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2009年10月の6件の記事

2009年10月31日

台風18号で被災したJR名松線末端区間が廃止へ

 10月8日に本州を縦断した台風18号(メーロー)は横浜市港南区にも大量の雨を降らせ,近所の平戸永谷川などが氾濫注意水位を越えたり,横浜市栄区のいたち川(城山橋)では避難判断水位を超え,洪水水位(天端まで)残り47cmに迫るなどした。
 ただ,非常に強い台風ではあったが,サイズはそれほど大きくなかったため,事前に予想されていたよりも被害は小さくて済んだように思う。

 そんな中,台風の影響で不通となったままだったJR名松線の家城(いえき)−伊勢奥津(いせおきつ)間が,復旧することなく,そのまま廃止されることとなった。国鉄時代から赤字ローカル線だった名松線は,今まで何度も廃線の危機を乗り越えてきたが,今回の台風18号の被害の壁は乗り越えることができなかったようだ。


 台風被害でJR名松線一部廃止へ(中日新聞)

 JR東海は29日、台風18号の被害で不通が続く名松線(松阪-伊勢奥津、全長43・5キロ)の家城-伊勢奥津間(17・7キロ)を部分廃止し、バス運行に切り替えると発表した。旧国鉄からの継承路線で同社が廃止を打ち出すのは初めて。地元自治体などの理解を求めた後、国土交通省に鉄道事業法で定めた一部廃止の届け出を提出する。

 家城−伊勢奥津間は雲出(くもず)川に沿った山間を走る区間で,地図を見ただけでもその美しい風景が目に浮かぶようなところだ。一度乗ってみたいとは思いつつ,列車の運転本数の少なくてタイミングが合わず,結局思いは果たせなかった。

 中日新聞の記事には,過去の廃止の危機には沿線の住民や自治体(旧美杉村,旧白山町,旧一志町)が強い存続運動を行って名松線を守ってきたが,平成の大合併で沿線の自治体がすべて津市に含まれることとなり,名松線存続の熱意が失われたとの指摘がある。確かにそれはあるかもしれない。
 もうひとつ,周辺の道路整備が進み,代替バスの運行が可能になったと判断されたことも大きいに違いない。

 2009年10月31日の今日は,北陸鉄道石川線の鶴来(つるぎ)−加賀一の宮間も廃止となる。
 北陸鉄道公式ページから:

 北陸鉄道石川線・鶴来~加賀一の宮間の廃止について

 北陸鉄道(本社/金沢市、社長/魚住隆彰)は、平成20年10月23日に廃止の届出書を北陸信越運輸局に提出した鉄道石川線(野町~鶴来~加賀一の宮・15.9㎞)の一部区間(鶴来~加賀一の宮・2.1㎞)を、平成21年10月31日をもって廃止いたします。
 あわせて、11月1日には野町~鶴来間で、一部ダイヤを改正いたします。

 鉄道石川線(鶴来~加賀一の宮駅間)の82年間のご利用ありがとうございました。



 以下は『写真撮っけど,さすけねがい?』に載せた北陸鉄道石川線の写真から:

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 [2004年4月30日]終点の加賀一の宮駅で折り返して,どんどん坂を下ってくる電車。

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 [2004年4月30日]緑に囲まれた加賀一の宮駅で発車を待つ電車。

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 [2004年4月30日]存在感のある加賀一の宮駅。


 ここ数年で,次のような鉄道が相次いで廃止となっている。ここ10年での地方都市の人口減少はぎょっとするほどで(県庁所在地などへの一極集中が進んでいる),暢気に「ローカル鉄道が好き」なんてことは言っている状況ではない。


■ 北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線(池田−北見)……2006年4月21日廃止

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 [2004年8月5日]池田駅に停車するちほく高原鉄道のディーゼルカー。

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 [2004年8月5日]陸別駅で対向列車とすれ違う。

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 [2004年8月5日]北見駅に到着したちほく高原鉄道のディーゼルカー。折り返しは置戸行きの列車となる。


■ 鹿島鉄道(石岡−鉾田)……2007年4月1日廃止

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 [2004年3月21日]石岡駅で発車を待つ鹿島鉄道のディーゼルカー。

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 [2004年3月21日]浜駅近くの撮影ポイントから。

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 [2004年3月21日]常陸小川駅近くを走る。


■ くりはら田園鉄道(石越−細倉マイパーク前)……2007年4月1日廃止

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 [2003年8月15日]若柳駅に停車するくりはら田園鉄道のディーゼルカー。架線柱は残っているが,架線は張られていない。駅構内には電化されていた頃に走っていた電車が放置されていた。

