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2009年12月の32件の記事

2009年12月29日

京急蒲田駅周辺の踏切はどうなっている

 正月恒例の箱根駅伝の一種の名物である蒲田の踏切だが,踏切解消のための立体化工事は徐々に進んではいるものの,2010年の大会までには工事は終わらず,踏切が残ることになりそうだ。
 昔のように選手が立ち止まって列車の通過を見送るシーンは無く,列車が踏切に入らずに対応する方法を継続するようだ。

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 横断歩道の上から踏切を見る。交通量の多い第一京浜を電車が横切る名物ポイントである。

 説明書には,下側が上り線,上側が下り線と書かれていたが,実際は品川方面の列車と川崎方面の列車が混在するので,糀谷−京急蒲田間は単線並立のように運用されるらしい。

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富良野駅で快速列車と除雪列車が正面衝突事故

 JR富良野駅で快速と除雪列車衝突 乗客ら15人搬送

 28日午後9時40分ごろ、北海道富良野市のJR富良野駅構内で、滝川発新得行きの快速列車(1両編成)と除雪作業列車が正面衝突した。富良野消防署によると、快速列車の乗客12人と作業列車の3人の計15人が同市内の病院に運ばれた。JR北海道に入った情報ではこのうち3人が重傷、それ以外は軽傷の模様だという。

 快速列車の運転士は,「前方にライトは見えたが,同じ線路上に(除雪車が)いるとは思わなかった」と言っているようだ。
 が,問題は,ライトが見えたかどうかではなく,信号機がどうなっていたかだと思われる。それとも,除雪作業列車は通常の信号とは別の運用になっているのだろうか。それだとしたら,今後も同様の事故が発生する可能性があることになる。

 旭川地方気象台によると,富良野市の午後9時現在の積雪量は60センチ。

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2009年12月26日

JR桜井線の愛称は「万葉まほろば線」に決定

 JR桜井線の愛称、「万葉まほろば線」に 3月から使用(朝日新聞)

 JR西日本は24日、桜井線(奈良駅—高田駅)の愛称を「万葉まほろば線」に決めた、と発表した。2010年は平城遷都1300年にあたり、親しみを持ってもらおうと愛称を募集していた。

 愛称というのは,本来であれば利用者が親しみを込めて対象を呼ぶための名前(あだ名)なのが理想だが,まあ「E電」みたいなものだから,JRが勝手にやるのは,まあいいとして……。「万葉まほろば線」は長いので,もし利用客に定着したとしても「万葉線」と省略して呼ばれるのは確実だ。富山の高岡市に「万葉線が」実在しているけど,まあ両者は離れているから間違う人は少ないと考えれば,これもまあいいとするか。

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[2007年5月6日]桜井線畝傍駅東側の踏切。

 気になるのは,沿線の各駅でどのような表示がなされるかである。「万葉まほろば線」とだけ表記され,長年使われた桜井線の表記が無くなることは避けてもらいたい。最低でも「万葉まほろば線(桜井線)」と併記してほしい。

 また,奈良駅は時間帯によって王寺行きの電車が多いわけだが,奈良−高田(桜井線),高田−王寺(和歌山線)を合わせて「万葉まほろば線」と考える人も出てきそうだ(いや,実はそれが正しいのかもしれないが)。

 全国版の地図に載っている路線名と,地元で使用されている路線名が異なると,たまにしか利用しない旅行者は非常に困るのだ。

 自分の経験を書いてみる。

 大分から日田彦山線を乗り継ぎ田川後藤寺駅へ。

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[2003年8月3日]田川後藤寺駅。隣のホームに停まっているのは平成筑豊鉄道のディーゼルカー。

 さらに,田川後藤寺駅からJR後藤寺線に乗り,新飯塚駅へ到着した。
 新飯塚駅からは筑豊本線に乗り換えるつもりだったが……

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[2003年8月3日]新飯塚駅のホームの列車時刻表。

 ここからは筑豊本線に乗り換えて直方に向かう予定だったが,駅の案内板に筑豊本線の文字が見つからない。駅構内のどこにも無い。天下の筑豊本線が消えてしまったのだ。あるのは「福北ゆたか線」という第三セクター風の鉄道のみ……と,ここで黒崎・若松方面という文字を見て,ボンヤリと答えが浮かんできた。
 時刻表にもはっきり「筑豊本線」と書かれている路線(ついでに言えば,鉄道路線検索ソフト駅すぱーとも,Webの経路検索ページも,「筑豊本線」と表記されている)を,ここでは「福北ゆたか線」と呼んでいるのだ。

 毎日利用している人が間違えることはないだろうが,たまにしか利用しない旅行者は,ローカルな路線名に対応していない地図を持っている可能性が高いのだ。せめて「福北ゆたか線(筑豊本線)」と併記してほしいものである。

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大糸線のキハ52は2010年3月ダイヤ改正で引退

 北アルプスの老雄「キハ52」とうとう引退 - JR西日本2010年3月ダイヤ改正で

 JR西日本はこのほど、大糸線で運行している気動車「キハ52」3両すべての引退を発表した。経年変化による老朽化が著しいため、2010年3月のダイヤ改正を機に新型に置き換える。定期運行の最終日となる2010年3月12日は、糸魚川駅22:18発の南小谷行き列車にてヘッドマークを付けた出発式を実施する。今後、大糸線の糸魚川 - 南小谷間は新型車両「キハ120」が就役する予定。(マイコミジャーナル)

 JR西日本の2010年3月のダイヤ改正のリリース文を読むと,「北陸」「能登」の廃止にとどまらず,終電時刻の繰り上げ,広島周辺の列車本数の削減など,かなり厳しい内容になっている。日本語がわざとわかりにくく書かれているようで,最初に「s/ご利用状況に応じて見直します/利用客が少ないので廃止します/g」と置換しないと読みにくい。

 そんな中で,大糸線の「キハ52」の車両置き換えも発表された。これに関しては,利用者が「きれいな車両になって良かった」なのか「小さな車両で嫌だ」なのか,ちょっと判断が付かない。まぁ,車両の老朽化は進んでいるので,その点では妥当なところだろう。

 しかし,鉄道マニアからすれば,国内で唯一定期列車として残っているキハ52が無くなるのは寂しいものだ。新型に置き換わる直前で混雑する前に,もう一度乗りに行ってみたいものである。

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[2005年8月14日:小滝駅を出たキハ52が姫川の鉄橋を渡る]
         (右に見えるのは黒部川電力姫川第六発電所)

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[2005年8月14日]姫川を渡る鉄橋をちょっとした俯瞰で撮る。

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[2005年8月14日]根知で対向列車と列車交換。車内は私ひとりだった……。

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2009年12月24日

日本のフリーゲージトレインが試験走行で270kmを達成

 フリーゲージトレイン試験車両、時速270キロ達成(朝日新聞)

 列車の車輪の間隔を変えることにより、レール間の幅が異なる新幹線と在来線を直通運転できるフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の試験車両が24日未明、九州新幹線・川内—新水俣間で時速270キロを記録した。2018年をめどに開業予定の九州新幹線・西九州ルート(長崎新幹線)で導入される計画で、必要とされる高速性能を満たしたことになる。

 やっとここまで来たかという感想。でも2018年の長崎新幹線の開業に間に合うかどうか,見通しがない状況って大丈夫だろうか。
 日本独自の問題はあるのかもしれないが,まだ「在来線の急カーブを高速で曲がれないという課題が残って」いるというのは心配だ。

 などと書きながら,この長崎新幹線(正式には九州新幹線西九州ルート……紛らわしい名前だ)のどこからどこまでがフル新幹線・ミニ新幹線(在来線標準軌化)なのかを,私は理解できてない。諫早から長崎まで(武雄温泉−諫早間?)が在来線の狭軌のままで,フリーゲージトレインが必要なのかな?
 諫早で軌間変更するとして(タルゴみたいに走行中に軌間変更できるのかな),停車時間はどのぐらいになるのだろう。

 博多−長崎間の距離は約150キロ。在来線特急「かもめ」が2時間で走っている。JR西日本は,時速300kmの速度が出ないフリーゲージトレインが山陽新幹線へ乗り入れることを認めていないので,結局博多駅で乗り換えが必要になるとすると,フリーゲージトレインのアドバンテージは特急「かもめ」(白いかもめ)より“どれだけ速いか”だけになる。特急「かもめ」に使用されている885系は加速性能が良く,振り子式車両でカーブを高速で走ることもできるので,フリーゲージトレインがどれだけそれを上回れるか,心許ない感じがする。

