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2016年8月29日

日本から迷走台風がなくなる日

 台風10号、30日に上陸の恐れ…大雨に警戒(2016年8月29日 読売新聞)

 大型で非常に強い台風10号は30日に北日本か関東に上陸する恐れが出てきている。

 台風の平年の上陸数は2・7個だが、10号が上陸すれば今月4個目となり、1954年9月と62年8月の1か月の最多上陸に並ぶ。

 気象庁によると、台風10号は29日午前0時現在、日本列島の南海上を時速約25キロで北東に進んでいる。中心気圧は940ヘクト・パスカルで、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートル。29日は関東の南東海上を北東に進み、30日は関東の東海上で、北よりに進路を変更するとみられ、暴風域を伴ったまま上陸する恐れがある。

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 十日ほど前に本州の南を西にゆっくりさまよっていたときには,それほど大きくも強くもなかった台風10号「ライオンロック」だが,沖縄東方の南大東島付近まで移動ながら暖かい海からのエネルギーを大量に取り込んで,とうとう大型で強い台風に発達し,しかも関東沖から江川卓が投げるカーブのような軌道を描いて,関東地方から東北地方に上陸しそうな勢いである。

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 これは約十日前の8月20日18時の天気図である。
 台風9号から台風11号の三つがそれぞれに影響し合うほどの距離で日本列島に迫っていた。相互作用する質点の運動の問題は,質点が3点になると途端に難しくなり,厳密解が得られなくなる。三体問題である。

 こりゃ気象庁などで天気予報をする人は大変だろうと思ったが,驚いたことに台風の進路予想はかなり正確だった。

 そして,ひとつだけ残って日本列島の南を迷走していた台風10号も,「迷走」を強調するのは天気予報だけで,その迷走の仕方も含めて,予報円は(予報円が大きいという問題はあったが)どんぴしゃだったように思う。台風10号が暴風域を持って東に移動し始めてからもほぼ予想通りに動いている。

 とうとう迷走台風の進路まで予想できるようになりつつあることを感じさせる出来事だった。「迷走していて明日の進路がわからない台風」がなくなる日も,いずれやってくるに違いない。

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コメント

私は子供のとき、台風の進路予想というのは過去の実績から割り出しているのではなく、そのときそのときの実勢から、本当に「予想」しているのかと思っていました。

投稿: 魚籃坂 | 2016年8月29日 08時30分

 いえいえ,気象庁の天気予報の基本はスーパーコンピュータによる数値予報ですよ。各種気象情報を入力してゴリゴリ計算機を回しています。そうでもないと,複雑な要素が絡み合う台風の進路予想はできません。三体問題と書いたのはそういうことも含めています。

 コンピュータの計算結果の気圧や気温,風向きや水蒸気量から,雨が降る降らないを最終的に予測するのは予報官や気象予報士で,その部分には過去の情報や予報する人それぞれの知見が入ります。テレビ局によって予報が微妙に変わるのはその部分ですね。

投稿: 三日画師 | 2016年8月29日 12時35分

しかしホントにすごい動きでしたね。ダムの上流でたっぷり降ってもらいたいです。

投稿: 猫めん | 2016年8月29日 17時39分

 水不足には恵みの雨になったかもしれませんね。

投稿: 三日画師 | 2016年8月30日 23時18分

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