« CDを「大人買い」 | トップページ | Art Pepper meets The Rhythm Section / Art Pepper »

2005年5月31日

ニコンD2Xを衝動買いする阿呆

050529-023853
 「衝動」を広辞苑で引くと,(1)人の心や感覚をつきうごかすこと,(2)反省や抑制なしに人を行動におもむかせる心の動き,と書かれている。D2Xが私の心をつきうごかして財布のひもを緩めさせた感じではなく,どちらかというと(2)の状態だったように思う。とにかく,朝,家を出た時点では考えていなかったものを買って帰ったことになる。

050529-024411

050529-024241
 まずは,銀塩フィルムカメラのフラッグシップ機F5と並べてみる。F5にはAF-S24-120/F3.5-5.6レンズ,D2XにはAF18/F2.8を付けている。

 どちらのカメラも,ボディのデザインは有名なカー・デザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロが関わっていると言われる。しかし,良く見るとD2Xにはやや冗長なハイライト・ラインが見られるのに対して,F5のほうがシンプルでスッキリとしている。見慣れていることもあるが,F5のデザインのほうが数段優れているように感じられる。

 F5は35mmフィルム・フルサイズで100%の視野率を実現し,さらにはファインダー部が交換式になっているのに対して,D2Xのファインダーは固定式で,APS-Cサイズのため視野率は100%でもファインダー部の大きさはD2Xのほうがかなり小さい。APS-Cサイズの一眼デジカメ共通のアドバンテージである。
 とは言え,カメラ全体の大きさはほぼ同じになっている。大型2.5インチ液晶モニタを搭載するなど,小型化しにくい理由もあっただろうが,元々F5のサイズが海外では「小さくて持ちにくい。ボタン類も小さすぎる」との声もあったらしく,いろいろ検討した結果,同じようなボディ・サイズに落ち着いたのだろう。もちろん,各ボタン類は大型化して操作しやすくなっている。

 F5で使いにくいと感じていた点の中で,電源スイッチに不便なロック機構が付いていること,縦位置グリップにメイン/サブ・ダイヤルが無いこと等は当然ながらD2Xでは改善されている。

 D2Xでも改善されていない不満な点は以下の通りである。

(1) 縦位置グリップのシャッターボタンの位置
 横位置のシャッターボタンに比べるとレンズの中心軸に対して高い位置に付いているため,構えによってシャッターボタンを押す指の相対位置が異なってしまう。
 たとえば,PENTAXのMZ-S(銀塩フィルムカメラ)の縦位置グリップは,
041212-152643
のようになっていて,縦位置でも横位置でも,レンズを支える左手とシャッターボタンを押さんとする右手の位置関係が同一になるように設計されている。ぜひとも見習ってほしいものである。
 D2Xのような角の部分にシャッターボタンがあると,うっかりシャッターボタンを押してしまう可能性も高いのだが,幸いなことにデジタルカメラではフィルムを無駄にしてしまうことは無い(F5では何度もフィルムを無駄にしたことがある)。

(2) 旧態依然としたマニュアル露出時の操作方法
 一言で言えば,PENTAXの「ハイパーマニュアル」のような機能を付けてほしい,ということである。
「ハイパーマニュアル」を一言で説明するのは難しいのだが(一度使った人は,もう他のカメラのマニュアル露出は使えなくなるはず),グリーンボタンを押すとプログラムライン上の露出に設定され,絞り値とシャッター速度を調整して露出を決めた後でAEロックボタンを押すと,設定した露出値のまま絞り値とシャッター速度を変更できる,というものである。言葉で説明すると難しいようだが,実際に操作してみると非常に合理的なのだ。カタログでいくら説明してもわかりにくく,スペック的にはまったくアドバンテージにならない機能ということもあり,PENTAXにも迷いがあるらしく,すべてのカメラにこの機能を付けているわけではない。

 たとえば,列車の写真を撮る場合,何も考えずにプログラムAEやシャッター速度優先AEで撮影すると,列車のヘッドライトの明るさに引っ張られて,露出がアンダーになってしまうことが多い。ヘッドライトの影響を無くすには,露出をマニュアルで行うしかないのである。

 旧態依然とは書いたものの,D2XでもAEロック時にボタンを押しっぱなしにしなくても良いように設定できるようになっており,マニュアル露出時にAEロックさせれば同じ露出値のままシャッター速度や絞り値を変更することが可能になっている。こういう改善は評価したい。

050529-024540
 D2Xと*ist Dを並べてみる。ある意味,不当な比較なので,このように並べた写真を見ることはほとんど無いが,実際に並べてみると大きさの差は意外に小さいような気がする。
(実際に手に持って比べてみると,その大きさ,重さの違いには唖然としてしまうのだが)

|

« CDを「大人買い」 | トップページ | Art Pepper meets The Rhythm Section / Art Pepper »

カメラ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ニコンD2Xを衝動買いする阿呆:

« CDを「大人買い」 | トップページ | Art Pepper meets The Rhythm Section / Art Pepper »