« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »

2010年2月の27件の記事

2010年2月28日

大糸線のキハ52とレンガ倉庫の撮影会がうらやましい

 さらば「キハ52」ファンが名残惜しむ(読売新聞)

 新潟県糸魚川市の糸魚川駅で27日、3月のダイヤ改正で現役を退くJR大糸線の気動車「キハ52」3両の撮影会が行われ、大勢の鉄道ファンが名残を惜しんだ。

 3両は国鉄時代の1965~66年に製造され、92年から大糸線を走行。独特のツートンカラーなど車体のデザインに根強い人気がある。


image
 《撮影:読売新聞》

 もうすぐ取り壊される赤レンガ車庫とキハ52が各色3両並んだシーンが撮れるなんて,本当にうらやましい。車両と赤レンガ車庫のバランスを考えると,読売新聞のカメラさんが立っているあたりの位置から撮りたくなるだろうなぁ。人混みをかき分けて前に出る気力は,私にはないけど。
 車両が好きな感じの人がどうしても車両の近くに集まってしまうから,なかなか思った通りの写真は撮れないだろうけ。綺麗な写真を撮って,どんどんWebにアップしてほしいものだ。

 3月12日の糸魚川駅発の3両連結による最終列車が午後8時1分に発車する。結局その前に撮りに行くことはできそうにないので,今までに撮った大糸線のキハ52の写真を載せておくことにする。

050430153253t
[2005年4月30日:小滝駅西側の山の上から大前の橋を見る]

050430153327
[2005年4月30日:小滝駅下流の姫川の鉄橋を渡る]

050430172934
[2005年4月30日:小滝駅の上流。姫川沿いを走る]

050814132348
[2005年8月14日:南小谷駅で発車を待つキハ52ディーゼルカー]

050814153037
[2005年8月14日:小滝駅の西側,姫川の鉄橋を渡る]

050814164653
[2005年8月14日:小滝駅を出たキハ52が姫川の鉄橋を渡ってくる。右に見えるのは黒部川電力姫川第六発電所]

050814173452
[2005年8月14日:小滝駅から乗った糸魚川行きの車内はガラガラだった]

050814173633r
[2005年8月14日:小滝駅から乗った列車が根知駅で対向列車と列車交換]

050814175346
[2005年8月14日:糸魚川駅に到着。「大糸線の列車にはトイレがありません」←これ注意]

# もう少し良いカメラでしっかり撮っておきたかった路線だ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

人気の500系電車が東海道新幹線から引退

 さよなら500系…鉄道ファンら雄姿に歓声(読売新聞)

 国内で初めて時速300キロの営業運転をした新幹線車両「500系」が28日で東海道新幹線から引退するのを前に、名古屋市のJR名古屋駅では大勢の鉄道ファンらが、間もなく見納めとなる雄姿に歓声を送った。

 500系は、ジェット機を連想させる先頭部分が特徴で、1997年から活躍。最新型の「N700系」に交代するため、1日1往復だけ残った「のぞみ」(東京―博多間)は今月末で姿を消し、今後は山陽新幹線(新大阪―博多間)の「こだま」で存続する。

image
 《撮影:読売新聞》

 記事にもあるように“今後は山陽新幹線の「こだま」で存続”← ここ重要

 新幹線の車両の中で最もカッコいい500系電車が,昨年11月の発表通り(発表時の拙ブログ記事参照),とうとう東海道新幹線から引退する。

 読売新聞記事の写真は引退1日前の2月27日のもの。ホーム上が凄いことになっていて,信じられないことに幼い子供を抱えた人までいる。
 ラーメン屋などの行列に並ぶ人の気持ちが理解できない私だが,このホーム上で500系の先頭部を見ようとしている人達の気持ちもまったく理解できない。まっ,単純に混雑するのが嫌いなだけなのだが。

 最終日となる2月28日は,「撮り鉄」によるトラブルが各地で相次いでいるため,JR東海はホームなどの警備員を増やして混乱防止に努めるそうだ。

 ここまで広く「撮り鉄」の問題が認識されてからでも,ホームの先端に脚立や三脚を持ち込んだりする「撮り鉄」は,駅員さんに注意されても脚立や三脚を撤去しない,たぶん筋金入りの人達に違いない。今後深刻な事態を引き起こさないためにも,しっかりと警備をしてほしいものである。

image
[2001年7月2日:山陽新幹線小郡駅]

| | コメント (2) | トラックバック (0)

中央線201系電車は夏までに引退

 「幸運のオレンジ色」JR中央線201系引退へ(読売新聞)

 JR東日本八王子支社は25日、「オレンジ色の電車」として親しまれてきた中央線の「201系」を、今夏までにすべて引退させると発表した。

 現在は1984年製の20両(2編成)のみが運行。めったに遭遇しないことから、鉄道ファンからは「幸運の電車」とも呼ばれた。


 今月の初めに吉祥寺に行ったときにも,ちょうど201系が走っていて懐かしく思った。風前の灯火になってから,ずいぶん長生きしている印象だ(以前にも「○○年○月までに引退」という話を聞いた記憶が……)。

 でも,本当に「幸運の電車」なんて呼ばれてたんだろうか?

 本当にごく一部で呼ばれていたとしても,こういう記事が残ることで後世それが事実となってしまうことがあるので,ちょっと配慮が必要だと感じた。

 もう昔のことになってしまったが,蒸気機関車C62 3号機が函館本線で復活運転を始めた際,マスコミは安易に「SLの女王」と書き連ねた。C62の現役当時には,そのような呼び方は使われていなかった。そして現在,“かつて「SLの女王」と呼ばれたC62”という言い方は,かつてそのように呼ばれたことがなかったにもかかわらず,ごく普通に使われるようになっている。
 とは言え,今ではC62自体が話題に上ることもなくなってしまったわけだが……。

 まあ,結局中央線の201系は夏まで寿命が延びたというニュースなのかな。撮り鉄の人達には余裕を持って撮ってほしいもんだ。

021126145921_2
[2002年11月26日:東中野駅]

# 個人的な意見だが,こういう一般的な電車(花形電車ではないという意味で)の最後は「サヨナラ運転」のような大騒ぎではなく,さりげなく静かに身を引くようなかたちが好ましいような気がする。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年2月25日

ホントに走るのか? トレイン・オン・トレイン

 貨物車積んで走る新幹線、実験車両を初公開(読売新聞)

 2015年度に開業予定の北海道新幹線・新青森―新函館間の青函トンネル内で、新幹線の貨車に普通貨物列車をそのまま積み込んで運ぶ構想「トレイン・オン・トレイン」が検討されており、JR北海道は21日、札幌市東区の同社苗穂工場で実験用の専用貨車を報道関係者に初公開した。

 JR北海道によると、トレイン・オン・トレインは、トンネルの手前で、在来線の貨物列車を専用貨車(最大20両)にそのまま搭載し、新幹線と同型の機関車でトンネル内を時速200キロで輸送する構想。


image

 実は凄い技術(強引な技術)なのだが,ほとんど報道がなされていない「トレイン・オン・トレイン」技術。2月21日に苗穂工場での実験用専用貨車を報道機関に初公開したようだ。今年の新春番組(tvkだったかな)で,JR北海道の社長さんか会長さんが,北海道新幹線については詳しい資料画像とともに「トレイン・オン・トレイン」の技術も含めて熱心に語っていたことを思い出す(録画しておけば良かった……)。

 現在工事が行われている北海道新幹線は,既存の青函トンネルを走ることになっている。現在の青函トンネルは在来線が走っているため,線路幅は在来線と同じ狭軌だ。トンネル自体は新幹線を想定した断面サイズがあるため,線路を三線軌条化して,新幹線も在来線も走れるようにすれば一件落着かというと,そうはいかない。

 本州と北海道を結ぶ物流の大動脈なのだ。そのため,青函トンネルを通っている列車の多くは,最高速度110km/hに抑えられた高速貨物列車である。青函トンネル内に貨物列車の待避設備がないため,高速な新幹線は簡単に貨物列車に追いついてしまうし,すれ違い時には貨物に多大な風圧が掛かってしまうし,ダイヤ上のネックになるし,列車本数が増やせないという問題もある。

 そこで登場するのがトレイン・オン・トレイン技術だ。

 単純に言えば,貨物列車を丸ごと専用の新幹線規格貨物列車の中に入れて運びましょうということだ。現在の計画では,20両編成の新幹線規格貨物列車の前後にプッシュプル方式で機関車を付けて,200km/hで青函トンネル内を爆走するという。

 20両編成(1両25m?)では貨物列車として短すぎると思うし,北海道新幹線の開業が2015年と,期限もあとわずかに迫っている。もうそろそろ20両編成の試験車両を東北新幹線等で高速走行させて,走行時の安定性やトンネル内でのすれ違い時の挙動に関するデータを大量に取り始めなければならない時期のはず。
 なんだか技術開発が遅れているように思えて心配である。

