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2010年9月23日

紀州鉄道 開業以来初の大幅減便

 紀州鉄道、10月から5往復減 開業以来初の大幅減便(2010年9月18日 朝日新聞)

 御坊市内を走る紀州鉄道(西御坊—御坊、2.7キロ)が10月1日にダイヤ改定をして5往復を減らす。経費節減が目的で、1931(昭和6)年の開業以来初めての大幅減便だという。「乗客が0〜2人と少ない時間帯を選び、影響を最小限にした」と説明している。

 紀州鉄道御坊事業所によると、現在のダイヤは、6時台から21時台までに1日計26往復している。10月の改定で、10、11、12、14、20時台の各1往復がなくなり、計21往復になる。

紀州鉄道 開業以来初の大幅減便
[昨年まで定期運行されていたキハ600形(2006年1月撮影)]

 紀州鉄道といえば,全長わずか2.7km。年間の営業収入がわずか約800万円という,超ミニミニ鉄道である。鉄道ファンにはよく知られているが,一般的に知られた観光地が沿線にあるわけでもなく,正直なところ,21世紀になって10年経った今日も残っているのが奇跡的に思える路線である。
 1日の乗客は100〜200人で,約7割が学門駅近くの県立日高高校の生徒だという。

 不動産業を主力とする親会社の鶴屋産業が,鉄道会社を所有していることで信用を得るのが目的だという話を見聞きするが,実際のところはよくわからない。毎日利用している乗客にとって,なくてはならない「足」であることに違いはない。

 とにかく,この超ミニミニ鉄道が,JRのローカル線のように一日わずか5〜6往復しか列車を走らせずに赤字額を押さえ込んでいるのとは違って,1時間に1〜2本の運転本数(大幅減便とはいえ21往復)を確保し,地方ローカル私鉄の廃止が相次いだ2000年代を乗り切って現存しているのは,誰がなんと言おうと奇跡なのである。

 紀州鉄道御坊事業所の国分所長の「鉄道は経営状況にかかわらず続けるのが社の方針」という言葉は心強い。

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