 となると,フリーゲージトレインが適しているのはどこになるのだろうか。

 JR四国は,JR新大阪から直通列車が走ることができれば有望だ。しかし,九州新幹線と同様に,山陽新幹線への乗り入れが難しく,岡山で乗り換えが必要になる場合は,フリーゲージトレインのアドバンテージはなくなる。
 特急「やくも」が走っている山陰地方も,岡山から山陽新幹線への乗り入れができるかどうかにかかっている。
 最も有望なのは奥羽本線(山形新幹線)かもしれない。フリーゲージトレインならば,福島=山形=新庄−湯沢−横手−大曲=秋田間(=が標準軌)を走ることができる。陸羽西線を電化すれば,福島=山形=新庄−酒田の列車も可能だ。しかし,現在の列車の運行状況を見る限りでは,当該区間に大きな需要があるとは思えない。
 フリーゲージトレインがあれば夢のような列車が走るようになる,というわけではないことだけは確かだ。

 やっと試験走行で時速270kmを達成した日本のフリーゲージトレインだが,スペイン国鉄(レンフェ)では以前から「タルゴ」という軌間変更の連接車が実用化されていることはよく知られている。国際列車が走るヨーロッパでは,軌間の異なる路線を結ぶ需要が多かったのだ。2006年にはスペイン国鉄に最高速度250kmのフリーゲージトレインが走っている。
 日本のフリーゲージトレインが,ヨーロッパ並の活躍をする日は来るのだろうか。

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町田市小野路町の小野路宿の拡幅工事始まる?

 町田市小野路町を通る東京都道156号町田日野線の,旧小野路宿部分(中宿バス停の前後区間)の拡幅工事が始まっているという情報を耳にしたが,Webを検索してもニュースが見つからない。
 工事計画は以前から存在するし,小野路バス停から北側と小野神社前交差点から南側は既に拡幅されているので,工事が始まったこと自体には驚かないが,ニュースになっていないことに驚く。

 東京都議会 会議録「町田市内の道路整備について」より抜粋
  @平成20年環境・建設委員会 2008.10.30

◯小磯委員
 [前略]都道町田日野線の小野路町地内、地元では宿通りと呼ばれている道路でございますが、幅員が狭く、対向車が来るとすれ違いが困難であり、拡幅整備を進めております。一部地権者の理解が得られていないとも聞いておりますが、地域の多くの方々が早期完成を待ち望んでいる事業でございます。現在の進捗状況と今後の取り組みについてお伺いをいたします。

◯山口道路建設部長三環状道路整備推進担当部長兼務
 都道町田日野線の小野神社前交差点から多摩市に向かう四百八十メーターの区間は、現況の道路幅員が四メーター程度と狭隘でありまして、歩行者の安全と円滑な交通を確保するため、拡幅整備を進めているところでございます。[後略]

 旧小野路宿の家並みや周辺の里山がすごく良いところで,以前は何度も訪問した場所だ。小野路宿の名残が無くなってしまうのは残念ではあるが,地域の多くの人が早期完成を望んでいると言うことだから仕方がない。

 小野路町の宿通りは対向車とのすれ違いが困難な道路だが,南側の入口である小野神社前の交差点から北側には信号機も無く,途中の数カ所がすれ違い可能なように少し広くなっているだけだった。

 それでも,(私が最後に訪問したのは2005年なので,5年も前の印象になるが)通行するドライバーの譲り合いによって,うまくやり繰りができているように見えた。遠くにバスが来ているのが見えれば,狭い宿通りに入らずに,入口で待つということも当然のように行われていた。

 北の多摩市多摩ニュータウンと,南の町田市野津田町の都市化が急速に進んだ地区に挟まれて,近年交通量が大幅に増加したのだろう。21世紀の世知辛い世の中に,このように譲り合いの気持ちがなければ成立しない幹線道路が残っていたことが奇跡に近いのかもしれない。

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[2005年4月24日]南の野津田町側から多摩センター行きのバスが旧小野路宿に入ってきた。このあたりは昔の宿場町の雰囲気が残っている。

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[2005年4月24日]小野路の街並みをバスの中から見る。

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[2005年4月24日]小野路町の周辺には里山の風景が残っている。

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[2005年4月24日]鬱蒼とした木々の間を縫うような小道が続いている。

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くだらニャー 会津鉄道駅長デビュー自慢の声でニャー

 会津鉄道ネコ駅長、CDデビュー 自慢の声で「ニャー」(朝日新聞)

 福島・会津鉄道の猫駅長「ばす」が小学生ら4人と音楽ユニットを結成、20日にCDデビューした。「ニャー」と自慢の鳴き声で合いの手を入れている。

 明らかに和歌山電鐵の二番煎じだし,新聞社がうっかり採り上げてしまった記事を読むのは恥ずかしい。場末の温泉旅館の舞台で披露された芸を新聞が採り上げているかのような印象だ。はっきり言って「くだらニャイ」としか感じにゃい。

 まぁ,社会にはこういうことを「かわいい!」と言って肯定的に考える人もいるわけで(いるというより,むしろそのほうが多いに違いない),犬や猫に駅長の帽子を被せたり,駅長室を作ったりするおままごとも許される風潮がある。嘆かわしい風潮だ。

 昔から,各地の駅には猫や犬が住み着いていて,駅の利用者に可愛がられていたのだ。彼らは,駅の中を自由に歩き回り,みんなから餌をもらったり,機嫌が良ければ利用者に抱かれたり,撫でられたりして喉をゴロゴロ鳴らしたりしていた。ぷいっとどこかに出掛けてしまう自由さも持っていた。

 だから,みんなに愛されていた。金儲けの道具にされることもなかったから,駅長の制服を着させられたり,帽子をかぶらせたり,狭い駅長室に入れられたりすることも無かった。

 駅の猫に着目して,駅長として売り出した和歌山電鐵の慧眼はすばらしいと思う。しかし,その後雨後の竹の子のように登場した二番煎じ三番煎じには呆れるばかりだ。駅に住み着いていた猫や犬がかわいいなら,静かに放って置いてやれよ,と思う。

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 [2007年5月5日]和歌山電鐵のたま駅長がホームに出て乗客を迎える

 以下の写真は,各地の駅に住み着いていた人気者(たまたま撮影したもの)。

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 [1998年5月3日]関東鉄道竜ヶ崎線竜ヶ崎駅。駅構内に犬が横になっている。

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 [1998年5月3日]関東鉄道竜ヶ崎線竜ヶ崎駅。ベンチに客が座ると犬が挨拶にくる。

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 [1999年5月2日]鹿島鉄道鉾田駅には犬と猫が居付いていた。犬が電車に乗りたがることもあった。

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 [1999年5月2日]列車の待ち時間中,鉾田駅の構内には犬が我が物顔で横たわっていた(猫はベンチの背もたれの上)。

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2009年12月22日

明日23日から富山地方鉄道市内線の環状運転が復活!