# 今年の正月,tvkかMXテレビでトレイン・オン・トレイン技術を詳しく説明したビデオ(たぶんJR北海道が作成)が放映されたのだが,YouTubeを探したけど見つからなかった。残念。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年2月23日

PENTAX K-7のファームウェア更新

 先週18日,PENTAX K-7のファームウェア更新の案内が出ていたので,アップデートしてみた。新しいバージョンは1.03。
 更新内容の目玉は,旧タイプのFA Limitedレンズでもレンズ補正機能(ディストーション補正と倍率色収差補正)が効くようになったことだ。

 FA43mm F1.9 LimitedとFA77mm F1.8 Limitedの2本を持っているので,とてもありがたいアップデートだと感じた。

100219191159
 でも,FA43mm F1.9 LimitedとFA77mm F1.8 Limitedレンズは,元々シルバーのMZ-3やMZ-S用に買ったレンズだから,色がシルバーなんだよね。黒いK-7に付けると……ちょっとアンバランスになる。こういう色違いなのを「パンダ」だとか呼んで好む人もいるらしいが,私はそこまで変態じゃない。

 てなことを考えていたら,PENTAXからこういうものが発表された。
 1000台限定の「K-7 Limited Silver」だってさ。1000台限定だなんて阿漕すぎる……。ねらい打ちされているような気がするけど,絶対買わないぞ。

image

| | コメント (0) | トラックバック (0)

りんご

 駅前のスーパーで,季節外れのりんごが山のように積まれて売られている。種類は「ふじ」。りんごは大好きなので,ときどき買い込んでいる。
 気になっているのは,同じ「ふじ」という種類なのだが,外観も味も異なる2種類あるようなのだ。

100214175733
 これがその典型的な2種類。同じ「ふじ」の山から取ってきたものだ。
 何か他の品種が交雑してしまっているってことはないのだろうか。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2010年2月19日

宇高航路の廃止…本当に廃止で良いの?

 「宇高航路」3月で幕、高速のETC割引響く(読売新聞)

 瀬戸内海の宇野港(岡山県玉野市)と高松港(高松市)を結ぶ「宇高航路」でフェリーを運航する「国道フェリー」(同)と「四国フェリー」(同)は12日、同航路での事業廃止届を四国運輸局に提出した。廃止は3月26日。


 少し前のニュースだが,Twitterでも「残念だ!」とつぶやいてしまったニュースである。
 国鉄の宇高航路とほぼ同じ区間を航行するフェリーなので,感慨深いものがある。フェリーの主な利用者は,通勤,通学,病院への通院(ローカル線と似ている)なので,フェリー会社にとっても利用者にとっても大変な事態となることが予想される。
(四国汽船の宇野−直島−高松航路は存続するという)

 国の1000円高速道路施策で利用客が激減したと言うことで,寂しくなるなぁ……という印象を持っていたのだが,『宇野〜高松航路2社の事業廃止について』という国土交通省四国運輸局の資料を読むと,廃止してしまって良いものかどうか,ちょっと疑問を感じてしまった。

 直近の平成21年度(2009年度)10月〜12月のデータから,1日あたりの輸送量を計算してみると次のようになる。

 旅客:  210,870人 →1日あたり→ 2,343人/日
 バス:    297台   〃     約3台/日
 乗用車:  48,795台   〃    542台/日
 トラック: 81,085台   〃    900台/日

 一日に,乗用車とトラックで1400台,2300人の乗客を運ぶ輸送船……会社の経営にまったく無知なので,単なる印象でしかないが,十分フェリー会社を経営できそうな輸送量に感じる。
 問題なのは,国の交通政策の方向性がまるで見えてこないことだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

熊本の将来像……なんとなく不安

 再び九州の中核へ(朝日新聞)

 「道州制での州都をめざそう」「熊本にしかない特長のPRを」。9日開かれた九州新幹線全線開通や熊本市の政令指定市移行を見据え、熊本の将来像を考える「KABフォーラム2010」(熊本朝日放送主催)。田原総一朗氏を司会にパネリストたちが持論を展開した。


 記事には議論の一部が抜粋されているのだが,周囲のパネラーさんの心配が熊本県知事,熊本市長に伝わっていないような感じで,部外者ながら不安になってしまった。

 かつて熊本に国の役所の九州支所が置かれていたのは,福岡市の人口が現在のように飛び抜けた存在ではなかったことと,多分に地理的な条件(九州の中心にある)によるものだろう。1889年(明治22年)の都市人口をWikipediaから抜粋すると以下の通りになる。左端の数値は国内順位。△:順位上昇,▼:順位効果。

  1889年の都市人口順位
 12 鹿児島市 5万7465
 14 長崎市  5万5063
 15 福岡市  5万3014
 17 熊本市  5万2833
 44 佐賀市  2万6401
 (大分・宮崎の記載無し)

  1920年の都市人口順位
 07 長崎市  17万6534 △
 11 鹿児島市 10万3180 △
 13 福岡市   9万5381 △
 18 熊本市   7万0388 ▼
 33 大分市   4万3150 △
 41 佐賀市   3万3528 △
 46 宮崎町   2万1116 △

  1940年の都市人口順位
 08 福岡市  30万6763 △
 10 長崎市  25万2630 ▼
 15 熊本市  19万4139 △
 16 鹿児島市 19万0257 ▼
 33 大分市   7万6985 ─
 38 宮崎市   6万6497 △
 45 佐賀市   5万0406 ▼

  1960年の都市人口順位
 07 福岡市  64万7122 △
 12 熊本市  37万3922 △
 13 長崎市  34万4153 ▼
 18 鹿児島市 29万6003 ▼
 36 宮崎市  15万8328 △
 42 佐賀市  12万9888 △
 43 大分市  12万4807 ▼

  1990年の都市人口順位
 08 福岡市  123万7062 ▼
 15 熊本市   57万9306 ▼
 16 鹿児島市  53万6752 △
 19 長崎市   44万4599 ▼
 25 大分市   40万8501 △
 35 宮崎市   28万7352 △
 45 佐賀市   16万9963 ▼

  2005年の都市人口順位
 08 福岡市  140万0621 ─
 18 熊本市   66万9541 ▼
 19 鹿児島市  60万4387 ▼
 21 大分市   46万2322 △
 24 長崎市   44万2624 ▼
 36 宮崎市   31万0092 ▼
 44 佐賀市   20万6973 △

 以上のデータから,明治時代から昭和初期にかけて,九州地方に飛び抜けた規模の都市は存在しなかったように見える。各種機関が九州支所を熊本に置いたのは,九州地方の中心に位置しているという地理的な理由だったに違いない。

 それが,高度経済成長時代となった1960年以降になって,急激に福岡市の巨大化が始まっている。新幹線や高速道路が出来ても,福岡市に対抗する街がなかったため(北九州,下関,広島……)ストロー効果の影響は無く,福岡市はどんどん大きくなっていった。

 話は戻って熊本市。九州新幹線の開業を目前にして,都市規模は福岡市の半分以下だ。また,熊本県北部の,菊池市,山鹿市,玉名市,荒尾市などの消費者の目は,熊本の中心市街地ではなく福岡のほうを向いている可能性がある。

 熊本から博多まで新幹線で約35分。各都市からは熊本行きのバスだけではなく,福岡天神行きの直通高速バスが走る。私のようなまったくの部外者でも,熊本の中心街が心配になってしまう状況に思える。

中田 心配なのは熊本からの流出だ。博多まで35分で行けるようになれば、JRは安いチケットを売って「博多で遊ぼうツアー」をやる。

幸山 熊本はそうならない。百貨店の品ぞろえや娯楽なら福岡だ。だから熊本にしかないものが重要で、やはり熊本城だ。去年1年間で全国約3万人が「一口(ひと・くち)城主」になってくれた。これを街のにぎわいにどうつなげるか。

 幸山熊本市長は「熊本はそうならない」と自信があるのは良いけど,具体的施策はあるのだろうか。新幹線のストロー効果はバニラシェイクを吸い上げる以上に強力だ。岐阜,豊橋,浜松あたりの状況を見れば良くわかる。

 熊本城は確かに見事な城だ。ただ,重要文化財に指定されているのは櫓や門の部分で,天守閣は50年前に再建されたものだ。もちろん,現代になって再建したものだからダメというつもりはない。

 たとえば,上熊本駅の駅舎は明治末から大正初期に建てられた見事な駅舎建築だったが,九州新幹線工事のあおりで建て替えられることになり,保存されるのは入口部分の一部らしい。

030802125157
[2003年8月2日:上熊本駅]大正二年竣工の見事な駅舎

030802144226
[2003年8月2日:熊本電鉄菊池線の上熊本駅]ホームからJR上熊本駅の駅舎が見える

030801191106
[2003年8月1日:熊本駅]熊本駅にあったレンガ車庫

 また,熊本駅構内にあった大きなレンガ車庫も,あっさり取り壊されてしまっている。
 こんなものすら(表現がちょっと過激だが)残せなかったのに,これから市内の文化財を残すことが出来るのだろうか。1960年完成の熊本城だけで,歴史の街というのはちょっと安直すぎるように思う。

 まず熊本市に必要なのは,熊本電鉄のLRT化と通町方向への延伸,そして熊本駅までの乗り入れだと思う。
 また,熊本駅前も悪しき風習が受け継がれている。自家用車は熊本駅の駅舎に横付けできるのに,バスや熊本市電の乗り場は駅から50mも100mも離れた場所に設置されている。

030802103858
[2003年8月2日:熊本駅]熊本駅前のロータリーが路上駐車場になっている

 新幹線用の新しい駅舎を作るに当たっては,従来よりもさらに利用者重視の設計都市,路面電車の電停と鹿児島本線や九州新幹線のホームを同一面にするなど,思い切った施策をとってほしい。

 最後に,熊本で何が凄いかと言えば,やっぱり阿蘇山(と辛子レンコン)だと思うよ。カルデラの規模では阿蘇より大きなものがあるそうだが,カルデラの中に人が住む町があり,豊肥本線という鉄道(と第三セクターの南阿蘇鉄道)が走っているようなところは他にはないから。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2010年2月15日

東海市の核を太田川駅周辺に新設……うまく行くか?

