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2010年6月 1日

駅前にある案内地図がわかりにくい

 旅に出て駅で降りる。
 真っ先に,駅前にある地図を見て,街の様子を確認する。iPhoneのGoogleマップを常時携帯するようになっても,それは変わらない。街歩きをするにあたって,現地の生の地図情報は今でも重要だ。

 しかし,駅前の案内地図が,どうにもこうにも出来の悪いものが多いのだ。某メーカーが全国的にもシェアを持っているらしいが,まずは日本における地図の基本である「(1) 地図の上は北」「(2) 駅前の地図に限っては,駅を地図の下側に配置するのも可」という最低限の原則を守ってほしいという,ささやかな欲望を書いておきたい。

駅前にある案内地図をわかりにくい
 これは広島県三次市の駅前にあった地図。
 バリアフリーの視点に立ち,色覚異常者にでもわかりやすい色配置を使用するなどの対策が施されているそうだ。その点は評価したい。

 だが,しかしだ。北は地図の下向き方向だし,三次駅は地図の上部に描かれている。この地図を手に持って(地面に固定してあって,重くて持てそうにないけど),駅正面の駅前通りを歩くとしたら,その人は後ろ向きのまま商店街を歩くことになるだろう。
 それほど,地図の上に駅(出発点)を描くことは,的外れなことだと思うのだ。

駅前にある案内地図をわかりにくい
 こちらは岡山県津山市の駅前の地図。同じメーカーの製品だと思われる。

 この地図ではちゃんと上が正確な北になり,駅が下側に描かれている。やればできるじゃん。
 こういうふうにちゃんとできた地図なら,目的地までの道順も,駅前を200メートル行って,交差点を左曲がってすぐ……というふうに,非常にわかりやすいのだ。

駅前にある案内地図をわかりにくい
 神奈川県相模原市の相模原駅前にあった地図だ。「相模原広域案内所・広域避難場所」というように,緊急のときにこの地図を元に避難場所に逃げることを想定した地図である。

 驚くことに,3枚の地図にはすべてJR相模原駅が描かれているが,すべて鉄道(横浜線)の走っている方向が違っている。北を指す矢印は,左側の地図から,左斜め上,右斜め上,左斜め下になっている。

 地図を造ったデザイナーさんが,左の地図は「横浜線を真横に配置したらカッコよくね?」と考え,真ん中の地図は「そんなことより,市の中心を通る国道16号線を斜め45度に配置するのがイカしてるぜ」と考え,「だったら俺は横浜線を垂直に配置するぜ。これなら角度も三者三様,見ざる聞かざる言わざるの三猿みてえだな」と決まったんじゃないかと邪推してしまった。

 見た目の美しさも大切だが,もう少し利用者の立場に立った地図を作ってもらえたら,駅前の地図に感謝する人も多くなるんじゃないかと思う。

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