« 糸魚川駅の「赤レンガ車庫」の解体が決定的に | トップページ | RICOH GXRの衝撃度 »

2009年11月14日

肥薩線100周年……だが

 肥薩線100周年記念イベント(朝日新聞)

 肥薩線は八代(熊本県八代市)—隼人(鹿児島県霧島市)間の124・2キロ。人吉(人吉市)—吉松(鹿児島県湧水町)間の愛称「山線」35キロが1909(明治42)年11月21日に開通し、全線がつながった。

 鉄道資料展は約230点を展示。SLや電気機関車の銘板や前照灯、ヘッドマーク、明治や昭和の古い絵地図や路線図、写真が並び、肥薩線沿線の模型やミニ列車が走る鉄道模型もある。

 当初は鹿児島本線だっただけに,肥薩線は明治時代の全通である。

 熊本と鹿児島を結ぶだけではなく,熊本と宮崎を結ぶ路線として特急「おおよど」が走っていたこともある路線だが,現在は見る影もない。人吉から八代側,吉松から隼人・鹿児島側には現在も特急列車が走っているとはいえ,正直なところ特急料金を取るようなレベルの列車ではないように見受けられる。

 なにより,肥薩線のウリである車窓のすばらしい人吉−吉松間の列車本数が少なすぎて,途中下車して楽しめるダイヤになっていない。存続することだけで精一杯の単なるローカル線ならいざ知らず,観光列車「いさぶろう」・「しんぺい」を運行している路線において……である。肥薩線の列車に乗ってみたいと思い,時刻表を見て乗るのをあきらめている人は多いはず。残念なことである。

030801155048
[2003年8月1日]肥薩線,真幸−矢岳(やたけ)間の矢岳越えの区間は霧島山やえびの高原を見下ろすことができ,日本三大車窓のひとつと言われる。

030801160252
[2003年8月1日]矢岳駅(熊本県人吉市)に到着。ここで列車はしばらく停車する。肥薩線には,大隅横川駅や嘉例川駅など,開業当初からの木造駅舎が残っている駅が多い。

030801163200
[2003年8月1日]大畑駅でも長時間停車となる。列車はここで進行方向が前後入れ替わる。有名な大畑ループのスイッチバックである。

030801172232
[2003年8月1日]人吉駅で発車を待つ急行「くまがわ」。

|

« 糸魚川駅の「赤レンガ車庫」の解体が決定的に | トップページ | RICOH GXRの衝撃度 »

鉄道」カテゴリの記事

コメント

>正直なところ特急料金を取るようなレベルの列車ではないように見受けられる。

誤解、間違っていて残念。2両とはいえ、客室乗務員が乗っていてサービスもしっかりしている。JR九州は他社より特急料金が安いのにも関わらず。(鹿児島側のはやとの風は特急ではあるけれど特急料金は急行より安い設定がなされている)

>存続することだけで精一杯の単なるローカル線ならいざ知らず,
いや、精一杯。一般の観光目的なら、いさぶろう・しんぺいの長時間停車で十分足りる。

投稿: ポン | 2010年1月26日 00時59分

 ポンさん,コメントありがとうございます。

 特急というのは特別急行……特別に急いで行きたいという需要のための列車だと思っています。

 「はやとの風」は評定速度も遅く,普通列車と所要時間に違いがありません。また,使われている車両は,リニューアルしてあるとはいえ普通列車用の車両です。

 列車時刻を見ると,「はやとの風」を抜きにすると,列車間隔が大きく空いてしまう時間帯があり,観光目的じゃないのに特急料金を払って「はやとの風」に乗らざるを得ない利用客もいるに違いありません。
 運転手以外に乗務員を複数(2名?)乗せるのであれば,本当に運転手だけのワンマンにして人件費を削減し,特急料金を撤廃して利用者を増やすべきだと思います。

 存続するだけで精一杯なことは,運転本数を見ればよくわかります。存廃問題を云々するのであれば,まず交通機関として最低限の努力(運転本数の確保)をしてからにしてほしい,というのが私の意見です。

投稿: 三日画師 | 2010年1月26日 01時43分

>特急というのは特別急行……特別に急いで行きたいという需要のための列車だと思っています。

元々の意味から言えばそうでしょうが、今のJRの考えからで言えば、急ぎでも観光でも設備やサービス料込みで有料なのは「特急」、サービスが無く単に急ぐのは「快速」に集約しているのだと思います。だから、昔の考え方で一律に当てはめるのは無理があるのでは(だからこそはやとの風は急行以下の料金にしてるのでしょう)。