 太田川「新生」作戦(朝日新聞)

 東海市は41年前、上野、横須賀の旧2町が合併して誕生した。人口は3万人増の約10万8千人になったが、「顔」と言える中心市街地が存在せず、一体感に乏しいのがこれまで弱みだった。
 同駅周辺では、約64ヘクタールの区域で進む土地区画整理と市街地再開発、鉄道高架の3事業が同時に進行している。1992年に始まった区画整理事業は約396億円かけ、2015年度に終わる予定で、建物移転は60%以上完了した。

 1992年に始まった区画整理事業が2015年に終わる予定。建物移転はまだ60%程度。

 幅50メートルもある歩道が280メートルにわたってでき,憩いの場になるそうだが……ちょっと不安を感じる。
 憩いの場として祭りの山車を一堂に集める催しの構想もある。鈴木淳雄市長は「特産の洋ランを展示したり、朝市を開いたりして、にぎわいのある市の玄関口にしたい」と話している。

 木陰のあるベンチが無くさん並ぶのであれば,最高の憩いの場になりそうだけど,ベンチが極端に少なかったり,肘掛け付きでうっかり横に寝られない形式のベンチが用意したりしないだろうか。広すぎて,寂しい感じにはならないだろうか。お近くの方は目を見張らせていたほうが良いと思う。

 東海市(この僭称地名について書きたいことは山ほどあるが,ここは置いといて)は,上野町と横須賀町の旧2町が合併して誕生したものだ。

 その前まで遡ると,
1906年9月1日 - 名和村・荒尾村・富木島村が合併し,上野村誕生。
1906年5月1日 - 横須賀町・高横須賀村・加木屋村・大田村が合併し横須賀町誕生。
1969年4月1日 - 横須賀町と上野町が合併し、東海市誕生。

 地図を見ると,確かに人口10万人もの都市に中心市街地が存在しないのがわかる。

 国土地理院の地形図(鳴海・名古屋)の図版から。

・旧上野村の名和村
Photo
 [国土地理院の地形図(鳴海・名古屋)の図版から]
 東海駅の北側に位置する。名鉄常滑線の東側,名和駅から伊勢湾岸自動車道付近まで,古くからの大きな住宅地が広がっている。常滑線の西側には工場が並び,名鉄常滑線の東西の交流は昔からあまり多いとは思えない。

・旧上野村の荒尾村
Photo_2
 [国土地理院の地形図(鳴海・名古屋)の図版から]
 東海市の中央部に位置する緑の多い住宅地である。周辺には大きな集合団地が出来始まっているが,中心はまだまだ細い路地が入り組む。最寄り駅は名鉄常滑線の新日鉄前だが,ちょっと遠い。

・旧上野村の富木島村
Photo_3
 [国土地理院の地形図(鳴海・名古屋)の図版から]
 東海市の東側に位置する新しめの住宅地である。ロードサイドの所業施設も多そうだ。名鉄線はどの駅からも遠く,使いにくい感じがする。

・旧上野村の大田村
Photo_6
 [国土地理院の地形図(鳴海・名古屋)の図版から]
 現在の東海市の市役所が置かれ,太田川駅にも隣接している。市役所がこの場所にあるのは,大田村が政治経済の中心だったからと言うわけではなく,全体にまとまりの少ないこの市の特徴ゆえ,各地の既存集落とほとんど等距離になるからだと思われる。
 市役所用地も安かったに違いない。市民のどのぐらいが,マイカー・徒歩・タクシー・バス……で市役所にやってきたか,調査してみれば,現在から今後の東海市の問題が見えてくるんじゃないかと思う。

・旧横須賀町の横須賀町・高横須賀村
Photo_4
 [国土地理院の地形図(鳴海・名古屋)の図版から]
 集落の集積度は東海市内一番である。名鉄常滑線の尾張横須賀駅のある横須賀町と,名鉄河和線の高横須賀駅のある高横須賀町は市街地も隣接しており,本来であるならば東海市(何度も書くが,この僭称市名は解せない)の中心として栄えても良いところだと思う。
 この付近は,太田川駅よりも率先して高架化されている区間なので,都市計画では優先されていたと思われるのだが,そのあとの冷遇振りがなぜなのかはわからない。
 集落を通りぬけている広い道路は,現在でも幹線道路として使用されており,鉄道が車の流れを分断するように,道路で歩行者の分断が起こっていそうな気がする。

・旧横須賀町の加治木村
Photo_5
 [国土地理院の地形図(鳴海・名古屋)の図版から]
 横須賀・高横須賀の集落の東側に位置する。名鉄河和線の南加木屋駅がある。このあたりが最も人口増加地帯のように思われる。名古屋市への通勤時間を考えると,このあたりが手頃なマイホームタウンになっているのだろう。

・工業地帯
Photo_7
 [国土地理院の地形図(鳴海・名古屋)の図版から]
 名古屋湾側は巨大な工場地帯になっている。新日鐵名古屋製作所,大同特殊鋼知多工場,東レ東海工場,愛知製鉄知多工場などの巨大工場がひしめいている。

 というわけで,東海市は人口10万人を誇る都市ではあるが,実は街の中に核となる集落がひとつもなく,「これ」といった顔が無くて困っているように見える。
 太田川駅周辺の土地区画整理事業の予定図を見ても,駅前に商業スペースは少なく,幅50メートルもある歩道ばかりが寂しさを演出することになってしまうのではないかと危惧する。
 広い歩道の両側に,格安の料金で小さな店が出せる工夫(若い人でも店が出せる)を試行することは出来ないだろうか。若い人が考えた面白い店が増えることによって,街がどんどん面白くなっていく……そんな展開を期待したい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月14日

鉄道ファンの暴走止まらず

 「撮り鉄」線路に侵入 人気車両、30分間立ち往生(朝日新聞)

 駅員らが駆けつけると、約50人が線路脇で三脚を設置するなどしてカメラを構えていたほか、3人が線路内に立ち入っており、加茂発天王寺行き快速電車(6両編成、乗客約500人)が現場近くで約30分間立ち往生。線路外に出るのを拒む人もいたため、府警柏原署のパトカーが出動する騒ぎになった。


 2月7日のエントリーで“以前から問題にならないのが不思議だった「一部の鉄道ファンの暴走」”と書いたが,とうとう複数のメディアが問題にし始めた感がある。

 本エントリーでは朝日新聞の記事を引用したが,Googleの関連記事ページには,朝日新聞以外に,読売新聞,毎日新聞,MSN産経ニュース,スポーツニッポンの記事が載っている。記事を読むと,毎日新聞やMSN産経ニュースのほうが若干辛辣な書き方になっている。

 快速電車の運転士が線路から離れるように求めたものの数人がそれに応じなかったため,JR西日本から通報を受けた柏原署員が現場に駆け付けて,やっと全員を線路外に出したというのが真相らしい。

 なんということだ。目の前で電車が止まったことだけでも大ごとなのに,運転士から注意されても立ち去らない鉄道ファンがいるとは……。この異常さ加減は何なんだろう。数日前から風邪で調子が悪く外出せずにいたが,ますます頭が痛くなる事態だ。1週間ぐらい寝込むかもしれない。

 こういうことが続くと,運転本数の多い区間では,現在の新幹線のように線路の両側にフェンスを立てて,人の立ち入りを防ぐような施策をとることが多くなりそうだ。実際に,都市部の路線は完全にフェンスに囲まれているところが多い。
 そうなって困るのは,95%鉄道ファンだと思うのだが(残りは田畑などへの近道のために線路を横断していた人かな),大部分のまともな鉄道ファンには迷惑な話だな……。

021231144414o
 [昔見かけた迷惑な鉄ちゃんたち(部分拡大)]

