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2009年11月12日

糸魚川駅の「赤レンガ車庫」の解体が決定的に

 レンガ車庫歴史に幕/JR糸魚川駅構内(朝日新聞)

 糸魚川市のシンボルの一つ、JR糸魚川駅構内の「レンガ車庫」の解体が決定的になった。建物をそのまま駅南側の駐輪場予定地に移動させる「曳家(ひきや)」案を提示し全面保存を求めていた市民団体に対し、市は10日夕、北陸新幹線の建設工事に支障が出て実施できないとする結論を示した。今後は、部分切り取り保存に向けて双方で協議し、JR西日本に要請することになった。


 糸魚川駅を通るたびに,気になって写真撮影していた赤レンガ車庫だが,とうとう解体されてしまうようだ。

 糸魚川には北陸新幹線の駅ができる。地図を見ればわかるように,普通に計画すれば在来線糸魚川駅の南側に高架駅を作ることになるので,ちょうど赤レンガ車庫の位置に新幹線の駅がかぶってしまうのだろう。

 北陸新幹線糸魚川駅計画の段階で,この赤レンガ車庫を残そうという強い意識が(関係者の中に)あれば,在来線駅の上に新幹線の駅を設ける等で回避することも可能だったのではないだろうか。糸魚川市長のコメントなどを読むに,そういう強い意志は感じられない。
 ひょっとしたら(単なる推測・妄想),新幹線の工事に合わせて,在来線の糸魚川駅も一緒に高架化することを計画していたのではないだろうか。そうだとすると,現在の糸魚川駅の広さを見れば,もう鼻から赤レンガ車庫を残すことは考慮していなかった可能性が高い。

 全国に存在した赤レンガ車庫のほとんどは,もう既に撤去されてしまっている。個人的には,大糸線のディーゼルカーも含めて,近代遺産が重要視されずに簡単に消えて無くなってしまう状況を嘆かわしく思う。
 でも,ぶっちゃけて言うと,世の中の大多数の人は,赤レンガ車庫の歴史的な価値がどうこういうことにはほとんど関心がないんだよね。私が現在住んでいる横浜のみなとみらい地区には赤レンガ倉庫群が現存し,観光地としてとても賑わっているけど,観光に来ている人のほとんどは「お洒落に整備された場所」に遊びに来ているだけで,その中心にある赤レンガ倉庫の歴史的価値に興味なんか無いんだから。ハリボテのレプリカだって全然構わない人ばかり。記念撮影だって,「赤レンガ倉庫」って大きく書かれた案内板バックだからねぇ。

 糸魚川の赤レンガ車庫がどうなるかはわからない。けど,残そうと尽力した人たちがいたことは,どこかに記録として残してほしいね。

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[2005年8月14日]夕方,大糸線のディーゼルカーで糸魚川駅に到着したときに撮影。一日中天気が悪い日だった。

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[2005年8月14日]少し場所を変えて撮影。越屋根の付いた見事な赤レンガ車庫である。非常に綺麗なまま残っているところを見ると,よほど丁寧に使われていたのだろう。

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 以下は拙ブログ『写真撮っけど,さすけねがい?』の記事から。

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[2005年4月30日 (土曜日)]:大糸線のディーゼルカーを撮る
 糸魚川駅に到着し,乗ってきた電車を見送る。
 貨車,煉瓦造りの車庫,ディーゼル機関車……,昔から変わらない糸魚川駅の光景である。

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[2005年8月14日 (日曜日)]:大糸線でリベンジ。
 根知駅で対向列車と列車交換。

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