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2010年3月 9日

3時間電車が止まっても影響を受けない社会へ

 JR湖西線、強風で3時間止まる 4500人影響(朝日新聞)

 8日午前3時20分ごろ、大津市のJR湖西線近江舞子駅で秒速20メートルを超える強風が吹き、JR西日本は同駅と近江今津駅間の上下線の運転を約3時間15分にわたって見合わせた。普通列車7本が運休、近江今津発京都行きの始発列車が95分遅れるなど2本に遅れが出て、約4500人に影響した。また、大阪と北陸方面を結ぶ特急の一部が湖西線を走らずに、琵琶湖線経由で運転した。


 以前より弱い風でもどんどん電車は止まるようになっているんじゃないだろうか。その原因は,1月24日のエントリー「予想通り強風での羽越線運休が増加……困るのは誰なの?」に書いた件も影響しているに違いない……という方向で話を進めようと思ったが,ちょっと脱線する。

 日本の社会の仕組みや生活は,電車がたった3時間止まっただけで大きな影響を受けるようになってしまっている。
 たった3時間である。商談でお客さんを待たせてしまうとか,問題はいろいろあるのだろうが,もっとおおらかに,3時間ぐらい遅れたって心にゆとりが持てる生活ができるよう,社会のほうを変えていく方が良いんじゃないかな。大規模な工事を行って,湖西線に風よけを設けるよりも建設的だと思う。

 たとえば今秋その役割を終える余部鉄橋にしても,強い風が吹いたときには列車が止まるということを許容できるおおらかな社会になっていれば,取り壊さずに済んだんじゃないだろうか。
 あぁ,なんだかノスタル爺みたいになってるな。日本の古い社会が良かったと思っているわけではないけどね。

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コメント

東北・上越新幹線が開通して列島の北から南まで新幹線が通じ、国土をほぼ縦貫する高速道路網が開通したのが1980年代の事。まだ、30年も経っておりません。

それまでも、世の中は何とか回り、1950~1960年代には高度経済成長まで達成していた事を考えれば、現在の我々の生活には相当な時間的余力が生まれている筈なのですがね。

この30数年間に、青春と呼ばれた時代を経て中高年に差し掛かっている私の様な人間が、ここに来ていっこうにそれを享受できる実感が沸かないのは、何故なのでしょうか?あるいはそれも「自己責任」という奴?

多分に、世の中に「前提」というものが多くなった気がします。曰く、地方では成人は車を所持運用していかなければ就職はおろか、日常生活を送ることも儘ならないとか、子供達はパソコン・携帯電話の知識と活用スキルが無ければ、授業を受けるどころか他人とコミュニケーションをとる事すら難しい…とか。

高度に組み上げられたシステマティックな社会は、極めて効率の良い生産性(この一点のみ)を発揮する社会なのでしょうが、一つの齟齬で、全ての歯車が狂う可能性の有る社会でもあります。バックアップ回線をいくら増やしたところで、根幹の電源を絶たれてしまったらどうにもなりません。

個人レベルの自律能力・生存能力を向上させる、組織やインフラレベルで不慮の事態への耐性を向上させる、といった取り組みは、生産活動の余裕時間を積極的にこれに振り向けない限り進展しないでしょう。現状の閉塞的社会経済状況は、まさにこの真逆とも言える方向性の究極に近付いているのかもしれません。


投稿: もりあき | 2010年3月 9日 19時07分

 閉塞感が強いですよねぇ。ピンと張った糸のように余裕の無い状態でがむしゃらに走って,いったいどこを目指してたんだろうって思います。今,近づいていく方向には希望が感じられないですね。

 地方の状況は,怖くて寒気すら感じます。人口10万人以下の中小都市が厳しいと思っていましたが,政令指定都市である浜松市の中心部ですら,人が歩いて生活しにくい感じの街になっていて驚きました。
 ロードサイドショップばかりになって,車を失っただけですべてを失ってしまうような社会はごめん被りたいです。

 でも,それを作り上げてきた(選んできた)のは団塊の世代とそれに続く私たち中年なので,自己責任といわれれば否定できないかもしれません。個人的には団塊の世代に文句の一つや二つ言いたい気分ですが,もう手遅れ感でいっぱいです。

投稿: 三日画師 | 2010年3月 9日 23時44分

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