 街を囲む路面電車、36年ぶり復活 富山、高齢化見越し

 車がなくても暮らせる街づくりを進める富山市で23日、中心市街地をぐるりと回る路面電車が36年ぶりに復活する。かつての環状線は、車社会の発達で1970年代に、一部路線が廃止されてしまった。それが今回、少子高齢化や地球温暖化を背景に、これからの街の交通手段の中核と期待されて「再登板」することになった。



 11月28日のエントリ「富山地方鉄道市内線の環状運転が復活!」でも書いたが,富山の路面電車の環状運転が明日23日から復活する。
 環状線の愛称は「セントラム」。富山市内線と同様の200円均一運賃で,富山市の中心部を10分間隔(早朝と夜間は20分間隔)で運転する。一周の所要時間は20分。車両は新型低床連接車(富山ライトレールと同じ?)が使われる。

 また,来年3月からは,市内環状線を含む富山地方鉄道市内線全線で,富山ライトレールと同様のICカード(もちろん相互に利用できる)が使えるようになるそうで,利便性が向上しそうだ。

 とにかく,富山市の脱車社会を目指したコンパクトな街づくりには注目したい。

 各メディアのニュースを読んでいて,街づくりのキーワードとして使われていた「コンパクトシティ」という文字が見あたらないことが気づいた。何か理由があるのかと思って気になっていたところ,富山市の商店街の方から情報をいただいた。
 富山市が平成の大合併で富山県の三分の一の面積を占める大きな都市になったことによって,「コンパクトシティ」という言葉に郊外切り捨てのイメージが生じたため,「コンパクトな街づくり」と言うようになっているそうだ。
 実際に目指すところは変わっていないと思われる。

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[2003年10月6日]富山駅前の富山地方鉄道富山市内軌道線の電停

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[2003年10月6日]富山駅前の富山地方鉄道富山市内軌道線の電停

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カラフルな「eneloop tones」を買ってきた

 単三型バッテリを使う機会は少なくなったが,そのカラフルさが気になったので買ってきた。

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 三洋電機の「eneloop tones」8色カラーパック。従来のeneloopの「白」のイメージカラーを一新するパッケージだ。

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 さっそく PENTAX の *ist D に入れてみる。*ist D に4本,バッテリーグリップに4本とぴったり。
 最近 *ist D を使ってなかったが,K-7よりも小さなボディがなかなか良い感じで,久しぶりに使ってみるか,という気になった。

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 *ist D に入れっぱなしにしていたのが,RCR-V3 リチウムイオン二次電池。容量も大きいし,便利だと思うのだが,なぜか普及しなかった(ように思う)。

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羽越線特急「いなほ」脱線事故の運行責任者が書類送検

 JR羽越線脱線事故、運行責任者3人を書類送検(朝日新聞)

 山形県庄内町で2005年12月、JR羽越線の特急いなほ14号(6両編成)が脱線・転覆して5人が死亡、33人が負傷した事故で、山形県警は21日、運行管理責任者だった当時のJR東日本新潟支社運輸部輸送課の指令室長(54)、総括指令長(52)、指令長(47)の3人を業務上過失致死傷容疑で山形地検に書類送検した。

 このニュースには驚いた。『国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(現・運輸安全委員会)が,08年4月に「原因は瞬間風速40メートルほどの局地的な突風で、運転方法に問題はなかった」と結論づける調査報告書を公表』しており,本来であればそれが尊重されるべきだからである。
 書類送検となったのは,JR福知山線脱線事故の事故調の委員が報告書公開前にJR西日本関係者と接触したり,報告書案を漏らしたりしたことが判明し,事故調自体の社会的評価が急に低下したことが遠因になっていると思われる。

 事故現場からわずか800mのところにある風速計が,事故の直前に最大でも12m/s程度だったことや,局地的な突風の予測が現在でも難しいことからも,責任追及よりは事故の再発防止のほうに力を入れてほしかった。もちろん,被害者の遺族の方の心情は察するに余りあるのは当然だが。

 新聞記事の中には,(JR福知山線事故と同様に)車体の軽量化が原因になっている可能性を指摘するものも見られたが,羽越本線で脱線転覆したのは国鉄時代からの重い旧型車両485系だ。
 羽越本線の特急「いなほ」脱線事故の翌年の2006年9月には,同じ485系車両を使用したJR九州日豊本線で特急「にちりん」が竜巻に巻き込まれて脱線転覆する事故が起きている。予見不可能な突風による事故は起こりうるのだ。

 事故の原因を特定個人の過失に押しつけてしまうのは簡単だが,それによって事故の本質が見えなくなってしまったり,再発防止策が疎かになってしまうことを危惧する。

 鉄道を頻繁に利用していると,少しの強風で列車が止まってしまうことが,昨今増えているように感じる。列車を運行してトラブルになるより,止めてしまったほうが鉄道会社のメリットが大きいからだと思われる。
 今回「現場付近に暴風雪警報が出ているにもかかわらず列車を運行させた責任」を問われて,運行管理責任者が書類送検されたことにより,路線の一部地域で暴風警報,大雨警報,洪水警報……等々の警報が発令されると,現在よりも簡単に列車が止まるようになる可能性が高い。

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 最後に,3年前の正月,羽越本線と同じ日本海に面した北陸本線で経験したことを……。

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 糸魚川から特急「はくたか」で越後湯沢に向かい,上越新幹線で帰宅予定だった。
 糸魚川の隣の青海駅付近の鉄橋で風速が25m/sを越えたため,運転を見合わせていたとのことで,20分程度の遅れで糸魚川駅に特急「はくたか」が到着。

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 特急「はくたか」は直江津駅に到着したものの,強風により1時間半ほど足止め。
 強風が止まず,結局直江津で運転中止。代行バスで長岡駅に向かうことになる。

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 代行バスが上越ICから北陸自動車道へ。バスの車列がすごい。列車の輸送量の大きさを実感。

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 バスは高速道路を疾走する。ハイデッカータイプのバスなので,横風にあおられて時々少し蛇行するのが気になる。よく見ると,前を走るバスも風にあおられて蛇行している。もちろん,強風のため50km/h規制は敷かれているのだが。

 考えてみれば,強風のためバスやトラックが横転する事故は,列車が脱線転覆する事故よりも遙かに多く発生している。事故に遭う確率,事故で怪我をする確率,事故で死亡する確率……,どう考えても,そのまま列車を走らせた場合よりも,バスに乗って高速道路を走るほうがリスクは増えているではないか。列車の横転事故は珍しいので事件性が高く,人々の関心を集めるが,バスの横転事故は比較的多いため,注目を集めないだけではないだろうか……。

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寝台特急「北陸」・夜行急行「能登」の廃止 正式発表

 JR、来年3月「北陸」「能登」定期運行廃止(読売新聞)

 JR各社は18日、来年3月13日から実施するダイヤ改正に合わせて、乗客が減少している、上野―金沢駅間の寝台特急「北陸」と夜行急行「能登」の定期運行を廃止すると発表した。

 数日前のニュースだが,とうとう正式に発表されたようだ。

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 [2004年4月29日]上野駅で発車を待つ寝台特急「北陸」

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 [2004年4月29日]シングルデラックス室内。

 寝台特急「北陸」と夜行急行「能登」のような,寝台特急と夜行座席列車(救済用)の雁行は,国鉄時代には全国で見られた運行スタイルだった。
 急行「能登」がいつも空気を運んでいるという話は聞いていたので,まず夜行急行「能登」のほうが廃止される可能性は高そうな感じだったが,両列車とも一気に廃止(正確には定期運行廃止)になってしまうとは……。

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 [2004年4月30日]金沢駅に到着した寝台特急「北陸」

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 [2004年4月30日]金沢駅に到着した夜行急行「能登」

 急行「能登」に使用されている489系は,間合い運用で「ホームライナー鴻巣」「ホームライナー古河」として使用されているが,「能登」の廃止後にはどうなってしまうのだろうか。
 いや,冷静に考えてみると,稼ぎの上では「ホームライナー鴻巣」「ホームライナー古河」が本運用で,夜行急行「能登」のほうが間合い運用だったのかもしれない。

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2009年12月18日

「成田スカイアクセス」は東京−空港36分

 愛称「成田スカイアクセス」東京―空港36分(読売新聞)

 スカイアクセスの正式名称は「成田空港線」。日暮里―空港第2ビル駅間の61キロを最短36分で走り、別ルートを走る京成本線の現在の特急スカイライナーよりも15分短縮される。愛称は昨年12月~今年1月に公募し、寄せられた3699点の中から選ばれた。

 まず,成田新高速鉄道(京成高砂~成田空港間)の正式名称は「成田スカイアクセス」に決まった。同鉄道は,第三セクターの「成田高速鉄道アクセス」が軌道や駅舎などの下部分を建設し,京成電鉄が列車を走らせるという上下分離方式になる。

 京成高砂からは北総線(北総鉄道)〜千葉ニュータウン鉄道〜成田高速鉄道アクセス〜成田空港高速鉄道を乗り継いで,成田空港に乗り入れる。

 こちらは京成電鉄の発表資料:

 京成電鉄成田空港線の運賃認可申請について

 都心と成田空港を最速36分で結ぶアクセスを実現するための成田空港線(京成高砂駅~成田空港
駅、営業キロ程51.4km)の平成22年7月の開業に向けて準備を進めておりますが、成田空港
線の旅客運賃設定につきまして、12月16日(水)に国土交通大臣に運賃の上限認可申請を行いま
したので、下記のとおりお知らせいたします。

