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2010年7月15日

SONY Cyber-shot DSC-HX5V について愚痴りたい

 3月に購入して以来,常時持ち歩くデジカメとして愛用しているソニーのCyber-shot DSC-HX5V。

SONY Cyber-shot DSC-HX5V について愚痴りたい

 買ってすぐの印象「ねえねえCyber-shot DSC-HX5Vはエントリー機だって知ってた?」で書いたように,撮影時の動作をあれこれカスタマイズしたりできない(露出補正すら難しい)等の不便は抱えつつも,電子コンパスとGPS機能の魅力は大きく,RICOH GR DIGITAL II を持ち歩くことがほとんどなくなってしまった。

 電源を入れれば広角側25mmのズームレンズがきびきびと出てくる。単焦点レンズなのにもっさりしたGR DIGITAL II よりずっときびきびしている。内部の画像処理プロセッサで歪曲収差等をゴリゴリと補正してるんだろうけど,歪みの少ない画像にも感心する。

 だが……,使っていると,今まで経験したことのない不満をあれこれと感じる。使っていてイライラするのだ。「そうそう,そうだよね」と言ってくれる人がいれば,多少は不満もおさまるのだが,ググってみてもおおむね好評なブログ記事が多くて,拍子抜けしてしまう。

 というわけで,この場でCyber-shot DSC-HX5Vのダメなところを愚痴って,ストレスを発散しようと思う。非常に偏った愚痴なので,たぶん購入の参考にはならないと思う。

SONY Cyber-shot DSC-HX5V について愚痴りたい
 まずはシャッターボタンの周りにあるズームレバー。
 個人的に望遠側はほとんど使わないが,25mm−250mm相当の光学10倍ズームは良いと思う。だが,その動作がひどい。このズームレバーを使って,思うところにサッとズーミングできる人がいたら尊敬する。

 私はプログラミングには縁のないハードウェアのエンジニアだが,このズーム機能の割り込み処理のアルゴリズムは何かが間違っているように思う。いや,ズームレバーの処理がハードウェア割り込みになっていないんじゃないだろうか。

 たとえば,シャッターボタン半押しでAE/AFロックした後で(実際はそれに限らず,たとえば1枚撮影した直後とかいろいろある),サッとズームレバーに人差し指を移し,おもむろにズームレバーを動かしてもズームレンズは反応しないのだ。なんともアンポンタンな仕様ではないか。
 そのままズームレバーを動かしっぱなしにしてもレンズはうんともすんとも言わない。そういうときは,一旦ズームレバーから指を放し,あらためてズームレバーを操作しなければならない。逆に,一瞬間をおいてから,(既に指を離していても)思い出したようにレンズが動き出したりすることもあって,ちょっと呆れてしまう。

 DSC-HX5Vは,不親切なことに,オートモードやプログラムAEモードでは,シャッターボタンを半押ししてAEロックしてからでないと,液晶にシャッター速度と絞り値が表示されない。だから,どうしても頻繁にシャッターボタンを半押しして,シャッター速度を確認してしまう(普通確認するよね)。
 そして,ズームレバーのアンポンタンな仕様の罠にはまり込むことになる。

 そうそう,バッテリーの裏蓋にも困っている。
SONY Cyber-shot DSC-HX5V について愚痴りたい
 このバッテリー蓋の作りの安っぽさにも驚く。今どきバッテリー蓋のロックがないのだ。Nikon D3やPENTAX K10Dのような簡易防水カメラ並のロック機構がコンパクトデジカメに付いていたら,かえって面倒くさいが,それでも簡易的なロック機構ぐらいは付けてほしい。

