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2016年5月18日

携帯のGPS情報を本人通知なしで捜査利用

 携帯のGPS情報、本人通知なしで捜査利用 新機種から(2016年5月16日 朝日新聞)

 今夏発売の携帯電話の新機種の一部から、捜査機関が、本人に通知することなく、GPS(全地球測位システム)の位置情報を取得できるようになることがわかった。総務省が昨年、個人情報保護ガイドラインを改定し、本人通知を不要としたことを受けた措置で、機種は今後順次拡大していく見通し。犯罪捜査に役立つ一方、プライバシー侵害の懸念もある。

 NTTドコモは、11日に発表した、基本ソフト(OS)「アンドロイド」を使うスマートフォン5機種で対応を始めるという。19日から順次発売する。

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 ちょうど1年ぐらい前に,携帯電話のGPS情報の捜査利用が話題になっていたことを思い出した。
 Evernoteで探したところ,2015年6月24日に「総務省が通信業界への指針(ガイドライン)を改定し,携帯電話のGPS情報を犯罪捜査に使いやすくした。裁判所の令状があれば,携帯会社が本人に知らせなくても位置情報を得られるようにし,詐欺集団などの摘発にいかす」という記事が見つかった。

 改定前は,プライバシーへの配慮から,捜査機関が情報を取得するにあたっては位置情報取得の「本人への通知」が条件になっているため,犯人に逃げられたり証拠隠滅の恐れがあり,捜査には使えないことが問題になっていた。

 そして,今夏発売の新機種から,とうとうGPS情報の本人通知なしでの捜査利用が始まることになる。

 ドコモによると,既存の端末については,ソフトのアップデートを通じて対応することを検討中だという。

 しれっと「アップデートを通じて対応」と書かれているが,利用者に無断で,あるいは利用者が気づかないうちにキャリアまたは捜査機関が位置情報を取得するアプリを端末にインストールすることは,「不正指令電磁的記録に関する罪」に該当しかねない対応だ。犯罪捜査という“正当な理由”がどこまで錦の御旗になるか,議論のあるところだろうと思う。

 とてもモヤモヤする話だが,私が利用しているAppleのiPhoneは,キャリア側から利用者の位置情報を取得できない仕組みになっており,本件の影響は受けない。位置情報取得の対象はAndroidだ。iPhoneを犯罪に利用するわけではないが,とりあえず安心できる。

 本人への通知なしで捜査機関にGPS情報をホイホイと渡す日本の携帯キャリアと,FBIの執拗なロック解除要請を断り続けたApple。古い機種や旧バージョンOS利用者をあっさり切り捨てるAppleは気にくわないが,どこを信用するかといえば一択となる。

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