 パラパラっと見て,気になる点がひとつ。京成電鉄の資料の別紙2における,京成上野駅および日暮里駅から空港駅までの運賃である。

京成上野 −(成田空港線ルート)− 空港 一般車1200円
 日暮里 −(成田空港線ルート)− 空港 一般車1200円

京成上野 −(本線ルート)   − 空港 一般車1000円
 日暮里 −(本線ルート)   − 空港 一般車1000円

 ということは,京成上野または日暮里駅の改札口でICカードをかざした場合,終点の空港駅で改札を出るときにはどちらの運賃が差し引かれることになるのだろうか。それは機械が判別できるものなのだろうか。どちらの経路を通ってきたかを,有人改札で自己申告するのだろうか?
 もしや,京成スカイラーナーの切符を買った客だけは,運賃も高額なものを請求するということだろうか?
 なぜこのような二重運賃を設定したのか,ちょっと理解に苦しむ。

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 [2004年6月26日]京成本線京成船橋駅横の踏切

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 [2009年7月19日]京成本線京成八幡駅横の踏切

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 [2009年7月19日]京成八幡駅を通過する京成スカイライナー

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カラフルな「eneloop tones」を PENTAX K-x で使ってみたい

 三洋電機「eneloop tones」~ただカラフルなだけじゃない。“実用性”を備えた限定パック(家電Watch)

 11月に発売された第二世代eneloopとその関連商品は読者にも人気のようで、ニュース、レビューともに高い関心を集めている。なかでも、注目が集まったのが、今まで白基調だったeneloopのイメージを一新するほどのインパクトを持った、8色カラーのパック「eneloop tones(エネループ トーンズ)」だ。(家電Watch)



 これは綺麗だ。色遣いが絶妙なので,色鉛筆やパステルの箱を開けたときのような嬉しさがある。中身は実績のあるeneloopなので,本セットには充電器が付属していないが,既存のeneloop用の充電器が使えるので十分。
 ぜひとも使ってみたい二次電池だが,このパッケージは10万パック限定となっているようなので,入手できるかどうかがちょっと不安だ。

 このカラフル8色カラーのeneloopを買ったら,もちろん単三型バッテリが使用できるこのカメラが欲しくなる。



 “100colors,100styles.”のPENTAX K-x だ!

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2009年12月17日

DULCE PONTES の Canção Do Mar(海の歌)は凄い

 Sarah Brightman の “Harem(ハーレム)”がすごいという話を聞いて,その元歌であるファド(ポルトガルの歌謡曲)を聴きたくなった。正確には,“Harem”とは異名同曲である Dulce Pontes の“Canção Do Mar(海の歌)”を使ったCMがあったような記憶があって,それを聴きたくなったのである。

 ファドの女王として知られる Amalia Rodrigues (Amália Rodrigues) の“Solidao(孤独)”と,ポルトガルの新しい歌い手 (Fadista) である Dulce Pontes の“Canção Do Mar(海の歌)”は“Harem”と同じ歌である。さらに遡れば,ブラジルの歌にまでたどり着くらしいのだが,そこまではよくわからない。

 手元の Dulce Pontes のアルバム「Lágrimas」の1曲目に“Canção Do Mar(海の歌)”が入っている。

Dulce Pontes / Lágrimas
Recorded in 1993

 まずは,御大 Amalia Rodrigues の“Solidao(孤独)”から。こういう動画がアップされているYouTubeに感謝感謝。

 さすがは Amalia Rodrigues である。ファドの表現である郷愁(サウダーデ,ノスタルヒアス)に溢れた見事な歌だ。

 次は,ファドの国ポルトガルの若き歌い手,Dulce Pontes の“Canção Do Mar(海の歌)”。

 郷愁というより,深い悲しみの表現は暗く力強い。ファドは暗く悲しい曲ばかりではないが,こういう曲を聴くとファドの凄さを感じる。

 そして有名な Sarah Brightman の “Harem(ハーレム)”

 さすがは Sarah Brightman とは思う。でも,先に Amalia Rodrigues や Dulce Pontes の表現を聴いてしまうとどうだろう。曲のアレンジによるのかもしれないが,個人的にはちょっと軽く感じてしまうのだ。

 そして,最後……。Dulce Pontes の“Canção Do Mar(海の歌)”がCMに使われた記憶があって,それを探してみたのだが,結局見つからなかった。たぶん私の思い違いだったのだろう。
 隣の国,韓国のCMに使われているのは発見したが,今まで一度も韓国に行ったことはないので,それを見たと言うことはないはずだ。とりあえずオマケにそのCMの動画を……。なかなか良くできたCMだと思う。

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和歌山市の中心部にイノシシ出没

 イノシシまた出没 特急にはねられ死ぬ 和歌山市(朝日新聞)

 12日夜から13日未明に男女3人がイノシシに襲われてけがをした和歌山市で15日夕、体長1メートルを超えるイノシシが川にいるのが見つかった。警察官らが駆けつけて警戒するなか、川から飛び出して逃げ、午後8時40分ごろ、南海電鉄の線路で特急にはねられて死んだ。

 和歌山市でイノシシ出没のニュースが続いている。
 和歌山市市小路(いちしょうじ)の線路脇ということは,南海本線が大きな川である紀ノ川を渡ってすぐの紀ノ川駅付近である。周辺は商店街もある住宅地で,イノシシが生息しているような場所ではない。

 3日前に約2km離れた南海和歌山市駅に突然現れて,大暴れしたイノシシと同じかどうかは確認できていないそうだ。

 主婦も大けが 和歌山市のイノシシ、姿消す(朝日新聞)

 和歌山市の南海和歌山市駅前で13日未明にサラリーマン2人を襲ったイノシシについて、和歌山西署は、約1時間半前にも約5キロ離れた同市南部で主婦に体当たりし、重傷を負わせていた、と発表した。イノシシは、体長が1メートル以上あったという。

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[2007年5月3日 南海和歌山市駅]ここに体長1m以上のイノシシが現れたというからびっくりだ!

 南海和歌山市駅周辺から紀ノ川駅まで,途中には川幅が500m近くある紀ノ川があり,南海本線の橋を除けば橋は3本しかないが,同時期に偶然2匹のイノシシが都市部に現れる可能性は低いと判断すれば,これらは同じイノシシだったと考えるのが良さそうだ。

 南海和歌山市駅で暴れる前には,約5km離れた同市南部で暴れたということは,紀三井寺や和歌浦天満宮付近にいたということになる。ただ,その付近も和歌山市の市街地の一部であり,秋葉山公園や章魚頭姿山から雑賀崎付近にかけて緑はあるものの,イノシシが生息するほどの環境があるとは思えない。イノシシは和歌山市東部や紀の川市,海南市の山間部から,はるばるやって来たと考えるのが妥当だと思われる……かな。

 何か勘違いをして人里に出てきてしまったのだろうが,実に不幸な話である。

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2009年12月15日

ザ・ベストテン 山口百恵 DVD ─ 完全保存版 ─ が届いた

 今年の10月に発表されたときには,驚きのあまりAmazonの予約購入ボタンを押してしまったDVDボックスが届いた。山口百恵がTBSの「ザ・ベストテン」に登場したシーンを全122回分,全部収録したというDVDボックスである。代表曲を一揃え集めただけの「ザ・ベストテン 山口百恵特集」的なものにせず,全部ひっくるめて収録してしまったところに,このDVDボックスの価値がある。

# コンプリートを謳いつつ収録漏れのあるCDボックス(特にマイルスもの)には何度も痛い眼にあっている。

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《ザ・ベストテン 山口百恵 DVD ─ 完全保存版 ─》

 12月16日発売だから,10月に急いで予約する必要はなかったと思うけど,そのおかげで発売日前日に受け取ることができた。山口百恵を菩薩様と崇める私としては,パッケージを見るだけで感激である。
 収録曲は次の通り。

●DISC1
 赤い絆(5週分)
 乙女座 宮(10週分)
※特典映像 ザ・ベストテンの前身番組「トップスターショー」から
  横須賀ストーリー
  夢先案内人
  イミテイション・ゴールド
  秋桜

●DISC2
 プレイバック Part2(15週分)
 絶体絶命(11週分)

●DISC3
 いい日旅立ち(14週分)
 美・サイレント(10週分)

●DISC4
 愛の嵐(13週分)
 しなやかに歌って(9週分)
 愛染橋(6週分)