# 私は,「あすか」というお座敷列車があることを,このニュースで知った程度の鉄道ファンだ。

【追記(2月16日)】
 JR西日本は,線路内に立ち入った鉄道ファンにる運行妨害に対して,被害届を出すことを検討しているそうだ。今回に限らず,悪質なものについては被害届を出すことに賛成だ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年2月12日

Apple TV のアップデートが来ていた

 ふとApple TVのメニューを見たところ,久々にアップデートが来ていたので実行してみた。
 中身はほとんど変化していない。小さなバグフィックスだったのだろうか。

 PowerMac G5本内に入っているiTunesの曲は問題なく再生されるし,動画も問題なし。Flickrとは問題なくつながるし,YouTubeも問題ない。Podcastもそのまま聴くことができる。音声出力はTVに接続した5.1chアンプに出力しているが,AirMac Express経由でオーディオセットに出力することもできる。

 要するに,Apple TVの問題点は,「日本では映画の配信サービスが始まっていないこと(外国映画の予告編は見ることができ,そのHD画質には目を見張る。日本の“ネットで借りて宅配便で届きポストに返却”などというやり方が化石のように感じる)」「日本ではテレビ番組の配信サービスが始まっていないこと(NHKは専用システムで番組配信サービスをやろうとしているようだけど,赤字が大きく,しかもMac等には対応していないらしい)」「日本ではiTunesに参加していない音楽レーベルが多く,ライブラリが貧弱なこと」に尽きる。

 と言うわけで,蛇足のリモコンの話。

100212013120
 左側がSONYのテレビ「BRAVIA」に付いていたもので,右側がSONYのHDDレコーダー「スゴ録」に付いていたものだ。
 そして真ん中の小さな白いリモコンが,Apple TVのリモコン(MacBook Proを買ったときにも同じリモコンが付いてきた)である。ボタンの数に注目してほしい。これで,できる操作はほとんど変わらないのだ。

 このエントリーを書きたくなったのには理由がある。
 別のエントリーに書いた新しいAirMac Expressにテレビの「BRAVIA」とHDDレコーダーの「スゴ録」がぶら下がることになるため,リモコンでテレビの設定を確認していたときのことである。

 『設定する場合は「設定確認」ボタンを押して下さい。取り消す場合は「戻る」ボタンを押して下さい』という場面に遭遇したのだ。が,しかし,リモコンのボタンを何度も何度も確認したが,「戻る」ボタンは見つかっても,「設定確認」ボタンを見つけることはできなかった。結局その部分の設定を変更することはあきらめた(人間あきらめが肝心ってか)。

 TV画面上に押すべきボタンを「戻る」「ホーム」「オプション」「入力切替」と表示し,利用者は画面上の表記とリモコンのボタンに書いてある表記を確認してそのボタンを押す方法(日本方式)と,TV画面上に行いたい動作が上下左右に表示され,リモコンの上下左右ボタンで選択する方式(Apple方式)と,どちらが快適なんだろうか。
 個人的には,今の何十個何百個ものボタンが付いたリモコンは,じいさんばあさんに使いこなすのは難しいと思うべよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月11日

新聞専用列車廃止は時代に逆行では?

 新聞専用列車、3月で幕 経費削減「時代の流れ」(河北新報

 夕刊を東京から千葉・房総半島に専用車両で運んできたJR総武線・両国駅(墨田区)発の「新聞輸送列車」が、3月12日で廃止される。JR各社によると、現存する唯一の専用列車。委託側の経費削減が理由で、鉄道輸送の一つの区切りと言えそうだ。

image

 先週のテレビ東京の「空から日本を見てみよう」という番組で,ちょうどこの両国駅発の新聞輸送列車を取り上げていた。単なる偶然か,それとも事前に廃止情報を知っての取材だったのか……。

 専用列車ではないが,昔は一般車両の一部を区切って荷物車として使用することはよく行われていた。記憶では,上野駅の東北本線や高崎線の列車では,つい最近(現在も?)も行われていて,“最後の車両は荷物輸送のためご利用できません”というような放送が流れていたはず。
 毎日同じ時刻に同じ量の荷物がある場合,鉄道で輸送するのは合理的だし,環境負荷も小さいと思うのだが,経費削減のためにトラック輸送に変更するというのは,「時代の流れ」どころか,時代に逆行する話だと感じた。

 そういえば,かつては寝台特急列車も新聞の輸送手段として使用されていた。

040228175217
[2004年2月28日:東京駅10番ホーム]下関行き寝台特急「あさかぜ」に運び込まれんとする荷物

| | コメント (2) | トラックバック (0)

札幌市電延伸を検討中

 札幌市電延伸へ 都心部など4地区が候補 新年度にルート決定

 報道の要点は
札幌市は、市内中心部を走る札幌市電を延伸する方針を固めた。延伸で利便性を高めて都心部や沿線の活性化を図るとともに、車の乗り入れを抑制して「環境を重視したまちづくり」を目指す。延伸先は現路線から北方向のJR札幌駅や東方向の創成川東・苗穂など4地区が候補で、1月中に各地区に延伸した場合の収支を推計する。また市民の意見を聞いた上で2010年度中に具体的なルートを決定する考え。

 元旦の北海道新聞のトップ記事に札幌市電延伸のニュースが載っていたということを,『路面電車を考える館』というサイトの「路面電車ニュース」で知った。

 一時は赤字問題で廃止されるのではないかという話を聞いたことがあったので,ちょっとビックリ。延伸候補地は,(1)JR札幌駅−西4丁目−すすきのをつなぐ都心地区,(2)創成川東・苗穂地区,(3)桑園地区,(4)山鼻南地区,の4カ所に絞り込まれているらしい。

 昨年末は,初の本格的な新規設置LRTとして期待されていた堺市のLRTが白紙になるなど,残念なニュースもあったが,新年早々楽しみなニュースである。富山市では富山地方鉄道市内線の環状運転(セントラム)が復活するなど,高齢化社会への対応や環境負荷の低減,中心市街地の活性化ということで,LRTへの期待度は大きい。

 日本では,路面電車やバスを邪魔者扱いする認識がまだまだ根強く,新規路線を敷設することへの抵抗感は大きいと思われる。まずは既存路線の延伸・復活から,少しずつ便利な公共交通機関が増えていくことを期待したい。

040804133023
[2004年8月4日]西4丁目電停に近づく札幌市電

| | コメント (0) | トラックバック (0)

マッコウクジラ解体中@長野電鉄

 20年ぐらい前からあっという間に増殖し,長野電鉄の代名詞的な車両になっていた元営団地下鉄日比谷線のマッコウクジラだったが,最近解体される個体が出てきて,生息数が減少しているらしい。

 若くてカラダの大きな元東急8500系が生息数を増やしているのが原因だ。その元東急8500系には抑速勾配ブレーキが付いていないため,信州中野−湯田中の急勾配区間には入れないと聞く。そんなこんなで,マッコウクジラは当面絶滅の危惧はないかもしれない。

080812124504
 [2008年8月12日:須坂駅]長野行きの各駅停車がホームに入ってきた。

 とは言え,絶滅間際になると屍臭をかぎつけた人達がハイエナのように集まってくることになるので,おでこに特徴のあるマッコウクジラの撮影は早めに済ませておきたいところだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

えっ,また買ったのAirMac Express……

 また新しいAirMac Expressを買ってきた。とうとう3台目である。前の2台は……壊れた。

100210225811
 まったく同じかたちなのがAppleらしいデザインへのこだわりを感じる。同じ金型を使えるからコストが安くすむ。IEEE802.11nに対応しているので,中身は多少変わっていると思われる。

100210225955
 I/F類もまるっきり同じ。型番がIEEE802.11a/b/g対応の旧型とは微妙に違っているだけだ。

 これがないと,iTunesの音楽を光出力にして自慢のJBLのスピーカーで聴けなくなってしまう。それゆえ,2年に1回のペースで買い換えていることになる。

 このAirMac Expressを使わずにリビングでiTunesの音楽を聴く方法として,テレビと一緒に置いてあるApple TV経由で,テレビシステムの5.1chスピーカーで音楽を聴くこともできるのだが,やっぱり音楽はしっかりした仕様の2chステレオで聴きたい。
 3台目のAirMac Expressがすぐに壊れないことを希望したい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 9日

メカ好きの心を揺さぶる指輪

 私は腕や指に何かをはめるのが好きじゃないので,腕時計もしない(所有していない)人間なのだが,この指輪は欲しーい!
 ただ歯車が回るだけという意味の無さがすばらしい。

Ring1

 米Kinekt Design社の『ギヤ・リング(Gear Ring)』……誰か買って!


