宇高航路当面継続へ
宇高航路の廃止撤回、当面継続へ/国道フェリー(四国新聞)3月26日で宇高航路からの撤退を表明していたフェリー2社のうち、国道フェリー(香川県高松市)が4日、四国運輸局に提出していた航路廃止届を取り下げた。少なくとも、瀬戸大橋を含む高速道路の新たな料金体系が明らかになる見込みの6月ごろまで、減便など自助努力で運航を続ける。廃止期日が迫る中、航路の消滅はとりあえず回避された格好。だが依然として、存続の中長期的な見通しは立っていない。
2月19日の記事「宇高航路の廃止…本当に廃止で良いの?」では3月末で廃止になることを書いたが,廃止発表後に関係自治体や利用客からの運航継続についての要望が想像以上に大きかったようだ。
同じく撤退を表明していたライバルの四国フェリーはどうするのか,調整はどうなるのか,まだまだどうなるかは予断できないが,運航継続のほうに舵を切る動きがでてきたのは良かった。
フェリーやローカル鉄道事業者は,道路や橋の整備次第でどうにでもなってしまう運命にある。国と周辺自治体とで,交通体系をどのようにバランスさせるのか,ちゃんと考えなければならない。
[1997年12月6日:木更津/川崎−木更津を運航したマリンエキスプレス]
当時の高級デジカメ?RICOH DC-1で撮影。東京湾アクアライン開通にともなって廃止されたフェリーだ。羽田空港に着陸する飛行機が真上を通る瞬間は感動的だった。
大型のフェリーではないが,富山新港の越ノ潟〜堀岡間には富山県営渡船が運航されていて,誰でも無料で対岸に渡ることができる。
[2000年1月30日:射水市(当時新湊市)越ノ潟。氷雨の中,出港を待つ射水丸]
[2000年1月30日:越ノ潟側の待合室]
[2000年1月31日:堀岡側の待合室に掲げられた時刻表]
運航時刻表をよく見てほしい。無料の渡船は,24時間,真夜中もほぼ30分間隔で運航されている。
注意書きを見ると,「1時から始発電車の間は乗客のない場合は休止することがあります」ということで,柔軟な運用がなされているようだ。
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