●DISC5
 謝肉祭(9週分)
 ロックンロール・ウィドウ(10週分)
 さよならの向う側(10週分)

<出演> 山口百恵,久米宏,黒柳徹子

 さっそく聴き始めている。最初の“赤い絆”では,18歳の女性らしい可愛さと大人の女性の落ち着きを併せ持ったトークと,歌うときの(陰りのある)強い女の表情の変化がすごいとしか言いようがない。

 残念なのは,番組全体に言えることだが,曲はフルコーラスではなく短縮版になっていることだ。同時期に放送されていた「夜のヒットスタジオ」ではフルコーラスを歌うことが多く,カメラワークも斬新だった。プレイバック Part2などの曲は,フルコーラスを歌わないと歌詞の正確な意味が通じないし,百恵の表現が完結しないわけで(2番の歌詞には「勝手にしやがれ」が2回出てこないと,その2回を微妙に歌い分けることができない),その点では「ザ・ベストテン」の映像に不満がないわけではない。

 とりあえず,ここしばらくはこのDVD三昧と言うことになりそうだ。
 「夜のヒットスタジオ」の山口百恵完全保存版を期待しながら……

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リニア新幹線 神奈川県の駅を東京都町田市に

 リニア中間駅 「地上」建設は350億円(朝日新聞 山梨)

 JR東海は11日、リニア中央新幹線の中間駅の建設費について、初めて具体的な金額を明らかにした。県内で有力とされる地上駅を建設した場合、本線をのぞいた駅舎と副本線などで約350億円が必要。本線を含んだ場合には約460億円かかるという。県側は、JRが負担することを要望しているが、JR側は「本線はJR負担、駅は地元負担」という考え方を変えていない。

 リニア中央新幹線の駅の設置は地元負担で行うことになっている。その負担額は,地上駅となる予定の山梨では約350億円,神奈川県に予定されているような地下駅の場合は約2200億円(いずれも本線工事費を除いた場合)となるらしい。

 神奈川県では相模原市が駅の誘致に積極的で,橋本駅(JR横浜線・相模線,京王相模原線)が候補地になっている。確かに,品川と山梨を直線で結ぶと,その途中に橋本駅が位置している。

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 [2000年8月の橋本駅]

 相模原市は,2010年4月に政令指定都市への移行が決まっているぐらいなので,財政的には問題ないだろうが,橋本駅にリニア新幹線の駅ができて,本当に便利なのかどうかはよく考えてもらいたいところだ。
 利用者として意見を言わせてもらえば,小田急線と横浜線が交差する町田駅(東京都町田市)にリニア新幹線の駅があると便利だ。同意して下さる神奈川県民も多いんじゃないかと思っている。

 沿線各県とも駅の誘致活動をしている中で,JR東海が出した各県1駅の方針からは外れるが,東京都町田市が希望すれば,神奈川県の負担金は少なくて済むというメリットも大きい。
 名を棄てて実を取るという考え方のほうが賢明なことも多いはずだ。

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2009年12月11日

Google マップのルート検索に「徒歩」モードが付いた

 Googleが提供しているGoogle マップの「ルート・乗換案内」サービスに,「徒歩ルート案内」機能が付いた。人間が徒歩で歩くことを考慮したルートの選択と,通過する交差点の回数,横断歩道・歩道橋の有無を考慮した最適化ができているらしい。

Googlemap
 試しに,近所の上永谷駅から舞岡公園までを検索してみた。

 地図を拡大すると,駅前広場や道路のどの部分を歩くのかまで細かくルート設定しているところまで存在している。

 左側のカラムには,「左折する」「右折する」という指示と,「0.1km」「33m」 という距離,そしてGoogle ストリートビューへのリンクが表示されていて,なかなか分かりやすくできている。
 今までは,鉄道だけ,車だけ,という経路案内サービスはあったが,こういうふうに「歩く」ことを考慮した経路案内サービスには期待が持てそうだ。

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2009年12月10日

蒸気動車「キハ6401」が犬山の明治村からJR東海博物館へ

 鉄道遺産、博物館へ出発!第1号は「蒸気動車」(読売新聞)

 JR東海が、名古屋・金城ふ頭で2011年春オープンを目指す「JR東海博物館(仮称)」に展示予定の車両の移動が7日、始まった。

 この日、移動の準備が進められたのは、愛知県犬山市の「博物館明治村」に貸し出されていた1912年製造の蒸気動車「キハ6401」。客車から分離した蒸気機関と車両をクレーンを使ってつり下げ、トレーラーや台車に固定した。1両だけで走れるよう、木造客車が機関部や運転室と一体となっている珍しい構造で、現存している唯一のもの。8日未明に同社名古屋工場(名古屋市中川区)まで運び、約半年かけて再塗装などの「化粧直し」を行う。

機関部を分離された「蒸気動車キハ6401」=高橋はるか氏撮影

 蒸気動車という名称から木炭自動車のようなものを想像していたが,ぜんぜん違っていた。実際は,客車の端に小さな蒸気機関車を入れてしまったような構造になっている。写真を見ると,車端から蒸気機関の部分を抜き取ることができるように設計されているらしい。

 大正末期から昭和初期にかけて,ディーゼルカーの先駆として乗降客数の少ない路線に導入されたようだ。外燃機関だと思われるが,「キハ」と名付けられていることから,扱いは内燃機関のディーゼルカーと同じだ。

 名古屋・金城ふ頭にできるJR東海博物館(仮称)は,飯田線の中部天竜駅構内にあった佐久間レールパークの展示品が移設されるだけでなく,JR浜松工場や中京地区各地に点在していた車両を集約することになるらしく,2011年のオープン時には鉄道ファンの話題になりそうだ。

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2009年12月 9日

伊勢崎市華蔵寺公園のC61復元がJRから発表された

 C61形蒸気機関車の復元について (東日本旅客鉄道)

○ 現在、JR東日本ではC57形とD51形の2両の蒸気機関車を保有し、「SLばんえつ物語号」「SL奥利根号」「SL碓氷号」などとして運行し、お客さまにご好評をいただいております。

○ 今回、より多くのお客さまにSLの旅を体験していただくとともに、鉄道の産業遺産である蒸気機関車を後世に伝えることを目的として、新たにC61形蒸気機関車を復元します。

○ 復元する蒸気機関車は、群馬県伊勢崎市の華蔵寺(けぞうじ)公園遊園地で、展示保存されている「C61 20」です。


 今年の6月に毎日新聞に掲載されたC6120動態復元の話が,とうとうJR東日本から正式に発表されたようだ。
 使用開始は2011年春以降ということなので,後1年と少しで,あのC61の勇姿を拝むことができる。

 鉄道ファンには有名だが,C61という蒸気機関車は,主に貨物用だったD51のボイラーを,旅客用のC57の下回りに乗せ,さらに従台車を2軸にして動輪の軸重低減を図ったものである。
 それによって,車軸配置は,日本で初の2C2型「ハドソン」となった。ゲーム会社「ハドソン」の社名の由来ともなった車軸配置だ。

 C61が復活して東北の鉄路を驀進する姿は,ぜひとも見てみたいものだ。

 JR東日本のプレスリリースには,もう1点面白いことが書かれている。1ページ目の最後の1文だ。

『また、同時に旧型客車7両の整備も行い、各地で開催されるイベントや新たな旅行商品などとして使用できるようにします。』

 どこに隠してある旧客7両なのだろう。あちこちから少しずつ寄せ集めるのだろうか。どんな客車が揃うのか,今から楽しみだ。

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2009年12月 8日

JR西運転士「尾道−東尾道間5分30秒では運転できない」

 JR西、運転時間短く設定ミス…運転士指摘(読売新聞)

 JR西日本岡山支社は7日、ダイヤ作成の基になる「基準運転時分表」で、山陽線尾道―東尾道間(6・5キロ)の上り普通電車3本について、必要な運転時間を20秒短く記載するミスがあったと発表した。

 このミスで市販の時刻表の8駅9か所で実際より1分ずつ早い時刻を掲載しており、JR西は来年1月発行分の時刻表から訂正する。

 11月30日、普通電車の運転士から「尾道―東尾道間は、設定の5分30秒では運転できない」と申告があった。これを受けて調査したところ、昨年3月のダイヤ改正時に、5分50秒かかるところを20秒短く記載していたことが判明。


 福知山線脱線事故に関する事故調の調査報告書漏洩事件や,委員への働きかけ,資料の未提出など,ボロボロの対応で,JR西日本の上層が腐っていることが明らかになっている昨今である。

 そんな中で,またもやJR西日本の問題……。

 基準運転時分表で,必要な運転時間を20秒短く記載するミスがあって,そのまま電車が運行されていたわけだ。

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 それに気づいた運転士は,さすがにプロである。5分50秒かかる尾道−東尾道間が5分30秒と設定されていたわけだが,ちゃんとそれに気づき,「尾道−東尾道間は,設定の5分30秒では運転できない」と申告したとのこと。これはすばらしいではないか。

 こういうプロの運転士によって(中には変な運転士もいないわけではないが),日本国内の鉄道が,安全に,定刻に運航されているんだということを実感するニュースである。

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[2009年1月3日]尾道駅のホームに東尾道方面からの三原行き各駅停車が入ってきた。

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2009年12月 7日

またまた Nikon New 35mm F1.4 の噂が!

