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2008年6月 1日

BOOKER LITTLE / Booker Little


BOOKER LITTLE / Booker Little

 夭折の天才トランペッターBooker Littleの初リーダーアルバムにして,代表作でもあり,JAZZ喫茶の人気盤である。22歳になったばかりのBooker Littleのワン・ホーンで,アルバム名は「BOOKER LITTLE」とど真ん中の直球勝負であり,演奏もまさに直球勝負なのだ。

 一曲目が「Opening Statement」。曲名の通り,新しいスター・トランペッターの登場を高らかに表明するかのような,何か新しい音色とフレーズに溢れた演奏で始まる。Clifford BrownやLee Morganに代表される典型的なJAZZトランペットとはどこか違ったBooker Littleの演奏は,上手く説明できないがSomething newだ。他とは違った「何か」がある。
 Booker Littleが幼い頃に聴いていたのは,JAZZではなくクラシック音楽だったという。そのクラシック音楽に対する素養ゆえ,フレーズに微妙な違いが出るのではないかという話を耳にしたことはあるが,本当なのかどうかを判断するだけの音楽的知識は残念ながら持ち合わせていない。とにかく,一曲目の演奏から,何かを表現したいという強烈な意欲が伝わってきて,このアルバム録音後わずか1年半で夭折(わずか23歳である)してしまうことになるBooker Littleのその後を思うと,とても切なくなってしまう。

 二曲目は「Minor Sweet」。冒頭のBooker Littleの朗々としたテーマの演奏が圧倒的である。サポートするベースのScott LaFaroのプレイがまた凄いとしか言いようがない。そして,この天才ベーシストScott LaFaroもまた,夭折の人であり,Booker Littleが亡くなる3ヶ月前に交通事故によりわずか25歳で死亡している。彼らがその後も演奏を続けていたら,JAZZという音楽が1970年代を前に硬直してしまうことはなかったかもしれないし,まったく別の展開が生じていたかもしれない。そう思いながら,三曲目の「Bee Tee's Minor Plea」四曲目の「Life's a Little Blue」の演奏を聴くと,涙腺がゆるんでしまって仕方がない。

BOOKER LITTLE / Booker Little
Booker Little, trumpet; Tommy Flanagan, piano; Wynton Kelly, piano*; Scott LaFaro, bass; Roy Haynes, drums;
1. Opening Statement
2. Minor Sweet
3. Bee Tee's Minor Plea *
4. Life's a Little Blue *
5. The Grand Valse
6. Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)
Recorded on April 13, 15, 1961

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コメント

ブッカー・リトル、いいですねえ。
物価もリトルならいいけど。

投稿: osa | 2008年6月 1日 13時17分

 物価も体重もlittleなのは良いですね。

投稿: 三日画師 | 2008年6月 1日 22時43分

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