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2010年10月 3日

怖いぞ! オーバーラン繰り返す横浜市営地下鉄

 横浜市営地下鉄がオーバーラン 運転手「前後の記憶がない」(msn産経ニュース)

 2日午後3時50分ごろ、横浜市戸塚区の横浜市営地下鉄ブルーライン戸塚駅で、あざみ野発湘南台行き電車(6両編成)が停止位置を約800メートル通り過ぎて停車した。乗客にけがはなかった。
 横浜市によると、男性運転士(44)は市の調査に「戸塚駅を通過した前後の記憶がない」と説明。指令所の無線連絡でオーバーランに気付き、電車を停止させたという。市が原因を調べている。

横浜市営地下鉄ブルーライン
 上永谷駅付近で地上を走る横浜市営地下鉄ブルーライン(2006年3月)

 記事には書かれていないが,後述するように横浜市営地下鉄はオーバーラン事故を繰り返していて,乗るのが非常に怖い状況になっている。

 戸塚駅を800mもオーバーランしたということは,隣の踊場駅との距離は1.7kmだから,駅間の約半分ぐらいまで走ったことになる。もう単なるオーバーラン事故のレベルを超えてしまっている。しかも,オーバーランに気づいた運転士(横浜市営地下鉄はワンマン運転)は,(指令所からの指示はあっただろうが)そこから戸塚駅までの800mを逆行運転するという恐ろしいことをしている。電車は約7分間隔で走っているので,少し指令所からの指示を待っただけで次の電車はすぐ後ろにまで迫っているのだ。

 そもそも,横浜市営地下鉄にはATO(自動列車運転装置)が付いているので,オーバーランしたということは,ATOを切断して手動運転を行っていたことになる。

 昨年の8月のオーバーランのときにも,運転士はわざわざATOを解除して手動運転にした上で居眠り運転をしている。その事故を受けての「自動運転から手動運転の切り替えについて、取り扱いを厳正にする」という処置は,まったく守られていなかったのだ。

 昨年の事故では,「運転士が操作レバーを握ったまま居眠りしたため停車しなかった」と報道されたが,私の勝手な推測では,レバーから手を離すと自動停止する→停止すると事故扱いになるので自動運転を解除して運転していた可能性があるのではないだろうか。

 ひょっとしたら,自動運転を解除する行為は「何らかの理由」で常態化していたのかも?

 とにかく,単に「運転士が睡眠時無呼吸症候群だったため居眠りしていた」ということを事故の理由にせず,なぜ自動運転を解除する行為(訓練は別にして)が行われているのかを明らかにし,再発防止を徹底してほしい。
 大事故でも起きないと直らないとしたら,ホント,怖くて乗れないよ。

 2005年6月26日 ブルーライン仲町台駅でオーバーラン「腹痛で注意力散漫に」

 横浜市交通局は二十九日、同市都筑区仲町台の市営地下鉄仲町台駅上りホームで二十六日午後、湘南台発あざみ野行き電車(六両編成)が約百メートルオーバーランした、と発表。約百五十人の乗客にけがはなかった。同局は、運転士(40)らから事情聴取した結果、運転士が急な腹痛で前方への注意力が散漫となり、ブレーキ操作が遅れたのが原因。

 2009年8月7日 運転手居眠りで下永谷駅通過 横浜市営地下鉄 「全く記憶がない」(msn産経ニュース)

 7日午後1時5分ごろ、横浜市営地下鉄ブルーラインの湘南台発あざみ野行き電車で、男性運転士(39)が居眠りをし、横浜市港南区の下永谷駅に停車せず通過した。

 市交通局によると、この運転士は舞岡駅で、自動で車両の速度やブレーキを制御する自動運転から、手動運転に切り替えていたが、下永谷駅での停車措置を行わなかった。運転士は次の上永谷駅到着前に目を覚まし、車両は同駅に停車。その後は自動運転を行った。運転士の健康状態に異常はなく、「全く記憶がない」と話している。同局によると、下永谷駅での乗降客約10人に影響が出たという。

 市交通局は全乗務員に健康管理アンケートの実施を決め、「自動運転から手動運転の切り替えについて、取り扱いを厳正にする」としている。

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コメント

 こんばんわ(^_^)/

 ちょうど電車が通過した時戸塚駅にいました。

 停まらぬ電車にホームで待つ乗客達はみんなアレレ???

