« ソフトバンクの iPhone を解約した | トップページ | 江戸時代の温泉番付の嶽温泉とは? »

2016年1月 9日

ニコンD5発表 AEロックボタンは復活せず

D5

 ニコンがフラッグシップ一眼レフカメラD5を3月に発売すると発表した。
 D5の有効画素数2082万(D4Sは1623万),ファインダー倍率0.72倍(D4Sは0.7倍),常用ISO感度100〜102400(D4Sは100〜25600),拡張ISO感度3280000(D4Sは409600),連続撮影速度10〜12コマ/秒(D4Sは10〜11コマ/秒)……等々,派手な新機能はないが,D4Sから地道に進化している。

 とても個人的なことではあるが,Nikon D5で残念だったのは,過去の上位機種には搭載されていてD4で廃止された「AE-L/AF-L」ボタンが復活しなかったことだ。「AE-L/AF-L」を「AEロック(ホールド)」に設定して,ポンっと一押ししてAEロックするのを多用しているからだ。

D5_2
〔D5の背面(右手親指部分)〕

160205015921
〔D3の背面(右手親指部分)〕

 ニコンもそのへんはちゃんと配慮していて,AE-L/AF-Lボタンの位置に配置されたサブセレクターの設定を変更して,プッシュしたときの動作を「AEロック(ホールド)」にすることは可能だ。しかしそれは,サブセレクターをプッシュして測距点をデフォルト位置に戻すという便利な機能と二律背反になる。まだ買ってもいないし,買うかどうかもわからないのに,悩ましい問題である。

 シャッターボタン半押しでAEロックすればいいじゃないかと思われるかもしれない。私もコンパクトデジカメを使うときには,シャッターボタン半押しでのAEロックで満足している。慣れの問題もあるだろう。しかし,ちゃんと露出とシャッタータイミングを合わせたいときに,シャッターボタンを半押ししたまま長時間シャッターチャンスを待つのはツラい。

 たとえば,薄暗くなった町並みの写真を撮るときに,カメラの露出は車のヘッドライトに大きく影響される。鉄道写真でも,列車のヘッドライトに露出が引っ張られて暗い写真になってしまうことがある。

160110173950
021221140207

 車や列車のヘッドライトに影響されたくないときなどは,まず右手親指でAEロックし,親指でAFしたら(or しながら),シャッターボタンは押すタイミングだけに集中する。私はこういう撮り方に慣れてしまったのだ。

 露出がふらふらしするのを嫌って,マニュアル露出モード(Mモード)を使っている人も多いことだろう。Mモードならば,ヘッドライトに露出が引っ張られるようなことはなくなる。

 D5では,そのMモードが進化していることを期待したい。
 ざっくり言うと,PENTAXの「ハイパーマニュアル」のような機能,つまりMモードでAEロック&露出補正ができるようにしてほしいということである(ニコンの場合,ISOオートでMモードでの露出補正は効くので,話がちょっとこんがらがるが)。
 これを言うと,PENTAXのヘビーユーザー以外にはわかってもらえず,「Mモードは自分で露出を決めるモードだから,AEロックや露出補正は意味がない」とバカにされることになる。

 でも,Mモードでの露出補正やAEロックには意味がないという固定観念に凝り固まらず,多少柔軟に考えてみれば,その便利さが理解できると思う。

 Mモードで露出を自分で決めている人でも,半分以上はカメラ内蔵の露出計を使っていると思う。その場合,好みの露出に設定するにしても,まずはカメラ内蔵の露出計を基準にするはずだ。そのインジケーターを目安にして,1段暗くとか半段明るくというふうにシャッター速度と絞り値を設定していると思う。

 だとしたら,ダイヤルを回してシャッター速度と絞り値を基準値まで設定するよりも,グリーンボタン(PENTAXのようなグリーンボタンが必要になる)を1回押すだけでカメラ内蔵の露出計の基準値(プログラムライン上か,グリーンボタンを押した瞬間の絞り値を基準にするか,シャッター速度を基準にするかは選択可能)に設定できたほうが早くて便利だし,その際に1段暗く,あるいは半段明るく露出補正ができればなおさらである。自動露出モードの値を補正するのではなく,露出計の値を補正するのだと考えれば,Mモードの露出補正には十分意味があることになる。

 MモードでのAEロックというのも,言葉自体が矛盾しているので半可通に笑われることがあるが,自動露出のロックではなく露出値の固定と考えれば,その便利さが見えてくる。

 たとえば,Mモードでシャッター速度1/200,F2.8で適正露出だと判断した場合を考える。その状態から1段分だけ絞り込んでF4.0にするには,絞り値ダイヤルをカチカチと回してF4.0に設定し,その後でシャッター速度ダイヤルを回して1/100secに合わせることになる。もう30年も前から行われている伝統的な露出の合わせ方である。

 ここでAEロックができれば,Mモードでシャッター速度1/200,F2.8の状態でAEロックボタンを押し,絞り値ダイヤルをカチカチと回してF4.0に設定すれば,露出値は固定されるのでシャッター速度が自動的に1/100になってくれる。その後でAEロックを解除しても(解除しなくても),Mモードのままであるから,ヘッドライトなどに露出が引っ張られることもない。

 Nikon D5でAEロックボタンが復活しなかったという話からだいぶ逸れてしまった。

 フィルムカメラの時代と比較して,AFシステムは格段に進化し,圧倒的な高感度撮影も可能になった。ISO400のリバーサルフィルムを増感してISO1600で使ったり,超高感度ISO1600のプロビア1600に感動した時代は忘れ去られようとしている。

 それなのに,Mモードの操作性が昔から何も変わらないのはおかしいと思う。また,デジタルカメラになって,フィルム交換なしにISO感度を変えられるようになったのだから,Svモード(ISO感度優先オート)をPENTAXだけに独占させておくのはもったいない。

|

« ソフトバンクの iPhone を解約した | トップページ | 江戸時代の温泉番付の嶽温泉とは? »

カメラ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ニコンD5発表 AEロックボタンは復活せず:

« ソフトバンクの iPhone を解約した | トップページ | 江戸時代の温泉番付の嶽温泉とは? »