« iPhone 6s or iPhone 7 に期待すること | トップページ | 定額制音楽配信サービスApple Music始まる »

2015年7月18日

三井アウトレットパーク北陸小矢部が開業

Photo

 北陸地方では初めての出店となるアウトレットモール「三井アウトレットパーク北陸小矢部」が7月16日にオープンした。三井不動産のアウトレットパークの開業時の店舗数としては,「三井アウトレットパーク入間」に次いで全国2番目の店舗数だという。地元富山県だけではなく,隣の石川県や福井・新潟・岐阜北部などの広域からの来客が見込まれる。

 三井アウトレットパークは,当初は富山市呉羽町に開業したいと考えていたという話を聞いたことがある。富山市はコンパクトシティ政策(正確には「コンパクトなまちづくり」)を進めているため呉羽町への建設を許可せず,結局小矢部市に建つことになったのだと。

 その話が本当なのかどうかはわからない。個人的には,ショッピングセンター建設とコンパクトシティ政策は背反するものではないと考えているので,富山市呉羽町へ出店ができなかったのはコンパクトシティ施策のためとは思えないのだが,「コンパクトシティ政策の自滅」ということで面白おかしく語られている。

 オープン初日,周辺の道路は大渋滞だったという。まあ少しずつ渋滞は落ち着いていくのだろうとは思う。しかし,地図を見る限り,周辺の道路事情はかなり厳しい。

Photo2

 三井アウトレットパーク北陸小矢部の前を東西に走る国道8号線小矢部バイパスは,小矢部市内の市街地(石動町)を通っていた旧国道8号線のバイパスで,芹川(東)交差点から能越自動車道の福岡ICまでは2車線(片側1車線),そこから西の区間も暫定2車線で約20年前に開通している。小矢部川に架かる橋も2車線(片側1車線)だ。
 また国道8号線小矢部バイパスと西中野交差点で交差する県道32号線も2車線,小矢部川の支流である子撫川に架かる橋も2車線だ。
 三井アウトレットパーク北陸小矢部の駐車場への入口や交差点では車線を増やしたりする工事は行われたようだが,状況に合わせてさらなる工事が必要になるだろう。

 20年も前に開通した小矢部バイパスの暫定2車線区間は,人口減少社会となり,2車線のままで将来も維持運用できていたかもしれなかったが,早急に4車線化が求められるかもしれない。小矢部川に架かる橋梁は(そして子撫川に架かる橋梁も)2車線分増やす必要がある。

 数年から十数年の期間を掛けてバイパスや橋梁を4車線化しているうちに,新たな大型ショッピングセンターが富山県内にでき,三井アウトレットパーク北陸小矢部が琵琶湖畔のピエリ守山のような事態にならないとも限らない。しかし,渋滞がひどければ,買い物客以外の経済活動にも影響がある。道路整備をしないわけにはいかないのだ。

 国道や県道の整備は国や富山県が行うことになる。三井アウトレットパークは直接費用負担してくれないから,整備費用には巨額の税金が投入される。

 中心市街地再生の名の下に,コンパクトシティ政策によって市街地の箱物に無駄な金がつぎ込まれているという批判がある。その象徴が,青森市の複合施設「アウガ」や秋田市の「エリアなかいち」だ。郊外への無制限な市街地拡大を抑制しましょう,というのがコンパクトシティ政策のキーポイントであるはずなので,「アウガ」や「エリアなかいち」の失敗が象徴になるのは,ちょっと違うように思う。

 小矢部市の現在の人口は約3万人。約30年前から7千人も人口が減少しており,数年後には3万人を切るだろう。国道・県道の整備・維持は小矢部市の負担にはならないかもしれないが,ここにショッピングセンターができることにより必要となる公共投資や維持コストは,めぐりめぐって住民の負担になっていくのだろうと思う。

|

« iPhone 6s or iPhone 7 に期待すること | トップページ | 定額制音楽配信サービスApple Music始まる »

都市・街並み」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三井アウトレットパーク北陸小矢部が開業:

« iPhone 6s or iPhone 7 に期待すること | トップページ | 定額制音楽配信サービスApple Music始まる »