>列車間隔が大きく空いてしまう時間帯があり,観光目的じゃないのに特急料金を払って「はやとの風」に乗らざるを得ない利用客もいるに違いありません。

私は「はやとの風」に何度か乗ったことありますけど、私が見る限りそういう感じのお客さんは見たことないですよ(平日でも)。それに、大きく空いているとありますけど、はやとの風前後1時間以内に普通列車が走ってます。実用で乗る人はそっちに乗るのでは。

>運転手以外に乗務員を複数(2名?)乗せるのであれば,本当に運転手だけのワンマンにして人件費を削減し,特急料金を撤廃して利用者を増やすべきだと思います。

観光列車を合理化したら利用者は減ります。観光を楽しみに来ている人や、観光産業で生活している人には暴論としか思えません。

>存廃問題を云々するのであれば,まず交通機関として最低限の努力(運転本数の確保)をしてからにしてほしい,というのが私の意見です。

肥薩線の存廃問題って聞いた事ないのですが、それはともかく、肥薩線はローカル線にしては本数は確保されてます。都会のようにしょっちゅうこないと「確保されていない」というのはちょっとおかしいのでは。

投稿: ポン | 2010年1月26日 03時11分

 設備やサービス料金込みで有料ということであれば,他線のトロッコ列車・観光列車と同じ料金の取り方をすれば良いだけだと思います。普通列車と所要時間は同じなのに「特急」などと付けて特急料金を取るから,鉄道マニアからも「ぼったくり特急」「遜色急行(特急)」って揶揄されることになるのだと思います。
 私がそう呼んでいるという分けではなくて,世の中でそう呼ばれているということです。

 一般客の利用に関して「はやとの風」がどういう運用をされているのかはわかりませんが,高校生等が定期券(+特急料金)で乗ることができるのであれば,前後が1時間空いてしまうことを考えると利用客として十分見込めると思います(吉松駅を15時少し前に出る列車は下校時間に合いますね)。
 また,「はやとの風」は平日・閑散期はガラガラだけど,繁忙期は旅行代理店が切符を押さえるため,なかなか指定席の切符がとれないほどの人気だと聞きます。平日は普通列車として運転し,休日だけ観光列車にしても良いんじゃなかという気もします。平日や閑散期の乗務員がもったいないです。

 正直,ツアーでの「観光」とか,観光地だけを巡り歩く「観光」にはまったく興味がないですし,多少迷惑に感じることも多かったりしますが……,それはそれとして置いといて,肥薩線の観光を楽しみにしている人や観光産業で生活している人を貶める意図はまったくありません。むしろ肥薩線の良さを多くの人に知ってもらいたいと思っています。
 車窓がそれほどパッとしない「はやとの風」で何を観光するのか,いまいち理解できてないところはありますが,大隅横川や嘉例川の駅舎が日の目を見るのはとりあえず素晴らしいことです。

 しかし,「はやとの風」は急勾配が始まる前の吉松止まりです。肥薩線の最大のポイントである真幸−矢岳間の日本三大車窓(霧島山やえびの高原の俯瞰)は見られず,矢岳前後の急勾配も体験できず,大畑ループもスイッチバックも体験できないんですよ。これを残念と言わずに,何を残念というのか。観光しに来たのに最大の見どころを見ずしてどうするの……と思います。

 そして,この肥薩線最大の見所を走る列車は,吉松駅発の時刻で,6:14,9:04,11:42,14:49,18:24のたった5本しかないのです。全国いろいろ乗って歩きましたが,やはりこれは少ないです(列車の本数を都会と比べているわけではありません)。この本数では矢岳駅や大畑駅で途中下車して楽しむということも,なかなか許されません。

 肥薩線の人吉−吉松間の存廃問題はありますよ。実際に一日5往復と,列車の本数もぎりぎりに抑えられています。肥薩線利用促進存続期成会のWebサイトも存在しています。肥薩線存続のために,沿線自治体で組織し,活動しているようです。
http://www.hisatsusen.com/

投稿: 三日画師 | 2010年1月26日 07時27分

>鉄道マニアからも「ぼったくり特急」「遜色急行(特急)」って揶揄されることになるのだと思います。

一部の鉄道マニアの偏狭な意見を一般化するのはいかがなものかと…。はやとの風の場合は速達サービスがないから急行以下の特急料金にしているわけですし。それに、観光列車に乗られすぎても困るわけで、乗車制限のための特急料金という意味もあるのではないかと(青春18きっぷで乗ってこないようにするための特急設定ということもあると思います)。

