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2015年12月23日

南海本線高架化で浜寺公園駅周辺が変貌中

 堺市・高石市・泉大津市での南海本線の連続立体交差事業が進んでいる。以前に見たときには,計画はあっても着手している様子が見られない区間が多く,駅舎が歴史的建造物で国の登録有形文化財になっている浜寺公園駅と諏訪ノ森駅はしばらく安泰だと思っていたが,とうとう両駅が含まれる堺市内の高架化工事が本格化しているようだ。

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〔1907年(明治40年)竣工の浜寺公園駅の駅舎〕

 堺市のWebサイトを見ると,両駅とも曳家によって新駅に干渉しないように移転保存し,新駅のシンボルとして文化財的な価値が損なわれないように配置・活用することが決まっている。

 駅の高架化工事に合わせて浜寺公園駅の周辺の再開発も行われているようで,Googleストリートビューで南海本線の浜寺公園駅から阪堺電軌阪堺線の浜寺駅前駅に続く駅前商店街を見ると,びっくりするほど変貌しているようなので,以前撮影した写真と比較してみたい。

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〔阪堺電車の浜寺駅前駅の前から南海本線の浜寺公園駅を見る(2007年5月撮影)〕

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〔阪堺電車浜寺駅前駅から浜寺公園駅を見る(2015年5月撮影のGoogleストリートビュー)〕

 阪堺電車の浜寺駅前から約100m離れた南海本線の浜寺公園駅を見ると,その間には昔ながらの商店街があった。
 浜寺公園駅の高架化工事に合わせて,駅前広場と道路を広げ,駅前には大きなロータリーを設ける工事が行われている。道路を南側に拡幅したため,南側に並んでいた商店街は一掃されてしまった。

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〔南海本線浜寺公園駅前の商店街(2007年5月撮影)〕

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〔南海本線の浜寺公園駅前(2015年5月撮影のGoogleストリートビュー)〕

 浜寺公園駅の一日の乗降客数は約4千人とあまり多くない。国の登録有形文化財に登録されている美しい木造平屋の駅舎と相まって,静かで落ち着いた雰囲気の駅前だった。最寄りのバス停は約100m離れた阪堺電車の浜寺駅前駅の紀州街道,つまり浜寺公園の入口にあり,浜寺公園駅前を発着するバスもない。
 大きな駅前ロータリーができて,マイカーでの送り迎えは便利になりそうだ。

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〔浜寺公園駅前から南に続く路地(2007年5月撮影)。ここは駅前広場が大きくなったため,駅前ロータリーに変わった〕

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〔浜寺公園駅から駅前の商店街を見る(2007年5月撮影)〕

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〔浜寺公園駅から駅の南側の路地を見る(2007年5月撮影)〕

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〔浜寺公園駅は2面3線ホーム風の駅構造だが,なんば駅側上りホームには切り欠きがあり,2面4線となる変態ホームになっている〕

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〔浜寺公園駅はホーム上屋・待合室も木造洋風だが,高架化工事で消失しそうだ〕

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〔高架化前の南海本線の泉大津駅(2007年5月撮影)。2012年8月に上下線とも高架化した〕

 南海本線の泉大津駅は,なんば駅から約20km。1日あたりの乗降客数は約2万6千人で,南海本線の駅では5位,南海の全駅中では10位である。

 関東の私鉄,たとえば小田急で言うと,距離的には新宿から約20kmの百合ヶ丘駅,利用客数は関東地方が全般的に多めになってしまうが,柿生駅約3万6千人,鶴川駅約7万人,玉川学園前駅約4万9千人に近いイメージだろうか。電車の本数で言えば,小田急江ノ島線に近いようにも思う。

 南海本線の駅は,なんば駅から約10kmの堺駅でも1日あたりの乗降客数約3万4千人である。小田急線で言うと百合ヶ丘付近まで,列車の本数や乗降客数で言えば小田急江ノ島線まで高架化工事が進んでいるイメージを想像すると,関西の鉄道インフラ投資の潤沢さを感じる。いや,むしろ関東の鉄道が貧弱すぎるのかも…… 

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