 火のない所に煙は立たない,と思いたい。

 また,Nikonが新しく35mm F1.4のレンズを出すという噂が出ている。情報元は「inside contact」だという。怪しい……。ガセっぽい。

 dpreview.com/forums/Nikon SLR Lens Talk [New 35 1.4 due out very soon!]

 Nikonのレンズラインナップの中で,フルフレーム用の35mmは長らく放置されている。

 先日発売された AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G は,久しぶりの35mmレンズだ。
 しかし,残念ながらDX用(APS-C サイズ用)である。しかも,がっかりなことに,フルフレーム用の旧製品 AF NIKKOR 35mm F2D よりかなり大きくなってしまっている(重さは同じぐらいに収まっている)。

 大口径レンズの35mm F1.4 は,今までAF化もされず,Ai-S 35mm F1.4 以降,放置されたままである。

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 Nikon の Ai-S 35mm F1.4 レンズ。

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 中古で買ったのでかなり遣れた外観だが,光学的にはまったく問題ない愛用のレンズである。

 大口径レンズは大好きだ。
 といっても,背景をぼかす,まろやかなボケを楽しむ……というような写真雑誌が書くことや,急にカメラ命になったにわか写真ファンの蘊蓄のような(誰でも写真を始めたころはそういうものに憧れるものだ)ことをやりたいわけではない。
 暗くなってからでもフラッシュ無しで撮影できる,明るいレンズがほしいという単純な理由だ。

 おーい,Nikonさん。AF-S 35mm F1.4 を待ちくたびれて,首が35mmも伸びちゃったよ。早く出してください。お願いします。

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2009年12月 6日

中央線の三鷹−国分寺間が高架化

 中央線三鷹―国分寺駅間、高架へ切り替え(読売新聞)

 JR中央線の高架化工事のうち、三鷹―国分寺駅間(約6キロ)上り線の高架への切り替えが5日夜始まった。

 6日朝には完了する見込み。この切り替えで上下線とも高架化され、両駅間の踏切13か所がなくなる。

 12月5日の午後9時から6日の早朝まで電車の運転を止めて行った(バス代行輸送や私鉄への振り替え輸送を実施),上り線の高架線への大規模な切替工事が無事に完了したようだ。
 前回の切替工事では,配線ミスか何かで昼過ぎまで工事が終わらず,大混乱だったことは記憶に新しい。

 この区間の踏切は「開かずの踏切」が多いので,中央線によって南北に分断されていた地域の行き来が大分楽になるだろう。

 三鷹―国分寺駅間の写真を探したところ,2002年11月26日に撮影した武蔵境駅の写真が出てきた。

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[2002年11月26日]高架化される前の中央線武蔵境駅
 旧2番線,3番線。2番線は中央線下り,3番線は西武多摩川線のホームになっていた。

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[2002年11月26日]高架化される前の中央線武蔵境武蔵小金井駅
 跨線橋から中央線下り電車を見る。

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[2002年11月26日]高架化される前の中央線武蔵境武蔵小金井駅
 武蔵境武蔵小金井駅東側の踏切。踏切の両側が商店街になっており,踏切が開いたときの人波が凄かった。

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[2002年11月26日]高架化される前の中央線武蔵境武蔵小金井駅のホーム
 中央線上り快速がホームを出て行ったところ。下りホームの先には甲府・松本方面に向かう特急「あずさ」が見える。

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2009年12月 5日

「北陸」「能登」来春廃止との噂が……

 往年の碓氷峠越え「能登」引退へ(読売新聞関西版 鉄の掲示板)

 丸い鼻の形をしたボンネット型の先頭車両が愛らしい。「489系」だけで編成する夜行急行「能登」(金沢―上野)。かつて屈指の難所として知られた旧信越線の碓氷(うすい)峠を上り下りした。長野新幹線開通で碓氷峠を挟む横川(群馬県)―軽井沢(長野県)間が廃線となり、1997年からは上越線経由に変更。峠越えはなくなったが、来年3月、JR西日本のダイヤ改正で定期列車から姿を消す。


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 [2004年4月30日]金沢駅に到着した夜行急行「能登」

 Twitterでこの情報を聞いて驚いた。北陸新幹線が開通するまでは「能登」も「北陸」も残ると思っていたからだ。読売新聞関西版の1コーナーにしか情報がないので信憑性はイマイチの感もあるが,火のない所に煙は……かな。

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 [2004年4月30日]金沢駅に到着した寝台特急「北陸」

 2004年4月30日分のブログを書いた時点では,「東海道本線や東北本線を走る寝台特急に比べると知名度は今ひとつだが,なんとも堂々とした特急列車である」なんてことを脳天気に書いているが,その後寝台特急はあっという間に減少してしまっている。
 利用者が少ないのだから仕方がないといえば仕方がないのだが,のんびりできる列車がどんどん無くなっていくのは寂しいものである。

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 [2004年4月29日]上野駅で発車を待つ寝台特急「北陸」

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相鉄の夢が実現! 新宿方面へ直通

 相鉄線 新宿方面直通 15年春運行へ(朝日新聞)

 相鉄線からJR貨物線などを経由し、新宿・渋谷へ直通電車が走ることが確実になった。国土交通省が両線を結ぶ連絡線を認可。2015年4月の運転開始を目指し、今年度内に本格着工する。海老名(海老名市)、湘南台(藤沢市)両駅から西谷駅(横浜市保土ケ谷区)、連絡線を経てJRに乗り入れる。


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 [2003年10月19日]相鉄線の電車

 昔から何度も話題になっては消えていた神奈川東部方面線(の一部)が,とうとう実現に向けて動き出したようだ。

 2015年4月の運転開始を目指すという西谷−横浜羽沢(現貨物駅)間は,わずか2.7kmしかない。その2.7kmの線路を繋ぐだけで,相鉄線から東海道貨物線〜横須賀線〜湘南新宿ラインに乗り入れることができる。
 以前の計画では,二俣川から分岐して新横浜〜東横線日吉を結ぶことになっていて,ハードルが高く,ちょっと実現が難しい感じだった。

 西谷−横浜羽沢間が完成した暁には,相鉄からJRへの直通列車が,朝のラッシュ時に1時間あたり4本,その他の時間帯で1時間に約2-3本運転されるらしい。相鉄沿線から横浜乗り換えで新宿・渋谷に向かうより,時間的にも気分的にも,これはずいぶん楽になりそうだ。

 神奈川東部方面線の残りの区間(〜新横浜〜日吉)は,工事に掛かる費用とその効果を考えると,まだ紆余曲折がありそうな予感がする。

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 [2008年10月18日]変貌が予想される相鉄線の西谷駅前。東海道新幹線の高架線が上を横切っている。

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 [2008年10月18日]西谷駅付近の商店街

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2009年12月 4日

「Google 日本語入力」β版公開の衝撃

 昨日,Googleが,新しい試みを満載したかな漢字変換ソフト (IM)「Google 日本語入力」のβ版を公開した。

 Googleの検索エンジンに組み込まれている検索キーワードの予測機能「もしかして」を担当したエンジニアが中心となって開発したものだそうで,Googleが各種Webサイトから収集したクラウド・データベースを元に変換辞書を自動生成することによって,新語や専門用語も変換候補に出すことができるようだ。

