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2009年12月 3日

ニコン看板レンズの進化と旧々大三元レンズの哀しみ

 ニコンの看板レンズ「AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II」が順調に進化している。

 しかし,レンズの値段は安くはなく,良いレンズが出たからといっても簡単に買い換えることはできない。新しいレンズをうらやましそうに眺めている人間のボヤキというか,ネタミ話をつらつらと書いてみたい。

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 大三元レンズと呼ばれる,F2.8通しの大口径広角ズーム,大口径標準ズーム,大口径望遠ズームの開発において,かつてニコンはキヤノンの後塵を拝していた。

 キヤノンが現行レンズとほぼ同じラインナップを持っていたのに対して,ニコンは1990年代後半まで次のようなラインナップだった。

AF Zoom Nikkor 20-35mm F2.8D
・AF Zoom Nikkor 35-70mm F2.8D
・AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D

 いずれもレンズ内超音波モータのAF-Sレンズではなく,ボディ駆動式のAFレンズだった(なんと,現行の廉価版デジタル一眼レフではAF駆動ができない)。

 広角ズームの写りは評判だったが,広角端は20mmでキヤノンの17mm(その後16mm)には及ばず,標準ズームにいたっては広角端が35mmと,既に28mmまで広角端を広げていた他のどのメーカーにも負けてしまっていた。
 また,望遠ズームの広角端も80mmのままで,すぐに70mmに移行したキヤノンに後れをとっていた。

 この時期の私は,AF24mm F2.8DAF35mm F2DAi35mm F1.4SAF50mm F1.4DAi85mm F1.4SAi180mm F2.8と単焦点レンズ中心に使用していたが,広角域でのズームレンズの便利さを求めて,AF Zoom Nikkor 20-35mm F2.8Dを購入した。初めての大三元レンズの一角である。

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 [AF Zoom Nikkor 20-35mm F2.8D]フード固定にクリック感が無いのでテープで止めている。

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 [AF Zoom Nikkor 20-35mm F2.8D]

 そして,1990年代末から,これらニコンの大三元レンズが一気にレンズ内超音波モーター内蔵のAF-Sレンズに切り替わっていく。

・AF-S Zoom-Nikkor ED 17-35mm F2.8D
AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D
AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D

 他社の同等レンズに比較して,ニコンの大三元レンズは大きくて重いという残念な問題点を持ちながらも,AF-Sレンズの気持ちよさは格別だった。AF速度自体はそれほど早くなったような気はしなかったが,静粛性の魅力は大きかった。
 私は,AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8DAF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8Dの2本のレンズを購入した。
 その頃メインに使用していたカメラはPENTAXの35mmカメラで(PENTAX 67は別にして),大口径標準ズームはFA☆28-70mm F2.8を持っているだけだったので,機材だけから見るとメインの機種をニコンに変えたのかと勘違いされるほどだった。

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 [AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D]

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 [AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D]

091201125021
 [AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D]

 AF Zoom Nikkor 20-35mm F2.8Dは贅沢に研削非球面レンズを使っていて,写りがなかなか良かったのと,単純にAF-S Zoom-Nikkor ED 17-35mm F2.8Dに買い換える予算が無くて,そのまま使い続けることにした。
 いずれにせよ,これでひとまず大口径ズームレンズの大三元が完成した。メインのカメラはF5だった。

 そして2000年代に入って,レンズラインナップは先行するキヤノンにも引っ張られ,焦点距離域の拡大と手ぶれ補正機能追加の方向に急速に進んでいく。

・AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G
 =広角側を70mmに広げ,手ぶれ補正機能を追加。しかも全体に細めのスタイルに変貌。

・AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED
 =広角側が脅威の14mm(望遠側は24mmだけど)。しかも,泣く子も黙るナノクリスタルコート。

・AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
 =ナノクリスタルコート仕様の新標準ズーム。広角側が24mmに広がった。

・AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II
 =またまた望遠ズームがアップデート。当然ナノクリスタルコート。VR IIとなって,手ぶれ補正機能が強力になった(らしい)。

 一度は揃えた大三元ズームレンズだけど,これだけ新しいペースで新製品が出てくると,ちょっとついて行けない。

 また,Nikon D3を使っていて,大三元ズームレンズ以外に,カメラにフィットするレンズが少ないのはNikonのレンズラインナップの問題である。
 荷物を軽めに済ませたいときには,AF-S Zoom Nikkor 24-120mm F3.5-F5.6G を使っているが,思いつくレンズがこれ一本なのはどうしたものか。キヤノンのEF17-40mm F4L USM,EF24-105mm F4L IS USM,EF70-200mm F4L IS USMのようなF4通しの小三元レンズ(うらやましい)を,ニコンにも用意してもらいたいものだ。

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