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2013年2月27日

理想のカメラに近づいてきた

 最近のデジタルカメラが,10年前に「理想のカメラ」だと思っていたものに近づいてきている。

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〔Nikon D3+大口径標準レンズ〕

 Nikon D3はレリーズタイムラグ0.037sec,自動露出も昔よりずっと正確になっている。昨年から使っているNikon D800Eは,レリーズタイムラグが0.042秒と若干遅くはなったが,自動露出の精度はさらに良くなっている。

 しかし,私が「理想のカメラ」と呼んでいるのは,そういうスペックではない。理想は,Nikon D3の延長線にないこともわかってきた。
 私が撮りたいのは,写真コンテストで優秀賞を取るような奇跡的なシャッターチャンスをものにした写真でも,きれいなモデルさんの写真でもない。

 私は,この世の中で私が経験した森羅万象の一瞬一瞬を切り取りたいのだ。
 その森羅万象との邂逅の記録のすべて,いつどこで(年月日時分秒),標高はどのぐらいで(GPSの位置情報),どの方向を向いて(コンパス情報),そのときの気温はどのぐらいで,どのぐらいの風が吹いていて(体感温度は何度ぐらいで,暑かったのか,寒かったのか),太陽は出ていたのか(どのぐらい晴れ間があったのか),雨は降っていたのか……も記録したい。10年も前から,それが記録できるカメラこそが「理想のカメラ」だと思っていた。

 7〜8年前までは,CASIOのPROTREKという腕時計をカバンのポケットに入れて,気温,気圧,標高,方位などを知るすべを得た。しかし,身につける機器では,それを入れておくカバンや身につけた位置によって温度センサーは混乱し,まともな温度は測定できない。気圧は標高の精度も,細かなキャリブレーションなしでは,海岸線を歩いていても,シュノーケルを付けずに海面下を歩いていることになったりしてしまう。身につける機器が内蔵するセンサーでは,その精度には限界がありすぎる。

 それ以来,カメラにセンサーを内蔵させて,カメラ単体でキャリブレーションをしながら精度の高い測定ができないだろうかと考え続けたものの,カメラが撮影時に撮影場所の温度を記録することは無理という結論しかでてこなかった。

 ところが……である。iPhoneのカメラを利用して,目からうろこが落ちるのがはっきりわかった。温度センサーや湿度センサー,気圧・標高センサーは,カメラに内蔵しなくてもいいのだ。撮影位置情報が正確にわかれば,カメラがネットにアクセスして,撮影地の緯度・経度だけでなく,天気,気温,湿度,風速,日照時間,降雨量まで取り込むことができる。発想の転換である。

 先日から,InstaWeatherというiPhoneのアプリを使うようになった。このアプリを使うことにより,Instagramの写真に,その地点の気温,天気,湿度,風速,日照時間などを書き込むことができるようになる。まだまだお遊びの写真にしか使っていないが,これらの情報をExif情報に取り込めるようになれば,普通の写真にも十分使える。
 デジタルカメラが普及し始めて10年前後で,ここまで進歩したデジタルカメラ。次の10年間が楽しみでしかたがない。

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