 おかげで,ポケットからカメラのストラップを掴んで引っ張り出すときに,バッテリー蓋も一緒に引っ張ってしまい,蓋が開いてしまったという経験が何度もある。
 ストラップはシャッターボタン近くの角を一点吊りするタイプだ(よくあるタイプ)。長方形のカメラの角を吊り上げたら,吊っている点とカメラの重心を結ぶかたちで斜めに吊り上がることは,中学校の理科で習うはず。
 つまり,ポケットの中からストラップを掴んで真っ直ぐ引っ張るとカメラは斜めになって,ポケットのどこかに引っかかることになる。そこで,カメラを真っ直ぐに引き上げるためには,ストラップの付いていない一辺に補助力を加えることになるのだが,そこにバッテリー蓋があるんだからたまらない(設計者出てこい!)。

 あっという間に長くなってしまったので,次の愚痴で終わりにする。

SONY Cyber-shot DSC-HX5V について愚痴りたい
 最後の愚痴は,この機種を使い続けている理由にもなっているGPS機能だ。

 まず,測位精度はまあいいとして,測位が完了するまでに時間がかかりすぎる。デジカメの電源を入れて,普通にサッと撮影してしまうと,まず確実にGPS測位は終わらない。
 その結果,直前に測位した位置のデータがEXIF情報に書き込まれるのだが,この直前というのが曲者で,5分前でも3時間前でも24時間前でも,直前は直前なのだ。そんなややこしいことにならないように,できるだけ測位が完了するまで待ってから撮影することになる。

 撮りたいものを見かけたときに,サッとカメラを取り出して撮影する,という基本的なことができない(写真が撮れないわけじゃないけど)のは辛い。デジカメと同様にいつも持ち歩いているiPhone 3G(古い!とは言わないように)のGPS測位時間があっという間なのに較べると,Cyber-shot DSC-HX5Vの遅さにはガッカリする。

 さて,このGPS測位時間を短くするために使われるのが「GPSアシストデータ」である。これがないと,測位に数分,あるいはそれ以上という長い時間がかかる。もはやスナップ写真を撮るというレベルではなく,いつ流れるかわからない流れ星を待っているかのような状態になってしまう。

 ということで,Cyber-shot DSC-HX5Vを使うのに「GPSアシストデータ」は必須なわけだが,これをカメラに入れるのが大変なのだ。添付のPMB(PMBランチャー,PMB Portable等も)という,何の略称かもわからない謎のソフトをインストールしなければならないのである。
 いつも思うのだが,デジカメメーカーの人は,ユーザーが複数メーカーのデジカメを同時使用している可能性があるという簡単なことを,ちゃんと把握しているのだろうか。新しくデジカメを買うたびに,PCの中をしっちゃかめっちゃかにされているユーザーも多いんじゃないだろうか(私は基本的にデジカメ付属ソフトはインストールしないようにしている)。

 しかも,この「GPSアシストデータ」の有効期間は1ヶ月なので,1ヶ月おきにはCyber-shot DSC-HX5VをPMBがインストールされたパソコンに繋がなくてはならない。
 さらに,パソコンにCyber-shot DSC-HX5Vを繋げば,自動的にGPSアシストデータが更新されるという文章をあちこちで見かけるが,そんなことはない。ちゃんとPMBランチャーのGPSサポートツールから,最新のGPSアシストデータを更新する対象(ドライブ)を選ぶ必要があるのだ。
 21世紀の今になってもしつこく生き残ってるWindowsのドライブレターの中から,Cyber-shot DSC-HX5Vのそれを選べばいいだけなのだが,甘く見てはいけない。Windows PCにCyber-shot DSC-HX5Vを繋ぐと,4つのドライブレターが現れるのだ。GPSアシストデータを更新するドライブは……H:? I:? J:? K:?……どれを選べばええねん?,という感じになる。

 まあ,月に1回,アンポンタンなシステムを笑いましょうって儀式だと思えばいいのかな。

 Mac用にはPMBが用意されず,PMB Portableだけを使うことができるらしい。私はMacがメインなので,何もインストールしなくて良かったと思っている。正直,今後もかかわり合いたくないアプリケーションだ。

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コメント

いやいや、Macはですね、公式にはGPSアシストデータを更新できないんですよ、これが!!

