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2010年9月 6日

北陸鉄道石川線、赤字進み苦境,利用者アンケート実施へ

 北陸鉄道石川線、利用者アンケート実施へ 赤字進み苦境(2010年9月5日 朝日新聞)

 昨年10月末に北陸鉄道石川線の鶴来—加賀一の宮間が廃止されて間もなく1年。部分廃線後も同線の利用客減少と赤字拡大は進み、残る野町—鶴来間の存続も危うい状況が続く。地域を支えてきた鉄道の苦境をもっと知ってもらおうと、5、6両日に利用者を対象にアンケートが実施される。

(中略)

 利用者の減少を受けて、これまでに様々な利用促進策が取られてきた。00年には自転車を折り畳んだり専用の袋に入れたりしなくても、そのまま車内に無料で持ち込める「サイクルトレイン」が通勤通学の時間帯や冬季を除く期間でスタート。昨年8月には、国の緊急雇用対策を利用して、車内での切符販売や高齢者の介助などに携わる女性アテンダント5人が交代で乗務を始めた。

 いずれも利用者にはおおむね好評だが、アテンダントには3年間の雇用期限があるなど、効果は限定的で、利用者増加に直接結びつくまでには至っていない。

 北陸鉄道石川線の,鶴来〜加賀一の宮間は昨年10月に廃止されたばかりだが,北陸鉄道の2009年度の連結決算は,主力のバス、鉄道事業ともに厳しく、4期連続の減収減益となった。特に鉄道事業は平成に入ってからでは最大の約1億円の赤字。同社は「このままでは存続は厳しい」として、沿線自治体や県に引き続き協力を求めていく考えを示していた。

 誰が見ても,鉄道事業は厳しい状況にあるようだが,そんな中での「日本航空株の売却損が約1億5千万円」ってのは巨額すぎるし,アンケートの前にはそのけじめも付けてほしいものだ。

 しかし,正直言って,この北陸鉄道石川線の利用者アンケートは,先月初めのニュースに載っていた富山市のモビリティ・マネジメントのアンケートとはずいぶん発想が異なっているように思う。
 富山市のほうは,最終的には利用者が自発的にクルマから公共交通機関に乗り換えてくれるように,回答に応じて公共交通機関の利用を提案して行くものであるのに対して,勝手な印象ではあるが,北陸鉄道石川線が公共交通としての利用価値が少ないことを証明し,廃線もやむなし……という方向に持って行く基礎資料を作ろうとしているんじゃないかという気がしている。

北陸鉄道の鉄道事業が約1億円の赤字……存続問題へ
 水が入ったばかりの田んぼの中を走る石川線の電車。[2004年4月30日撮影]

北陸鉄道の鉄道事業が約1億円の赤字……存続問題へ
 現在の石川線の終点,鶴来駅。[2004年4月30日撮影]

北陸鉄道の鉄道事業が約1億円の赤字……存続問題へ
 石川線のかつての終点,加賀一の宮駅。[2004年4月30日撮影]

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コメント

「廃線もやむなし……という方向に持って行く基礎資料を作ろうとしているんじゃないかという気がしている。」ってのに 同感です。
ことしの 2月に 石川線に のりに いきましたけど、どうも 活気が かんじられませんね。
富山県や 福井県は 鉄道を いかそうと いう 熱意が、もっと ある ようです。
北陸鉄道も バス 事業が 中心とは いえ、石川県や 金沢市も 協力して 鉄道を いかす 方策を さぐって ほしいです。

投稿: あきひこ | 2010年10月 3日 18時29分

 北陸鉄道も,浅野川線に比べると石川線は厳しい環境ですね。

 ローカル私鉄が公共交通機関として生き残るには自治体の協力は必須なはずなので,自治体に熱意がないとしたら残念です。

投稿: 三日画師 | 2010年10月 3日 21時57分

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