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2005年7月17日 (日曜日)

信越本線長鳥駅周辺を歩く

 15年ぶりに出雲崎の街並みを見ようと長岡にやってきたのだったが,駅前のビジネスホテルでごろごろしているうちに,今年のゴールデンウィークに長岡から信越本線に乗ったとき目を付けていた長鳥駅と北条駅で下車して周辺を歩いてみたくなった。

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 長岡で信越本線直江津行きの電車に乗る。涼しげなカラーリングの電車だ。

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 長鳥(ながとり)駅で下車する。ホームが狭いので,特急列車が通過するときにホームに立っていると,ちょっと怖い思いをしそうだ。

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 直江津行きの電車が長鳥駅を走り去る。ホームから続く階段もかなり狭い。階段の途中ですれ違うのは難しいかもしれない。

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 まずは線路に沿って柏崎方面へ歩く。夏の日差しが強烈で汗が吹き出す。点在する木陰が恋しくなる。
 急に夏らしい天気になったためか,ニイニイゼミが一斉に鳴き出して蝉時雨となっている。神奈川県でも最近ニイニイゼミが鳴き始めたばかりで,新潟と鳴き始めの時期にそれほど差が見られないところが面白い。
 ニイニイゼミといえば,俳人松尾芭蕉が山形山寺の立石寺で詠んだ,『閑かさや 岩にしみいる 蝉の声』の蝉がニイニイゼミである。
 決して静かではない蝉の声を『閑かさや』と表現することができ,『閑か』かつ『岩にしみいる』ような鳴き声は,ニイニイゼミ以外には考えられないと思うのだが,山形出身の歌人,斎藤茂吉は芭蕉が詠った蝉をアブラゼミだと主張して論争になったという記録があるらしい。
 結局,松尾芭蕉が立石寺を訪ねた時期に鳴いている蝉はニイニイゼミ以外にないことから,茂吉が自説を撤回したとのことであるが,ニイニイゼミとヒグラシ以外の蝉を『閑かさや』と表現することは考えにくいし,ヒグラシの鳴き声が『岩にしみいる』とは思えず,鳴き声だけで判断してもニイニイゼミ以外には考えられない。とすると,茂吉の説には何か深い理由がありそうな気がしてくる。

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 青々とした田んぼの横を列車が走り抜ける。

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 長鳥駅の東側へ歩く。
 岩之入の集落付近で長岡方面への道路が不通になっていた。歩行者は通れそうだったのでそのまま歩いたが,数箇所で崖崩れが発生していて道路が半分ぐらい無くなっている。中越地震と最近の大雨の影響だろう。

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 線路横の集落の上から信越本線の列車を撮影する。ここが今日の「目的」の場所である。列車の中から見たときには,もっと違った雰囲気のある場所に感じたが,予想とはちょっと異なっていた。列車の中から見たときの印象と国土地理院の地形図から撮影ポイントを決めているが,撮影ポイントにたどり着いたときの印象が予想通りであることはほとんど無く,だいたいは予想を裏切られる。それもまた楽しみのひとつなのだが,予想に反して列車がまったく見えないこともあり,そんなときのショックは大きい。
 30℃を軽く超える猛烈な暑さで,列車を待つ間も汗が吹き出てくる。長岡駅で買ったペットボトルのお茶とミネラルウォーターが底をつく。あまり歩き回ると熱中症にもなりかねないので,お気楽な撮り鉄(=電車を撮影すること)に流されることにする。

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 少しだけ場所を変えて撮影する。大きな杉の木が印象的だったので,それをメインにしてみる。

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 場所を変えようと線路の横まで歩いてきたところ,急に踏み切りの警報機が鳴り出した。時刻表には無い貨物列車だった。以前にも書いたが,私は貨物列車が大好きである。もしこの列車が来ることがわかっていたら,坂を下りてこなかったのだが……(後悔先に立たずとは上手いことを言いやがる)。とは言え,前もって念入りに列車の情報を収集するというようなマメなことはとてもできそうになく,行き当たりばったりが楽ちんなのだから,多少の後悔なら楽しむぐらいになりたいものである。

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 岩之入の集落の南側,信越本線が順光で見える側へ移動する。
 このあたり,狭い谷戸に見事な棚田が作られている。棚田の上にはため池があって,鯉が優雅に泳いでいた。

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 長鳥駅へ戻る。駅舎は築堤の土手っ腹にある。

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 岩之入の南側では1時間ほど田んぼのあぜ道に居座っていたのだが,田んぼの所有者の方だろうか,帰り際に棚田を下ったところで「これ作ったばかりだから食べなさい」とおこわ飯をいただいた。ちょっと挨拶しただけだったのに,この暖かさはなんなのだろうか。人なつっこい子供たちも,都会では見かけなくなった。嬉しくて,懐かしくて,たまらなくなってしまった。
 長鳥駅で電車を待つ間にさっそく頂いたが,めちゃくちゃ美味かった……。

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 長鳥駅を特急列車が通過する。特急列車の通過を狭いホームで経験してみようかとも思ったが,あまり面白くなさそうだったので,駅の外から撮影する。

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 ホームからの風景。ごくごく普通の風景だが,どこにでも見られるわけではなくなりつつある。

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 北城では途中下車せず,柏崎の宿へ到着。この宿は風呂にも窓が付いていて,湯船に入りながら柏崎の街を見ることができる。これは嬉しい。
 柏崎の街の中心部は駅からちょっと離れたところにあるのがわかる。疲れていたので柏崎の街を歩くのはやめた。

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 日本海に沈む夕日。海面近くが曇っていたため,海面に反射する夕日にはならなかった。

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コメント

こんばんは
はじめまして!新潟から発信しています。
遠路はるばる柏崎までお越しになったのですね!
長鳥付近の写真があったのでTBさせていただきました。

投稿: Racexp | 2005年8月 5日 (金曜日) 19時07分

 Racexpさん,コメントありがとうございます。
 柏崎周辺は鉄道風景にしろ街並みにしろ,ワクワクするところが多いですね。
 Racexpさんのブログの写真,田んぼの緑が綺麗ですね。綺麗な写真を見ると,また行きたくなってしまいます。

投稿: 三日画師 | 2005年8月 7日 (日曜日) 21時59分

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