行する鹿児島線の特急の一部を残すことを決めた。「有明」が有力。全通後は特急を原則廃止する方針は変わりないが、生活の足として沿線住民に配慮する。ライバルの西日本鉄道や高速バスに乗客が流れるのを防ぐ。

特急「有明」存続へ
 熊本駅に停車する特急「有明」(2003年8月)

 新幹線の開業に伴って,並行在来線の特急列車は廃止される……というのが,今までの常識だった。整備新幹線では,特急列車どころか鉄道路線自体がJRから経営分離されて,第三セクター鉄道へ転換されることも多かった。
 今回のJR九州の特急「有明」存続案は,その常識を覆す方針である。ここには,既存の新幹線には無い複雑な事情が絡んでいる。

 特急「有明」は,小倉(一部は門司港)〜博多〜熊本(一部は豊肥本線に乗り入れて肥後大津等へ)を走る列車で,有明海沿岸の主要都市(熊本,玉名,荒尾,大牟田)や筑後,久留米などの都市と博多を結ぶ役割を担っている。

 ところが,九州新幹線鹿児島ルートは,新玉名,新大牟田の両駅が既存の駅から遠く離れた郊外に設けられ,船小屋(筑後船小屋)は利用者の少ない無人駅,新鳥栖も長崎本線と交差する理由のみで田園地帯に新駅ができる……というように,現在の利用客には非常に不便な路線になってしまった。

 逆に,西鉄天神大牟田線は,大牟田市や久留米市の中心市街地を経由して,福岡随一の繁華街である天神を直接結んでいる。さらに,乗り合いバス業界日本一の西鉄バスが運行する高速バスが,熊本から天神バスセンター間を10分〜20分間隔で結んでおり,新幹線でも苦戦しそうなライバルになっている。

 というわけで,むしろ在来線の特急列車のほうが,博多・天神への旅客需要に関して競争力を持つという,不思議な事情が生まれてしまったのだ。

 在来線の特急「有明」を廃止してしまうとライバルに客を奪われてしまうし,あまり便利にしすぎると九州新幹線に乗客が流れてくれない。JR九州の悩みは深いね。

|

« DEC HiNoteUltra 433 スリムノートの時代 | トップページ | サヨナラは国鉄色のキハ183系ってこと? »

鉄道」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 九州新幹線開通後も特急「有明」存続か:

» 九州新幹線開業後も「有明」存続 [たべちゃんの旅行記「旅のメモ」]
 今までのパターンから考えると、新幹線が開業すれば、それまで在来線を走っていた特 [続きを読む]

受信: 2010年11月17日 22時33分

» 九州新幹線が全線開業します!~すぐそこに鹿児島県! [カミタク・ブログ]
 もう既に写真を撮ってから10ヶ月ほどが過ぎてしまいましたが、現居住地・愛知県の [続きを読む]

受信: 2011年2月27日 10時35分

« DEC HiNoteUltra 433 スリムノートの時代 | トップページ | サヨナラは国鉄色のキハ183系ってこと? »