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 7日

製品出品ラッシュ! 注目はCyber-shot DSC-HX5Vかな

 今年になって驚くほどたくさんの新型デジタルカメラが発表になり,いささか食傷気味の毎日である。しかも,これだという面白い機種がないもんだから,終いには食あたりを起こしそうだ。

 そんな中で,唯一興味を引かれた機種が,ソニーのCyber-shot DSC-HX5Vだった。
IKASU_IMAGE

 簡単なスペックは以下の通り。

   ・1/2.4型1,020万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載
   ・35mm判換算の焦点距離25~250mm 光学10倍ズームのGレンズ
   ・開放F値はF3.5~5.5
   ・最短撮影可能範囲はマクロ時で5cm
   ・光学式手ブレ補正を採用
   ・連写は10コマ/秒

 何に魅力を感じたか。
 背面照射型には興味があるけど,まだ魅力と言えるほどにはなっていない。
 135フィルム換算焦点距離25mm〜250mmをカバーする光学10倍レンズだって,アップダウン操作をダイヤルで行う電動ズームだ。まったく魅力なんて感じない。開放F値は,高倍率ズームにしては頑張っているけど,魅力を感じるほどじゃない。
 最短撮影可能距離……は,被写体に近づいて撮らないので興味がない。
 光学式手ぶれ補正……は,今や常識の機能。その効果は諸説あるけど,付いていて当然。

 ならば,秒間10コマの連写か……。しかし,私は秒間約10コマの撮影が可能なNikon D3を持っているが,今まで一度もその速度で連写したことがない。必要性を感じない。欲しい画面は,秒間10コマのコマとコマの間に消え去ってしまうことも多い。

 むしろ,コンパクトカメラのスペックは,秒間10コマ等の性能を謳っておきながら,実はランダムな(撮りたいと思った瞬間での)タイミングで,3秒間に3コマ程度の写真すら撮れないカメラが意外に多いのだ。

 私がここ数年で使っているコンパクトデジカメは,RICOH GR DIGITAL II,SONY Cyber-shot DSC-W200,Canon PowerShot G7,Nikon COOLPIX P5100だが,3秒間で3コマ撮れるデジカメは一台もない(惜しいのはGR DIGITAL II,Cyber-shot DSC-W200とPowerShot G7。ひどいのはCOOLPIX P5100)。コンパクトデジカメの中では,結構上位機種を使っていると思うのだが,撮りたい瞬間にシャッターがおりないというのは結構なストレスになる。

 たとえば,鉄道の列車が時速100kmで架線柱間隔が25mの区間を走っているとすると(結構どこにでもある状況),列車の先頭部分は約1秒間隔で架線柱の間から顔を出す。列車が綺麗に撮れそうな区間が100mあったとすると,チャンスは3回,時間は約3秒間。約1秒間隔で3回シャッターを押す……という基準はこんな感じである。

 鉄道写真だけではなく,私が普段撮影している商店街の写真においても,ランダムに歩く人と人の配置や向きを考慮して(特定の人がアップになりすぎないようにする配慮も)シャッターのタイミングを見計らって撮っているので,1枚撮った直後でも好きなタイミングでシャッターを押したい。必要なのは,秒間何コマという連写速度ではないのだ。

 好きなタイミングでシャッターが切れ,その瞬間の絵が撮れる……この点には十分注意してカメラを選びたい(←ここのところ本当に重要!)。

 最後に……私が魅力をソニーのCyber-shot DSC-HX5Vに魅力を感じたのは,GPSと電子コンパスを搭載,撮影した画像にGPS位置情報と撮影方向を記録してくれることなのだ。今までGPS機能を搭載して,撮影場所をジオタグに保存してくれるカメラはあったが,方位角まで記録してくれるものは無かったと思う(その点でiPhone 3GSのカメラは良いのだが,カメラとしていまいちすぎる……)。

 私のメインのブログ『三日画師の写真撮っけどさすけねがい?』では,有名な建築物の無い普通の交差点の四方を撮影することが多いのだが,どこの交差点で撮影したかは記憶に残っていても,どっちの方角を向いて撮影したのかが思い出せなくて困ることが非常に多いのだ。GPSで判別できるような情報は,実際に街を歩いていると(一面見渡す限りの田んぼだとか,森林地帯とかは別だが)意外に不要なのであって,街角で撮影した写真の向き(方位)のほうがはるかに重要なのだ。

Exif

 こんな感じで,EXIFのジオタグ部分は,既に方位データが入ってくることを首を長くして待っている。本当に楽しみなカメラである。
 発売されたら,さっそく買おうっと。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

暴走する鉄道ファン

 「鉄ヲタ専用車両でーす」暴走する一部鉄道ファンの行き着く果ては…(産経ニュース)

 ほとんどが男性のその集団は、駅に到着するたびに「うおー!」という歓声を上げていた。そして、ドアが開くと同時に一斉にホームへ駆けだして写真を撮り、また駆け足で車両に戻るという動きを繰り返す。車内を見渡すと、座席では靴を脱いで立ち上がり、うれしそうに車内を眺める少年の姿もある。隣に座った初老の女性は、少年が背負ったバックパックが何回もぶつかり、思わず顔をしかめているが、車内で大声を上げる集団は誰も少年をとがめようとしない。

 そのうち、一般の乗客が乗ろうとすると、満員の車内から、甲高い叫び声が聞こえてきた。

 「一般人は乗れませーん」

 「鉄ヲタ専用車両でーす」

 途中、外国人とみられる親子が乗ってきたが、父親に抱かれた幼児は、あまりの騒音に泣き出してしまった。何が何だか分からない様子の親子は、次の駅で慌てて下りる羽目に。

 以前から問題にならないのが不思議だった「一部の鉄道ファンの暴走」が,とうとう一般の産経ニュースの記事になっている。

 鉄道ファンの問題といえば,私も以前は全国を旅して鉄道写真を撮るという鉄道趣味にどっぷりつかった時代があり,路上駐車をする,無断で木を切る,枝を落とす,田んぼの畦を崩す,土手を崩す,列車を見に来た一般人に文句を言う……というような問題行為が頻繁にあって,肩身の狭い思いを強く感じ,鉄道ファンという立場からは個人的に一歩離れているつもりだ。
 鉄文協の会員としてC62 3号機運行のボランティア活動をしていたときも,列車撮影地での鉄道ファンのマナーがいろいろ問題になった。

970920122800_a
[1997年9月20日:軽井沢駅]立入禁止区域に堂々と入り込む鉄道ファン。一人や二人じゃない。

 そういうお立ち台とも呼ばれる撮影地での問題(心ないファン同士の怒鳴り合いや置き三脚の問題)が主たる問題だと思っていたが,ある人から「珍しい列車が走るときの駅のホームが酷い」という話を聞いた。
 どうやら私が思っているような「ホームでの鉄道写真撮影」とは異なる世界があるらしい。

 一般的な鉄道写真は,駅のホームではなく,きれいな風景や印象的な風景の中を走る列車を撮影するものだと思っている。私はそれに近いことをやっていた時期もあったが,今は根性がないので鉄道旅行のついでに乗り降りした駅のホームで記録写真を撮る程度だ。駅のホームには鉄道と鉄道の利用者がいて,上手く撮れればすごく鉄道らしい写真(列車の写真ではなく鉄道の写真)が撮れるのだ。

091230142909
[2009年12月30日:三島駅]丹那トンネルをくぐり,三島駅(静岡県三島市)に到着

080322153431
[2008年3月22日:北品川駅]上大岡から長時間乗り続けた品川行きの各駅停車を見送る(写真を入れ替えた)

 こんな感じの写真だ。まぁ,たぶん鉄道ファンには物足りないものだろう。

 そして,問題のシーンはYouTubeにも数多くアップされている。正直見てほしくない気持ちもある。
 その列車がそこを通るのが最後になってしまうのだろう。それが残念だという気持ちはわからないでもないが(「葬式鉄」は昔から存在したわけだし),そこでの行動は異常だ。異常すぎる。大声では書けないが,アスペルガー症候群という言葉を思い起こしてしまった。
 列車が大好きなら,列車の最後の姿に固執するのではなく,まだ現役で元気に走っていた頃の美しい姿の写真を撮ってあげて下さい,と言いたい。

| | コメント (7) | トラックバック (1)

2010年2月 6日

2年間使い続けたSONY Cyber-shotの吊り紐が危ない

 毎日Gパンのポケットに入れておけるカメラとして購入したSONYのCyber-shot DSC-W200。モードダイヤルが回りやすいとか,ピントの無限遠固定ができない(風景モードはある)とか,いろいろ小さな不満はあったけども,約2年間無事に働き続けてくれた。本当に良いカメラだったと思う。

 丸いマクロモードやフラッシュモードを切り替えるボタンが何かの拍子に押しやすくて,何度か電車の車内だったか暗がりだったかで,意図しないフラッシュを焚いてしまい,後悔したことがある。

 まぁ,途中から参戦したGR DIGITAL IIに比べても,起動速度や露出の安定性の面で,まったく引けを取らない,良いカメラだったと思う。

100206014025
 レンズの周囲が少し盛り上がっているところが不満だが,まぁそこそこ薄型なのでGパンの後ポケットにも十分収めることができたし,固いベンチに座ってもそのまま潰れることはなかった。

