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2010年6月24日

JR四国の駅の75.5%が無人駅に

 JR県内6駅無人化(朝日新聞高知)

 JR四国(本社・高松市)は21日、管内の計29駅を9月1日と10月1日に無人化すると発表した。高速道路の料金割引や長引く不況で厳しい経営状況が続いているため。今回の無人化による経費削減額は年間約5千万円を見込んでいる。同社が駅の無人化に踏み切るのは19年ぶりという。

 高知県内で6駅,四国全体では29駅が無人化される。

 今回の無人化で,JR四国管内全257駅のうち,194駅が無人駅になる。実に全駅中75.5%が無人駅ということになる。これは相当に厳しい状況だ。

 JR北海道には札幌大都市圏,JR九州には北九州・福岡大都市圏があり,そこでの収益を周辺に回すことができる。しかし,四国にはそれに相当するような規模の都市圏がない。
 さらに,岡山・高松都市圏の主な物流網のひとつだった瀬戸大橋(瀬戸中央自動車道・瀬戸大橋線)の自動車道が休日1000円となり,JR四国には強い逆風が吹いている。

 また,高松,松山,高知には,それぞれ,高松琴平電鉄,伊予鉄道,土佐電鉄が市内中心部を走り,JRと通勤通学輸送において競合している。松山においては,伊予鉄道が地域交通の中心になっているのは明らかだ。
 たとえば,四国各県のJR主要駅の,一日あたりの乗車人員を,東北地方の同等規模の都市の駅と比較してみると次のようになる。

 東北本線 郡山駅 17,716人/日
 東北本線 盛岡駅 17,697人/日
 東北本線 福島駅 14,932人/日
 奥羽本線 秋田駅 11,914人/日
 奥羽本線 山形駅 10,994人/日
 東北本線 青森駅  8,173人/日

 予讃線  高松駅 13,036人/日
 高徳線  徳島駅  8,523人/日
 予讃線  松山駅  7,772人/日
 土讃線  高知駅  5,059人/日

 都市の経済活動の規模に較べて,JR四国の利用者が少ないことがわかる。沿線に中小の都市が並ぶ路線が予讃線しかない現状では,いかんともしがたい感じだ。

大歩危駅
 10月1日から無人駅になることが発表された大歩危駅。[2002年5月撮影]

大歩危駅
 土砂降りの大歩危駅。高知行きの特急「南風」がホームに入ってきた。[1999年7月撮影]

新改駅
 1970年10月に無人駅となった新改駅。秘境駅としても有名らしいが,2〜3時間に1本程度の本数は確保されている。[2002年5月撮影]

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