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 [2005年12月11日]くりはら田園鉄道の赤いディーゼルカーがカメラを構えた私の横をかすめ,終点の石越駅へ走り去った。

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 [2005年12月11日]石越駅で乗客を乗せた列車が戻ってきた。


■ 西日本鉄道宮地岳線(西鉄新宮−津屋崎)……2007年4月1日廃止

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 [2006年4月30日]多々良川橋梁を渡る西鉄宮地岳線の電車。

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 [2006年4月30日]三苫駅周辺は片側が土手になっている。

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 [2006年4月30日]終点の津屋崎駅。西鉄宮地岳線は西鉄新宮−津屋崎間を廃止し,残った区間は西鉄貝塚線という名称になった。

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2009年10月28日

『青いターバンの少女』をもう一度

 フェルメール「真珠の耳飾りの少女」12年東京・神戸に

 フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」などオランダ・マウリッツハイス美術館所蔵の名画を紹介する展覧会が12年7〜12月、東京と神戸で開かれることが27日決まった。同館のエミリー・ゴーデンカー館長と、主催する朝日新聞社の秋山耿太郎社長が合意書に調印した。

 これはビッグニュース! だ。
 私と同じような古い人には,『真珠の耳飾りの少女』というより『青いターバンの少女』という言い方のほうが有名かもしれない。
 1984年に上野の国立西洋美術館で開催された「マウリッツハイス王立美術館展」のカタログを引っ張り出してみる。

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 こんな感じで,昔は『青いターバンの少女』というのが通称だった。実際に絵を見ても,ラピスラズリを使った“フェルメール・ブルー”のターバンが印象的だ。

 10年ぐらい前に『真珠の耳飾りの少女』という小説や映画が人気になってからは,すっかり『真珠の……』が定着しているようだ。でも,フェルメールには『真珠の首飾りの女』という別の作品もあるので,紛らわしいんじゃないかと思うのだが……。

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 これが1984年の「マウリッツハイス王立美術館展」のカタログの表紙。
 当時は,親のすねかじりの不良大学院生をやっていて,ろくにアルバイトもせず好きな絵を見に行ったりして……ホントに親不孝である。

 現在のようにフェルメールが爆発的人気を持っていたわけではなかったし,同時に展示されていたレンブラントのほうが集客力があったせいで,『青いターバンの少女』は並ばずにゆっくり見ることができた。ありがたいことだ。

 さて,2012年はすごい行列になるんだろうけど,今から楽しみだ。1984年には日本にやってこなかった『デルフト眺望』は来るのだろうか。ゴーデンカー館長は「ベストの作品をそろえてお届けする」と話しているということなので,『デルフト眺望』にも期待したい。

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2009年10月26日

紀州鉄道のキハ603が引退

 古いバス窓タイプの小さなディーゼルカーとして,鉄道ファンに人気だった紀州鉄道のキハ603が引退した。

 8分間のラストラン…紀州鉄道「キハ603」が引退(読売新聞)

 日本で2番目に営業距離(2・7キロ)が短い紀州鉄道(和歌山県御坊市)で、33年間、市民の足として活躍し、レトロな風貌(ふうぼう)で人気を集めたディーゼル車「キハ603」が25日、老朽化のため定期運行から退いた。

 この車両は,廃止された大分交通耶馬渓線から譲り受けたものだという。乗ってみるとわかるが,車内も本当に古いままになっていて,ドアを閉じるときにも,ドアが途中で止まってしまうのではないかと不安になるほどゆっくりぎこちなく閉まる。

 関東に住んでいる人間にとって御坊市は遠く,何度も乗りに行けたわけではないが,とても印象に残る車両だった。

写真撮っけど,さすけねがい? 2006年1月3日 (火)『御坊市の紀州鉄道』から

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 [2006年1月3日]紀州鉄道のホームはJR御坊駅の片隅に設けられている。

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 [2006年1月3日]終点西御坊駅の到着したキハ603。かつては海岸に近い日高川駅まで線路が繋がっていた。

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 [2006年1月3日]湯川町財部付近で農業用水(西川派川?)を渡る。

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 [2006年1月3日]学門−御坊間はのどかな田園地帯を走る。