>高校生等が定期券(+特急料金)で乗ることができるのであれば

はやとの風が通勤通学に使えるような時間の列車とは思えませんが。もっとも、JR九州は定期券でも特急料金を払えば乗れますけど。

>平日は普通列車として運転し,休日だけ観光列車にしても良いんじゃなかという気もします。平日や閑散期の乗務員がもったいないです。

もし採算が取れなかったら休日運転にしますよ(海幸山幸なんかはそうですし)。それなりに乗ってるから毎日やってるんでしょう。「もったいない」などとは余計なお世話といわれても仕方ない。

>車窓がそれほどパッとしない「はやとの風」で何を観光するのか

列車自体が観光だったりしますし、車窓に物珍しいものがなくても雰囲気があれば観光です。「パッとしない」というのはちょっと偏見を感じます。

>肥薩線の最大のポイントである真幸−矢岳間の日本三大車窓(霧島山やえびの高原の俯瞰)は見られず,矢岳前後の急勾配も体験できず,大畑ループもスイッチバックも体験できないんですよ。

それは、「いさぶろう・しんぺい」に乗ればいいわけですよ。

> そして,この肥薩線最大の見所を走る列車は,吉松駅発の時刻で,6:14,9:04,11:42,14:49,18:24のたった5本しかないのです。全国いろいろ乗って歩きましたが,やはりこれは少ないです

沿線人口や利用者数からすればこの本数は立派なものでは。それとも、途中下車するお客のために1時間に1本走らせなきゃいけないのでしょうか。

>肥薩線の人吉−吉松間の存廃問題はありますよ。実際に一日5往復と,列車の本数もぎりぎりに抑えられています。肥薩線利用促進存続期成会のWebサイトも存在しています。

地域活性化の意味もあるでしょうし、存続期成会=即存廃問題っていう発想はいかがなものかと。少なくとも、観光路線としての生き残りの道を見出しているのに、当面の廃止はないと思いますが。

投稿: ポン | 2010年1月26日 12時25分

>吉松駅を15時少し前に出る列車は下校時間に合いますね

いくら「帰宅部」でも無理がありますよ。霧島温泉駅近くに霧島高校はありますが、そこの高校生はその後の列車(16:15発)に乗るのでは。そういうところだと高校に配慮したりしますし、現状で事足りているのでは。

投稿: ポン | 2010年1月26日 12時46分

 鉄道マニアは「遜色急行(特急)」などと揶揄していますが,その存在を楽しんでいるようにすら見えます。「遜色」であることに厳しいのはむしろ一般の利用客のほうです。
 同じような改造車両の「ゆふいんの森」は,列車として十分特急料金を取っていいレベルだと思っています。
 「はやとの風」のどこがそんなに魅力的なのかをまだ伺っていないように思うのですが,よろしければそのあたりを書いていただけると嬉しいです。その話を伺って,また九州に行きたくなっちゃって困ることになるかもしれませんが……。

 定期券での利用,高校生の利用の話を書いたのは,おっしゃる通り霧島温泉駅の高校生需要についてです。霧島温泉駅の午後2時以降の隼人・鹿児島方面行き列車時刻は,14:34,15:26(はやとの風),16:15,17:05,18:54,20:07,21:23となっています。「ガラガラの状態で吉松を出た列車が,霧島温泉駅で高校生の大量乗車で満員電車になった」という旅行ブログを読んだりすると,この15:26の「はやとの風」を快速列車(もちろん観光用の指定席車両そのまま)にして,高校生が乗れるようにしたほうが,利便性が向上するように思います。14:34の次が16:15ですから,やっぱり不便だと思います。

 「はやとの風」が走っている区間の車窓を「パッとしない」と書いたこと,不愉快に感じられたとしたら申し訳ありません。ただ,偏見かもしませんが,あくまで私の意見です。「はやとの風」が走っている区間よりも,走っていない区間の車窓のほうが圧倒的に素晴らしいと個人的に思いこんでいます。そうではないという意見ももちろんあるでしょう。
 列車自体が観光というのはアリだと思いますよ。観光の目的もいろいろで,ビール電車やお座敷列車のようなものが各地に走っていますし,車窓を楽しんでたら「外ばっかり見てないで,さあ飲め飲め」というのもアリだと思ってます。