100206013802
 ただ,最近気になっているのが,ストラップの付け根部分のヘタリである。

 ほとんど毎日持ち歩いているのが(しかもポケットの中),多少のヘタリはまったく気にしない。ポケットに入れっぱなしにしていても,アクリル樹脂で覆われた液晶ディスプレイはほとんど新品の状態を保っているし(そんなものに保護シールを貼って,保護シールに付いた傷で液晶が見えにくくなっているカメラを知人に見せてもらうと,そのデジカメが不憫で可哀想になる),アルミ合金製の部分は保護皮膜が十分な効果を持っているので(アルミの酸化皮膜は本当に強い。ご存じない方,酸化アルミの綺麗な結晶はルビーとかサファイヤと言われ,ダイヤモンドに次ぐ硬度9ですから),以外新しいままの状態を保っている。

100206041049
 2年間,ほぼ毎日ズボンの後ポケットに入れて使っていたSONY CYBER-SHOT DSC-W200の写真だ。最近のほとんどのデジタルカメラと同様に,液晶には固いアクリル樹脂の保護板が貼り付けられている。このアクリル板は,市販の液晶保護シート(材質はPET: Polyethylene Terephthalate──ポリエチレン・テレフタレート)より固く,傷が付きにくい。傷が見えやすいような角度で光を当てて写真を撮ってみたが,ほとんど傷が見あたらない。
 多くの人が,傷が付きやすいPETフィルムのシートを液晶ディスプレイに貼って,小さな傷のたくさん付いたPETフィルム越しに写真を撮っているようだ。わざと液晶ディスプレイを見づらくしているように感じる……。

 で,問題なのが,上の写真にも掲載したストラップ部のヘタリである。
 よく見ると,この部分の金属加工が装飾的な意味で微小なエッジの残るデザインになっているように見える。長期的な使用で,そこ少しずつ擦られてストラップが摩耗して来たのだろう。
 まぁ,別のストラップに変えれば,まだしばらくは問題なく使えそうなカメラではあるが,GPS+電子コンパス搭載の(待望してたんだぁ!)が出てきそうなので,それが出てきた時点で乗り換えようと今は考えている。

 実は同様のストラップのヘタリ問題は,以前使用していたRICOHのCaplio GXでも経験済みである。Caplio GXの場合は,ストラップ取り付け部分の金具がプレス打ち抜き加工で作られていて,加工後の処理(バリ取り,糸面取り)が甘いのが原因だった。加工方法は違うものの,最終的に人間がやる仕上げ作業のところの問題だと思われる(サンドブラスターとか,一気に機械化されている可能性無いわけではない)。

 ──[2007年3月17日の記事から]──

070317010507
 Caplio GXストラップの紐部分が切れかかっている写真。部分的に糸がほつれて,その部分だけ太さが1/3ぐらいになっている。気付いて良かった……。

070317010959
 Caplio GXのストラップ取り付け部分の金具が,プレス打ち抜き加工で作られていて,加工後の処理(バリ取り,糸面取り)が甘いのが原因だ。Caplio GXは廉価版デジカメよりは,ちょっと上のクラスのデジカメだと思っているのだが,こういう細かなところの作り込みが足りない印象がある。ほしくて仕方がないGR DIGITALに対して,最後の決心ができない理由のひとつである。
(GR DIGITAL IIは結局買っちゃったけどね)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 5日

ボンネット型489系車両最後の検査

 さらばボンネット型、急行「能登」最後の検査(読売新聞)

 3月12日に廃止されるJR西日本の夜行急行「能登」(金沢―上野)最後の「交番検査」が2日、金沢市乙丸町の金沢総合車両所で行われた。

IMGP0081_400

 「能登」は1959年に誕生し、一時、運行を停止していたが、75年から寝台特急「北陸」(上野―金沢)を補完する夜行急行として復活した。93年に「ボンネット型」(489系)車両を導入。JR最後のボンネット型車両として鉄道ファンの根強い人気を集めている。


 こういうニュースを読むと,とうとうボンネット型の489系の引退が近づいているということが実感として湧いてくる。
 車両に近づいてみるたびに,その傷みの激しさにショックを受けるわけだが,そういう状況でここ10年間,本当に良く走ったと思う。

 線路があると(どんな列車が来るのかはわからないが)電車が来るまで待ってしまいたくなる人間なので,ときどき線路際でぼんやりと長時間列車を待つことがある。私が自分のことを鉄ちゃんだというと,「車両に対する知識が全然無いのに鉄ちゃんというのはおかしい」とも言われる。でも,好きなんだから仕方がない。

 そんなとき,たまに本格的な鉄ちゃん風の人が通り掛かった車から降りてきて,不思議な顔をしながら声を掛け,「あれ? 今日は○○系走るんですか?」「いえいえ,特別な電車を待っているわけじゃないんです。次にくる電車を撮るんです」「なーんだ,ただ撮ってるだけか」と言われることを経験する。正直なところあまり良い気分じゃない。

 まぁ,電車の写真を撮るのが好きならば,普段から普通に走っている電車を撮影しておけば,廃止が決まってからあわてて撮影に行って,混み合う中で写真を撮ることもないのに……と素人ながら思ってしまう。

 というわけで,5年ぐらい前までは鉄道旅行をしているとたまにボンネット型の車両に出会うことがあったので,その時の写真をアップしておく。
 なお,ボンネット型の車両が,489系以外に,481系・483系・485系が残っているのか残っていないのか,細かいことは知らずに書いている。鉄ちゃんの詳しいチェックには耐えられないシステムとなっているので,細かな間違いはご了承願いたい。

010502173737
[2001年5月2日 北陸本線高岡駅]特急「しらさぎ」。高岡に行く機会は多かったが,ボンネット型の特急を見ることも多かった。

021231143731z
[2002年12月31日 北陸本線新疋田駅近く]特急「しらさぎ」。有名撮影地ということで行ってみたが,撮り慣れていないので思ったような写真は撮れなかった。

021231143742t
[2002年12月31日 北陸本線新疋田駅近く]大阪方面に走り去る特急「しらさぎ」。それでも,ボンネット型の特急や国鉄色の電車が次々にやってくる様は圧巻だった。

030101210419
[2003年1月1日 大阪駅]午後9時。ホームに入ってきた特急「雷鳥」。

040430063844
[2004年4月30日 金沢駅]早朝の終点金沢駅ホームに到着した夜行急行「能登」。

040501101247
[2004年5月1日 金沢駅]臨時特急雷鳥82号7号車クハ489-1の車内。きれいに手入れされてはいるが,時代遅れ感は否めない。

 ・金沢駅を出てすぐの車内放送

 ・終点大阪駅到着前の車内放送

040501131005
[2004年5月1日 大阪駅]臨時特急雷鳥82号が金沢から大阪に到着。さっそく写真小僧が群がる。

040501131242
[2004年5月1日 大阪駅]ボンネット型特急車両を盛んに撮影する少年達。見ていて非常に怖い。白線(黄色い線)の外側に出ての撮影は絶対にやめよう!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

JR草津線開業120年……意外な歴史の古さに驚く

 JR草津線開通120年

 草津市と三重県伊賀市を結ぶJR草津線(草津—柘植駅間、36.7キロ)が19日、全線開通から120年を迎える。これを記念して、沿線各地ではさまざまな記念企画が組まれている。記念展のSL写真を見て、開業当時の弁当を食べて、明治の世から活躍してきた鉄路の歴史に思いをはせる機会が用意されている。
草津線は私鉄の関西鉄道の路線が前身。1890(明治23)年2月19日に全線開通した。湖南市中央5丁目の市立甲西図書館ではその歴史を写真などで振り返る展示会が開かれている。


 草津線の開業が1890年2月と,意外に古いことに驚いた。1890年には関西本線の四日市−柘植間も開通しているが,関西本線の開通は12月25日だから,草津線のほうが1年近く早いことになる。

 この草津線の開業がいかに早いかは,たとえば関東南部の鉄道・駅の開業年を並べてみればわかる。

 ・東海道本線藤沢・平塚・国府津:1887年7月
 ・東海道本線小田原:1920年10月
 ・南武線川崎−登戸:1927年3月
 ・横浜線東神奈川−八王子:1908年9月
 ・横須賀線大船−横須賀:1889年6月
 ・総武本線錦糸町(本所)−千葉:1894年7月
 ・成田線佐倉−成田:1897年1月
 ・外房線千葉−大網:1896年1月

 その後,関西本線は名古屋と大阪・奈良を結ぶ路線(貨物輸送も)として賑わい,蒸気機関車の牽く長大編成の列車が走っていたが,東海道線が整備され,東海道新幹線が琵琶湖岸を走ることになったことによって,次第に閑散路線となっていった。
 そして現在,関西本線の中間部分である亀山−加茂間は完全な非電化ローカル線区間になってしまい,1両編成か2両編成のディーゼルカーがトコトコと走っている。

 一方の草津線。かつて,柘植駅で関西本線から草津線に乗り換えるときには,幹線からローカル線に乗り換えるという雰囲気だった。それが今では逆転している。草津線は1980年に電化され,現在の単線設備では運転本数を増やしたくても増やせない状況になっている。複線化を求める運動も起きているようである。

