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2010年10月 7日

「青い森鉄道 赤字軽減策」交渉してるの?

 青い森鉄道 赤字軽減策(2010年10月2日 朝日新聞)

 東北新幹線全線開業でJR東北線(八戸—青森間)の運営を引き継ぐ第三セクター「青い森鉄道」の赤字軽減の見通しが立たない。年16億円分の負担を肩代わりする県は国の財政支援を求めるが、未定のまま。業を煮やした県議会が1日、賛成多数で可決した意見書は「国の支援がなければ重大な判断をせざるを得ない状況になる」とし、線路を管理する県がJR貨物を通さないという「実力行使」も現実味を帯びかねない事態になっている。

 八戸−青森間の並行在来線を引き継ぐ第三セクター「青い森鉄道」が厳しいのは,東北新幹線の全線開業前から良くわかっていたことだ。今になって急に出てきた問題ではない。
 当初から考えられていた問題について論議も解決策も示さぬままに,『JR貨物を通さない』などという実力行使をちらつかせるとは,○○○と一緒の酷いやり方ではないだろうか。

青い森鉄道 赤字軽減策がない
 かつての東北本線(在来線区間)に走っていた特急列車(青森駅にて 2006年8月)

 発表された新幹線開通後の列車ダイヤで,青い森鉄道の電車が新青森駅に乗り入れる列車は,ほんのわずかしか設定されていない。JRの奥羽本線の駅に青い森鉄道の列車がたくさん乗り入れるのは,難しいことなのであろう。
 しかし,新青森駅に乗り入れられるかどうかは,青い森鉄道の今後の明暗を分ける重要な交渉だったはず。一駅だけとはいえ,青森駅で新青森駅行きの電車に乗り換える必要が生じるとしたら,矢田前・野内・浅虫温泉からの利用客は,青い森鉄道ではなく,車やバスを利用するようになってしまうのではないだろうか。
 また,野辺地や三沢からの乗客をバスに奪われないためにも,ロングシートの青い森701系を,転換クロスシートに変更するなど,乗客の立場になった車両の改善も必要だろう。

青い森鉄道 赤字軽減策がない
 東北本線(在来線区間)の三沢駅のホームに入ってきた普通列車(2009年5月)
 2両編成のロングシート車両で,座る場所に困るほど混雑していた。

 今回発表されたダイヤ改正では実現しなかったが,奥羽本線や函館から津軽線経由の特急列車の乗り入れ(青い森鉄道区間では快速列車として走る)も,交渉次第では何とかなる施策だと考える。実際,貨物列車はどんどん乗り入れているではないか(そして青い森鉄道の収入源でもある)。

 八戸以南では,青い森鉄道とIGRいわて銀河鉄道の話し合いがうまく行かず,両社の分界点を通過する列車が設定できずに,直通列車がなくなってしまうのではないかとの危惧の声が上がった時期もあった。利用者無視の運行管理がなされていることは明らかで,非常に残念な自体である。

 まともな交渉をしているのかどうかは不明だが,支援策がない場合は「県の所有物の線路に貨物を通さない判断もある」などと寝ぼけたことは言わずに,しっかりした交渉を継続してほしいものである。

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