 小太りの駅長さんがやってきてマイクを持って
「電車は必ず、かならーず戻ってきます!!」
と、滑稽な演説?実況中継?

 に一斉にホームからクスクスと笑い声が...

 1分の遅れに殺気立つこのご時世...

 この駅長さんのキャラでみんななごやか...

 苛立つ乗客はいませんでした!!

 横浜のいいところかなぁ♪

投稿: カロン | 2010年10月 3日 20時09分

 おっ,件の電車を目撃しましたか。そりゃ,みなさん目が点になったでしょうねぇ。

 駅長さんの機転(真剣だからこそ滑稽になっちゃったのかも)で,和んで良かったですね。

 私はしばらく後になって,上大岡駅から上永谷方面に乗ろうとしたんですが,電車が来なくて,ホームは人でいっぱいになり,しかもアナウンスがまったくなくて(電光掲示板には「トラブル中」と表示されるのみ。

 動き出して最初の電車は混んでいたのでパスして,立て続けにやってきた2本目のガラガラの電車に2駅だけ乗って帰ってきました。

投稿: 三日画師 | 2010年10月 4日 00時50分

2009年の事故は、運転手の方がSAS(睡眠時無呼吸症候群)だったのですか…。

実は私も、SASの治療を行っている者です。毎晩、吸気補助・気道確保の為のCPAP装置を装着しております。

治療開始後は、日中の眠気や倦怠感、運動時の動悸などがけっこう改善された気がしています。睡眠中のいびきと無呼吸状態も、治療前に比べ大幅に改善されているとの事(女房とデータ分析した担当医の話)。正直、治療してもどんなもんかな?と思っておりましたが、わが身にしてここまで明瞭に結果が出てしまうとは!驚きでした。

これからの世の中、特に運転関係の仕事に就いている人には、SAS診断は必須の検査(及び治療)項目になって来ると思います。特に長距離トラックやタクシー運転手、公共交通の運転士などは、たとえ会社が規定していなくても、いびきや無呼吸の指摘を受けたり、何がしかの自覚症状が有る場合は、自身で積極的に検査を受け、治療をするべきでしょう。何事も、命あってのものだねです。

頻発する事故に関しては、自動運転に対する慣れ、も存在しているのかもしれません。三日画師さんの推測する様に、自動運転状態からの解放が運転慣行的に行われているのだとすれば、解除操作⇒手動運転への切り替えを第三者的にモニターできるようにする等の対策が必要になって来るでしょうね。大阪市営地下鉄で行われている様な、(自動運転システムを完全OFFにした状態での)定期的な手動運転訓練、等も導入した方が良いかもしれませんね。

投稿: もりあき | 2010年10月 4日 23時27分

 SAS治療でCPAP装置をお付けですか。なかなか大変そうですね。

 健康診断のときの問診で,昼間眠いという話をしたら,ひょっとしたらSASの可能性もあるので(太っているし),一度診てもらったほうが良いかもしれないと言われたことがあります。結局,そのままずっと放置していますが……。

 横浜市営地下鉄のオーバーランは,ここまで頻繁に発生すると,本当に怖いです。訓練としての手動運転は定期的に行っているようですが,何らかの理由で訓練以外でも手動運転にしているとしたら,その理由が明らかにならないと心配でなりません。
 また,万が一のことを考えて,速度超過も検知するタイプのATSも付けてほしいです(付いてないのかなぁ?)。

投稿: 三日画師 | 2010年10月 6日 02時15分

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