 驚いたことに,Mac OS X版(残念ながらPowerPC版は無いようだ)とWindows版が用意される。また,キーバインドをMS-IMEやことえり,ATOKに準拠したものに変えることも,カスタマイズも可能となっているばかりか,現在使用している辞書をインポートすることも可能らしい。

 ※ 対応OSはWindows XP/Vista/7・Mac OS X 10.5以降

 Twitterではたくさんの人が試用した結果を報告していて大盛り上がり。それを読むかぎりでは,まだ細かなところに粗はあるものの,かなり筋の良いIMになっているようだ。細かなところを修正してくると,ATOKの優位性もあっという間に無くなってしまうかもしれない。

 少なくとも,現在MS-IMEやことえりを使って,変換結果のバカさ加減にあきれている人は,すぐに乗り換えても幸せになれそうだ。

 現在,私は3台のMacintoshと2台のWindows PCを使用していて,いずれもIMはATOKにしている。Google 日本語入力で話題の予測機能も(まったく同じではないが)ATOKには付いているし,専門用語辞書との組み合わせで,かなり少ないタイプ数での文章入力が可能になっている。さらには,ATOK syncを使用することで,所有しているMacintoshとWindowsの辞書を常にシンクロさせることができる(これができないと,ある言葉を単語登録するときには5台全部で単語登録しなければならなくなる)。

 というわけで,当面はATOKを使い続けるつもりではあるが,クラウドの中に単語登録した辞書を保管できるようになると(情報漏洩セキュリティ対策は必要だが),旅先で借りたPCでも通常と同じような日本語入力が可能になるわけで,Googleの対応次第では15年ぐらい使い続けてきたATOKから乗り換えることにもなりそうだ。

 ※ Google Japanの公式ブログ記事

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2009年12月 3日

銀山温泉の賑わいは「つばさ」新庄延伸の効果か?

 新幹線つばさ 新庄延伸10年(朝日新聞)

 ……
 そんな中で、新庄駅から車で20〜30分の大石田駅が新幹線停車駅になった。効果は絶大だった。東京から銀山まで4時間かからない。マスコミの取材には「遠いようで近い」というキャッチフレーズを使った。尾花沢市によると、銀山温泉の08年度の観光客は31万6千人余で延伸直前の98年度より9%増えた。宿泊者数は08年度約9万5千人で7%ほど減ったが、景気低迷の長さを思えば健闘ともいえる数字だろう。

 10年がたった今、「延伸効果は銀山の一人勝ち」との言葉が温泉関係者から聞かれる。

 対照的なのは、大蔵村の肘折温泉だ。村によると、98年度約17万5千人だった観光客は、10年間で約2割減の約14万人に。そのうち県外客は約3万5千人で約17%落ち込んだ。
 ……

 山形新幹線の「つばさ」が新庄まで延伸されてから10年になる。当初から,在来線の線路をズタズタにする新幹線延伸(そもそも厳密には「新幹線」ですらないけど)だと個人的には思っていたが,それでも,山形県北部の人達の期待を背負った新幹線延伸だった。

 「企業や観光客の誘致に一定の成果はあった」「わずかではあっても,新幹線で観光客が増えたのは事実」と書かれているが,本当にそうなのだろうか。その分析は甘すぎやしないだろうか。

 Wikipediaに,山形新幹線が延伸されてからの新庄駅の乗車人員の推移が載っている。

  新庄駅乗車人員推移
  年度  一日平均乗車人員
  2000  2,373
  2001  2,345
  2002  2,290
  2003  2,213
  2004  2,044
  2005  1,960
  2006  1,881
  2007  1,810
  2008  1,752

 2000年以降,新庄駅の乗車人員は減り続けている。新幹線による観光客が増えているようには思えない。山形駅の乗車人員が2000年以降も11,000人前後で,ほぼ横ばいなのとは対照的である。
 新庄市や周辺自治体の人口減少の影響も大きいと思われるが,新庄駅を通る山形新幹線・奥羽本線・陸羽東線・陸羽西線の交通機関としての魅力が低下しているのは確実だ。

 また,「一人勝ち」の銀山温泉に人気があるのは,本当に大石田駅が新幹線停車駅になったことの成果なのだろうか。
 2006年の夏,銀山温泉を訪れたときの印象はだいぶ違っている。

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 [2006年8月10日]大石田駅バス停の時刻表。
 新幹線「つばさ」の停車駅である大石田駅のバス停から銀山温泉へのバスは一日に4本しかない。わずか4本である。Web等で銀山温泉への行き方を調べて大石田駅前に降りたった観光客は,このバス停の時刻表を見てびっくりするに違いない。

 大石田駅から銀山温泉まではバスで約40分。もちろん渋滞などはない。気楽にタクシーを使える距離ではないと思われる。

 銀山温泉は有名な温泉地なので,4本しかないバスはさぞかし混雑するだろうと思っていたら,このときに大石田駅からバスに乗ったのは,私のほかにもう一人だけだった。途中の尾花沢の前後では結構な乗降客があったものの,終点の銀山温泉のバス停まで乗り続けた乗客は大石田駅で乗った二人だけだった。

 バスの車内では,ひょっとしたら銀山温泉はものすごく寂れた温泉地なのではないかという不安を感じるほどだった。

 しかし,終点のバス停で下車したところで,すぐにそれは間違いだとわかった。銀山温泉から少し離れたところにある駐車場から歩いている人や,本来は指定されたクルマしか入れない温泉地までの細道に連なるクルマが,ハンパじゃなく多かったからだ。

 そう,銀山温泉の利用客のほとんどは,新幹線〜バスという公共交通機関ではなく,自動車で直接乗り入れているのだ。

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 [2006年8月10日]銀山温泉と銀山川

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 [2006年8月10日]銀山川の両岸に大小の温泉旅館が建ち並ぶ

 負け組と書かれている肘折温泉への交通アクセスはどうだろうか。肘折温泉へのバスは,山形新幹線の終点,新庄駅から出ている。新庄駅発の本数は,土日祝日で4本,平日6本で,銀山温泉とほぼ同じ。所要時間は約60分で銀山温泉よりも少し長いが,それほど大きな差とは思えない。

 となると,銀山温泉と肘折温泉の利用客の増減が,新幹線の効果の有無にある言うことはできない。想像だが,銀山温泉が載った印象的なポスターが人の目を惹いたとか,どこかのテレビ番組で人気タレントが銀山温泉を取り上げたとか,そういうことの影響が大きいのではないだろうか。

 新幹線関連事業への巨額の負担が自治体の財政を圧迫したことから,新幹線の効果を否定的に考えたくない気持ちはよくわかる。また,新庄以南の線路に在来線の線路を戻して(三線軌条にして),陸羽西線や奥羽本線の横手・湯沢からの列車が山形まで乗り入れるのを復活するのは難しいだろう。

 実際に新庄市に住んでいるわけではないので,まったく見当外れのことを書いているかもしれない。しかし,新幹線関連事業による地域活性化という希望が,カッコいいデザインではあるが,こんなに立派な必要があるのかと思われるほどの駅舎を作り,「つばさ」を走らせるために新庄や山形で在来線の線路を分断してしまったことを,多少は振り返ってみる必要があるのではないだろうか。

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 [2006年8月9日]新庄駅

060809164857
 [2006年8月9日]新庄駅

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ニコン看板レンズの進化と旧々大三元レンズの哀しみ

 ニコンの看板レンズ「AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II」が順調に進化している。

 しかし,レンズの値段は安くはなく,良いレンズが出たからといっても簡単に買い換えることはできない。新しいレンズをうらやましそうに眺めている人間のボヤキというか,ネタミ話をつらつらと書いてみたい。

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 大三元レンズと呼ばれる,F2.8通しの大口径広角ズーム,大口径標準ズーム,大口径望遠ズームの開発において,かつてニコンはキヤノンの後塵を拝していた。

 キヤノンが現行レンズとほぼ同じラインナップを持っていたのに対して,ニコンは1990年代後半まで次のようなラインナップだった。

AF Zoom Nikkor 20-35mm F2.8D
・AF Zoom Nikkor 35-70mm F2.8D
・AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D

