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2014年9月17日

フルサイズEマウント広角ズームがやっと登場

 ソニーから,念願の35mmフルサイズ用Eマウントレンズ「Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS」の発表があり,11月7日から発売されることになった。

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 ソニーのFEレンズのロードマップで2014年の中頃に登場する予定になっていて,α7Sを買ったときから早く使いたいと思っていたレンズだ。

 こまかなスペックはいろいろなサイトにまとめられているので,特にここには書かない。
 少しのっぺりとした外観は,既存のVario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSSとほとんど同じで,あまり好みではないが,同じシリーズのレンズなので,こればかりは慣れるしかないし,たぶんすぐに慣れるだろう。

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 私が現在所有している135フィルムフルサイズ対応の広角ズームレンズは3本(ニコン2本,PENTAX 1本)。写真の左側から,Nikon AF-S Nikkor 18-35mm F3.5-4.5G ED,Nikon AF Nikkor 20-35mm F2.8D,PENTAX FA20-35mm F4 ALとなっている。右の二つは銀塩フィルム時代からの,やや古いレンズ。
 これらのレンズに比べて,大きさや質量,質量のバランス,使い勝手がどうなるのかが気になる。

 レンズの最大径φ×全長mm,質量gを比較すると,次のようになる。
・SONY T* FE 16-35mm F4 ZA OSS φ78×98.5mm 518g
 —————————————————————————————————————
・Nikon AF-S Nikkor 18-35mm F3.5-4.5G ED φ83×95mm 385g
・Nikon AF Nikkor 20-35mm F2.8D φ81×94mm 585g
・PENTAX FA20-35mm F4 AL φ69.5×68mm 245g

 広角側の焦点距離や手ぶれ補正機能の有無,レンズの明るさが違うので,単純に比較することはできないが,フランジバックの短いミラーレスカメラだからと言って,ズームレンズを大幅に小型化するのは難しいということがよくわかる。
 それにしても,こうやって並べてみると,PENTAXのFA20-35mm F4 ALの小型軽量っぷりはすごいね。

 Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSSと焦点距離とF値,手ぶれ補正機能の有無のまったく同じレンズは,ニコンとキヤノンから出ている。

・Canon EF16-35mm F4L IS USM φ82.6×112.8mm 615g
・Nikon AF-S NIKKOR 16-35mm F4G ED VR φ82.5×125mm 680g

 ニコンとキヤノンの同スペックのレンズに比べると,若干小型軽量ではあるようだ。少しでも小さくて軽いのは嬉しい。小型軽量カメラのα7Sにも似合うだろう。

 発売までもう少し期間のあるVario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSSだが,いろいろな方向からの写真を,「PhotographyBLOG」で見ることができる。

 その中に,レンズフード付きで,レンズのズームリングを広角側・望遠側に回した状態の写真があった。広角端と望遠端の状態が良くわかるように,一枚の絵にしてみた。

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 写真の左側が望遠端,右側が広角端である。
 このズームレンズは,望遠端で全長が最短,広角端で若干レンズが伸びて全長が最長になっている。ズーミングによる全長の伸びはほんのわずか。インナーズームか,レンズフードの中での伸縮に収まって,ズーミングでフード込みの全長が変化しないレンズが好みなのだが,このぐらいの伸びなら許容範囲だ。
 ちなみに,2枚目の写真の3本の広角ズームレンズは,ズーミングでフード込みの全長が変化しない。

 ただ,贅沢を言えば,望遠端で全長が最短,広角端で若干レンズが伸びて全長が最長になるのであれば,フードをレンズ前端ではなく鏡胴に付けるようにして,いわゆる「ズームフード」にしてほしかったところ。

 たとえば……
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 こんなふうにズームの望遠端でぎゅいーんと伸びるレンズがあるけど,こういうレンズは好きじゃない。なにしろカッコ悪い。

 クラシックカメラ用のレンズフードの中には,手でフードをスライドさせることによって,フードを効果的な長さに伸ばすことができるものがあって,それをズームフードということもあるが,ここの「ズームフード」はそれのことではない。

 望遠側にズームすると前玉が奥に引っ込み,広角側にズームすると前玉が前に飛び出すレンズで,レンズフードが前玉枠ではなくレンズ鏡胴に固定される構造のことを「ズームフード」という。レンズフードは変形しなくても,前玉に対するフードの深さが画角に対応して変化するため,フードの遮光効果が高いという特徴がある。
 上の写真のように,前玉枠にレンズフードが取り付けられ,望遠側にズームすると前玉とフードが前に飛び出すレンズでは,広角側でしかフードの効果が期待できない。レンズが伸びて見た目がカッコ悪いだけでなく,レンズフードの効果も期待できない残念な構造なのである。

 ズームフードは,私が現在所有している広角ズームだけでなく,ニコンのAF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(一昔前のレンズ),AF-S DX NIKKOR 17-55mm F2.8G,PENTAXのフィルム時代のFA☆28-70mm F2.8ALなど,大口径標準ズームなどに採用されていた。

 キヤノンの大口径標準ズームも以前はズームフードだったが,最新のレンズは望遠側で全長が伸びるタイプに変更された。PENTAXのAPS-C用のDA☆16-50mm F2.8もズームフードではなくなった。
 光学設計のしやすさや,高画素化への対応のためか,望遠側で全長が伸びるレンズが増え,ズームフードを採用するレンズは減ってきている。

 そんな中,せっかく望遠側で全長が短くなる光学系のVario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSSには,効果的なレンズフード構造のズームフードを採用してほしかった……という老化したおっさんの秋の戯言である。

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