 柘植駅で関西本線から草津線に乗り換えてみると,時代の流れは厳しいものだと感じることができる。

070104150652
[2007年1月4日:柘植駅]柘植駅に関西本線のディーゼルカーが到着。ホーム反対側の草津線の電車に乗り換える。

070104151349
[2007年1月4日:柘植駅]柘植駅のホームに停まる草津線の電車。関西本線との立場は完全に逆転している。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 4日

バス王国西鉄がバス事業を縮小──疲弊する地方バス路線

 西鉄、バス事業を縮小 今春75路線で廃止・減便(朝日新聞)

 バス路線の廃止や減便を検討していた西日本鉄道(福岡市)が19日、その計画を発表した。今春、一般と高速合わせて75路線で廃止や減便を実施し、秋以降に39路線で路線全部や一部の廃止に踏み切る。対象は114路線にのぼり、グループ250路線の半数近くに手を付ける。会見した中尾和毅・自動車事業本部長は、鉄道などの黒字に頼る運営を改め、バス事業も「黒字を確保できる規模で展開する」と説明した。


 福岡市に限らず,路線バスは,通学・通勤・通院・買い物など,日常生活を支える公共交通機関である。しかし,マイカーの普及による赤字路線の廃止,渋滞に巻き込まれることによる定時運行困難,バスが不便になることによるマイカーへの移行……と悪循環が断ち切れていない。

 バス路線が廃止・減便となって,最も困るのは交通弱者と呼ばれるお年寄りや高校生だ。そして,全国をぶらりと旅している私のような旅行者も困ることになる。

 これ!といった対策は思いつかないが,たとえばバス優先の信号機を設けるとか,駅前のバス停は駅の入口の真横にバスが直付けできるようにするとか,バスの利便性を上げる対策は少しずつなら可能なのではないだろうか。

 いままで全国の都市をいろいろ歩いているが,バスの停車場・降車場が駅前ロータリーの駅から遠い部分に設けられ,駅の出入り口の目前まで一般のマイカーが乗り入れたり,そこで長時間乗車待ちをしたりしているシーンは,本当に頻繁に見ることが出来る。このあたりの簡単なことから解決しなければ,バスの問題はますます泥沼に陥ってしまうんじゃないかと危惧する。

060505171005
 2006年5月5日:博多大橋交差点横で発車待ちする西鉄バスのバス群。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

北海道函館本線「スーパーカムイ」の踏切衝突事故

 ダンプと衝突 特急脱線 41人けが 北海道深川の踏切(朝日新聞)

 29日午後0時25分ごろ、北海道深川市深川町のJR函館線深川—妹背牛(もせうし)駅間の踏切で、旭川発札幌行き特急スーパーカムイ24号(5両編成)とダンプカーが衝突し、特急の1両目が脱線した。この事故で、乗客・乗員40人とダンプカーの運転手の計41人が頭部打撲などの軽傷を負った。

IMGP0081_400

 北海道・深川市で特急列車とダンプカーが衝突 
 40人以上がけが ダンプカーは真っ二つに(FNN)

 大雪の北海道で29日、特急列車とダンプカーが衝突し列車が脱線、40人以上がけがをした。特急列車の先頭部分は、激しい衝撃で大破し、車両の窓には大きな亀裂が入っていた。
 また、列車とぶつかったダンプカーは、真っ二つになり、原形をとどめず、ひっくり返っていた。乗客は、「すごい衝撃でした。おしりが浮き上がるような感じでした」、「お財布が飛んでたり、靴が飛んでる人がいました」などと話した。
 29日午後0時半ごろ、北海道・深川市の踏切で、旭川発札幌行きの特急「スーパーカムイ24号」とダンプカーが衝突、特急列車の一部が脱線し、41人がけがをした。

 事故に遭った車両は前面がほとんど原形をとどめないほどに潰れていて,軽傷者しかいなかったのが奇跡的に思える。本当に不幸中の幸いだった。

 この事故で思い出したのは,1992年に発生した成田線の踏切事故だ。砂を大量に積んだ過積載のダンプカーが止まりきれずに踏切に入り込み,113系電車の普通列車と衝突した事故だった。やはり先頭車両が大破し,不幸にも運転士が亡くなった(乗客のけが人も多数。この運転士は事故を覚悟した後も,ブレーキを掛けながらパンタグラフを下ろすなどの安全措置をとっていたことが後で判明し,涙を誘った)。

 そして,この成田線の不幸な事故をきっかけにして,旧型車両の前面が鉄板で補強され,さらには新しく設計する車両はクラッシャブルゾーンを設け,運転室を大きくすることになったのである。

 今回の深川の踏切事故では,車両が大破したにもかかわらず運転士も乗客も軽傷ですんだのは,多分に新しい車両設計の効果が大きかったのだろうと思う。

 また,JR北海道の特急列車は,最前面に展望窓が付いていることが多いのだが,そこに誰もいなかったようなのも不幸中の幸いだったかな。

040801171224
[2004年8月1日:新札幌駅]283系気動車「スーパーおおぞら」(事故った車両とは無関係)

040804095335
[2004年8月4日:苫小牧駅]281系気動車「スーパー北斗」(事故った車両とは無関係)

040804153059
[2004年8月4日:札幌駅]札幌−旭川間には781系電車の「ライラック」が走っていた。この「ライラック」が「スーパーカムイ」の元になった列車である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 2日

「バカにしないでよ!」の後の涙声の秘密

E8a50dff2801c57757bb475a3806a209edi

 私が好きな山口百恵の曲の多くは,シングルカットされていないアルバム曲だ。また,スタジオ録音よりもライブ音源に魅力的を感じている。

「マホガニー・モーニング」「夜へ…」「銀色のジプシー」「時の扉」「タイトスカート」「CRY FOR ME」「ファッショナブル・ドリーム」「踊り明かそう」「サンライズ・サンセット」「空蝉」「オレンジ・ブロッサム・ブルース」「春爛漫」「娘たち」「鏡の中のある日」「ミス・ディオール」「口約束」「WHO」「美え貝」「木漏れ日」……(思いついた順序なので抜けがいっぱいある)

 でも,山口百恵という歌手がすごかったということを語ろうとすると,世間一般に広く知られている曲でそれを説明しないと,なかなかわかってもらえない。

 そこで,超有名曲の「プレイバックPart2」である。
 有名な決めゼリフ“バカにしないでよ!”が2回出てくる歌だ。


◎ プレイバックPart2  《詞:阿木燿子,曲:宇崎竜童 編:萩田光雄》

 曲の内容はこうだ。

♪ 緑の中を走り抜けてく真っ赤なポルシェ
♪ 一人旅なの私気ままにハンドル切るの

 昨晩の彼氏,あたしを抱くだけ抱いておきながら「女はいつだって抱かれるのを待ってる」なんて寝ぼけたこと言っちゃってさ,腹が立つわ。どうせ,どこかの女に馬鹿なこと教えられちゃったのね。まったく,まだ子供なんだから……。

 などと考えごとしてたら,幅寄せしてきたオッサンの車にミラーぶつけちゃったわ。

♪ 交差点では隣の車がミラー擦ったと
♪ 怒鳴っているから私もついつい大声になる

 「そっちが幅寄せするからぶつかったのよ!」「何だ,やけにスピード出してたけど運転してたのは女かよ。ヘタッピーなのに高そうな車乗ってるじゃんか?」「バカにしないでよ!」

 このオッサン,女が運転してるのを知ってて嫌がらせしてたんだな,たぶん。妬みってやつかな。

 百恵が座るのは真っ赤なポルシェの左ハンドル左座席。幅寄せしてきたオッサンの車はたぶん国産車だから,右ハンドルの右座席。この距離感が重要だと平岡正明師匠は言っていた。

バカにしないでよ! そっちのせいよ!(ここの“そっちのせいよ”は怒鳴り声)

 (「バカにしないでよ!」の相手は,因縁を付けてきたオッサン。当然キツイ怒鳴り声になる「そっちのせいよ!」にも力が入る)

 〜PLAY BACK PLAY BACK(昨晩の彼氏との別れ際まで巻戻る)〜

バカにしないでよ! そっちのせいよ!(ここの“そっちのせいよ”は涙声)

 そうだ,このセリフは別れ際に投げ捨ててきた言葉だったわ。その後ポルシェで飛び出してきた。「そっちのせいよ!」は完全に涙声になってる。本当は彼氏が好きだから,出てきたくなかったんだ。でも,彼氏はベッドで後ろを向いたまま「勝手にしやがれ」なんて言ってるし。まったくバカにしないでよ……。

♪ はるかな波がキラキラ光る海岸通り

 どのぐらい走っただろうか。百恵が運転するポルシェは湘南へ。すっかり日が昇り,気持ちいいドライブだ。

♪ 潮風の中ラジオのボリュームフルに上げれば
♪ 心かすめてステキな唄が流れてくるわ

勝手にしやがれ! 出ていくんだろう!(“出て行くんだろう”は投げやり)

