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2010年4月 2日

西尾・蒲郡線とりあえず3年間は存続!

 西尾・蒲郡線存続 (asahi.com)

 乗客の減少で、赤字が拡大している名鉄西尾・蒲郡線(西尾—蒲郡、27・3キロ)の路線維持、存続に向けた7回目の対策協議会が29日、西尾市の同市役所で開かれた。沿線の西尾、蒲郡両市と吉良、幡豆両町の2市2町が2010年度から3年間、運行経費などを補填(ほ・てん)することで名鉄が運行を続けることが決まった。

 問題となっているのは,西尾線の西尾〜吉良吉田,蒲郡線の吉良吉田〜蒲郡の区間である。
 今年の1月に通して乗ってみたが,残念ながら乗客数は厳しいものだった。地図を見ても,西尾線,蒲郡線沿線は,廃止された三河線の末端区間よりも集落が少なく(と言っても,他のローカル線に較べれば恵まれているような気がする),沿線人口も少ないものと思われる。こどもの国と海水浴客の需要がどれだけあるのか,冬の電車の車内からはわから無かったが,こどもの国の需要は自家用車に持って行かれているように見えた。

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 こどもの国駅のホーム。観光地独特の雰囲気はあまり感じられない。[2010年1月1日撮影]

 蒲郡線の電車は終点の吉良吉田駅で,かつて碧南方面に向かって延びていた三河線のホームに停まるようになっている。名鉄広見線の末端区間と同様に,吉良吉田駅の構内で名鉄西尾線とは完全に分離されて,中間に改札が設けられている。
 そんなことから,廃止対象になっているのは蒲郡線(吉良吉田−蒲郡)だけだと思っていた。

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 かつて三河線のレールバスが停車していたホームに停まる蒲郡線の電車。[2010年1月1日撮影]

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 蒲郡線のホームと,西尾線のホームそして駅の改札口の間に設けられた中間改札。蒲郡線の乗客は,駅の外に出るまでに2回改札口を通ることになる。

 名鉄は近年ローカル線の廃止を積極的に行っており,とりあえず3年間の補填が明らかになったとは言え,まだまだ安心できる状況ではない。

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コメント

これは……。
そうですか、残念。
この沿線に長く住んでいたことがあるのでショックですね。
今住んでいる方たちはもっと寂しいやら困ったやらでしょう。
最後に蒲郡から東幡豆あたりまで乗ったのが10年前でしょうか。
あれからどんどん人気がなくなってしまったのでしょうか。

投稿: osa | 2010年4月 4日 23時39分

 三河線のように非電化・ディーゼルカー化されることもなかったし,蒲郡駅が高架化されたりするなど,廃止対象になっていることを知って驚きました。

 JRのローカル線では,一日に5往復以下なんてことも少なくないですが(南部縦貫鉄道など私鉄でそこまで本数が少ないところは,もう廃止されてしまったかな),名鉄はそこまでして路線を残すつもりはないんでしょうね。

投稿: 三日画師 | 2010年4月 5日 07時50分

地元民です。
かつては名古屋、岡崎へ行くために、通勤は名鉄を使っていました。が、東海道本線がJRとなり、新快速の運転が開始され、乗客は名鉄を利用しなくなりました。
現状はJRが圧倒的に早く、本数が多く、しかも運賃も安いため、名鉄を利用する意味が殆どありません。
JR三ケ根駅までは車で行きます。
名鉄利用者は学生が大半ですがバスでも、さばききれる人数です。
名鉄は、地元の観光事業にも失敗し、特急や急行もなくなりました。
昔の国鉄と、完全に優位性が逆転したため、存続は不可能だと思います。

投稿: 東洋電機 | 2010年4月19日 06時08分

 西尾−蒲郡の輸送密度が廃止直前の八百津線,竹鼻線(江吉良−大須)と同程度(1500人/日)だとすると,なんとかバスでもさばききれる量かもしれません。

 でも,利用者の目的地は岡崎・安城・刈谷・名古屋あたりでしょうから,現路線沿線に代替バスを走らせてもバスへの転換率は望めないでしょうね。代替バスは電車よりも遅いし,定時性はないし……。

 八百津線,竹鼻線の代替バスへの転換率は30%前後だそうで,残りの利用者は自家用車への転換でしょう。自家用車なら,渋滞を見込んで早めに家を出ることもできます。

 バスへの転換が進めば良いのですが,1500人/日の80-90%が自家用車へ転換するとなると,地域への影響が大きくなると思われます。

 以下の写真は,60人運ぶために必要なスペースを,車/バス/自転車で比較したものだそうです。
http://www.flickr.com/photos/nblloyd/3399179623/sizes/o/

投稿: 三日画師 | 2010年4月19日 20時14分

返信有難うございます。
説明不足でしたので補足をします。
学生の約半数は蒲郡駅へ出ています。
たとえば幡豆からですと、渋滞していても、10分位で三ケ根駅に着きます。吉良町役場からでも20分かかりません。
地元民が望むのは三ケ根駅までのバスです。
また、幡豆、吉良町の場合、今年の新生児は、現在の中学一年生の人数の6割程度しかいません。確実に乗客は減ります。お年寄りは、病院などからバスを走らせてくれる所が増えてます。
廃線反対を唱えているのは、不動産業者と役場の方々ぐらいです、現状は。自転車持ち込みのサイクルトレインの実験も民間から要請しましたが、名鉄は前例がないと言い出し、勝手に実験を打ち切って来ました。
三ケ根駅周辺は、次々と有料駐車場が出来、一般通勤だけでなく、学生も東海道本線利用者が増加しています。
無くなるのは残念ですが、名鉄の存在価値がないのです。
高い、遅い、本数少ない、横座りの固いイス、駐車場がない。
蒲郡線だけでなく、名鉄全般に言える事です。これじゃあ利用者は減りますよ。
厳しい事を言ってしまいすいません。

投稿: 東洋電機 | 2010年4月22日 02時15分

 役場が鉄道のことを考えているのは良いことだと思います。
 従来は,ぎりぎりになるまで鉄道会社まかせで,「廃止します」と言われたときに地方自治体がドタバタするのばかり見てきました。

 で,名鉄蒲郡線をバス転換して,地元の要望の多い(?)吉良吉田−三ヶ根駅間の代行バスを運転することを考えてみました。

 代行バスは吉良吉田−西幡豆−東幡豆−西浦−形原−鹿島等を通って三ヶ根駅に向かうことになると思いますが,20分ではとてもたどり着けないのではないでしょうか?

 吉良吉田−三ヶ根直行便,西幡豆・東幡豆−三ヶ根直行便,西浦・形原・鹿島−三ヶ根直行便というふうに用意して,それぞれ急行バスのかたちで途中停留所に止まらなければ便利かもしれませんが,それが成立するほどの旅客数があるようには思いません。

 さらに,蒲郡線から東海道本線に乗り換える客だけではなくて,逆に蒲郡沿線の高校等に通学する生徒がいます。蒲郡市内の高校生,吉良吉田に近い吉良高校,吉良吉田や西尾からバスで通っている一色高校などがあり,単純に廃止した線路に沿って代替バスを走らせるだけでは解決できない問題が山積みになります。

 私は今の名鉄の状況を肯定しているつもりはありません。県なり市町村なりが都市交通のデザインがまったくできておらず,名鉄に丸投げにしてきてしまったのが,惨状を招いている原因になっていると思っています。

 名鉄の電車が,高い,遅い,本数少ない,電車古い……になっていることは,誰が見てもわかります。市町村・住人は,名鉄をどうするという視点ではなく,20年後30年後の地域の都市交通をどうするのかということを真剣に考えなければならない時代になっていると思います。

投稿: 三日画師 | 2010年4月22日 03時24分

名鉄蒲郡線は子供の時から乗車しています。僕が鉄道オタクになったのも蒲郡線です。名鉄本社が運営が無理というなら、市民団体で株式会社を作ることです。自治体、企業、有志ある市民に株券を売り、その(株)で得た資金をもとに運営することです。赤字は出ると思いますが、そこは何とか知恵で乗り切りましょう。トロッコ列車などイベント列車を走らせることも大事だと考えます。名鉄から吉良吉田から蒲郡の区間の線路と車両を買うのです。車両整備は吉良吉田駅の旧三河線の区間を活用すればいいと思います。架線の整備が困難であれば、ディーゼル列車を走らせればいいと思います。
 「えちぜん鉄道」「養老鉄道」などのローカル線は元は大手私鉄の線路でした。工夫すれば活用できると思います。
 僕はお金がないですが応援します。

投稿: オオタケ マサシ | 2012年8月18日 17時00分

 自治体や市民も協力してなんとかすべし,という意見に賛成です。

投稿: 三日画師 | 2012年9月 8日 10時24分

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投稿: | 2012年9月16日 15時19分

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