« 町田市小野路町の小野路宿の拡幅工事始まる? | トップページ | 大糸線のキハ52は2010年3月ダイヤ改正で引退 »

2009年12月24日

日本のフリーゲージトレインが試験走行で270kmを達成

 フリーゲージトレイン試験車両、時速270キロ達成(朝日新聞)

 列車の車輪の間隔を変えることにより、レール間の幅が異なる新幹線と在来線を直通運転できるフリーゲージトレイン(軌間可変電車、FGT)の試験車両が24日未明、九州新幹線・川内—新水俣間で時速270キロを記録した。2018年をめどに開業予定の九州新幹線・西九州ルート(長崎新幹線)で導入される計画で、必要とされる高速性能を満たしたことになる。

 やっとここまで来たかという感想。でも2018年の長崎新幹線の開業に間に合うかどうか,見通しがない状況って大丈夫だろうか。
 日本独自の問題はあるのかもしれないが,まだ「在来線の急カーブを高速で曲がれないという課題が残って」いるというのは心配だ。

 などと書きながら,この長崎新幹線(正式には九州新幹線西九州ルート……紛らわしい名前だ)のどこからどこまでがフル新幹線・ミニ新幹線(在来線標準軌化)なのかを,私は理解できてない。諫早から長崎まで(武雄温泉−諫早間?)が在来線の狭軌のままで,フリーゲージトレインが必要なのかな?
 諫早で軌間変更するとして(タルゴみたいに走行中に軌間変更できるのかな),停車時間はどのぐらいになるのだろう。

 博多−長崎間の距離は約150キロ。在来線特急「かもめ」が2時間で走っている。JR西日本は,時速300kmの速度が出ないフリーゲージトレインが山陽新幹線へ乗り入れることを認めていないので,結局博多駅で乗り換えが必要になるとすると,フリーゲージトレインのアドバンテージは特急「かもめ」(白いかもめ)より“どれだけ速いか”だけになる。特急「かもめ」に使用されている885系は加速性能が良く,振り子式車両でカーブを高速で走ることもできるので,フリーゲージトレインがどれだけそれを上回れるか,心許ない感じがする。

 となると,フリーゲージトレインが適しているのはどこになるのだろうか。

 JR四国は,JR新大阪から直通列車が走ることができれば有望だ。しかし,九州新幹線と同様に,山陽新幹線への乗り入れが難しく,岡山で乗り換えが必要になる場合は,フリーゲージトレインのアドバンテージはなくなる。
 特急「やくも」が走っている山陰地方も,岡山から山陽新幹線への乗り入れができるかどうかにかかっている。
 最も有望なのは奥羽本線(山形新幹線)かもしれない。フリーゲージトレインならば,福島=山形=新庄−湯沢−横手−大曲=秋田間(=が標準軌)を走ることができる。陸羽西線を電化すれば,福島=山形=新庄−酒田の列車も可能だ。しかし,現在の列車の運行状況を見る限りでは,当該区間に大きな需要があるとは思えない。
 フリーゲージトレインがあれば夢のような列車が走るようになる,というわけではないことだけは確かだ。

 やっと試験走行で時速270kmを達成した日本のフリーゲージトレインだが,スペイン国鉄(レンフェ)では以前から「タルゴ」という軌間変更の連接車が実用化されていることはよく知られている。国際列車が走るヨーロッパでは,軌間の異なる路線を結ぶ需要が多かったのだ。2006年にはスペイン国鉄に最高速度250kmのフリーゲージトレインが走っている。
 日本のフリーゲージトレインが,ヨーロッパ並の活躍をする日は来るのだろうか。

|

« 町田市小野路町の小野路宿の拡幅工事始まる? | トップページ | 大糸線のキハ52は2010年3月ダイヤ改正で引退 »

鉄道」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日本のフリーゲージトレインが試験走行で270kmを達成:

« 町田市小野路町の小野路宿の拡幅工事始まる? | トップページ | 大糸線のキハ52は2010年3月ダイヤ改正で引退 »