いや今どきのMacは、ParallelsとかBootcampを使って、Windows環境を用意出来ますし、裏技的に直接データを書き込む方法もあるんですけども…;;

Macユーザーはそういう扱いに慣れてるとはいえ(笑)、あの邪魔臭いケーブルも含めてスマートじゃないですよねぇ。

投稿: waka | 2010年7月17日 07時03分

あ、良く見たらMacメインって書かれてましたね…
失礼しました(^_^;)

投稿: waka | 2010年7月17日 07時05分

 あっ,やっぱりMacで使うと大変なことになるんですね。
 SONYに限らず,日本のメーカー(や外注先)にはMacのプログラマーが不足してるのか,正直にMacで使おうとすると苦労することが多いし,ハナから対応してないことも多いですね。情けないです。

投稿: 三日画師 | 2010年7月17日 10時25分

通りすがりの者です。

記事がとても参考になり、購入を考え迷っていましたが、買わないという背中を押していただけました。

仰るように検索してもイイ内容の記事ばかりだったので本当にありがとうございます。これで心置きなく吹っ切れました(笑)

投稿: ozzy3635 | 2010年9月19日 17時11分

 測位時間が少しでもまともなGPS・コンパス機能が必須であれば,このカメラしか選択肢がないのが悩ましいところだと思います。

投稿: 三日画師 | 2010年9月20日 07時20分

私もMac派ですが、買う前にここ見ておけば良かった・・。GPSが最大のがっかり。理由はご記載の通りです。これじゃ、GPS使わずに後でiPhotoで位置データを記入するほうがラクですからね。あと3:2画像比がなくなったのもがっかり。一番使いやすい比率だったのですが。

ちなみにGPSアシストデータは、私はFinderでSDカードに直接書き込んでいます。

MacユーザはiPhoneにもよく通じていますから、SONYがこれでは、Apple製品の普及とともに日本のカメラは苦しい立場に立たされるでしょうね。

投稿: ふさちゃん | 2010年10月13日 18時25分

 そうそう,使いやすい3:2が無くなったのはガッカリです。当然あるものと思いますよねぇ。

 GPSアシストデータですが,実は,私も今は直接FinderでSDカードに書き込んでいます。先日,WindowsのPMBのアップデートがあって,それで挫けました(笑)

投稿: 三日画師 | 2010年10月13日 22時06分

先日HX5Vを衝動買いした通りすがりのものです。

ズームレンズの反応が気になって「HX5V ズーム 反応」で検索してこちらに辿り着きました。初期不良でSONYに苦情電話しようかと思っていたのでクレーマーにならずに良かったです。これはストレス溜まりますね。

同じ症状が出ていないのかしら?と思うくらいこの不具合の意見はありませんね。ハズレをひいたのでしょうか?

投稿: rikoleo | 2010年12月 6日 19時21分

 rikoleoさん,こんばんは。

 HX5Vのズームの反応ですが,いくつか店頭でいじってみましたが,どれも同じような挙動なので,残念ながらSONYさんの仕様だと思います。ストレスたまりますよねえ。

 あれこれググってみても,確かに文句を書いているところって,見ないですね。仕様ぎりぎりのところで使う人が少ないのかもしれません。あとは,自分が買った機種を貶す人って,案外少ないのかもしれません。あばたもえくぼ,みたいなブログが多いような気がします。

 あらためて自分のブログを見て,愚痴ばかりを連ねるような変なブログになってしまったかも……と,ちょっと落ち込んだりなんかして。

投稿: 三日画師 | 2010年12月 6日 23時11分

初めまして。Powershot S100 キーワードでアクセスさせていただきました。
私もHX5V、さらにGRD2の現役ユーザーで、さすがにそろそろ新しいコンデジをと思い、S100購入を検討中です。
何だかシンパシーを感じ、足跡を残させていただきます(^^)

投稿: kk | 2011年12月18日 15時01分

 PowerShot S100,なかなかいいですよ。お薦めです。

投稿: 三日画師 | 2011年12月20日 00時14分

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