 いずれもレンズ内超音波モータのAF-Sレンズではなく,ボディ駆動式のAFレンズだった(なんと,現行の廉価版デジタル一眼レフではAF駆動ができない)。

 広角ズームの写りは評判だったが,広角端は20mmでキヤノンの17mm(その後16mm)には及ばず,標準ズームにいたっては広角端が35mmと,既に28mmまで広角端を広げていた他のどのメーカーにも負けてしまっていた。
 また,望遠ズームの広角端も80mmのままで,すぐに70mmに移行したキヤノンに後れをとっていた。

 この時期の私は,AF24mm F2.8DAF35mm F2DAi35mm F1.4SAF50mm F1.4DAi85mm F1.4SAi180mm F2.8と単焦点レンズ中心に使用していたが,広角域でのズームレンズの便利さを求めて,AF Zoom Nikkor 20-35mm F2.8Dを購入した。初めての大三元レンズの一角である。

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 [AF Zoom Nikkor 20-35mm F2.8D]フード固定にクリック感が無いのでテープで止めている。

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 [AF Zoom Nikkor 20-35mm F2.8D]

 そして,1990年代末から,これらニコンの大三元レンズが一気にレンズ内超音波モーター内蔵のAF-Sレンズに切り替わっていく。

・AF-S Zoom-Nikkor ED 17-35mm F2.8D
AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D
AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D

 他社の同等レンズに比較して,ニコンの大三元レンズは大きくて重いという残念な問題点を持ちながらも,AF-Sレンズの気持ちよさは格別だった。AF速度自体はそれほど早くなったような気はしなかったが,静粛性の魅力は大きかった。
 私は,AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8DAF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8Dの2本のレンズを購入した。
 その頃メインに使用していたカメラはPENTAXの35mmカメラで(PENTAX 67は別にして),大口径標準ズームはFA☆28-70mm F2.8を持っているだけだったので,機材だけから見るとメインの機種をニコンに変えたのかと勘違いされるほどだった。

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 [AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D]

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 [AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D]

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 [AF-S Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D]

 AF Zoom Nikkor 20-35mm F2.8Dは贅沢に研削非球面レンズを使っていて,写りがなかなか良かったのと,単純にAF-S Zoom-Nikkor ED 17-35mm F2.8Dに買い換える予算が無くて,そのまま使い続けることにした。
 いずれにせよ,これでひとまず大口径ズームレンズの大三元が完成した。メインのカメラはF5だった。

 そして2000年代に入って,レンズラインナップは先行するキヤノンにも引っ張られ,焦点距離域の拡大と手ぶれ補正機能追加の方向に急速に進んでいく。

・AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G
 =広角側を70mmに広げ,手ぶれ補正機能を追加。しかも全体に細めのスタイルに変貌。

・AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED
 =広角側が脅威の14mm(望遠側は24mmだけど)。しかも,泣く子も黙るナノクリスタルコート。

・AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
 =ナノクリスタルコート仕様の新標準ズーム。広角側が24mmに広がった。

・AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II
 =またまた望遠ズームがアップデート。当然ナノクリスタルコート。VR IIとなって,手ぶれ補正機能が強力になった(らしい)。

 一度は揃えた大三元ズームレンズだけど,これだけ新しいペースで新製品が出てくると,ちょっとついて行けない。

 また,Nikon D3を使っていて,大三元ズームレンズ以外に,カメラにフィットするレンズが少ないのはNikonのレンズラインナップの問題である。
 荷物を軽めに済ませたいときには,AF-S Zoom Nikkor 24-120mm F3.5-F5.6G を使っているが,思いつくレンズがこれ一本なのはどうしたものか。キヤノンのEF17-40mm F4L USM,EF24-105mm F4L IS USM,EF70-200mm F4L IS USMのようなF4通しの小三元レンズ(うらやましい)を,ニコンにも用意してもらいたいものだ。

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2009年12月 2日

前原国交相が秩父鉄道でSLに乗車

 前原国交相:出発進行 埼玉・秩父でSL乗車(毎日jp)

 前原誠司国土交通相は28日、観光地視察のため埼玉県秩父市を訪れ、週末に運行し人気を集める秩父鉄道の蒸気機関車(SL)に三峰口駅から秩父駅まで約30分間乗車した。

 さすがに筋金入りのSLファンだけあって,運転台に座る前原国土交通相の顔が最高に楽しそうだ。なにしろSLの運転台だからねぇ。嬉しくないわけがない。

 私の今までの人生は大したもんじゃないけど,北海道鉄道文化協会の会員としてC623の復活運転に微力ながら協力した時代があり,C623の様子を見に行った小樽駅で機関士に「乗ってみるかい?」と声を掛けられ,C62の運転台に乗った瞬間が最高の最高の最高のピークだったんじゃないかと今でも思っている。

 秩父鉄道の蒸気機関車は,もう10年も見に行っていない。この記事を読んで,来年には一度パレオエクスプレスをゆっくり見に行ってもいいな,と思った。

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[1998年11月23日]白久駅付近。柿の実とSLの間にもう少し煙が入る予定の構図だったが……。デジカメではなく,Nikon F3 + Ai 35mm F1.4S で撮影。

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[1998年11月23日]浦山口駅付近。Nikon F3 + Ai 180mm F2.8 で撮影。

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2009年12月 1日

三陸鉄道は上下分離で再構築実施へ

 三陸鉄道:国交省、再構築実施計画を認定へ 「上下分離」で負担軽減(毎日jp)

 厳しい経営が続く第三セクター・三陸鉄道の存続を目指し、同社と関係12市町村、県が策定した「鉄道事業再構築実施計画」が27日、東北で初めて国土交通省に認定される見通しとなった。認定後は、12月から鉄道の運行と関連業務を同社が行い、鉄道施設・土地の整備費は国と関係自治体が支払う「上下分離」方式に移行し、同社の経営負担を軽くする。

 国交省が三陸鉄道の「鉄道事業再構築実施計画」を認定すると,鉄道用地が自治体のものとなり,トンネルや橋梁等の整備費用を国と自治体が負担し,三陸鉄道は列車の運行に専念することとなる。

 このような上下分離方式は海外では広く行われており(細かいところは違うようだが),日本国内でももう少し広く実施されても良いのではないかと思う。

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[2009年5月2日]三陸鉄道宮古駅に停車する久慈行きのディーゼルカー

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全日空のモヒカンジェット復活

 「初心に返って」モヒカン機復活 全日空20年ぶり(朝日新聞)

 全日空が1969年から20年間使ったデザインを復刻させた機体の運航を、1日から羽田空港発着の便で始めた。機体上部と窓枠、垂直尾翼が今よりも明るい青色。頭頂部を残してそり上げた髪形のモヒカン刈りに見えることから、愛称は「モヒカンジェット」だ。

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 12月1日,全日空の設立記念日ということで,一世代前の塗装であるモヒカン塗装を復活,「ANAモヒカンジェット」として鹿児島・宮崎便を中心に運航するそうだ。

 鉄道では,JR各社が国鉄時代の塗装を復活した,いわゆる「国鉄色」の列車が鉄道ファンに人気だが,このANAモヒカンジェットもしばらくは人気を集めそうだ。2013年までの運航ということで,無くなるときにはまた話題になるかな。

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 5年ぐらい前,「おーいお茶」や「ボルヴィック」に付いていた全日空旅客機のダイキャストモデル。

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LUMIX DMC-GF1のファームウェアアップデート

 パナソニック、「LUMIX DMC-GF1」の高感度画質などを改善
  ~後ダイヤルでMFアシストが使用可能に

 パナソニックは25日、レンズ交換式デジタルカメラ「LUMIX DMC-GF1」のファームウェアを公開した。バージョン番号は1.1。

 購入してから初めてのファームウェアのアップデートかな。ボディだけじゃなくて,キットレンズのLUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. のアップデートも来ている。

 アップデートは数日ぐらい様子見しようとも思ったけど,twitterを見てたら「良いよ!」という声があったので,さっそくアップデートしてみた。

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 アップデートしてすごく良くなったのが,「MマウントアダプターDMW-MA2M(やRマウントアダプター)を付けているときに,後ダイヤルを押すことでMFアシスト(画面拡大)機能がONになる」ことだ。

 普段はライブビューファインダDMW-LVF1を付けっぱなしにして使っているので,今までマウントアダプターを使っているときには,ほとんどパンフォーカスか目測ピント合わせだった。ファームウェアアップデートで使いやすくなったMFアシスト機能で,もっと楽しくGF1が使えそうだ。ワクワク。

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