『青いターバンの少女』をもう一度
フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」などオランダ・マウリッツハイス美術館所蔵の名画を紹介する展覧会が12年7〜12月、東京と神戸で開かれることが27日決まった。同館のエミリー・ゴーデンカー館長と、主催する朝日新聞社の秋山耿太郎社長が合意書に調印した。
これはビッグニュース! だ。
私と同じような古い人には,『真珠の耳飾りの少女』というより『青いターバンの少女』という言い方のほうが有名かもしれない。
1984年に上野の国立西洋美術館で開催された「マウリッツハイス王立美術館展」のカタログを引っ張り出してみる。
こんな感じで,昔は『青いターバンの少女』というのが通称だった。実際に絵を見ても,ラピスラズリを使った“フェルメール・ブルー”のターバンが印象的だ。
10年ぐらい前に『真珠の耳飾りの少女』という小説や映画が人気になってからは,すっかり『真珠の……』が定着しているようだ。でも,フェルメールには『真珠の首飾りの女』という別の作品もあるので,紛らわしいんじゃないかと思うのだが……。
これが1984年の「マウリッツハイス王立美術館展」のカタログの表紙。
当時は,親のすねかじりの不良大学院生をやっていて,ろくにアルバイトもせず好きな絵を見に行ったりして……ホントに親不孝である。
現在のようにフェルメールが爆発的人気を持っていたわけではなかったし,同時に展示されていたレンブラントのほうが集客力があったせいで,『青いターバンの少女』は並ばずにゆっくり見ることができた。ありがたいことだ。
さて,2012年はすごい行列になるんだろうけど,今から楽しみだ。1984年には日本にやってこなかった『デルフト眺望』は来るのだろうか。ゴーデンカー館長は「ベストの作品をそろえてお届けする」と話しているということなので,『デルフト眺望』にも期待したい。
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