 ラジオから沢田研二の「勝手にしやがれ」が流れてきた。出て行く女を背中に感じながら,壁際に寝返りを打って「寝たふりしてる間に出て行ってくれ」と歌う歌だ。つまり,このラジオのスピーカーから流れてきた「出て行くんだろう!」は,沢田研二が演じていた歌の中の主人公のセリフなので,百恵は「やや投げやり」に歌っている。

 〜PLAY BACK PLAY BACK(昨晩の彼氏との別れ際まで巻戻る)〜

勝手にしやがれ! 出ていくんだろう!(“出ていくんだろう”が寂しげ)

 昨晩の彼のセリフ「勝手にしやがれ! 出ていくんだろう!」は,つまり彼の本心からの言葉ではなくて,カッコつけて流行歌を真似したものだと言うことに百恵は気づく。

 あの人は突っ張ってたみたいだけど,この歌にソックリじゃないの? とても寂しそうだったわ。何のことはない寂しがり屋の坊やなのね。しゃーねぇ,戻ってやるか。

♪ あなたのもとへ
♪ Play Back Play Back
♪ あなたのもとへ Play Back

【結論】
 歌の中には,「バカにしないでよ! そっちのせいよ!」が2回,「勝手にしやがれ! 出ていくんだろう!」が2回出てくるのだが,それぞれにシチュエーションが異なっている。それをきちんと歌い分けて,表現(演技)している山口百恵はすごい。

 最後に,YouTubeの動画をもうひとつ。

 歌詞の中にある「ジプシー」が言葉狩りにあって,引退後にマスメディアに取り上げられることがほとんど無かった『謝肉祭』である(以前はラストコンサートの映像からもカットされていた)。音源は,引退後に新アレンジのリミックス盤として発売されたアルバム『百恵回帰』からのもの。

 もうひとつと書いたけど,さらにもうひとつ追加したくなった。
 こっちは武道館のラストコンサートでの『謝肉祭』の映像。引退後に発売されたビデオをすぐに買った人,この部分がカットされてるのを知ったときにはショックだったろうなぁ。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

「アタシ」と「わたし」を歌い分ける山口百恵の凄さ

Momoe0051

 (このエントリーは,1月17日につぶやいたことに,多少肉付けしてまとめたものである)

 1月17日は阪神淡路大震災の日であるとともに,山口百恵生誕の日である。この日は山口百恵の音楽や映像に浸って過ごすのが一番だ。

 山口百恵の歌・言葉の使い方・表現・表情を見ていると,そのレベルの高さに衝撃を受けることがある。普段気づかずに聴いていると何気ないところなのだが,一度聴いてその裏側を見てしまったり,その凄さを知ってしまうと,この女性がわずか21歳で引退してしまったことが,日本の歌謡界にとっていかに大きな損失だったかを思わずにいられない。

■ 「アタシ」「わたし」の使い分け

 まずは,山口百恵の最後のライブ盤『伝説から神話へ Budokan…At Last』から,「プレイバック Part1」を聴いていただきたい。
 この伝説となったライブ盤『伝説から神話へ Budokan…At Last』は,引退後も最後のマイクを置くシーンなど,つまみ食い的に何度も放映されていて,見たことのある人も多いことだろう。

 百恵ファンの心情としては,このライブは最後の公演が続いていたこともあって声は荒れてガラガラ,緊張感からか例外的に音程も不安定なところが多いので,このアルバムを聴いて山口百恵を語ってほしくないという気持ちは強い。
 とはいうものの,残念ながらテレビの歌番組での歌唱は,時間短縮のために一部がカットされていたりして完全ではないので,『伝説から神話へ Budokan…At Last』から,「プレイバック Part1」をリンクさせていていただく。


◎ プレイバックPart1  《詞:阿木燿子,曲・編:馬飼野康》

 曲の内容は,あのとき彼に素直に抱かれれば良かった……と過去を後悔している歌である。

 驚くべきことに,曲の中で山口百恵は「私」という歌詞を,「アタシ」「わたし」と歌い分けている。歌詞を細かく咀嚼し,そこにドラマを見つけて表現した歌手を山口百恵以降ただ一人も見たことがない。

 「私」が出てくるのは以下の5カ所。

♪ 涼しいそぶりで私(アタシ)は嘘をついたの

♪あの夜が初めてだったの私(わたし)……

♪続きを聞きたい? 私(アタシ)と彼のその後ね

♪馬鹿だわ,私(アタシ)今も待ち続けているの

♪今度こそは素直な心で「Play Backしたいの」彼に言うわ私(わたし)……

 どうだろうか。
 嘘をついている自分,飾っている自分……「アタシ」
 素直な自分,純粋な自分……「わたし」
 こういうふうに歌い分けているのは明らかだ。

 このように,一曲の中にドラマを作ることが出来る歌手が少なくなっている。残念なことである。
 ちなみに,スタジオ録音版の「プレイバック Part1」では,また別の歌い分けになっていて興味深い。

 さらに,蛇足ながらこの「プレイバック Part1」は,「プレイバック Part2」の後のアルバム用に後付で作られた曲だと思われるのだが(正しくは,2011年出版の音楽制作ディレクター川瀬泰雄氏の『プレイバック 制作ディレクター回想記』に,シングル候補曲として同時に作られた楽曲であることが書かれている),そのアルバム『THE BEST プレイバック』は,ベスト盤の形式ながら,「プレイバック Part1」の他に「たそがれ祭り」というすごくいい曲が入っていて,地味に貴重品である。

Momoe0048

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 1日

百恵の着うたフル配信「名曲/名盤」で10曲中9曲独占

 山口百恵、ケータイ配信初日に1位獲得TOP10に9曲がランクイン

 株式会社レコチョク(本社:東京都渋谷区渋谷、 代表執行役社長:今野敏博(http://recochoku.jp/))は、山口百恵の楽曲配信を17日(日)に開始しましたが、その初日に「レコチョク名曲/名盤・フル」※において、デイリーランキングで1位を獲得し、TOP10に9曲がランクインしたことを発表します。また1位を獲得した「さよならの向う側」(1980年)は、新譜も含めた全ジャンル総合の「着うたフル(R)」ランキングでも、6位を獲得しています。
※1999年までに発表された曲専門の「着うたフル(R)」サイト

■1月17日付 デイリーランキング
 -------------------------------------
 「レコチョク 名曲/名盤・フル」ランキング
 -------------------------------------
 1 位「さよならの向う側」山口百恵
 2 位「美・サイレント」山口百恵
 3 位「ワインレッドの心」安全地帯
 4 位「曼珠沙華」山口百恵
 5 位「しなやかに歌って」山口百恵
 6 位「謝肉祭」山口百恵
 7 位「愛染橋」山口百恵
 8 位「愛の嵐」山口百恵
 9 位「一恵」山口百恵
10 位「ロックンロール・ウィドウ」山口百恵

 あぁ,やっぱり山口百恵って人気があるんだなぁ……と一瞬思ったけど,ベスト10に入っている曲を見ると何だか違和感がじわりじわりと湧いてくる。

 山口百恵ファンはこんなにマニアックなのか?
 「曼珠沙華」「謝肉祭」「愛染橋」……マニアには人気の曲でも,一般的な人気で上位に来る曲ではない。普通だったら,「いい日旅立ち」「秋桜(コスモス)」「プレイバック Part2」あたりが人気上位に来る曲じゃないのか……。

 と思って調べてみたら,「いい日旅立ち」「秋桜(コスモス)」「プレイバック Part2」の着うた配信はまだ始まってないようだ。出し惜しみちゅうかなんちゅうか,商売上手なんだね。着うたフルがいくらなのかは知らんが,iTunesStoreで一曲150円か200円で売られたら,もっと売上が増えると思うけどねぇ。

Momoe0058_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大井川鉄道のSLでまた連結器が外れる事故

 連結器が外れSL急停止 大井川鉄道 乗客ら130人けがなし(中日新聞)

 30日午後零時40分ごろ、川根本町地名の大井川鉄道大井川本線で、蒸気機関車(SL)「C11形190」がけん引して営業運転していた金谷発千頭行き列車が、SLと2両目の客車の連結器が外れ、非常ブレーキが作動して緊急停止した。乗員乗客約130人にけがはなかった。

 IMGP0081_400

 連結器が外れたのと同時にブレーキホースが外れ,非常ブレーキが作動して停車したようだ。

 よくわからないが,客車側の連結器が開いて外れる状態になっていたこと,連結器のロックは解除されておらず,破損もしていなかったことを考えると,線路の状態や振動によって上下にずれて外れたのだろうか。とにかく,原因がわからないというのが一番気持ち悪い。

 蒸気機関車と旧客は大井川鉄道の宝物なので,頑張って原因を究明し,また元気に列車が走ってほしい。

050801155352
 [2005年8月1日:抜里駅付近で大井川を渡る]

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »