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2016年3月25日

RX100M3ボディの歪みと不可解な設計

 昨年の7月にSONYのコンパクトデジカメCyber-shot DSC-RX100M3を購入し,日頃から愛用している。コンパクトカメラにしてはボディが分厚いため,当初考えていたようなGパンのポケットに入れての運用は行わず,バッグのポケットに入れて持ち歩いている。

 肝心の写りのほうは,若干フレアが発生しやすいところはあるものの,まあ満足している。

 最近になって,そのCyber-shot DSC-RX100M3のポップアップEVFの横のボディの歪みが,少し気になってきた。

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 歪みが気になるのは,この写真の「FINDER」というシルク印刷の上の部分,つまり前面ボディがポップアップEVFの横を通って背面側に細長く伸びている部分である。

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 製品の写真ではわかりにくいかもしれないので,前面ボディ(たぶんアルミ合金ダイキャスト製だと思われる)のポンチ絵を書いてみた。
 このポンチ絵の点線で囲った前面ボディの細長い部分が,片持ち梁のようになっていて,少し上方に浮き上がっている。

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 背面側から見ると,上面左端の前面ボディから細長く伸びた部分が浮き上がって,ポップアップEVFの横のスキマが均一ではなくなっているのがわかる。

 このアルミ合金ダイキャストの端部を固定するネジはなく,ただ部材の剛性だけで片持ち梁状の形状を維持している。購入してからカメラを落としたり,ぶつけたりしたことはなく,いつの間にか気になるレベルまで変形が大きくなっている状態だ。

 前面ボディはたぶんアルミ合金ダイキャストなので,凝固収縮等によって生じた残留応力により,徐々に反り変形が生じている可能性がある。そのあたりまで考慮した機械設計者ならば,もう少し厚みをもたせるか,片持ち梁状にはせず,端をネジ止めするだろう。しかし,ネジは組立工数増加・コストアップになるので,できるだけ避けたい……

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 側面から見るとL字型になっている前面ボディと背面ボディは,L字型の縦横2面で付き合わせるようになっているばかりか,アール状になった部分までも付き合わせる機械設計なっている。意匠デザイン的には,ぴったり嵌合する寸法になっているとしても,現物は機械的に2面+アール部分がぴったりと合うことは絶対にない。
 ぴったり合わない場合にどうなるかというと,上面か側面にスキマが生じるか,アール部分が変形・歪みが生じることになる。

 2面をかならず合わせたい場合は,アール部分には明確な逃げを追加することになるが,アール部分に逃げを追加するとスキマが生じることになるので,意匠デザイン的には認められないだろう。このように,2面とアール部分を嵌合するような設計は妥協の産物なのである。

 そう思いながら,歪んだ自分のCyber-shot DSC-RX100M3を見ると,前面ボディと背面ボディは,背面ボディの凸アールと前面ボディの凹アール部分だけで接触していて,前面ボディを上方に押し上げているようが気がする。その結果,前面ボディ全体が少し斜めに(前面側に)倒れているようにも見えてくる。

 今後変形がどうなって行くのか。ますます変形が大きくなって,ポップアップEVFがボディに引っかかってポップアップしないというような不具合に突き進んでいくのか。気になるところである。

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