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2010年2月 5日

JR草津線開業120年……意外な歴史の古さに驚く

 JR草津線開通120年

 草津市と三重県伊賀市を結ぶJR草津線(草津—柘植駅間、36.7キロ)が19日、全線開通から120年を迎える。これを記念して、沿線各地ではさまざまな記念企画が組まれている。記念展のSL写真を見て、開業当時の弁当を食べて、明治の世から活躍してきた鉄路の歴史に思いをはせる機会が用意されている。
草津線は私鉄の関西鉄道の路線が前身。1890(明治23)年2月19日に全線開通した。湖南市中央5丁目の市立甲西図書館ではその歴史を写真などで振り返る展示会が開かれている。


 草津線の開業が1890年2月と,意外に古いことに驚いた。1890年には関西本線の四日市−柘植間も開通しているが,関西本線の開通は12月25日だから,草津線のほうが1年近く早いことになる。

 この草津線の開業がいかに早いかは,たとえば関東南部の鉄道・駅の開業年を並べてみればわかる。

 ・東海道本線藤沢・平塚・国府津:1887年7月
 ・東海道本線小田原:1920年10月
 ・南武線川崎−登戸:1927年3月
 ・横浜線東神奈川−八王子:1908年9月
 ・横須賀線大船−横須賀:1889年6月
 ・総武本線錦糸町(本所)−千葉:1894年7月
 ・成田線佐倉−成田:1897年1月
 ・外房線千葉−大網:1896年1月

 その後,関西本線は名古屋と大阪・奈良を結ぶ路線(貨物輸送も)として賑わい,蒸気機関車の牽く長大編成の列車が走っていたが,東海道線が整備され,東海道新幹線が琵琶湖岸を走ることになったことによって,次第に閑散路線となっていった。
 そして現在,関西本線の中間部分である亀山−加茂間は完全な非電化ローカル線区間になってしまい,1両編成か2両編成のディーゼルカーがトコトコと走っている。

 一方の草津線。かつて,柘植駅で関西本線から草津線に乗り換えるときには,幹線からローカル線に乗り換えるという雰囲気だった。それが今では逆転している。草津線は1980年に電化され,現在の単線設備では運転本数を増やしたくても増やせない状況になっている。複線化を求める運動も起きているようである。

 柘植駅で関西本線から草津線に乗り換えてみると,時代の流れは厳しいものだと感じることができる。

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[2007年1月4日:柘植駅]柘植駅に関西本線のディーゼルカーが到着。ホーム反対側の草津線の電車に乗り換える。

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[2007年1月4日:柘植駅]柘植駅のホームに停まる草津線の電車。関西本線との立場は完全に逆転している。

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