 ただ,私は肥薩線には魅力的なところ(車窓は九州一だと思います)がたくさんあるのに,それを埋もれさせているのはもったいないと思っているだけです(偏見ですし,余計なお世話ですね)。
 一日に5往復しか列車が走っていないのは,利用者数少ないからなのは明らかですよね。この区間は観光列車を走らせるだけの魅力は無いとJR九州も考えているのでしょう。部外者の私がそれを「残念」だと思ってみてもしかたのないことですね。

投稿: 三日画師 | 2010年1月26日 18時46分

大昔の記事に今更だけど
>「遜色」であることに厳しいのはむしろ一般の利用客のほうです。

???????「遜色」なんて言い出すのはむしろ偏狭な鉄道マニア。一般の利用客がいちいち特急型だの近郊型だの気にする? 魅力を説明しろだとか書いてるけどさ、形式だの何だのにとらわれ過ぎじゃないかと思う。

>この15:26の「はやとの風」を快速列車(もちろん観光用の指定席車両そのまま)にして,高校生が乗れるようにしたほうが,利便性が向上するように思います。14:34の次が16:15ですから,やっぱり不便だと思います。

まあ、今のダイヤも時間がずれただけで対して変わってないようですが。
高校の実態とかわかってない?てか、高校に通ってればわかると思いますが、15:26になんて普通帰らないよ? ポンさんのレス無視してますが、3時半なんて帰宅部でも6限目終わってギリギリぐらいじゃないの? むしろ「16:15,17:05,18:54」の方が高校生には使いやすいよ。
偉そうにはやとの風批判してるけど、観光客のことも高校生のことも全然わかってないね。

投稿: ぺぺエ | 2012年10月24日 01時34分

 一般の利用者は,いちいち特急型だとか近郊型だとかは気にしないでしょうけど,内装は綺麗だけどデッキがなくて音がうるさいとか,乗り心地が悪いとか,そういうことに一般の方はちゃんと目が行っていると思いますよ。そういう点に関しては一般の方のほうが「厳しい」です。

 個人的には,せっかく肥薩線を走るのに,最も車窓が美しい真幸〜矢岳〜大畑を走らないというのが,一番の「遜色」に思います。

 霧島高校の生徒さんの状況はわかりませんが,15:26の列車があったとしても使わない,使えない状態なのですね。授業時間の長い高校なのですね。それは存じませんでした。

 他の高校の例を出してもしかたありませんが,一般的には帰りのスクールバスが15:15や15:30から設定されている学校も多いので,帰宅部の生徒は15:26の列車があったら,喜んで使うような気がしてました。

投稿: 三日画師 | 2012年10月24日 02時25分

>そういう点に関しては一般の方のほうが「厳しい」です。

それは一般のお客を馬鹿にしてるよ。そりゃ、普通のビジネス特急だったら文句言うでしょうが、古い車両を改造してるのもひとつの売りなんだからさ。実際あれだけ人気あるのに、それは無視ですか。一般のお客の反応を理解できない、勝手に決め付けるのも「偏狭な鉄道マニア」では?

>個人的には,せっかく肥薩線を走るのに,最も車窓が美しい真幸〜矢岳〜大畑を走らないというのが,一番の「遜色」に思います。

だから、いさぶろう・しんぺいと接続してるんでしょう。むしろ多種多様にしてるんだから遜色じゃないじゃん。何も乗り換えなしだけがサービスじゃないですよ。

>授業時間の長い高校なのですね。それは存じませんでした。
いやいや、15:30終了なんてごくごく普通では? だいたい、高校生は大得意なんだから授業時間に合わせますよ。

投稿: ぺぺエ | 2012年10月24日 07時14分

 ありがとうございます。鉄道は大好きなのに,車両の型式やらなにやらに疎いために,今まで鉄道ファンからバカにされてきましたが,「鉄道マニア」認定していただいて光栄です。タメ口は,尊敬の表現だと受け止めておきます。

 一般のお客を馬鹿にしてるとのことですが,パックツアー旅行の観光客をバカにしていると言い換えれば,たしかにそう思っていることは否めません。

 肥薩線の観光列車が人気なのは,車両のほとんどがパックツアー旅行向けの指定席に設定されていて,旅行会社の方でおさえてしまうからだと,勝手に思い込んでいます。まぁ,ここの列車だけの話じゃないので,それに文句を言ってもしかたがないのですが,なにしろここは私のブログで,しかも「かすかだり」ですから。

投稿: 三日画師 | 2012年10月25日 00時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 肥薩線100周年……だが:

« 糸魚川駅の「赤レンガ車庫」の解体が決定的に | トップページ | RICOH GXRの衝撃度 »