【追記】
 新聞記事には書かれていないが,11月29日の地元イベントにおいて引退式・記念運転が計画されているらしい。

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2009年10月21日

スーパーバルブは虫ゴム-lessの夢を見るか

 自転車のウッズバルブ(英式バルブ)の虫ゴムがすぐに劣化することをTwitterで嘆いたところ,100円ショップのダイソーから「スーパーバルブ」という虫ゴムを使わないタイプの代用品が出ているという情報を教えてもらった。

 教えてもらったのは夏頃。
 それから,出歩いた先にダイソーを見つけると,必ず自転車用品をチェックする毎日が始まった。
 戸塚,大船,汐入,大分……。どこにも置いてなかった。

 そして10月20日。自宅から一番近い上大岡のダイソーに「スーパーバルブ」を発見。さっそく購入した。あまりに見つからないので,「もしや,不良品続発で製品回収でもしたのか?」と思うほどだったが,いざ見つかるときにはあっけないものである。

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 左側の2本が一般的なウッズバルブ(英式バルブ)。虫ゴムを差し込んで使うタイプだ。
 安上がりな構造なので,安い一般的な自転車に使われているが,定期的に虫ゴムが劣化するので,こまめに交換しなくちゃならない。個人的には,ロードレーサー等に使われているフレンチバルブ(仏式バルブ)が,圧倒的に手軽で合理的なバルブだと思うので,早く一般的な自転車にも普及してほしい。

 そして右側の2本がスーパーバルブ。バルブの外側には堅めのゴムがハマっており,中空の細いパイプの中には何やらゴムらしきものがスライドするようになっている。

 さてさて,効果は感じられるだろうか……。

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2009年10月18日

火取ゆきの復刻版CDが届いた!

 火取ゆきの復刻版CDが届いた。
『TRY AGAIN - 1984 志津子』1983年レコーディングのファーストアルバム初CD化である。

 火取ゆきは,私と同じ福島県三春町出身で,実のところ年齢不詳だと思っていた。帯に書いてある「25歳の火取ゆき,当時の音源で完全収録」で,私よりほんの少し先輩だということがわかった。ひょっとしたら同じ学校内に同時にいた時期があるかもしれないぐらいだ。

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 『TRY AGAIN - 1984 志津子』のアルバムジャケット。
 火取ゆきさんの手書きのメッセージが入っていた。三春のことも少し書いてある。とても嬉しかった。
 火取ゆきさんの歌声は今とそれほど変わらない。言葉を丁寧に紡いでゆく感じの歌だ。まだ若いので,現在に比べると若干拙い感じのするところもあるが,何かをうったえたい・表現したいという雰囲気が強く伝わってくる。

 曲名とパーソネルを簡単に紹介すると:
 1 Rain
 2 風の中へとんでゆけ
 3 なのにどうしても
 4 やってられないのは…
 5 雨にみまわれて
 6 サーチライト
 7 Beerをどうぞ
 8 花一もんめ
 9 あの山越えて里越えて
10 Try Again

  火取ゆき(安藤志津子)(Vo, AG)
  洪 栄龍(EG, AG, Mandolin)
  鈴木茂行(Drums, Perc)
  原 昭二(EB)
  山口裕二(EB)
  志浦憲一(AG, Cho)
  塩谷 孝(AG, Cho)
  林 茂広(Keybo, Cho)

  洪 栄龍 プロデューサー

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 こちらは同時に購入したDVD 2枚。

 1枚目が『火取ゆきを愛する者へ vol. 1』
 2000年のLive映像 ピックアップ編

 1 星のプロセス(友川かずき作詞作曲)
 2 水には映らない(友川かずき作詞作曲)
 3 でたらめな(火取ゆき作詞作曲)
 4 ストレンジウェザー(火取ゆき作詞作曲)
 5 ワルツ(友川かずき作詞作曲)
 6 ミラーボール(火取ゆき作詞作曲)

  火取ゆき(Vo.AG)
  石塚俊明(Drams)
  小池真司(AG)

  撮影:渡辺一仁(硝子繪倶楽部)

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 2枚目が『火取ゆきを愛する者へ vol. 2』
 2001年のLive映像 ピックアップ編

 1 ダウンタウンへ行こう(火取ゆき作詞作曲)
 2 カーニバル(火取ゆき作詞作曲)
 3 私は森になる(火取ゆき作詞作曲)
 4 アジア(火取ゆき作詞作曲)
 5 ただ愛のために(藤沢文彦作詞作曲)

  火取ゆき(Vo.AG)
  石塚俊明(Drams)
  小池真司(AG)

