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2008年9月18日

キーボードに拘泥する

 使用端末の枝葉末節に拘泥している。

 キーボードの違い(種類)なんてのは結局のところは「慣れの問題にすぎない」と言われれば,まあそうかもしれない。しかし,どちらが良い悪いではなく「慣れの問題」だからこそ,微妙な違いの影響が大きいと言うこともできる。デザインの原則のひとつに,「標準的なユーザーインタフェースを変えるときには,微妙に変えるのではなく,まったく異なったものにすべし」というのもあったはず。

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 主に使用している『Happy Hacking Keybord (HHK or HHKB) Professional 2』の無刻印版。文字で表すと,QWERTY配列のシリンドリカル・ステップスカルプチャ,静電容量無接点のUS配列キーボードである。
 刻印有り(カナ刻印は無し)のHHK Professionalも使用しているが,刻印有りの方はキートップの手前に「PgUp」「PgDn」などの余計な刻印が着いていてカッコ悪い。無刻印版は無刻印版でヤリ過ぎ感があって気になるし,右手前の『HHKB Professional 2』というシルク印刷が目立ちすぎてカッコ悪いが,キー配列,キータッチの滑らかさ,大きさ(省スペース)と,今のところHHK Professionalに勝るキーボードは見あたらない。

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 キートップに付いたホームポジションの目印は,標準的な「F」と「J」の手前側に付いている。
 ホームポジションに両手を置いたときに,指の長さの関係で人差し指と小指はキートップのやや手前側,中指と薬指はキートップのやや奥側に触れるので,「F」と「J」の手前側に目印が付いているのは良い仕様だと思う。もちろん,タッチタイピング(ブラインドタッチ)が前提の話である。

 ただ,私が拘泥している理想のポッチは「D」と「K」である。

 指のホームポジション(左手「ASDF」,右手「JKL;」)というのは,文字通り基本となる位置だ。通常のQWERTY配列キーボードで人差し指は,「F」と「J」の列だけでなく「G」「H」の縦列も担当することになる。人差し指は担当するキーが多いため,キー入力時に人差し指がホームポジションに戻れる時間が少なくなってしまうのだ。仕事ばかりしていて家に帰らないのは,やっぱりマズイ。

 となると,ホームポジションの目印は中指の位置にあるほうが理にかなっている。それが「D」と「K」だ。キーボードの上に手を置いたときに,まず中指でポッチを探す。10キーのホームポジションは「5」に付いているはずだ。「5」のキーを探すのは,そう中指である。中指でホームポジションの目印を探すのは合理的なのだ。

 既にお気づきの方もいると思うが,実は昔のApple社のキーボードには最初から「D」と「K」にポッチが付いていた。「さすがはApple」と感心したものだった。しかし,時代の圧倒的な趨勢には逆らえなかったようだ。残念……。

 結局,新しいキーボードを買ってきたときには,まず最初に「D」と「K」のキートップ(の少し奥側)に二液性のエポキシ樹脂接着剤でポッチを作るのが習慣となった(上記写真で水滴のように見えるのがそれ)。我ながら枝葉末節に拘泥しているなぁ,と実感する瞬間である。

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 この写真は,知る人ぞ知るというか,待望の東プレREALFORCE 86Uである。最近,このテンキー無しのUS配列タイプのキーボードが発売されたと聞きつけ,早速入手した。HHK Professionalと同様の静電容量無接点式のキースイッチが使われていて,キータッチも甲乙付けがたい。

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 REALFORCE 86Uは一般的なテンキー付きのキーボードに比べると小型だが,HHK Professionalと並べると,やはりその大きさが目立ってしまう。

 Mac OS Xでは,キー入力をする場面でのカーソルの移動等の操作に,Emacs風の「control+○」というキーアサインが標準で有効だが,Windows OSではカーソルキーが無いと不便なことが多いのだ。「HHK Lite 2」という廉価版のHHKにはカーソルキーが付いているのだが,廉価版だけあってキーがメンブレンスイッチになっていたり,タイピング時にカチャカチャと安っぽい音がするのが耐えられない(使ってるけど)。

 Windows XPまでは『窓使いの憂鬱』という大変ありがたいツールがあったのだが,残念ながら開発者がWindows Vistaへの対応を断念してしまい(長い間ありがとうございましたm(_ _)m),カーソルキーの付いていないHHK Professionalは使いにくく,憂鬱である。

 というわけで,Windows用にREALFORCE 86Uを入手したのだった。

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 もうひとつの拘泥 。「A」の左隣は,誰がなんと言おうとControlキーなのである。これは譲れない。10数年前までは,誰がなんと言おうと「ダイヤモンドカーソル(Control + E,S,D,X)」だったが,さすがにそれはあきらめている。

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 JIS配列とUS配列の違いは慣れである程度カバーできると思うのだが,JIS配列キーボードでちょっと許せないのが,キーが一列多いことである。この写真はREALFORCE 86U(US配列)を拡大したものだが,一般的なJIS配列のキーボードよりも,ホームポジションの位置(アルファベットの位置)と右ShiftキーやEnter (Return)キーが,一個分だけ近いことがわかる。
 たった一個分(一列分)の違いだが,この周辺のキーは「右手小指」が担当するのである。いや,「右手小指」が凄く器用だったり,指が長くてどこまでも届くという方なら問題は無いのかもしれない。
 でも,私の小指はそこまで器用じゃない……

# 蛇足だが,親指シフトのワープロを作っていた会社(全然違う部署だが)にいたときには,『はときいん』だったこともある。某NIFTYの某会議室では,あの神田氏にMacintosh用の親指シフトキーボードを出すべきだと主張したりもしたが,あれは今でも間違っていなかったと思っている。

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コメント

こんばんは。REALFORCE 86Uを入手されたということで、不要とは思いますが、「窓使いの憂鬱」の派生版「のどか」はVista対応を目指しています。ご参考まで。

投稿: applet | 2008年9月18日 00時38分

「のどか」開発者のappletさん,直々のコメントありがとうございます。窓使いの憂鬱のサポートページでお名前は拝見しておりました。

 ノートPC(昨年買ったVAIOがVistaでして)のキーボードをREALFORCE 86Uで置き換えることはできませんので,時間ができたらぜひとも「のどか」に挑戦してみたいと思います。

投稿: 三日画師 | 2008年9月18日 01時12分

フォローありがとうございます。今月末あたりには、4.04をリリースしようと画策しています。

投稿: applet | 2008年9月18日 07時56分

 Vistaの認定済み証明書が取れるまでは「Vista使いの憂鬱」でもあるわけですね。頑張って下さい。陰ながら応援してます。

投稿: 三日画師 | 2008年9月18日 09時22分

液体ゴムでも遊べます
直接キーに付けるのではなく、別の滑らかな表面に盛って固化させて、剥がして貼り付けます。 透明に固化します(白い液のものは)

投稿: mmx | 2008年9月19日 23時55分

 mmxさん,こんばんは。

 液体ゴムですか……。なんだか面白そうな素材ですね。シリコーンゴム系なんでしょうか。それともキャスティング材の類でしょうか。

 半球状に作ったモノを貼り付けるとすると,結局,何の接着剤を使うかがキモになるんですよねぇ。テプラで作った「.(ピリオド)」の部分を削って,キートップに貼り付けると具合が良いのですが,キーボードは濡れた手で触ったり,指の汗が付いたりと,結構過酷な(?)環境にさらされるため,接着剤のところからはがれてしまうこともあって難しかったです。

投稿: 三日画師 | 2008年9月20日 00時51分

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