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2010年6月 9日

「のこぎり屋根は桐生市が日本一」説が覆る?

 のこぎり屋根、一宮が7倍 桐生最多説を“切る”!(2010年5月1日 中日新聞)

 全国有数の毛織物産地として栄えた愛知県一宮市に、採光を良くするため屋根をギザギザに加工した「のこぎり屋根」の工場が少なくとも1539棟あることが、市民有志の調査で分かった。これまで最多だと考えられていた群馬県桐生市の228棟をはるかにしのぐ数。正式な全国調査はないものの、事実上の「日本一」に躍り出た。

 これはびっくり。
 そして,今年の正月に一宮市の玉ノ井駅周辺を歩いたときの驚きと,5月に「のこぎり屋根の町」桐生を歩いたときの印象を合わせると,意外に納得できる話でもある。

 ずっと「のこぎり屋根は桐生市が日本一」という話を信じていた。2008年のNHK「小さな旅」では,『のこぎり屋根から降る夢は』というテーマで桐生市を紹介しており,街のシンボルとして「のこぎり屋根」を大切にする人達が取り上げられたばかりだ。実際に桐生の町を歩いてみて,のこぎり屋根が特に多く感じなかったのは,(事前に調査して出かけたわけじゃないため)密集地帯を外してしまっただけだと思っていた。

 正式な調査結果が無いということにも,ちょっとびっくり。市町村が,それぞれに工場の数(や形状)を把握しているものと思っていた。ひょっとしたら,全国にある「蔵の町」も,実数を比較したわけじゃなかったりして……。

「のこぎり屋根は桐生市が日本一」説が覆る?
 桐生市。日本一じゃないとしても,のこぎり屋根がたくさん残っていることや,町の人に大切にされていることは確かだ。(2010年5月)

「のこぎり屋根は桐生市が日本一」説が覆る?
 一宮市玉ノ井。のこぎり屋根目当てに玉ノ井駅で下車したわけではなかったが,その密度の高さに驚いた。玉ノ井駅周辺は,2005年に一宮市に編入される前は葉栗郡木曽川町だったので,元々は一宮市の数には入っていなかったわけだが……。(2010年1月)

「のこぎり屋根は桐生市が日本一」説が覆る?
 泉大津。毛織物の産地なので,のこぎり屋根の工場が多い。(2007年5月)

【過去の記事】

『西の西陣,東の桐生』絹織物の町,桐生を歩く / 2010年5月4日 (火曜日)
https://mikkagashi.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-fa9f.html

ノコギリ屋根が並ぶ 玉ノ井 / 2010年1月2日 (土曜日)
https://mikkagashi.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-ae42.html

毛織物の町 ─ 泉大津を歩く / 2007年5月2日 (水曜日)
https://mikkagashi.cocolog-nifty.com/blog/2007/05/post_3361.html

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都市・街並み」カテゴリの記事

コメント

一宮玉ノ井紀行、参照させていただきました。名鉄沿線、特に名古屋北部・西部近郊の町村には、昔ながらの狭小な行政区画のままの町村が今でも多く存在し、濃厚に濃尾平野ローカルな風土や景観を良く残している、と聞いていましたので、ずっと気になっていた地域です。

ノコギリ屋根の工場群、見応えがありますね。確かに我が郷里のノコギリ屋根の里・桐生市も真っ青な街の佇まいです。桐生と違うところがあるとすれば、西日本特有の、集落としての歴史が蓄積された感のする街の雰囲気(どうにも他に巧く形容できません。ごめんなさい)でしょうか。

そうした西の街独特の空気の中に置いてみると、一宮市のノコギリ屋根の建築様式は、とてもモダンに目に映る気がします。

一宮市内のノコギリ屋根建築物の数が、2000軒以上というのには驚きですね。素直に、これは発見である、と言っていいでしょう。では何故、今まで発見されなかったのか?と考えれば、
 
 ①住民や行政が、その存在を当たり前と考え、ありきたりな景観と認識
  して放置してきた。
 ②住民や行政が、その存在を当たり前と考え、自らの街のアイデンティ
  ティーの拠り所として、暗黙の合意の下に維持・保存に努めてきた。

という(大雑把な)二択になるかと思われますが、三日画師さんの写真を見る限り、その多くが見られる態で残されている、という事実からすれば、答えは②という事になるのでしょうね。こちらの方が、より凄い事ではないかと思います。

現在、私が住んでいる大田区の下町は、全国的に見ればかなり特異な、町工場や商店、住宅などが混在する景観を持つ地域です。しかしながら、この街の景観の移ろいようを見るに、どうにも①の答えに近い地元民・行政の認識の下で、刻々とスクラップ&ビルドが繰り返されている感があります。生き馬の目を抜く都会で、そんなものはノスタルジーに過ぎない、と言われれば、それまでなんですけどね。

濃尾平野の西部地域では、以前、一宮市から西へ木曽三川を渡り、岐阜県の海津市(旧平田町)に建つ千代保稲荷という神社の門前町を訪ねた事があります。鳥居の前の参道に土産物屋や川魚料理屋がずらりと並び建ち、開いた態の姿焼きの様な珍しい鯰の蒲焼が名物になっていました。このブログで津島や美濃高田の街の様子を眺めながら、そのうちまた、あの門前町に行ってみようかな?などと思い出しております。

投稿: もりあき | 2010年6月15日 18時05分

 西日本特有の街の雰囲気って,なんとなくですけど,わかるような気がします。ひょっとしたら,積雪のある東北地方の集落のペラペラした屋根の感じは見慣れてますが,それとは違った重厚な感じも,その要因のひとつかもしれないと思っています。

 玉ノ井ののこぎり屋根が,良い状態を保っていることには驚きました。のこぎり屋根に限りませんが,こういう家並みが世の中に知られずに残っているんだなぁ……と思うと,これからの楽しみが何倍にもふくれあがったような気がします。

 千代保稲荷の門前町の地図を見てみました。海津市平田町三郷の町並みですね。ここの町は初めて聞きましたが,とても興味深いです。国土地理院の地形図では気づきませんでしたが,Googleマップを見たら,その雰囲気が伝わってきました。全国の町並みを取り上げているサイトにも,ここはほとんど載っていませんね。
 私も行ってみたくなりました。

投稿: 三日画師 | 2010年6月15日 21時20分

(◎´∀`)ノ

投稿: | 2011年5月18日 13時57分

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