  撮影:渡辺一仁(硝子繪倶楽部)

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 火取ゆき:“ワルツ”
 2007年10月7日の徳島Liveの映像をYouTubeにアップしてくださっている sunsetgang1960さんの映像。


 火取ゆき:“母なるものを遠く離れて”
 2007年10月7日の徳島Liveの映像をYouTubeにアップしてくださっている sunsetgang1960さんの映像。

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 火取ゆきのオフィシャルブログ
 『火取ゆき ギターの窓から見えるケシキ』

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2009年10月 2日

気になるデジカメ LUMIX DMC-GF1を買っちゃった

 「またデジカメ買ったのかよ」と言われそうだが,そう,また買ってしまったのだ。もう病気なのは自覚しているから仕方がない。カメラ屋で実物をいじくりまわして,欲しくてたまらなくなってしまうと,もう誰にも止められなくなってしまう。

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 買ったのはこれ。PanasonicのLUMIX DMC-GF1のブラック。LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6 付きのレンズキットである。

 各所の売り上げランキングなどを見ると,LUMIX G 20mm F1.7付きのパンケーキレンズ付属キットのほうが人気のようだが,画角的にはOLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8 のほうが魅力的だったので,今後のことを考えて標準ズーム付属キットを選択した。
 LUMIX G 20mm F1.7もM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8も外観が安っぽすぎて,手が出なかったとも言う。

 以前から「家電メーカーのカメラは買わない」と公言していたが,軽く撤回。欲しくなっちゃったんだからしかたがない。

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 もちろん,ライブビューファインダーDMW-LVF1と純正のMマウントアダプターDMW-MA2Mも購入。こういうものが純正で用意されているのはありがたい。さっそくDMW-MA2Mを介してCOLOR SKOPAR 21mm F4を付けてみた。L-Mマウントアダプターも入ってるから,アダプターの2段重ねになっている。

 Panasonicのデジカメにはウレタン樹脂系?の触感塗装が施されていることが多く,しばらく使って角が剥げてきたときにみっともないことになりそう(ボロボロっと剥がれそうな予感)で,買わない理由のひとつになっていたが,DMC-GF1は普通の黒色アルマイト処理(推測)になっている。

 いつものようにマニュアルは開かずにいじってみたが,今までの経験では想像できない用語や仕様が多く,何度もマニュアルを開くことになった。PENTAXのK-7や*ist D,NikonのD3やD2Xは,マニュアルを開かず,ほとんど類推で使えている。これだけマニュアルを開いたのはコニカミノルタのDiMAGE A2のとき以来だと思う。メーカー毎の文化の違いのようなものを感じる。PENTAXとNikonはレンズのピントリング,ズームリング,絞りリングの回転方向も同じになっていて,併用していても安心感がある。

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 MマウントアダプターDMW-MA2Mが薄めなので,コンパクトなレンズがコンパクトなボディに良く似合う。DMC-GF1は悪く言えば古くさいデザインなので,クラシカルなレンズを付けても違和感が少ない。手に持ってピントリングを動かしたり,シャッターを切ったりしていると,何となくMINOLTA CLEをいじっているときの感覚に近いものを感じる。

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 これがMINOLTA CLE。安っぽい感じはあったが,小型軽量で良い銀塩フィルムカメラだった。このままデジタルにしたカメラがあったら……という思いが,やっと現実に近づいた気がする。

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 DMC-GF1を使ってみて,最大の「がっかり」がこのライブビューファインダーDMW-LVF1だ(格子状のガイドライン表示は私の好み)。

 DMC-GF1のレビュー記事を読むと,ライブビューファインダーの見え方は良くないという評判がちらほら。でも,さすがに5年前のデジカメDiMAGE A2に近いレベルには見えるのだろうと思っていた。
 甘かった。見え方は骨董品的なカシオの初代デジカメQV-10の液晶並み。ピントが合っているかどうかなんて,大まかにすら判別できない。わかるのは構図のみ。むしろ,モノクロにして少しでも解像度を上げたほうが良かったかも。
 このライブビューファインダーの見え方を「見え具合はなかなか良い」と書いてあるブログがあったりするのだが,ちゃんとお金を出して買ったものに対する評価なのだろうか。

 個人的な好みだが,本体の液晶ディスプレイは小さくなっても良いから,ライブビューファインダーを本体に内蔵して欲しかった。もちろんDiMAGE A2並以上の見え方のヤツを。

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